No.152369

真・恋姫†無双【黄巾編】 董卓√ ~風と歩み~ 第四話 ~風と御遣い 真紅の恋姫~

GILLさん

GILLと名乗る作者です。
アンケートを行ってはや、幾日。 ようやく完成!
色々と頑張りましたww キャラトカキャラトカキャラトカキャラトカ・・・。
拙い文ですが、見てやってください。

続きを表示

2010-06-22 01:11:26 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:5802   閲覧ユーザー数:4597

 はじめに

 

 GILL(ギル)と名乗る作者です。

 

 この作品は、真・恋姫†無双のみプレイした自分が

 

 『俺は、風が大好きなんだ!!』

 

 と、いう感じでタイトル通り【~IF~】『もし、風達と一刀が同行したら・・・』

 

 という妄想がタップリの作品です。

 

 でも、作者は風以外に目が入っていないので、もしかしたらキャラが変わっている可能性も出てきます。

 

 そして、オリジナルのキャラクターも出すかもしれません。

 

 ですから、『あ、そういう系のSSマジ勘弁』という方はお控えください。

 

 それでも、『別に良いよ』という方は是非とも読んでやってください。

 

 それでは、ご覧ください!

 「それでは、ごゆっくり・・・・・・」

 

 何故だ・・・・・・何故こうなったのだ・・・・・・。

 

 今、俺と風は一つの部屋の中に居る。

 いや、部屋に居るのは問題無い。 問題無いのだが・・・・・・。

 

 何故!俺と風の二人なのかは、解らない。

 

 ~回想~

 

 「それでは、部屋を用意しますので、今日はもう休んでください」

 「あぁ、気を遣わせて悪いな」

 「いえ、これくらいは常識ですので・・・・・・」

 

 うん、確かに常識だよね。 客人を持て成すのは常識だ。

 でもね、俺の常識では・・・・・・君は暴君の扱いだったのよ・・・・・・。

 

 なんだろう、この罪悪感。

 

 「お部屋の用意が出来ました。 こちらへどうぞ」

 

 侍女らしき人物が頭を下げながら扉の向こうで立っている。

 

 ・・・・・・って、ちょっと待て。

 

 なんでこの時代にメイド服がある!?

 可笑しいだろ!? デザインは、確かに俺の知っているものじゃないけど・・・・・・明らかにあれはメイド服だ!! 間違いない!!

 

 「・・・・・・有り得ない」

 「?? どうしたのですか? お兄さん」

 「・・・・・・俺の常識が壊されて行く・・・・・・もう、ヤダこの世界」

 「・・・・・・? 如何しましたか?」

 「・・・・・・いや、何でもないです」

 「?? では、お部屋でどうぞ」

 「北郷さん 程昱さん 『ごゆっくり』どうぞ~♪」

                                ~回想終了~

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・しまった! これは、孔明ならずの『豚々の罠』だ!!

 

 俺がメイド服に気を取られている内に、部屋の布石を・・・・・・!!

 やるな、ブラ○ト艦長!!

 

 「・・・・・・ま、いっか。 風、取りあえず、今日はもう休もう」

 「はい~♪ ・・・・・・お兄さん。 間違っても欲情しないでください?」

 「安心しろ。 その時は・・・・・・『優しく』してやるよ」

 「・・・・・・・・・・・・っ!!」

 

 引っ掛かったな、風。 俺とて単なる馬鹿じゃない。

 ちゃんと学習しているのだよ!! そのネタは、もはや通じん!!

 

 ・・・・・・・・・・・・に、しても。 赤面してモジモジする風はやっぱり可愛いなぁ!!

 

 「っ!! お兄さん、早く寝ましょう」

 「・・・・・・ククッ。 はいはい♪」

 

 こうして、一刀達は無事に夜を過ごしたのだった―――――。

 翌日、董卓の言われた通り、俺達の紹介を朝議の場に行ってくれた。

 

 「―――と、いうわけで、しばらく此処で厄介になる。 俺の名は北郷 字は無い」

 「同じく、此処にお世話になります。 程昱を申します。 お兄さんを同じに、字は有りません」

 

 俺達が一礼する。

 不意に視界に入る見知らぬ四人の顔。

 

 その中でも、紅い髪の少女が一際引っ掛かった。

 ・・・・・・彼女は強い、と。

 

 「そうかい。 月っちの恩人なら話は別や。 ウチの名は張遼! 字は文遠! よろしゅうな!」

 「・・・・・・・・・・・・呂布、字は奉先」

 「我が名は華雄 私も字は無い。 よろしく頼む」

 

 次々と名乗っていく中で、俺は呂布という名がとてつもなく大きく感じた。

 そう、単純に・・・・・・唯、勝ちたいって。 越えたいって。

 

 「ところで・・・・・・北郷、アンタどれくらい強いん?」

 「え?」

 

 突然、何を言い出すんだ? この子・・・・・・確か、張遼だったっけ?

 

 「さ、さぁ。 自分でもよく解らないよ」

 「・・・・・・・・・・・・恋、戦ってみたい」

 「「「!!??」」」

 

 え? 何? またこの空気?

 俺、何かした? いいや、俺は無実だ!! 無罪放免だぁぁぁぁ!!

 

 「恋が・・・・・・戦いたい・・・・・・やと?!」

 「・・・・・・・・・・・・(コクコク)」

 「・・・・・・北郷!!」

 「ひゃい!!」

 

 あ、やべ。 思わず声が裏返っt―――――

 

 「・・・・・・頼む、恋と戦ってくれぇな」

 「・・・・・・え?」

 「私からも頼む、恋が・・・・・・呂布がこんなにもウズウズしているのは、初めてなのだ」

 「・・・・・・マジですかい」

 

 あの、天下の飛将軍『呂布』がウズウズしている? 冗談だろ?

 俺、そんなに強くないですよ? 一体何が・・・・・・

 

 

 ・・・・・・解った。 今、解った。

 

 

 ・・・・・・・・・・・・『気』だ。 俺はこの世界の人間とは違う。 だから、この世界の人間とは、違う『気』を放出しているんだ・・・・・・。

 

 流石は呂布だな。 人間の気は常に微力だけど、人間に纏わりついている。

 だから、それを感じ取ったんだろう。 多分ね。

 

 「えっと、その・・・・・・俺で良ければ、相手になるよ」

 「・・・・・・!!(パァァ)」

 

 やめてよ、呂布さん。

 その笑顔・・・・・・。 萌え死ぬじゃないか!! めっちゃ笑顔だよ!この子!!

 眩しい! その純粋な笑顔が眩しい!! 目が! 目がぁぁぁぁっ!!

 

 「そ、それでは。 今日のお昼に仕合で・・・・・・良いですか? お二人とも」

 「「応! (コクコク)」」

 

 ―――――――――こうして、俺と呂布の仕合が決まった。

 

 ―――――――――俺、明日を迎えられるかなぁ・・・・・・。

一刀視点

 

 厨房で昼飯を食べた俺は、準備運動を怠らず、得物の手入れをして、万全な状態を作っていた。

 相手は、天下無双の呂奉先。 常に気を引き締めていないとやられる。

 

 勿論、気を引き締めているから勝てるわけじゃない。

 唯、負ける理由を作りたくなかっただけだ。 単に実力と経験の差なら問題ない。

 

 けど、『油断していた』 『今日は調子が悪かった』なんて格好悪い理由を作るのはゴメンだ。 俺は今から、武の頂点に挑む。 そして、今の俺の全てを出したい。 それだけだ。

 

 「―――――――よし! 絶好調!!」

 

 体に異常は無い。 精神的にも安定している。 若干興奮気味だが、戦いに支障は無い!

 

 正直に言うと、俺は今、『超』が付く程にウズウズしている。

 相手は俺が知っている過去に最強と謳われた呂布だ。

 勝てる、という自信は無い。 けど、勝ちたい! 否、勝つつもりだ!

 

 『自信が無いのに粋がるな』 『勝算なんて皆無だろう』 『相手が相手だ、諦めろ』

 

 ・・・・・・・・・・・・それが、どうした!!?

 

 そんな逃げ腰で、俺が俺を決めるな!!

 俺は俺。 俺の中の俺なんて知らない! 俺は、現在(いま)の俺が俺だ!!

 理屈?道理?根拠? ・・・・・・関係無いね!

 

 現在(いま)の俺がそう決めている! それが、俺の決まりだ!!

 

 誰に何と言われても、見えている結果を見ても、関係無い。

 

 『俺が俺である限り、俺が決めた道を我武者羅に突き進む!!』

 

 ・・・・・・・・・・・・それが、俺の理屈。 信念ってやつだ。

 

 『お兄さんは、戦うのが・・・・・・そんなに楽しいのですか?』

 

 ――――――――――――不意に、そんな声が聞こえたような気がした。

 風視点

 

 厨房で、お兄さんと一緒にご飯を食べた風は、城壁の上で風を浴びていました。

 

 お兄さんは・・・・・・呂布さんと戦うのが楽しみなようでした。

 

 風には、解りません。

 何故、お兄さんは楽しみなのでしょうか。 ハッキリ言うと、馬鹿げています。

 

 お兄さんは、旅の途中で山賊に襲われても、全部突き進み、薙ぎ倒してきました。

 その時のお兄さんは、何処か・・・・・・嬉しそうでした。

 風には、命のやり取りをしている時が、お兄さんは自分自身を実感しているんだと、思います。

 

 自分の存在を感じて、嬉しさのあまりに戦ってしまう。

 男の人って・・・・・・血の気が多い人ばかりです。

 

 それでも、風はお兄さんを信じています。

 例え、血に濡れてしまっても、お兄さんは稟と煌く日輪のような温かいお人なのだ、と。

 

 ・・・・・・不意に、自分の手の甲から冷たさを感じました。

 

 ・・・・・・・・・・・・涙です。 涙で甲の上に水溜りが出来ていました。

 

 悲しい? 違います。 多分、風は恐いのだと思います。

 自分自身の事なのに・・・・・・風は風の事が解りません。

 お兄さんが・・・・・・遠く、遠く・・・・・・何処かに行ってしまうのでは無いかと、そう感じてしまったからなのだ、と。 自分に言い聞かせます。

 

 だって・・・・・・それ以外に、無いではありませんか。

 風は、お兄さんの事となると、自分を見失います。

 

 現に、風は・・・・・・自分の、お兄さんの部屋の前に立っていました。

 覗いてみると・・・・・・やっぱり、お兄さんは笑っていました。

 

 『お兄さんは、戦うのが・・・・・・そんなに楽しいのですか?』

 

 風は、我慢出来ずに・・・・・・思わず声を出してしまいました・・・・・・・・・・・・。

 「風・・・・・・。 一体何を――――」

 「答えてください。 お兄さん」

 「・・・・・・あぁ、俺は戦う事が楽しい」

 「・・・・・・この、戦闘狂・・・・・・っ!!」

 「っ!! 風、お前っ!!」

 

 俺は、思わず・・・・・・風の手を握ってしまった。

 

 「・・・・・・ぁ」

 

 思わず零れた声。

 ・・・・・・少し、手が濡れている。 何で?

 

 「・・・・・・っ!!」

 

 そうか、思い出した。

 そう、俺は覚えている。 風のこの瞳を、この潤んだ目を。

 

 あの、邑で初めて見た、風の悲しい顔。

 そう、あの時は・・・・・・俺が苦しんでいた時。

 

 人の命を背負う事の重さに耐えられなくて、押し潰されそうになった時。

 風は、俺を包んで守ってくれた。

 

 ・・・・・・でも、今は?

 

 

 最低だな、俺。

 

 

 何時しか、俺は・・・・・・人の命を軽く感じていた。

 戦う事を繰り返して、何度も戦ってきては、人を殺して。

 そして、俺も・・・・・・血に溺れてしまった。 ・・・・・・戦う事に、快楽を覚えてしまった。

 

 「風が、風が居ます・・・・・・からっ! だから・・・・・・お願い・・・・・・」

 

 今にも枯れてしまいそうな声。

 俺は、この声に惹かれてしまった。 世界中で唯一人。

 風の声は、何時も俺を救ってくれる。 だから、だからこそ!

 

 「風、ごめんね。 そして・・・・・・ありがとう」

 

 抱き締める事でしか・・・・・・応えるしかない・・・・・・から。

 

 

 ――――――――そう、太陽を司る御遣い 『北郷一刀』

 

     彼は、血に濡れる事も、溺れる事も無い。

      何故なら、彼は・・・・・・風に包まれているから。

       故に・・・・・・彼は、日輪として、輝く事が出来るのだから――――

 「・・・・・・待ちくたびれた」

 「悪いな、待たせてしまって」

 「・・・・・・? お前、少し変わった?」

 

 変わった? ・・・・・・フフ、そうかもな。

 

 「さぁな。 俺は俺だ。 唯、少し・・・・・・思い出しただけさ」

 「・・・・・・??」

 

 そう、思い出した。 だからこそ、同じ過ちは繰り返さない!

 

 「それよりも、始めようか」

 

 そう一刀は呟くと、自分の得物を取り出す。

 

 「・・・・・・(コク)」

 

 呂布も自分の得物『方天画戟』を構える。

 模擬戦では無い為、専用の武器では無い。 自分の得物だ。

 

 風が吹く。 しかし、目は瞑らない。

 そして、木から一つの葉が落ち――――た。

 

 「ハァァァァァァァァァーーーーーッ!!」

 「――――――――――――ッ!!」

 

 ―――――そう。 戦うのが楽しいのは幻だ。

 

 そんな腐った感情は棄てちまえ。 俺が求めるのは、『勝利』!!

 

 勝つことで、俺は・・・・・・俺自身を突き通す!

 

 勝つことで、俺は・・・・・・風を守り通す!!

 

 壁なんて、俺がぶち壊す! 敵は全員なぎ倒してみせる!

 

 その為にも!!

 

 「お前に―――――――勝ってみせるっ!! 呂布ーーーーーーっ!!」

 「―――――――――――ッツ!!」

 

 一刀の得物『獅子王(ししおう)』と『方天画戟(ほうてんがげき)』がぶつかる。

 

 激しい火花と共に、立っている足場に亀裂が生じる。

 

 「・・・・・・嘘やろ? 恋が、押されとるで?」

 「・・・・・・いや、違うな。 あの北郷とやらの攻撃が重くて、防ぎきれないだけだ」

 

 冷静に状況を分析する華雄。

 そう、史上最強と謳われた呂布。 その強さは、一刀の実力と比べたら歴然だ。

 しかし、彼女にも防げるものと防げないものがある。

 今の一刀の一撃は、助走をつけての上空からの拳。

 

 故に、一刀自身に掛かる重力も相当重いのだ。

 一刀は、それを利用しているにすぎない。

 

 本来、彼女、呂布は感覚で戦うのでは無く、研ぎ澄まされた本能で戦う人間だ。

 武人の殆どは、修行に修行を重ね、ようやく武術を身に着ける事が出来る。

 しかし、彼女には『修行と言える修行』を一切行っていない。

 

 しかし、本能で戦う彼女には関係ないことなのだ。

 故に・・・・・・彼女は『史上最強 天下無双』なのだ。

 

 だからこそ、『北郷一刀は勝てるわけがない』

 

 「―――――せやけど、受けきれないっちゅう事は・・・・・・初めてやないか?」

 「・・・・・・あぁ、その通りだ。 北郷一刀。 もしかしたら・・・・・・化けるかもな」

 「・・・・・・何に化ける思うん?」

 「・・・・・・決まっているだろう?――――――『第二の呂奉先』だよ」

 

 二人が視線を戻す。

 

 ―――――――――そろそろ決着が着くだろう。

 「――――ハァ!ハァ! ・・・・・・ック! ゲホッゲホッ!」

 「――――――――」

 

 ッチ! なんであんなに平然なんだよ!

 体勢どころか、息すら乱れてないじゃんかよ!!

 

 ・・・・・・ッチ! 思いっきり見下してるじゃねぇか!

 

 「―――――――期待はずれ。 お前、弱い」

 

 ・・・・・・ッハ! 言ってくれるじゃんかよ。

 

 風の方をチラっと覗いてみた。

 ―――――風は、唯微笑んでいた。

 

 

 そうだ。 俺は、何の為に勝つ?

 ――――――――――――――風の為、俺自身の為だ。

 

 

 ならば、俺は何を成せば良い?

 ――――――――――――――簡単だ。 勝てば良い!

 

 

 拳に力を籠める。

 

 ―――――――――稲妻だ。

 

 ふと、思いついた一筋の青白い閃光。

 全身に流れる気を一時的に止める。そして、無駄を無くすように気を凝縮し、右手の拳に全てはめ込められるように力を籠める。

 

 「――――――――――ッ!??」

 「・・・・・・なんや! あれ」

 「・・・・・・なんと、美しい」

 

 周りから声が聞こえる。 どうでも良い。 今は、自分に集中しろ!

 

 やがて、自分でも右手から放たれる青白い稲妻に気づく。

 

 「・・・・・・ククッ。 フフフ!」

 

 思わず笑ってしまった。

 

 ――――――――――――なんだ。 俺でも、やれば出来るじゃんかよ。

 

 ・・・・・・もっとだ! もっと! 稲妻よりも強く・・・・・・強く、輝け!!

 

 そして、駆けろ!  稲妻よりも速く! ・・・・・・もっと、熱く!!

 

 視野を狭く。 見るのは呂布唯一人。 他のものなんて、雑念として切り捨てろ!

 右拳を脇にしまい込むようにして据える。

 

 『行くぜ、呂布。 これが・・・・・・俺の―――――――――――

 

 「――――――――――――ック!!」

 

 呂布が防御の構えを見せるが、彼女の目に・・・・・・彼は映っていなかった。

 

 

 ――――――――――――俺の、『証』だぁぁぁぁぁあああーーーっっ!!!』

 

 

 一発の拳と共に、青白く輝く稲妻は、大気を駆け更に強く、発光した。

 「――――ゴメン。 お前、弱くなんか・・・・・・無いよ」

 

 俺の意識が遠のく前に、前から、そんな声が聞こえた。

 

 「・・・・・・(ニッコリ)」

 

 視界が虚ろに成り果てる前に、一瞬、ほんの一瞬だけ・・・・・・呂布の笑顔が見えた。

 

 

 

 「――――――――――――で? どうやった? 恋」

 「・・・・・・??」

 「この、北郷という男だ。 感想くらい聞かせろ」

 

 あの呂布が戦いたいという言葉を出させる程の実力の持ち主か否か、二人はそれを確かめたかったのだ。

 

 「―――今は・・・・・・華雄よりも、弱い」

 「・・・・・・な~んや。 おもろないの~」

 「・・・・・・とんだ茶番だったな。 つまらん」

 

 二人は、心底残念そうにしながら、自分の部屋に戻ろうとした。

 そんな彼女達を、呂布はクスッと笑いながら、こう呟いた。

 

 「―――――大丈夫。 恋が強くしてあげる」

 「「・・・・・・・・・・・・はい?」」

 

 あまりの衝撃的発言に、二人は背を跳ねさせながら振り返った。

 後に、彼女達が見たのは―――『頬を紅く染めながら、今まで以上に微笑んでいた呂布』だった。

 お・・・・・・重い。 重いよぅ~・・・・・・。

 

 なんだ・・・・・・この全身に掛かる重力の異常さは。

 金縛り? 違うな。 もっとこう・・・・・・何かが圧し掛かってきていそうな・・・・・・。

 

 って、待てや。

 『何かが圧し掛かってきていそう』?

 

 ・・・・・・そういえば、何かが俺の上で、モゾモゾ動いているような――――

 

 ―――――――――――何を、しているんだ? 君は」

 

 「・・・・・・起きた」

 

 予想的中 しかも、最高の形で、だ。

 女の子・・・・・・呂布が、俺の上で四つん這いになりながら圧し掛かってきていた。

 

 「いや、『起きた』じゃなくて。 こんな所、誰かに見られたら――――

 「大丈夫。 全員黙認」

 ――――――――――何、その事後承諾!??」

 「・・・・・・嫌?」

 

 ちょ、おま、、待てって。

 そんなウルウルしないでくれよ・・・・・・。 近いし!!

 駄目だ!駄目だ! 風以外の女性で・・・・・・萌えるわけには!!

 

 「・・・・・・・・・・・・バヵ」

 

 はい、萌えたー。 俺、今完全に萌えたよ!!

 何? 何? 何なの!? 呂布ってこんなキャラ!??

 反則! 反則だぁあ!! こんな可愛さに萌えないわけないよな!?? 男性諸君!!

 

 ―――――――――――ねぇ?

 

 「・・・・・・それよりも、伝えにきた」

 「ん? 何を?」

 「―――明日から、『家庭教師』」

 

 ・・・・・・はい? 何と仰いましたか? この天下無双の御嬢様は。

 

 「・・・・・・っ!! 間違えた。 『お師匠様』」

 

 待てぃ!! 赤面しつつ目を逸らすな!! 萌え死ぬ!!

 しかも、何気に『お師匠様』ってなんだよ!!

 

 「明日から、特訓!」

 「特訓?!! 何の!??」

 「・・・・・・恋への花婿(ハッ!! ・・・・・・・・・・・・武者修行」

 

 うん。 今言いかけた言葉は流そう。

 きっと誤解SA☆♪ HA☆HA☆ha☆♪ ・・・・・・俺、壊れずに生きれるかな?

 

 

 ―――――――――――――こうして、俺は天下の飛将軍『呂布』の弟子となった。

 あとがき

 

 最後まで読んで頂き、ありがとうございました!!

 

 ちょぉっと最後のシメに締まりが無かったかな?

 なんて思っていますが、どうでしょう?

 

 しかし、危ない危ない。

 え?何がって?  この作品を妄想しながら書いていたら、恋の可愛さに思わず鼻血が・・・おぉっと! アブナイアブナイ。

 

 ん? 恋のキャラが崩れています?

 一言! ・・・恋も作者色に染めたいという・・・(以下略  サーセンww

 

 恋は、ちょっとした天然。しかし、萌えキャラというのを目指して・・・(ォィww

 

 月は、子供っぽい(?) しかし、萌えキャラというのを目指して・・・(ォィ!ww

 

 詠は、黄金のツンデレ比率を無駄にする事なくガンバリマスwww

 

 霞は・・・・検討中であります! サー!!

 

 姐御は・・・俗に言う「バカ可愛い」ってやつですよ!! フフフ・・・ww

 

 それでは、次回の投稿まで

 See you again!!


 
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