姉貴「さて……暴れる肉体の暴風雨よ。お姉さんが相手をしてあげよう」
筋肉「あ? いいのか。オレは女だからって手加減しないぞ。超合金筋肉だからな」
姉貴「この町の厄災……お姉さんが経つ!」
筋肉「上等だ! 筋肉変身!」
姉貴「な、なんだと!?」
筋肉「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ! 爆・肉・超・体!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
目の前に、二人が対峙している。
真人から黒色のオーラが見え始め、大地がうなりを上げた。
それも昼休みの学校の廊下で。
人もいっぱいいるし恥ずかしいのでもう少し自重して欲しいとか思っていたりする。
理樹「……止めたほうがいいよね」
恭介「ダメだ。ルール上何の問題もない」
理樹「そ、そうだね。じゃあボクご飯食べに行くから終わったら……」
恭介「ダメだ。理樹がいないと物語が進まない」
理樹「じゃあ余計にボクがいない方がいいよね」
恭介「ダメだ」
理樹「なんで?」
恭介「……」
理樹「……」
恭介「……」
理樹「……」
恭介「理樹が見届けないと……二人のモチベーションが下がる」
理樹「その設定絶対後付けだよね!?」
こういうことを真顔で堂々と言えるのが恭介を尊敬できるところだったりする。
謙吾「……その前に、あやつらの会話どこか違和感を感じないのか?」
恭介「今日は特別ルールで【それっぽく喋る】という縛りを入れてみた」
いや、どや顔されても……。
謙吾「なるほど。そういうことか」
理樹「納得しちゃうんだ!」
謙吾「恭介がおかしいのはいつもの事だろう」
そう言って背を向けた謙吾だが、すぐに恭介が止めた。
恭介「ダメだ。謙吾はオレ達リトルバスターズとして見届ける義務がある。(説明係として)」
漏れてる! 最後声漏れてるから!
謙吾「……うむ、わかった」
わかっちゃった!
恭介「ではこれよりデュエルを開……バトルを開始する!」
理樹「今のわざとだろ!」
筋肉「さあオレに武器をくれ! 闇に舞い降りた極上級の筋肉を強化する最強の武器をくれ!」
姉貴「そうはさせない。皆の衆、温暖化対策のためにもお姉さんに武器をくれ」
筋肉「なんで温暖化対策なんだよ!」
姉貴「いや、なんか暑苦しいし……」
恭介「特別ルールを忘れるな!」
筋肉「お、おお!」
姉貴「実を言うとだな……お姉さん結構無理して頑張っていたりする」
そんなやりとりをしつつ、次々と新しい武器が廊下に投げ込まれていった。
筋肉「よっしゃ!」
そのうちの一つを真人が受け取ると、さっそく身構えた。
手には緑色の髪の毛をしたフィギアが握られていた。
謙吾「普段の真人なら戦えないと叫ぶが、今日はどう出る……?」
謙吾は説明係をこなしていた!
筋肉「よく知らないが魔法人形だ! 筋にっくにっくにしてやんよ!」
理樹「……」
なんでもツッコミするわけじゃないからね。
姉貴「お姉さんは……コレだ! アマノムラクモ!」
筋肉「いやいやいやいや! クモとか言いながらガチで日本刀じゃねーか! おい審判!」
姉貴「黙れハレンチ!」
筋肉「ぎゃああああああああああああああああああ!」
ーーーそうして散々引っ張ったフィギアVS日本刀のバトルは一瞬で幕を閉じた。
Tweet |
|
|
3
|
0
|
追加するフォルダを選択
ページ制限がこんなに厳しいとは……ぐっ!
06/17 一応コンテストに沿って3点リーダーを修正…MACだったらわかんねーよ!