プロローグ

　うーん……、ここはどこだ？

　周りを見渡すとそこにはきれいな湖があり、新緑の森が地平線の果てまで続いていた。空を見上げると雲ひとつない漆黒の空が続いていて、そこには宝石を散りばめたかのように星が光っていた。

　しかし、よく目を凝らして見ると人が飛んでいる。

　「なんだ、あれ？」

　寝起きでとぼけてるのか、ここは夢なのか分からないが、もし現実世界だったら人が飛ぶことなんてまず不可能だ。

　「おーい!!あのー、すいませーん!!」

　返事が返ってこないってことは人じゃない別の何かだろうか？て言ってもこの空だ、あれが何なのかまだ分からない。

　しかし、次の瞬間周りの風景が映像のように書き換えられたと同時に僕は意識を失った。