No.148162

真・恋姫無双 ~河賊団~其のに

よしお。さん

許貢と諸葛謹が盛憲と高岱に捕まった後の話です。

甘寧と盛憲・高岱の間で交わされた密約とは?
河賊団の次なる獲物は?

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2010-06-05 17:23:58 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:3617   閲覧ユーザー数:3078

―許貢

真名:??

 

元は官僚だったが、盛憲が隙だらけだったので武力で攻め落とし、

呉郡を手にした。

高岱には女狐と影から言われるが、本人は気づかない。

都合の良いことしか耳に通さないフィルターを持つ。

高岱には怖くて逆らえないけど、盛憲にはどんどん逆らっちゃおう!

高岱が一緒にいない時限定で、と考えている悪狐。

 

実は天から降ってきた美男子を拾ったのを機に天下を狙い始めた。

それ故にまず手ごろな呉郡から攻め落としたのだが……

見事にその野望が潰えてしまった!!!

彼女の今後は一体どうなるのやら

 

スタイルは抜群、性格は結構わがまま。

 

―盛憲

真名:??

 

立派な度量を持つ人物。器がでかい。ちょっとやそっとの事でも怒らない。

高岱の才能に気づき、側近に。

高岱の才能に気づくエピソードを3行でまとめると、

ふんふんふーん~♪今日も町出て人と話そうかーい♪

や?あそこに盗人がいるじゃん!え、なんでこっちくんの?「おらこっちこい!」え、ちょ、あたし太守なんだけど

ちょ、まwwwやめwww離せってwwww誰か助けてwwwww「盗人め、覚悟!(ばきっ」ぽっ

 

みたいな。そんな感じ。

実は盛憲だけでも賊は倒せたが、近くにいた高岱の反応が知りたくて捕まった振りをした。

賊に捕まったときに胸を揉まれてパニくった可愛い一面もある。

次の日、賊は釈放されたが両手とあそこが……(ノ∀`)アチャー(注:高岱が秘密裏に賊を処理した)

部下から「あの女狐最近うち狙ってますよ、男つきで」と言われ、

「あんだとおおおおお!!!」と逆上した。

果たして呉郡を狙っていることに怒ったのか、男つきの部分で怒ったのか……

許貢に負けず劣らずのボディ。自分の身体がどんだけ悩ましいのか理解できていない。

 

―高岱

真名:??

 

聡明で、財貨を軽んじて義心を尊ぶ。

人を推挙するのに虚名に惑わされない。そんなわけで呉郡の太守の盛憲に見出された。

盛憲の忠臣。犬っころみたいな人。普段クールぶってます。

盛憲の人の良さに、いつか誰かに騙されるんじゃなかろうかと頭を悩ませる。

そして!許貢が攻めてきた!!

 

「きちんと手綱を握っていないからこうなるのです。見限りました」

「(´・ω・`)しょぼーん」

抵抗を一切しない盛憲を牢に連れて行く最中に、

いくら策でもやりすぎたと反省しながら、

「これ策ですから!!策ですから!」と何度も涙目になりながら盛憲に言うのだった。

拗ねた盛憲ほど厄介なのはいないんだろうな、と思う高岱なのであった。

武は相当のもの。

頭もいいから策略もある程度無力化にできる。

 

先の二人と似た感じのエロスボディ。盛憲が異性だったら良かったのに、とは高岱の弁。

(盛憲も高岱が異性だったら、と言っている)

 

―諸葛謹

真名:瑠里

 

スーパードジっこ。困ったときに出てしまう口癖は「わわわ」

許貢が呉郡を攻めたときにかっさらった子で、両親から捜索願が出されているが揉み消されている

(許貢によって)

諸葛謹自体はその状況に慣れ、許貢と仲良くしようとするが、逆に許貢はそんな彼女につい意地悪をしてしまう

 許貢の諸葛謹に対する意地悪の例

 

「諸葛きn……えーっとなんでしたっけ?「諸葛謹です!!」あー、もっかいいって?」

「ちょっとそこの貴女……違う、そこのモブキャラじゃない、そこのかっわいい子、そう貴女。

ちょっと可愛いからって掃除の手を抜いていいと思ったら大間違い……え?軍師?じゃあ軍師の仕事に掃除をすることも足すわ」

「尻を蹴らせなさい」

頭はいいのだが、その天性のドジっこ成分が全てを無駄にしてしまっている

例)

 

「わわわー!重要案件を誤って馬に食べさせてしまいましたー!」

 

スタイル抜群で弾力のある尻を持つ。

もっぱら許貢の枕であるが

 

 

おいwwww一刀早く出ろwwwww

 

 

 

 

 

「いのちだけはー!いのちだけはー!」

許貢はひたすらに命乞いをし、その隣で瑠里は涙目になりながらもびくびくと震えていた

「なんか殺すの忍びないねー、高岱」

「元より殺す気などないでしょう?それならば配下にしてしまえばいいだけの事です。

裏切らぬよう徹底的に調教をして」

 

ぞぞぞっ

 

許貢・瑠里は高岱からただならぬものを感じ取って震えを増していた

「貴殿らは甘いな。まあ私には関係のないことだからよいが」

後ろで静観していた甘寧

普通ならば斬首に処する所を大した罰もなく、そのまま降そうというのだから甘いということには間違いはない

「なっ!貴女は賊の甘寧!いつの間に!」

甘寧が喋るまでは彼女の存在に気づいていなかったようだ

甘寧の姿に驚き、次いで盛憲と高岱に侮蔑の視線と言葉をやる

「はっ!貴女達も落ちたものね?私を倒すために賊と手を組むなんて!ふみゅっ」

「や、あたしの寝首を掻いたアンタにだけは言われたくないよ?」

盛憲はびしっびしっ、と許貢に脳天チョップをしながら言う

「(びしっ)ふみゅっ、や、やめなさい!というかずるいわよ高岱!裏切るなんて!」

「私の主は盛憲様ただお一人なので」

 

「ぶるぶる……あのー……」

恐慌状態から落ち着きを取り戻した瑠里が問う

「どうやって義賊率いる甘寧さんと連携を取ったのですか?」

それは軍師ならではの疑問

甘寧が権力にしっぽを振る賊ではないことくらい瑠里は知っていた

だからこそどうやって連携を取れたのかを知りたかった

それに答えたのは盛憲

 

 

「ああ、それはな……」

 

 

 

 

牢で相対する二人の女性

見張りの兵に外の警備を任せて追い出し、二人きりの状況を作った

 

「高岱、義賊と連絡は取れた?」

「はい。……ですがやはり私は反対します。賊の力を借りるなんて……」

二人は城を許貢から取り戻すべく、作戦会議をしていた

「まあそう毛嫌いするもんじゃないさ。噂は聞いているだろう?」

「それはまぁ、耳にしておりますけど。ですが向こうからの要求が無茶苦茶でして……」

「あー、報酬に金銀財宝を要求されたの?城取り戻せるならそんなの安いもんだけどー」

「いえ、城を取り戻した際は同じ事を繰り返さぬようまともな人物を太守に置くことと、

成功報酬に砦と馬5百頭、食糧1年分を要求されました」

「んー。馬と食糧は用意できるだろうなー。砦か……根城にでもするのかな」

「恐らくは陸の拠点が欲しいのでしょう。河の上では船で事足りますし……少々不便ですけど」

 

義賊河賊団は、特定の根城を持たなかったため、官軍などの討伐隊からの攻撃は

のらりくらりとかわせていた

また、普段から河の上に浮かべた船で生活をしていた為、

討伐隊からの奇襲などが事実上無効化されていた

河でいざ戦おうとすると、河戦に慣れない討伐隊が勝手に自滅していくからだ

無論それは、河賊団の得意な戦い方でもあったからなのだが

 

「太守はあたしがやろうと思ってたんだけど」

「……盛憲様と私は、強制的に義賊に組み込まれるらしいですよ。これが必須条件です」

「!!っへー、義賊かー……民の為に悪官共と闘うのかー……かっこいいなぁ!」

「むぅ。そのように簡単に決めてしまっていいのですか?」

「問題ないだろう。元よりあたしらだけじゃ勝つことは出来ても人的被害は馬鹿にならない。

民に混乱を招くし兵が可哀想だ。一番いい勝ち方ってのは圧倒的勝利なんだわ」

「無条件降伏をさせるのが狙いなのですか?」

「んまぁ、というか今の許貢軍の兵士ってみんなあたしの忠誠を誓ってるし、許貢の私兵の数なんてたかが知れてる……けどま、お互い無血で行くには圧倒的な武でいかないといけないわけさ」

「ふむ。やはり盛憲様は甘いです」

あっはっは、と盛憲は笑う

 

「それがあたしだよ♪まあ実際これまでなんとかなってるし、今回もなんとかなるさ。

……甘寧には作戦の打ち合わせをすると共にこれも伝えろ」

 

 

―成功した暁には、喜んで河賊団に入ろう、と

 

 

 

 

***

 

「ふむ、色好い返事をくれたようだな」

甘寧が言う

「うむ。だがな甘寧殿。対等な関係というのが条件だぞ?

私はともかく、我が主である盛憲様を顎で使わないで頂きたい」

「ああ。それで作戦というのは、貴殿ら官軍と合流した後に城を囲めばよいのか?」

「うむ。それと形だけでいいのだが、私と口上を述べてもらいたい」

「なるほど、間者の存在を失念していたな」

「まあ、念入りにしておいて損はなし」

「分かった、が、期待はするなよ?」

「うむ。口上は、な」

ふっと高岱は笑みを浮かべた

「評価されているようでなによりだ」

対する甘寧は苦笑いを浮かべた

 

 

この話し合いより半刻後

 

許貢より出軍命令が下された

 

 

 

 

***

 

 

「……は?それで私らは負けたの?」

途中で口を挟むでもなく、許貢はただ話を聞いていた

「無血開城……確かに此方の兵はせいぜいが気絶、重傷の怪我を負った者や死人は出ていません」

瑠里が驚いた表情で言う

「ですが盛憲殿や高岱殿もその、河賊団に入団なされるのですか……」

「ま、そういう話だったし、悪くはないっしょー」

「とのことです」

気楽な盛憲と、呆れている高岱

 

「今さらだが、高岱殿は賊というものに嫌悪感を抱いておられるようだが」

「いやなに。甘寧殿率いる河賊団は別だ。……最初こそ嫌悪していたが、その働き振りと、

約束を違えぬその姿は正しく義賊と呼ぶに相応しい。正直に言えば見直したよ」

「なるほど。では早々にこの場を去って砦へ向かおう」

「わわわ!私たちは一体……」

悩む盛憲

 

「んー……

そうだな、許貢と諸葛謹も河賊団に入れ♪」

「なっ!?」

「なんですってー!?」

「わわわ!」

「……」

 

甘寧、許貢、瑠里が驚きの声を上げ、

高岱は予め主がなんと言うか予想を立てていたのか、ため息をするだけに留まった

 

 

「お言葉だが盛憲殿。無能者は要らぬのだが」

「いや、許貢……ってより、その軍師の謹か。

謹は役に立つぞ?河賊団に軍師がいても困ることはあるまいさ」

「ふむ。軍師を手に入れるために毒を飲めと?」

「いやいや。というより許貢も人並みの仕事くらいは出来るって……

……出来る……よね……?」

 

くぅぅ!ばかにすんなー!と許貢が吼える

 

「出来るわよ!むかつくなー!」

「あっはっは、らしいよ♪」

「……期待しないでおこう」

 

 

縄を解かれた許貢と瑠里

「あーもー、跡が残ったら一刀に舐めさせよう」

ぴく

「ってあれ?一刀は?」

ぴくぴく

 

「おい許貢」

「な、なによ、盛憲」

盛憲からただならぬものを感じ取ってしまい、思わず言葉につっかえる許貢

 

「その一刀ってのが男か?」

「そうよー。ほんと良い男よあれ、金や兵や女が集まる集まる……って盛憲近い近い」

「紹介しろ」

許貢の胸倉を掴んだ

「くっ、このっ、はっなっせっ!紹介すればいいんでしょ!するわよ!」

ばっと離す、同時に距離を置く許貢

「絶対あげないk「あ"?」半分こしましょう」

「7:3だ」、「横暴よ!」、「じゃあ分かった、百歩譲って8:2だ」、「ばかなの!?」

そんなやり取りを繰り返す盛憲と許貢を尻目に、

高岱は甘寧と話を進める

 

「さて、砦だが、呉郡の近くの森に砦を作っておいた。

必要な荷物を兵に持たせて砦に運ぶか」

「ありがたいが、兵ではなくこちらの河賊の連中に手伝わせよう」

「なるほどな。すまん、失念していた」

河賊団でもない普通の兵に砦の場所を知られてしまうと、

それが討伐隊に伝わってしまう恐れがある。

それを回避するために河賊団で運ぼうというのだ

 

「まあ運ぶのは明日にして、今日はこちらで休ませて頂きたい」

「うむ。存分に休んでくれ」

「有難い。……あの連中は止めなくてもいいのか?」

 

……いつものことさ、ふっ

 

甘寧は語る

あれほど達観した表情をした者を見たことがない、と

 

 

 

 

呉郡を出発する前

許貢が屋敷を見たいと言い出した

理由を聞いた盛憲はそれを了解し、護衛に高岱が着くことになった

 

甘寧と、甘寧率いる河賊団と瑠里はひとまず先に砦に向かうことになった(瑠里が案内人)

***

「いない……!」

「おいー、こっちもいないぞーう」

「こちらもです」

 

許貢邸で軟禁していたはずの天から降ってきた男がいない

血相を変えて許貢が探すも見つからず、いたずらに時間が去っていくだけだった

最後の部屋に入ってみると、そこには猿轡をされ、縄でぐるぐる巻きにされた侍従の姿があった

 

早速縄を解き、猿轡を外して何があったのかを聞いてみる

 

「それが……」

 

 

話によると、河賊団が町に入ってきて許貢の屋敷に押し入れられるのを恐れた町の女たちが、

他の手に渡るくらいならば私たちが奪おう!と一挙して屋敷に押し入ったのだ

その際、町の女たちに賛同した侍従達が軟禁している部屋の鍵を開け、

眠っていた青年を起こさぬよう、お姫様抱っこしながら拉致していったらしい

それを見つけた許貢命の侍従がそれを咎めるが、乙女パワーに適わず敗れてしまったらしい

 

「くぅぅ……一刀はどこへ連れられたのです!?」

「恐らくは建業に。一刀様を拉致した侍従の多くが建業出身ですので、

恐らく建業に町の女たちと一緒に匿うのでは、と」

「くぅぅー!!私の一刀ぉ……!!貴女、こちらの留守は任せましたよ!」

「はっ」

 

館から出た一行

盛憲は許貢に尋ねる

「建業に行くのかいー?」

「ったりまえでしょ!あの男は私のものなの!他の女が手にしていい男じゃないわ!」

半分こって言ったろーが!びしっ ふみゅっ と、戯れながら砦を目指す

 

 

 

 

 

 

 

甘寧に男を取り戻す協力をしてもらうために……

 

 

 

 

その頃、一刀は……

 

 

「ん、んぅぅ……」

―あら!起きたの!?

―まー可愛い寝顔!

―食べていいの!?ねえ、これ食べていいの!?

―待て!お座り!建業に着くまで我慢しなさい!私たちだって我慢してるんだから!

―あぁ、一刀ちゃま……ちゅっちゅっ

―「「ああー!!」」

 

抜け駆けをした子を集団でぼっこにしながら、

一刀の様子を伺う女たち

 

 

「んん……ぺろ」

抜け駆けした女がつけた唾液を自分の唾液と勘違いして舌で舐めとる

それを見た女は、「はぅんっ」と小さく震えながら意識を手放した

もちろん他の女たちはひたすら踏みつけていたが

 

 

「ここは一体……?部屋じゃない?」

「おはようございます一刀様。賊が町に押し寄せてきましたので、

孫堅様の治める建業に向かう途中でございます」

「そうなんだ……って皆、なんでその子に酷いことしてるの!?」

「これにはふかーいわけがありましてー(棒読み」

「是非聞きたいところだけど……とりあえず降ろして下さい」

 

そう、喋りながらもお姫様抱っこをされ続けていたのだ

男としてこれは恥ずかしいので降ろしてもらうよう頼むが、

「だめです♪」

と、いい笑顔で断られた

 

 

「由宇さんは元気かなあ」

「あはは……」

 

お姫様抱っこをしながら走っていた元侍従の笑顔は苦笑いに変わった

 

 

 

<つづく>

 

 

あとがき

 

河賊団に盛憲、許貢、瑠里、高岱が加わりました。

盛憲と許貢付きの私兵は一部だけが河賊団に、残りを呉郡に置きました。

ちなみに由宇は許貢の真名です。今のところ一刀にしか真名を許していません。

 

最後の方でちょびっと一刀が出ました……

私の中で、恋姫無双の女の人を見た目に反して力持ち、とイメージして書いています。

ですので一刀程度お姫様抱っこもできちゃいますし、押し倒せたりもできちゃいます。

周りの女性が黙ってはいないのでしょうけど。

 

 

次回、孫家が出てきます。

原作じゃ堅さんはママだけれど、これは二次創作ですんで……

長女って設定です。孫策次女のー、孫権3女のー、孫小香4女ーみたいなー

そんな感じ。両親は他界している設定で。

 

まあ詳しいことは次回以降に決めていきたいと思ってます。

 

 

 

次回

 

さらわれた一刀、迫る孫家の牙

 

 


 
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