No.147698

三国同盟~その後~

話の内容としては原作の蜀ルートを前提で後日談に少しアレンジを加えた形と思って頂いたうえで、原作とキャラの性格などかなり違うところがありますが、そういったことを理解したうえで読んで頂けると嬉しいです。


初投稿なので誤字や脱字以外にも作品として不満なところが多々あるかと思いますが、温かい目で見て頂けると幸いです。

2010-06-04 18:22:42 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:6198   閲覧ユーザー数:5111

 

三国同盟が結成されてから数年が経ち、再び桃香のいる蜀に三国同盟記念祭の主催の順番が回ってこようとしていたため、蜀の主な武将(一部を除く)達は準備に追われ、そして桃香と一刀も魏や呉の両国の代表を迎えるための準備を行っており、街では様々な催しが開催され活気に満ちあふれていた。

 

 

 

そして魏の代表である華琳と呉の代表である雪蓮はそれぞれの代表団を率いて開催地である蜀の成都に向かっていたが、今回の目的は祭りの参加以外にもう1つあった。

 

 

 

 

三国同盟の立役者である天の御遣いこと北郷一刀を自国に招待することを名目にこの際に一刀を連れて行こうというのだ。

 

 

 

 

そんな思惑を当人は知ることもなく、愛紗と街の警邏を行っていた。

「やっぱり祭りはこれくらい活気がないと困るよね。この光景を見て改めて三国同盟が成立させることができてよかったと思うし、ここまで来れたのもみんなのおかげだな~感謝しなきゃ。」と街のにぎわいを見て一刀は嬉しそうに笑った。

 

 

 

 

「何を仰いますか、ご主人様と桃香様いたから私たちはここまで頑張れたのですよ。むしろ私は尊敬しているくらいなのです。節操のなさ以外は…。」

 

 

 

 

「返す言葉もございません…そういえば明日何か大事な話し合いがあるとか言ってたけど、愛紗は何か聞いてない?」

 

 

 

 

「いえ、朱里たちからは何も聞いてないので大した話ではないと思いますよ。それよりご主人様警邏が終わったら、私と…」と続きを言おうと思い隣を見ると、隣に一刀の姿はなく露店でみんなのお土産にと食べ物をいくつか買っていた。その時の愛紗の額に怒りを示すあのマークが見えたことと一刀に対する態度は言うまでもない。

そして翌日…

 

一刀を含め三国の主だった武将があつまったなかで、大方の話を終えたところで、話は唐突かつ突然華琳によって切り出された。

 

 

 

 

「同盟の立役者を私たち魏に招待したいと思うのだけど、当然いいわよね?」

「あ~!それなら呉にも来てほしいな~。」

 

 

 

 

当然のことながら、愛紗が「絶対にダメです!!!」ときっぱり断ったが、もっともな意見で反論する2人に対し、更に追い打ちをかけるようなことを言ってしまう者が出た。

 

 

 

 

張三姉妹の長女・天和である

「一刀は私と大陸横断するって約束したの~ライヴっていうのを一緒にやりながら行くって約束したもん!」

 

 

 

ギロリと愛紗に一刀は睨まれるが、華琳と雪蓮はドンドン話を進めようとしているのに対し、愛紗たちも負けじと必死に食い下がり、そこに天和が加わるといった何とも奇怪な光景が広がっていた。

そして当の本人である一刀は見ざる言わざる聞かざるを貫くためにセキトとじゃれることで現実逃避を試みていた。

 

 

 

「華琳さん雪蓮さん、私は2人がご主人様が大好きで魏や呉に来てほしいって思ってるなら賛成だよ。でもね、ご主人様を平和の象徴とか理由をつけて言ってるつもりなら、私は大反対だな~。だって、蜀にいる人みんながそういうのとは関係なく、ご主人様のこと大好きなんです。」

 

 

桃香の純粋な気持ちを聞いた2人はほんの少しのあいだ、考えて結論を話し出した。

「正直に言って呉に天の御遣いの血を入れて国の安泰と繁栄を狙ってたわ。そうなれば私も安心して蓮華に後を継がせることもできると思ってるし、蓮華が一刀の子供を産んでくれれば、私はあとは自由になれるから一刀でも襲っちゃおうとかいろいろ考えてたわ。」

 

 

 

「私も雪蓮と同じような考えで一刀を魏に連れて行こうと思ってたわ。(下心もあるけど)」

 

 

「こんなに愛されてる人間を無理矢理連れて行って、こんなことで乱世の時代を繰り返したくないからね。今回は諦めるけど、いつか必ず連れていくわ。その時は桃香が何と言おうとも容赦しないわよ。華琳もそれで良いわよね?」

雪蓮が笑いながら華琳に聞くと、華琳も無言のまま首を縦に振った。

 

 

そして、会議は終了としたことによってそれぞれが思い思いの時間を過ごすこととなり、桃香は一刀と話していた。

あとがき

 

最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

 

結論から言うとオチが思いつかなかったので、かなり無理矢理に終わらせてしまいました。本当はもう少し長くする予定だったのですが、途中で限界を感じてしまい…。

 

 

次の作品の予定はありません。アイディアが浮かばないもので…リクエストがあれば、そちらを書かせていただきたいと思いますし、細々と短編などを続けていくかもしれません。

 

ですが、初作品はご覧のような有様なので、こんな奴でも良ければリクエストや協力していただくと嬉しいです。ではでは…。

 

「ご主人様がここまでみんなに好かれてるって分かると私としては嬉しいけど、少し寂しくもなっちゃうなぁ~。だってご主人様は休みの日に、紫苑さんと桔梗さん、璃々ちゃんと4人で色んなとこ行ってるんでしょ?璃々ちゃんがうれしいそうに話してたよ?」

 

 

 

 

「桃香それは…紫苑にたまには父親らしい事をしてほしいと言ってきて、璃々ちゃんを誘ったら2人が保護者同伴という理由でついてきてね…。」

 

 

 

 

「へぇ~~~それなら私も早くご主人様の子供が欲しいな~そうしたらこの国の跡継ぎもできて一石二鳥だっけ?だよね。」

 

 

 

 

「そうですね…」

 

 

 

 

このやりとりもある意味ではこの国が平和であることを表しているようで周りからみると微笑ましい光景に思えた。しかし、他の武将たちは後で知ることになるこのときの桃香の発言が冗談抜きで言ってることであり、そして有言実行されることを…。

 

 

「ご主人様…ありがとう。そしてみんなもありがとう。」

 

 

 
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