一刀「やれやれ……ヒドイ目にあった…」
あの後気絶したものの、しばらくして意識を取り戻し、霞と城へと戻った。
霞「まぁこれに懲りたら一人でなんて歩き回らん事やな」
ほったらかしにされたのを根に持っているのかいやに冷たい。
一刀「だから悪かったって……」
詠「あら? 二人共帰ってきてたのね」
城の廊下で詠にすれ違う。
詠「ちょうどよかったわ、賊の討伐に出てた将が戻ってきたのよ、一刀には後で紹介するつもりだったけど…玉座にみんな集まってるから行ってくれる?」
一刀「わかったよ。 詠はどこ行くんだ?」
詠「戻ってきた3人の内2人が何時まで経っても来ないから呼びに行くのよ。 まったくすぐに来いって言ったのに……」
霞「何時もの事や、諦め……」
そう言うと二人同時に溜息を吐く。 ずいぶんと自由奔放な人の様だ。
詠「そう言う訳だから先に行ってて、すぐ戻るわ」
~玉座~
楓「む……来たか一刀……」
月「お帰りなさい一刀様」
星「街は楽しめましたかな主?」
一刀「あ~……いろいろあったけど……とてもいい街だね、住んでる人達がとても生き生きしてるよ」
月「へぅ……ありがとうございます」
自分の国を褒められ恥ずかしながらお礼を言う。
一刀「俺が前にいた……みんなが言う天の国がまだここみたいに争いが絶えない時代にいた武将が詠った歌があってね……」
星「ほう?」
一刀「『人は城、人は石垣、人は堀』 どれだけ城を堅固にしても、人の心が離れてしまったら世を治めることはできない」
菖蒲「真理じゃな」
一刀「確かにね……だからこそ難しいんだと思う、それを実現しているここはすごいよ、尊敬する。 もちろん西涼も負けていないと思うけどね」
椿「あらあら……照れちゃうわね~」
詠「そんな言葉よく恥ずかしげもなく言えるわね……」
いつの間にか戻ってきていた詠が呆れ顔で言う。 どことなく頬が赤くなってるように見える。
月「詠ちゃん二人はどうだった?」
詠「すぐ来ると思うわ。 来ないとご飯抜きにするって言ったから」
どんな脅し文句だ。
月「では今いる者の紹介だけでもしていまいましょうか……華雄さんお願いします」
華雄「はっ! 私は華雄。 字はない、真名はあるが呼ばれるのが好きではない、すまないが聞かないでくれ」
一刀「わかったよろしく華雄、俺は北郷一刀。 俺も字と真名がないんだ」
俺への挨拶を済ませた華雄は星達と話している。 やっぱり武人としてただならぬ気配を感じたのだろうか……なんて思っていたら廊下の方から声が聞こえてくる。
バンッ!!
勢い良く扉が開き詠が言っていたであろう二人が入ってくる。
??「詠!! 来てやったですよ!! 全く恋殿に対してご飯抜きにするなど何を考えているのですか!!」
詠「最初から来てればそんな事言わないわよ……」
??「こっちにも都合と言うものが…………ん?」
ふと怒鳴っている子が俺を見る…あれ?あの子は……
??「あ~~~~~!!」
一刀「あ~~~~~!!」
二人同時に叫びだす。
??「お、お前はさっきの!!」
一刀「き、キミはさっきの!!」
??「恋殿にちょっかいを出してたおと………」
一刀「沢村 忠!!」
…………………………一拍。
??「誰ですかそれは~~~~!!!!」
ドゴッ!!
一刀「いべしっ!?」
本日二回目の飛び蹴りが俺の脇腹に突き刺さった。
どうも茶々零です。
第13話いかがだったでしょうか?
かなりの難産でした;
おかしなとこもあるでしょうがお許しを……
華雄さんの喋りがかなり難しく感じました。
私もまだまだですね、恋姫やり直して勉強せねば。
次回は?の方々の話と余裕があれば久々の拠点を予定しております。
分かれる可能性がかなり高いですけどね……
あっ沢村さんはもう出ません(笑)
でわまた第14話でお会いしましょう。
Tweet |
|
|
59
|
4
|
追加するフォルダを選択
13話です。意外と難産だった;