No.143126

魏√風END璃々編アフター 12話 「歪んだ純真 揺るがぬ決意」

魏√風END璃々編アフター 12話 「歪んだ純真 揺るがぬ決意」を投稿します。
璃々に起こった変化が何なのかが分かります。
相変わらずカオスな内容になってしまってると思いますがよろしくお願いします。

2010-05-15 00:45:21 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:5100   閲覧ユーザー数:4300

「北郷流槍術宝義「白銀乱舞」うおりゃー!」

 

今度は翠の必殺技である「白銀乱舞」を放ち、乱舞が如く得物を躍らせながら疾風迅雷の勢いで璃々を切りかかった。

 

「だめ。防ぎきれない。きゃあっ!!」

 

さすがに璃々もこれは防ぎきれず、まともに受けてしまい倒れこんでしまった。

 

side璃々

 

強い、強すぎますよご主人様。

これがご主人様の15年の成果なんですね。私では全然敵いません。

・・・悔しいな。

私もお母さんや愛紗お姉ちゃんや鈴々お姉ちゃんみたいにご主人様をお守りできるようになりたかったのに、お戻りになられたご主人様が私より遥かにお強くなられてるなんて。

・・・本当に悔しいよ。

これじゃあ何時まで経ってもご主人様は私を「娘」としか見てくれない。

私はこんなにもご主人様を、「北郷一刀様」をお慕いしてるのに・・・どうしたらいいの?

一刀との実力の差に打ちのめされてしまった璃々は負の思考へと沈んでいった。

・・・そして

 

そうだ。私がご主人様より強ければ私だけがご主人様をお守りできる。そうしたらご主人様は

「ワタシダケヲミテクレル」

 

その瞬間、璃々の瞳から輝きが失われた。

side out

side観客席

 

「・・・嗚呼阿亜亞蛙唖!!!!!」

 

璃々に起こった突然の変化に一同は驚愕していた。

 

「一体璃々に何が起こったのだ!?」

 

「私にも分からん。一体何がおこ「あれ~?なんだかまずい事になってるじゃない♪」!?貴様何奴?」

 

突然現れた者に一同が武器を構えると

 

「まて!!このお方はご主人様のお知りあいだ。して「何進殿」貴女は璃々の身に何が起こったのかお分かりになられるのですか」

 

愛紗が突然現れた人物を「何進」と呼んだ事に一同が騒ぎ出すと

 

「はいはいはい。そこまでよ♪私の事は後日また北郷君から紹介してもらえると思うから今は彼女の事の方が先決でしょう?・・・恐らくなんだけど彼女は「病化」(やんか)してしまっているようね」

 

何進の説明に一同が困惑している中雛里だけが

 

「あわわ。「病化」とはひょっとして最近小説などで流行ってきているあの「病化」なのですか?」

 

「ええ、そうよ♪それにしてもそういう事まで知ってるなんて見た目と違って結構やらしいのね軍師殿?「病化」が流行りだしてるのって一部の艶本からなんだけどなぁ~♪」

 

何進にそうからかわれた雛里は「あわわ!?そっそれはあのですね、あのぉ・・・きゅぅん」と混乱しだしたが

 

「何進殿いまはそのような事をなさっている場合では。それでその「病化」とはいったい?」

 

「それもそうね♪「病化」っていうのは分かりやすくいうと・・・行き過ぎた関羽ちゃんて感じでしょうね♪」

 

その言葉に皆が一斉に?マークを浮かべている中、雛里だけが「確かにその通りです」と心の中で頷いていた。

「・・・かっ何進殿。それは一体どういう意味ですか?」

 

「そうね、分かりやすく例えたつもりなんだけどなぁ~♪私も詳しいわけじゃないんだけど、簡単に言うと「思い人を思うばかりに心を病んでしまった人」っていえばいいのかな♪つまり「あの人には自分だけを見て欲しいのに」っていった感情の暴走した状態を「病化」っていうのよ。関羽ちゃんも身に憶えがあるんじゃない?なんでも「嫉妬神」なんて呼ばれてたんでしょう?」

 

「なっそそれは」

 

と愛紗が慌てていると

 

「「「ああ、成る程」」」

 

と昔を知っている将や兵、さらには女官までが一同に声を出して何進の例えを納得するのだった。

 

「おっお前達(怒)」

 

と愛紗が怒りを露にすると

 

「まあまあ関羽ちゃん、いまはそれよりも彼女の方が先決でしょう♪それでね」

 

「そういう貴女がふったのでしょうがぁ」

 

と思いながらも璃々が心配なのか何進の話を聞こうとするのだった。

「それでね、この「病化」っていうのは厄介でね、重度まで悪化すると「そうだ、あの人が私だけを見てくれないのは他にもあの人の周りに女がいるからなんだ」ていって周りの女を殺しだしたり、「貴女を殺して私も死ぬんだ。あの世では一緒だよ」ていって無理心中を図ったりってなっちゃうのよ」

 

「なっそんな莫迦な話が」

 

と一同が困惑する中、何進がこれまでに見せた事のないような真剣な顔をして

 

「・・・本当にそう思う?貴方達も一度は思った事があるんじゃない?北郷君はあんな性格だから全ての人に真剣に接するからしょうがないと思っていながらも「たまには私だけを見て欲しい」ってさ」

 

その言葉に彼と男女の関係だった桃香達は暗い顔になる。

 

「あのね、この「病化」ていうのはその人が純粋なほど陥りやすいの。それに彼女昔に北郷君を「おとうさん」て呼んでたのでたのでしょう?ならその思いは一入でしょうね。なんてったって彼女は北郷君に「娘」と見られていて自分を「一人の女性」とすら見られていないのでしょうから。恐らくこの手合わせで実力の差を見せ付けられてそういった負の感情が爆発してしまったのでしょうね。彼女をよく見てみなさい。瞳から光が失われているわ。恐らく彼女はすでに自我を失っているわ。今の彼女はただ・・・・・・唯一つ「北郷一刀に認めてもらいたい」という思いだけで動いているのでしょうね。・・・まずいわよ。このままだと」

 

「そっそんな!?」

 

何進の言葉に一同が璃々を心配する中

 

「・・・こうなったら、もう彼女を救えるのはあなただけよ。がんばんなさい「北郷一刀」」

 

と何進は一刀を見つめるのだった。

side out

side一刀

 

一刀は璃々に起こった事を理解したらしくその表情は暗い物になっていた。

 

「・・・ゴメンよ璃々。君の思いに気付いてあげられなくて。俺はあれから、天に戻ってから一心不乱に修行に打ち込んだ。

皆に少しでも近付くために。そして璃々、君にとって「自慢の父親」て思ってもらえるように。

でも、

俺のその決意が君を苦しめてしまったんだね。

これじゃあ、父親として・・・いや、その考え方自体間違っているな。

・・・こんなんだから「璃々を大切に思う者」として失格なんだ。

だから・・・だから璃々。俺は

 

「さあ来い璃々。今度は俺が「君の全て」を受け止める番だ」

 

一刀のその言葉を合図に二人は再び刃を交えるのだった。

後書き

 

・・・難しい。

 

いやぁ、これであってるんですかね?病化の定義って?

いちを、友人の講義を元に書いてみましたがどうでしょうか?

物を知らない自分が恥ずかしいです(汗)

 

なにかおかしな所があったら教えてください。


 
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