No.142583 異世界冒険譚 魔法少女リリカルなのは月 A`S 1話RYOさん 2010-05-12 04:15:11 投稿 / 全7ページ 総閲覧数:3889 閲覧ユーザー数:3450 |
yukito side
はやてと会ってから2週間が経った。
俺は今、はやての家に来ている
「そういえば…さ!」
「なん…や!」
「くっ!はやての誕生日って…いつ!」
「ああ!…明日…や!」
「え!?明日!?あ・・・・・・ああ~!!」
「ふっわたしの勝ちやな?」
「ファルコが~!」
どうも高科雪人です。ただいま大乱闘をプレイ中です。
「そんなことより。明日なのか?誕生日。」
「そうやよ?」
ちなみに今日は6月3日だ。
「何で事前に言ってくれないんだ。プレゼント、用意出来ないじゃん。」
「いや~。なんか自分の誕生日を言うのってプレゼント催促しているみたいで悪いやん?」
「そんなことね~よ。どうすっかな?」
「せやからええって。」
「いいや!歳を取ってババアになりたくない気持ちは分かるが、誕生日は祝わないとダメだ!」
「誰もそんなこと言ってへん!」
はやてが反論してくるが俺はかまわず続ける。
「そんな誕生日に歳を取る悲しさしか知らない小学生にしてもう枯れかけているはやてに、俺は誕生日の良さを伝えたい!」
「誰が枯れてるんや!」
「そう言う訳で今日ははやてちゃん家に泊まりたいと思います!」
「前の話と全く話が続いてへん!?・・・と言うかユキ。泊まるにしても、パジャマはどうするん?そのまま寝るとばっちぃで?」
はやてがちょっと嫌そうに聞いてくる・・・が!
「抜かりは無い。ここにパジャマがある。」
そう言って俺は影のゲートからパジャマを取り出す。
「なんやて!?どこから出したんや!?」
「ジェバンニが一瞬で持ってきてくれました。」
「そんな説明でええんか!?ってかジェバンニって誰や!」
ん?デスノートってこの世界だとやってなかったっけ?・・・それでもそのセリフを言えるはやてに乾杯。
side out
hayate side
今日はわたしの誕生日の前の日。明日は検査があって誕生会出来へんって言ったらユキが今日は泊まって明日の誕生会を今日やっちゃおうって言ってきた。
ユキが来てから毎日が楽しみで一人で家に居てもユキを待ってるだけで、時間がどんどん過ぎてしまう。
今日はユキと一緒にゲームもした、料理も一緒に作った。ユキは意外と料理が出来る。男の子やから出来へんかな?って思っとったけど・・・
一緒に作った料理を食べてテレビを見たりしていたらいつの間にかもう夜になっとった。
一緒にお風呂に入ったりもした。ユキが「落ち着け・・・俺・・俺はそんな奴じゃないだろ・・」っていっとったけど何なんやろ?
そんなことをしている間にも楽しい時間はどんどん過ぎていく。
こんなに楽しくてええんかな?ふいに、わたしはこれが全部夢なんじゃないかと思ってしまった・・・
わたしは怖くなってユキの服を掴んでしまう。
「ん?どうした?」
「・・・ううん。何でもないよ?」
わたしが何でもないようにするとユキは困った顔をして
「はやて。何でも溜め込むのは良くないよ。大丈夫、俺はここにいるから。」
「ユキ・・・」
ありがとう。本当に。
「さて!もう12時も近いから寝ようか?」
「そうやな。」
「じゃあ、はやての部屋に行こうか。」
「あっ・・・もう12時。」
「本当だ。・・・・・じゃあもうすぐあいつ等が・・・」
「え?ユキ。なんか言った?」
「ん~?なんでもないよ。」
そう言ってユキはわたしをだっこしてベットに乗せてくれた。
その瞬間。部屋が紫色の光に染まる。
「・・・え?」
わたしは光が出ている方を向くと、昔からあった本が光を放っている。
本がこっちに来る・・・浮かびながら。
「封印を解除します」
(なんなんや?いったい何が・・・・)
わたしの体から何か光の玉のようなものが出て、本に向かっていく。
そして光の玉が本に吸い込まれたとき、本から一段と強い光が放たれて・・・・
side out
yukito side
目の前の本、闇の書から光が放たれる。
光が収まったとき俺の目の前には4人の人間がいた。
「夜天の書の起動を確認しました」
バトルマニア、おっぱい魔人の名前で親しまれている将シグナム。
「我ら、闇の書の蒐集を行い、主を守る守護騎士にございます」
ドジッ子シャマル、シャマルクッキングで有名な泉の騎士シャマル。
「夜天の主の元に集いし雲」
犬の愛称で親しまれている、盾の守護獣ザフィーラ。
「ヴォルケンリッター、何なりと命令を」
エターナルロリータ、勇者王の称号を持つ鉄槌の騎士ヴィータ。
「・・・・ん?な!?」
どうやらはやてが何も言わないので疑問に思ったヴィータが顔を上げ驚く。
「貴様・・・何者だ?主に何をしている。」
シグナム達も顔を上げて敵意を新たにしている。
今の俺の格好ははやてをだっこしてベットに降ろすところなのだが。彼女たちから見たら不埒な奴が主に手をかけようとしてるようにしか見えないだろう。そう思ったので俺ははやてから手を離すが・・
「てめぇー!主に何やってんだ!」
ヴィータがアイゼンを起動して俺に殴りかかってくる。
いきなりの攻撃で初動が遅れた俺と、すでに武器を振りかぶっているヴィータ。
ここまでであれば俺はヴィータに殴り殺されているだろう。しかし、
俺の腕は無意識に動いていた。
左腕は左上に構え、右腕は右下で構える。つまり天地魔闘の構えだ。
ヴィータのアイゼンが振り下ろされる。
「な!?」
ヴィータが驚いている。当然だろう。何せ魔力を全く纏っていない状態でアイゼンを受け止めたのだから・・・いや受け止めたというより右手を犠牲にして防いだことに驚いているのだろうか?
――グシャリ
と生々しい音がして俺の右手は肘の一歩手前で砕け折れる。
俺は構わずヴィータに左手を振り下ろす。魔力も何も無いただの手刀だが、首に当たりヴィータをよろめかせる。
「ディバインシューター・・・」
「がっ!?」
砕けて見るも無惨になった右手の手のひらをヴィータに当ててゼロ距離でディバインシューターを放つ。魔力がEランクしか無くても、騎士甲冑を着ていないヴィータにとっては成人男性に殴られたレベルだろう。
そのままヴィータは倒れる。
「な!?貴様!」
ヴィータが倒されたことに驚いたようでシグナム達が戦闘態勢に入る。
「待て、話を聞け。君たちの主には何もしない。」
「・・・悪いがヴィータを倒した者の言うことなど素直に聞く訳にもいかん。」
このセリフに俺はちょっとイラッときちゃったんだ☆
勘違いしてきたのはそっちで、ヴィータは勝手に突っ込んできてやられただけなのに・・・
「そうか・・・」
俺は魔力を全開にする。今の俺のランクはAA+ランク位だが脅しには十分だ。
「な!?」
「動くな。」
俺は剣を投影してシグナムたちに1本ずつ、ヴィータに3本の剣を向ける。
「動けば貴様らはもちろん貴様らの大切な仲間も殺す。・・・まあ勝手に勘違いしてやられたんだ。たいして強くない仲間だったのだろう?動いたら私が殺してやろう。どうだ?私は親切だろう?」
「・・・貴様・・」
「まあ、どうでもいい。」
そう言って俺ははやての方に近づいていく。
「貴様!主に何をする!」
シグナムの言葉を無視して俺ははやての肩に手をかける。
「やめろ!」
「お~い。はやて。起きろ~。」
そう言ってはやての肩をゆする。
「・・・は?」
シグナムが呆けているがどうでもいい。
「う~ん。もう食べられへんよ~」
「ドラザキッドか!」
もう少し揺すっているとようやくはやてが起きる。
「う~ん?ユキどないしたん?」
「どうもこうもない。こいつらに俺とお前との関係を教えてやれ。」
「いやん。関係やなんて・・・彼女って紹介して欲しいならそういえばええのに・・//」
「顔を赤らめるな。クネクネするな。状況をよく見ろ。」
「ん~?状況って・・・え?」
「理解したか?」
「ユキ・・・手が・・手が・・」
「ん?手がどうかしたのか?」
俺ははやての手を見てみるがなんともない。
「わたしのやなくて・・・ユキの手が・・・」
「俺の手?・・・あ。」
手が・・・潰れていた。ものの見事に。粉砕という言葉が一番似合うんじゃね?ってくらいに。
「・・・・痛ったーーー!!」
痛みで転げまわる。ヴォルケンリッターに注意をはらえないくらい痛い。
「ユキーー!死ぬな!死んだらダメや!」
「・・・ああ。はやて。俺、この怪我が治ったら両親に怪我が治ったって報告するんだ。」
「ダメや!ユキ!それは死亡フラグや!」
「・・・がくっ・・・」
「ユキーーー!!」
結局事態が収束したのはそれから2時間経った頃でした。
あとがき
お久しぶりです。
今回はA`S編の1話をあげます。
雪人君とヴォルケンリッターとの顔合わせを書こうと思ったらびっくりA`Sの1話ではヴォルケンリッターは召喚されるシーンが無いんですよ!
探したところ6話で召喚されるシーンがようやく見つかりました。大変でした。
今回の話を読んでどうでしたか?
これからの作品はこんな風にコメディーとシリアスを織り交ぜて書けたらいいなと思っています。
それでは感想等を投稿してくれると嬉しいです。
これからも異世界冒険譚をよろしくお願いします!
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交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。
そして物語はA`Sへ・・・