No.142574

真・恋姫†無双 頑張れ一刀 その4

何となく拠点を入れてみる。

なんかロリよりショタの方が人気だなwww

番外編をちょくちょくいれようかな(`・ω・´)

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2010-05-12 02:25:55 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:12602   閲覧ユーザー数:9444

 

 

 

「あ~、腹減ったなぁ……」

 

 

一刀は白蓮に頼まれて街の警邏をしていた。

 

 

この世界に来て間もない一刀は初めて見るものが多く退屈せずに街を見渡していた。

 

 

「おっ、そこの屋台でラーメンでも食うかな」

 

 

時間的にちょうどお昼だったので一刀は屋台のラーメン屋で昼食をとることにした。

 

 

「へいらっしゃい」

 

 

上半身をセクシーにはだけさせたオヤジが一刀を出迎えた。

 

 

「え~っと、チャーシューメン一つ」

 

「へい」

 

 

オヤジは短く返事をするとすぐに調理にとりかかった。

 

 

 

「平和だなぁ……」

 

 

一刀はのどかな町並みを見て、本当に戦乱の世なのか疑問に思うのだった。

 

 

「公孫賛様が普通に治めていてくれてますからね」

 

「普通ねぇ……」

 

「普通ですね……」

 

 

さすが白蓮だった。

 

 

 

 

「おやじ、いつものくれなのだ!」

 

 

一刀がチャーシューメンを待っていると赤毛の小さな女の子が隣に現れた。

 

 

「鈴々!」

 

「んあ? あっ、お兄ちゃんなのだ!」

 

 

その幼女は張翼徳だった。

 

 

「鈴々も昼飯を食いに来たのか?」

 

「そうなのだ!」

 

 

元気一杯に返事をしてくれる鈴々に一刀は癒された。

 

 

「鈴々は元気だなぁ」

 

「お兄ちゃんは元気ないのだ?」

 

 

そんなことないよと一刀が返すと、チャーシューメンが出された。

 

 

「へいおまち。将軍様のもすぐに出ますよ」

 

 

そういってオヤジは再び調理にとりかかった。

 

 

「おっ、これは美味そうだな」

 

「…………………………」

 

「……な、なに?」

 

 

一刀は鈴々の視線に耐えきれずに振り向くと、そこには涎を垂らして一刀を……チャーシューメンを見つめる鈴々がいた。

 

 

「しかたないな……。はい、あ~んして」

 

「いいの?」

 

「ははっ、鈴々が可愛いからあげちゃうよ」

 

「本当!?」

 

 

可愛いと言われて鈴々は嬉しそうだった。

 

 

 

 

「うん、だから食べていいよ」

 

「ありがとうなのだ! ……あ~ん」

 

 

一刀は箸で掴んだチャーシューを鈴々の口に持っていった。

 

 

「美味いのだ!」

 

 

鈴々は満足そうに咀嚼するが物足りないようだった。

 

 

「へい将軍様。いつものですぜ」

 

 

そこに出されたのは三杯の肉ソバ。

 

 

「チョウユさん!?」

 

 

思わず突っ込みをいれてしまう一刀だった。

 

 

 

 

 

 

 

「鈴々はこれから暇か?」

 

 

食事を終えた二人は店を出た。

 

 

「んーとね、暇なのだ! だからお兄ちゃんに遊んでもらうのだ!」

 

 

 

警邏があると言いたかった一刀だが鈴々の笑顔を見ると白蓮の頼み事など風の前の塵に等しかった。

 

 

「よーし、何して遊ぶか?」

 

「あれやってほしいのだ!」

 

「ん、いいぞ。……よいしょっと!」

 

 

一刀はしゃがみこんで鈴々を肩車した。

 

 

鈴々は一度してからすっかり気に入ったらしい。

 

 

二人はそのまま街を散歩することにした。

 

 

 

 

 

しばらく歩いていると二人の前には子供たちが集まり、何かをしていた。

 

 

「お姉ちゃんと愛紗がいるのだ!」

 

「良く見えるな……」

 

 

まだ結構距離があるので一刀には誰が誰だか分からなかったが、鈴々には普通に見えているようだった。

 

 

「わわわわ、押さないで~」

 

 

二人が近づくと聞いたことのある声がした。

 

 

そこには子供たちに囲まれた桃香と少し離れたところで見ている愛紗がいた。

 

 

「ご主人様……ひゃんっ!? こらぁ、誰っ? お尻触ったの」

 

 

桃香はこちらに来ようとしていたが子供たちに囲まれて身動きがとれなかった。

 

 

「こら鈴々! ご主人様に迷惑をかけるなと言っただろ!」

 

「べつに迷惑なんかかけてないのだ。ねぇお兄ちゃん」

 

「そうだな。別に迷惑じゃないから大丈夫だよ愛紗」

 

「で、ですが……」

 

 

そこで言い淀む愛紗を見て鈴々が口を開く。

 

 

「愛紗も肩車してほしいって言ってるのだ。でも今は鈴々がしてもらってるから無理なのだ」

 

「な、何を言うか!」

 

 

図星だったようで愛紗は顔を真っ赤にする。

 

 

(可愛いなぁ……)

 

 

一刀は和んでいた。

 

 

 

 

「ほら、愛紗おいで」

 

「し、しかし……」

 

「嫌かな?」

 

「そんなわけありません!」

 

 

思わず声が大きくなってしまう愛紗に一刀は近づいて抱きかかえた。

 

 

「ふにゃぁ~」

 

「今はこれで我慢してね」

 

 

もはや耳には入っていないようだった。

 

 

その笑顔を見た子供たちは後にこう語った。

 

 

『天使が舞い降りた』

 

 

と。

 

 

「愛紗ちゃ~ん、鈴々ちゃ~ん、ご主人様~~~」

 

 

半べそどころか本気で泣き出しそうな桃香。

 

 

そんな桃香を幼女マスター一刀が放っておくわけはなかった。

 

 

「はいちょっとごめんよ~」

 

 

鈴々を肩車、愛紗を抱っこした一刀は子供たちを傷付けないように桃香に近づいた。

 

 

「ふぇぇ~~~~ん、ごしゅじんさま~~」

 

 

一刀が近づいてきたことに安堵した桃香は一気に泣き出してしまった。

 

 

「はいはい怖くないからね~。泣かないでね~」

 

 

一刀は愛紗を片手で抱きかかえ、もう片方の手で桃香の頭を撫でた。

 

 

 

 

「また泣かされたのですね桃香様」

 

「お姉ちゃんは泣き虫なのだ」

 

「いつもなの!?」

 

 

桃香は街に出る度に子供たちに泣かされていたのだ。

 

 

それは人気者故に仕方のないことだった。

 

 

「はい、みんな仲良く遊ぼうね」

 

 

一刀は子供たちをたしなめる。

 

 

すると今度は一刀に子供たちが群がりはじめた。

 

 

「おおお!?」

 

 

子供たちは鈴々や愛紗を羨ましがって自分たちもと求めてくる。

 

 

一刀は断る気などさらさらないので二人を降ろして近くにいた子供を抱きかかえた。

 

 

「えへへ~♪ ご主人様~~♪」

 

「って桃香かよ!」

 

 

 

こうして一刀は一日中子供たちを抱っこしていた。

 

 

一番数が多かったのは意外にも愛紗だったという……。

 

 

 

 

<おまけ>

 

 

「北郷殿」

 

「ん? どうしたの星?」

 

「えっと、そのですな……」

 

「うん」

 

「えと、その、んと……」

 

「?」

 

「わ、私も抱っこしてくだされ!」

 

「いいよ。……よいしょ」

 

「わ~い♪」

 

「どうかなお嬢さん?」

 

「すっごく気持いい!」

 

「ははっ。いつもの星と全然違うね」

 

「わ、私とて甘えたくなるのですぞ」

 

「こんな俺でよければいつでもどうぞ」

 

「……はい」

 

 

 

 

完。

 

 

あま~いw


 
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