とある執務室でぽわわぁ~んとした女性が椅子に座っていた
「あっそういえば」
その女性が声を出すと隣にいた凛とした女性が
「いかがなさいましたか?」
その女性の方を向き質問した
「うん、あのね、もうそろそろ華琳さんの所で三国会議があったよね?」
「そうですね。それがどうかしましたか?」
「へへへ、ちょっと楽しみだなぁ~っと思って、早く行きたいなぁ~」
その女性が頬を紅くし、微笑むと
「何を言っているのですか、楽しみな事は解かりましたから今日の分の仕事を終わらせて下さい」
「ぶー、そんな事、解かってるもん」
女性は少し膨れて
「皆だって会うのを楽しみにしてるのに」
「べ、別に私はあの方に会うのが楽しみにしているなど、お、思ってません!!」
「あれ~?あの方って誰の事かなぁ~?」
「え、あ、そ、それは別にその(///)<カァ~>」
凛とした女性は顔を赤くし左右の人差指でイジイジしていて小声で何やら呟いていた。
ぽわわぁ~んとした女性が窓の方を向き、空に向かって
「あぁ~私も早く会いたいなぁ~」
「元気にしてるかな?」
「一刀さん」
「わ、私はべ、別に、照れてなど……(///)」
まだ顔を紅くし、イジイジしていた
「三国会議?」
俺は声に出した。
「ええ、そういえば貴方は知らなかったわね。半年に一回、魏、呉、蜀の三国の王と軍師が集まって近況報告やこれからの方針を話し合うのよ」
「へぇ~、なるほどね」
俺が頷いていると
「最初は良かったんですが、今じゃその後の宴会が主になっているのですよ」
稟がメガネを抑え、溜息を吐いた
「そうよ!この前の会議の時に雪蓮なんて会議中に「こんなのさっさと終わらせて、お酒飲みましょうよ~」なんて言うのよ!!」
稟の横では桂花が叫んでいた。俺はそれをあえて無視し華琳に向き直し
「それで今回は俺のお披露目って事か?」
「あら、よく解かっているじゃない」
華琳は俺に微笑みながら話した。
「それで三国会議はいつ頃やるんだ?」
「一ヵ月後に開く予定ですねー。お兄さん、蜀や呉の人達をイヤラシイ目で見ないでくださいねー」
いつの間にか隣に来た風が俺の顔を見て話してきた。俺は慌てて
「いや、風!み、見ないから、そんな目では見ないから!!」
「おやおやー、それではお兄さんはどういう目で見るんですかーー?」
「え、ええ!!」
「ちなみに風はそういう目で見られても大丈夫ですよ、いつでも準備万端な状態ですからー」
「ふ、風さん!?」
風が口に手を当てて笑っていた
「あら、一刀?風と何イチャイチャしてるのかしら?」
「か、華琳!?い、いや別にそん――――」
俺がそんな事をしていないと言おうとしたら、風がいきなり俺の腕を組んできた
「華琳様、すみませんね。お兄さんは今日は風が良いみたいですねー」
「ちょ!風!?」
風が華琳に勝ち誇った笑みを向けた瞬間、ピキッと音が聞こえた気がした
「一刀ぉ~~?それはぁ、一体どおいう事かしらぁ?もちろん私に説明してくれるのよねぇ~?」
ひぃぃぃ!こ、怖すぎる……。華琳が全開の覇気を俺にぶつけてきた。その横では風が更に俺に密着してきた。
それを見た華琳が覇気の他に殺気をプラスして俺を睨んできた。周りのみんなは緊張しているのか硬い表情をしていたが、なんで風は涼しい顔してるんだ?平気なのか?
「か、華琳さん!?今日は風とは寝ないからーーー!!」
俺が叫ぶと華琳とは違った別の殺気を感じた、それはすぐ横から放たれていた
「……お兄さん、そんなに風としたくないのですか?やっぱり、お兄さんは胸が大きい娘としたいのですかーー?」
「おうおう、兄ちゃんよ。男ならどぉ~~んと、やってやれよな」
風が目を細めて俺を睨み、宝慧は意味のわからん事を…
「それなら兄ちゃんボクならいいでしょ!」
「な、何をやってるのよ、季衣!?」
季衣が俺の前に立っていて自分の胸を掴んで上下に揺らしていた、後ろから流琉が季衣を止めようとしていた。………流琉、別に止めなくてよかったのに。
「え~、だって流琉、ボクおっぱい大きいから大丈夫だよ?」
「な、な、何言ってるのよ!恥ずかしいから――――」
「あっ、でも流琉はあんまし大きくないからダメかな?」
その一言が放たれた瞬間、流琉が下を向いた。
季衣!?そんな事言ってはいけないでしょ!!
「…い……か」
「え?何、流琉?聞こえないよ」
流琉は体を震わせていた、その後ろで華琳も体を震わせていた。やばい、非常にやばい!俺どうする!?
っていつの間にか風はいないし……
「季衣の」
流琉がどこからか伝磁葉々を出し
「季衣の………ばかぁーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
季衣目掛けて伝磁葉々を投げた。
「うわ!?いきなり何するんだよ、流琉!」
季衣もどこからか岩打武反魔を出して、応戦し始めた。
「今日の会議はどうやらここまでみたいだな」
目の前で季衣と流琉が暴れているのを見て、俺はやれやれと両手を上げ、頭を横に振った。
良し!これでこの場から逃げられる!!
俺は足早に出口へ向かった。
「一刀?どこへ行こうというのかしら?」
後ろから華琳が俺を呼び止めてきた。くそ!だめかぁーー!!
「えと、ちょっと、厠に――――」
「そんなの我慢しなさい。私はさっきの答えを聞いてないんだけどぉ?」
「いや、ほら、あれさ。……あっ!今から呉の孫策さんや蜀の“桃香”達を出迎えるのに準備を――
――」
俺が話してたら周りのみんなが俺を見てきた(殺気)。今までケンカしていた季衣と流琉もケンカを止め、俺の方を見ていた。
あれ?俺なんか変な事言った?
「一刀?何故貴方が桃香―――劉備の真名を知っているのかしら?」
「???だって俺、許昌に来る前は成都にいたんだ。言わなかったか?」
「聞いてないわよ!じゃあ、なんで桃香の真名を?」
「それは俺が桃香達の下で働いていて、その働きが認められて教えてもらったんだ。成都にいたのは三か月ぐらいかな、その間は蜀の皆と“仲良く”過ごさせてもらったよ」
「へぇ~~、そうなの」
華琳が微笑んでいると後ろの扉が開き、誰かが俺の背中に抱きついてきて <ムニュ> 俺の背中にやわ
らかくて、素晴らしい感触を感じた。
俺が後ろを向くと
「・・・・・・・一刀、お腹すいた」
「れ、恋?」
そこには恋がいた
「・・・・・・・一刀、今日は恋と一緒に街に出かけるって約束した」
「あぁ~、そう言えば昨日約束したね」
「・・・・・・・<コクリ>」
俺が前を向くと、魏の皆さまが大変良い笑顔を俺に向けていた。なんか心の声が聞こえる
『てめぇ、こら、何いつまで、よその女とイチャイチャしてんねん。はよこっちに戻ってこんかい、ワレェ。潰してまうぞ』
なんだろ?グラサン掛けてる恐いお兄さんが使ってそうな言葉が聞こえてきた。
いかん、早く恋を帰さなければ俺の命が危ない!!
「ご、ごめんね恋。まだ会議(査問会)が終わってないから、外で待ってて―――」
そこで恋が俺の背中に顔を押しこんでいやだいやだと言わんばかりに顔を左右に動かした
その行動は俺の保護欲を焚きつけたが、俺は何とか我慢したのだが
「・・・・一刀は恋の事・・・・迷惑?」
恋は俺の背中に額をくっつけ
「・・・・・・・・・・・・・・・恋の事・・・・・・・・・・・・嫌いになったの?」
恋は抱きついてきた手を更にギュッとした。
俺は恋の手を握り、恋の方を向いた。
「嫌いになんてなる訳ないじゃないか!!俺は恋の事が大好きに決まってるじゃないか!!!!」
「・・・・・・・本当に?」
恋は俺の目を見ながら、首を傾げた
「ああ!!」
「♪」
恋は嬉しかったのか、頬を俺の胸に擦り付けてきた
恋、可愛いなぁ。
「・・・・・・・今日、一刀と一緒に寝ていい?」
「もちろんさ!!!」
「♪♪♪」
俺は恋の頭を撫でながら答えた。恋は嬉しかったのか、更にすりすりしてきた
恋、萌えぇぇぇ。
俺が別の世界に行っていると、悪魔の囁きが聞こえてきた
「かぁ~ずぅ~~とぉ~~~、いつまでそうしてるつもりかしら?」
俺はハッとし、後ろを振り向くとそれぞれの得物を構えている皆がいた。
「一刀、覚悟はいいかしら?(何よ!嬉しそうにして!!わ、私だって、一刀と……)」
「一刀、許さんからな!!……恋ばっか、私にもしてくれていいだろうに」
「いくら私でも我慢の限界だ。一刀、私の思いを受け取ってくれるよな?」
「兄ちゃんずるいよ!ボクも混ぜてよ!!」
「兄様のバカァァァァァ!!」
「一刀?ウチは別に怒ってなんかあらへんよ。後日に甘~~い気分にさせてくれるんやろ?」
「これだから、全身精液不潔孕ませ種馬万年発情馬鹿男は死んじゃえばいいのよ」
「お兄さん、風は他の人とイチャイチャして、それを見て喜ぶ変態さんではないのですよー」
「今回は全面的に一刀殿が悪いですね。まぁ私も快く思ってない一人なのですが」
「一刀様、私は心より貴方をお慕いしております、しかし私だって一人の女なのですから」
「隊長ひどいなの~、沙和は本気で怒ってるの~。今度、遊弐白(ユニシロ)の新作お洋服買えなの~」
「隊長ウチはかまへんで。ただ、今度ウチが開発した“お菊ちゃん真亜駆(マアク)2”を試させてくれれば」
ははは、今日が俺の命日に成るかも。はぁ~~
その後は俺はボコボコにされ、全力の土下座を何回もして、何とか許してもらった。
『一日一刀を自由にしていい券』を皆に書かされてお開きになった
心身共にズタボロにされて恋が俺の頭を撫でて「よしよし」と言い慰めてくれた
俺はそれが嬉しく涙を流した、がその直後に
「・・・・・・恋も欲しい」
といってきた。俺はもう嬉しくて泣いているのか、悲しくて泣いているのか、解からなくなった。
~五胡~
ある一室で白髪の老人の男と赤髪の若者がいた。
老人は腕を組んで座っており、机を挟んで若者が立っていた
「それで煉火?これはどういう事かの?」
「え~~~、なんて言ったらいいでしょうか、轟金(ごうき)帝将(ていしょう)」
「言うも何も、負けたんじゃろ?」
「……はい、そうです」
老人はあごを掻いて、目を閉じてワザとそうに
「確か行く前に『余裕で勝てる』と答えたのは、どこのどいつじゃったかの~?」
「………はい、自分です」
老人は膝に手を置いて、立ち上がった
「まぁ今回はワシ等も別に本気ではなかったから、特別に説教はなしにしてやろう」
「本当か、伯父貴!?」
「今回だけじゃぞ?」
「ハッハー!ありがとな伯父貴」
煉火は頭の後ろで手を組んで、笑っていた
「それで例の件はどうじゃった?」
「例の件?……あぁ、あの事か。とりあえず確認はした。これから俺の配下の者に調べさせるつもりだ」
煉火は真面目な顔をし老人の問いに答えた。
「………そうか、ぬかるなよ?」
「ハッハー!そのあたりは安心してくれて大丈夫だぜ、伯父貴」
煉火はその部屋を後にした。煉火の気配がなくなったのを感じて、空を見て
「さて、これから更に時代が動くか。あの馬鹿息子は生き残る事ができるかの~?」
一方、煉火は人気のない廊下を歩いていた
「佑(たすく)、いるか?」
煉火が立ち止り、声を出すとどこからともなく煉火の背後に人影が出てきた
「ああ、ここにおるで」
「これからお前には調べてほしい事があるんだが……」
「なんや、ワイに頼みごとでっか?」
「そうだ、お前にどうしても行ってもらえいたい場所だ」
「煉火はんのそこまで頼みなら、行かなしゃーないやんけ。ちょっと暇やったし、別にかまへんよ。それで場所と調べるものは?」
「ハッハー!なら頼んだぞ、調べるものはある人物の情報、そして場所は……」
「なんや?」
「――だ」
「――か、それで人物の名は?」
「――という名だ」
「――やと?」
「ハッハー!どうした?」
「いや、別に何でもあらへんよ。解かった、明日にでもここを出るわ」
「祐、頼んだぜ」
「任せとき」
そう言って影は消えた。影は闇の中で
「まさかな、ただの偶然やろな」
あとがき
次回やっと三国がそろいます。長かったなぁ。相談にのってくれた某ジョ様、大変感謝です!!
持つべきものはやっぱり友だな~~。
そして皆さまにアンケートっていうか、聞きたい事があります。
作者の腕では三国全員を書くことは不可能です!!(オイ
ただでさえ、魏のみんなでいっぱいいっぱいなのにこれ以上は増やせません!!
そこで、蜀、呉の中でこの人を出して下さい!!
っていう人を答えてくれると大変助かります。一応、桃香、雪蓮は王様なので決定事項です
出来れば、それぞれの国から軍師1人、武将1人から選んでくれると助かります。
別に見たい人を書いても全然OKです!!もしそうなら、4人ぐらいまででお願いします!!
でわでわ。
PS
kurei 様、貴方の思い(罠)は私に届きました!風の拠点を次回書かせてもらいますよ~~!!
PSのPS
前回の拠点のアンケで那水に何票か入ってたのが驚きです。次回の拠点に那水でも書こうかな?
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前回の拠点話での皆さまのコメントは嬉しかったです。
次もあのような拠点を書けるよう頑張ります!!
それでは頑張って今回も書いたので最後まで読んでいただけたら、光栄です。
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