No.137827

真・恋姫†無双 頑張れ一刀くん その16

今回はあれだ。

繋ぎということで正ヒロイン?が登場!

刮目せよっ(´・c_,・` )

2010-04-21 22:30:06 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:22278   閲覧ユーザー数:16048

 

 

曹操軍から逃れた劉備軍は見事に州都成都を攻略することに成功した。抵抗らしい抵抗はほとんどなく、劉璋から人心が離れていることを示していた。

 

 

そして劉備軍はその過程で新たな仲間が加わっていた。

 

 

馬超、翠

馬岱、蒲公英

黄忠、紫苑

厳顔、桔梗

魏延、焔耶

 

 

新たに五人の将を仲間に加え、力を蓄えていく。

 

 

桃香の理想を叶えるために。

 

 

そして成都で一刀と雪蓮も五人と面会することになった。

 

 

「呉の王、孫策。字は伯符。真名は雪蓮よ」

 

「北郷一刀。天の御遣いさ」

 

 

翠は反董卓連合で一刀のことを見たことがあったのでそこまで驚きはしなかったが、それ以外の四人は大いに驚く。

 

 

「やっぱ最初は驚くよなー」

 

「天の御遣いってこんなに小さかったの!?」

 

「あらあら、うちの璃々と同じくらいですわ」

 

「このような童がのぉ……」

 

「……………………」

 

 

様々な反応を見せる五人。焔耶だけは一刀を見つめたまま無言だった。

 

 

「…………桔梗様」

 

「なんじゃ?」

 

「ワタシは一刀くんのシモベになります!」

 

 

今度は一刀が驚く番だった。

 

 

 

 

なんとかシモベになるのを断った一刀。そして半ば空気と化していた雪蓮が真名を許したことに気付いてそれぞれも真名を許した。

 

 

「……なんなの? 私の扱いって…………」

 

 

一刀といると空気になることが多いことに不満を感じる雪蓮だった。

 

 

 

 

 

新たな領地を得た桃香たちは今晩宴会を開くことにした。一刀と雪蓮も当然御呼ばれされ、明日一日休んで呉に帰ることとなった。

 

 

 

 

 

 

「ね~かずとくん、璃々つまんな~い」

 

「そうだね。宴会は璃々ちゃんには楽しくないだろうね」

 

 

 

一刀と璃々は宴会場の端で、お茶を飲んでいた。

 

 

雪蓮は紫苑や桔梗、それに星たちと飲みまくっており、他の将たちも結構な量を飲んでいた。

 

 

紫苑に璃々のお守を頼まれた一刀は当然断ることもなく璃々と過ごしていたのだが、さすがに子供の璃々には退屈だった。

 

 

「でも今日は我慢しようね」

 

 

新たな仲間が加わったことは桃香たちにはとても喜ばしい事であったので飲まずにはいられないと言った感じであった。

 

 

「じゃあどこかに遊びに行こうよ~」

 

「んー、城の中なら大丈夫かな?」

 

 

一刀は桃香に尋ねると、城の中なら自由にしていていいと許可をもらった。桃香に抱きしめられそうになったがヒラリと身をかわして璃々と共に宴会場から去っていった。

 

 

「はぐれないように手を繋ぐからね」

 

「うん!」

 

 

一刀は璃々の手を握ってエスコートするのであった。

 

 

 

 

 

「わー! お月さまがキレー!」

 

「これは凄いなー」

 

 

二人は中庭に来ていて手を繋いだまま草の上に寝転び空を見上げていた。

 

 

ブルームーンを眺めて感嘆のため息をつく一刀。ここ最近は忙しく、ゆっくりと夜空を眺めるのも久しぶりだったので、思わずその美しさに見とれてしまったのである。

 

 

 

「璃々ちゃんはあんまり夜空を見ないの?」

 

「……うん。おかーさんがいつも忙しいからあんまり部屋から出ちゃダメって言われてたの」

 

 

紫苑は以前、将として城を任されていたので仕事の量が多くあまり璃々にかまってあげることができなかった。益州はお世辞にも良い街とは言えなかったので璃々は大人しく部屋で過ごすことが多かったのである。

 

 

 

「そうなんだ……。でももうすぐ戦いも終わると思うからもっと遊べるようになるよ」

 

 

桃香たちが入蜀したことにより、大陸は魏、呉、蜀の三つ巴となった。呉と蜀としてはこのままで満足なのだが、魏は違う。一つの国による統治を目指しているからだ。

 

 

一刀は華琳の人となりをある程度理解しているので、遠くないうちに魏は動くと見ている。そしてそれが最後の戦いとなることも。

 

 

「ホントー? 平和になったらもっとかずとくんと遊べるのー?」

 

「うん。きっとたくさん遊べる日が来るよ」

 

 

繋いだ手をギュッと握り締めながら一刀は言葉を紡ぐ。

 

 

「かずとくん……」

 

「璃々ちゃん……」

 

 

二人の間に甘い空気が流れ始める。

 

 

 

 

「そ、そうだ。飴舐める?」

 

「う、うん! ほしー!」

 

 

二人は急に恥ずかしくなり一刀は話を変えることにした。

 

 

寝転んだ状態から胡坐へとフォルムチェンジをした一刀はポケットから貂蝉秘伝の錠剤をとりだす。実はこの錠剤は柑橘系の味がするのである。貂蝉曰く「漢女の汗と涙で出来てるのよぉ!」とのことらしい。

 

 

自分以外が口に入れても意味がないと理解している一刀は璃々に一粒渡す。

 

 

寝転んだ状態からフォルムチェンジをした璃々はそれを口に含む。

 

 

 

「すっぱいけどおいしーねー!」

 

「……成分表書いてねえかな」

 

 

やはり気になる一刀であった。

 

 

「はぁ、かず……と、くん」

 

「ど、どうしたの璃々ちゃん!?」

 

 

錠剤を全て舐め終わった璃々の身体に変化が起こる。

 

 

「孔明の罠かっ!? くそ! 朱里のやつめ!」

 

 

気が動転している一刀は勝手に朱里に責任転嫁する。

 

 

「あつ……い」

 

「しっかりしろ! 衛生兵! 衛生兵!」

 

 

一刀は衛生兵を呼ぶが来る訳もなくむなしく声だけが響くのだった。

 

 

「あああぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

叫ぶ璃々の声が変わっていくのに一刀は気付かなかった。

 

 

そして、

 

 

「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁーーーーーー!?」

 

 

一刀の目の前には絶世の美女がいた。

 

 

 

 

 

「あのー、どちら様?」

 

 

一刀はなんとか気を落ち着け目の前の女性に質問する。

 

 

女性はどこかで見たようなピンクの服を着ていて、ミニスカートと着用している。

 

 

髪の毛は美しい紫色でツインテールにしている。

 

 

そして何より目を惹くのがたわわに実った双丘である。服から「おい、こんな狭いところから出せよ!」という声が聞こえてきそうなほどである。

 

 

そして状況を理解した女性はまさに女神の微笑みを浮かべながら一刀を見る。

 

 

「璃々よ♪ 一刀くん♪」

 

「えぇぇぇぇぇぇ!? っていうかやっぱりーー!?」

 

 

なんとなく予想はついていた一刀であった。

 

 

貂蝉の薬は大人には効果がないだけで、子供には効果があったのである。

 

 

「確かに紫苑に似て美人だな。っていうかすっげー綺麗だ」

 

 

美女ばかりに囲まれている一刀も認めるほどの美人であった。

 

 

「よくわかんないけど大きくなっちゃった」

 

「それは多分この薬のせいだよ」

 

 

一刀はなぜこのようになったか説明をする。

 

 

「なるほどね。……ということはこの姿はあと一刻だけなのね」

 

「うん。多分知力が発達しているのもこの薬の効果だと思う」

 

 

元の姿から十数年ほど成長した璃々はそれに見合うような知性を身につけていた。

 

 

「そっか……。それなら一刀くん!」

 

「どうしたの?」

 

 

璃々は意を決して口を開いた。

 

 

 

「一刀くんもこの薬を飲んで!」

 

 

 

 

 

「えっ? なんで!?」

 

 

別にこの姿でいいんじゃないの? といった感じの視線を向ける一刀。

 

 

しかし璃々は身体を少しもじもじさせながら言う。

 

 

「……せっかく大人になったんだから一刀くんにも大人になってほしいの」

 

 

それは一刀に好意を抱いていた小さい璃々の思いが昇華したものだった。

 

 

そんな思いに答えない一刀ではなかった。

 

 

瓶を開けて薬を一粒飲みこんだ。

 

 

そしてみるみるうちに一刀の身体が大きくなっていく。

 

 

 

「璃々ちゃん……!」

 

「一刀くん……!」

 

 

二人の距離は自然と縮まり、お互いに貪るように情熱的な接吻を交わす。何度も交わる唇。そしてしだいに舌も絡み始める。

 

 

「ん、ちゅ……かず、と……んふ、くん……あっ」

 

 

いやらしい水音と共に艶めかしい璃々の声が漏れる。

 

 

その声を聞いたヒートアップした一刀は璃々の胸を鷲掴みにしていた。

 

 

 

「璃々ちゃん、俺、もう我慢できない!」

 

「私もよ一刀くん! 私をあなたの女にしてっ!」

 

 

そして二人は蒼い月の下で一つになるのであった。

 

 

 

 

一刻の間に何度も相手を求めあった二人は元の身体に戻っていた。

 

 

だが、璃々には大人になっていた時の記憶がなかったのである。

 

 

しかしこうなることが半ば予想出来ていた二人は元に戻る前にしっかりと身だしなみを綺麗にしていたのであった。

 

 

記憶がなかったことを少々残念に思いながら同時に一刀は安堵した。

 

 

(こんな小さな娘にあんな記憶が残っていたらやばいもんな)

 

 

バーサーカーモードに突入した一刀は激しかった。武で言うと指一本で恋を倒してしまうくらい。智で言うとへぅ。

 

 

しかし思わぬところに罠があった。

 

 

「かずとくん……」

 

「どうしたの璃々ちゃん?」

 

 

璃々は両手で股間を抑えていた。トイレに行きたいのかと一刀は思ったのだが、

 

 

「お股が痛いの」

 

「ぶっ!」

 

 

それだけはどうしようもなかったのである。

 

 

 

 

<おまけ>

 

 

「焔耶お姉ちゃん」

 

「ワ、ワタシは生きててよかった!」

 

「たんぽぽお姉ちゃん」

 

「可愛いねっお姉様!」

 

「翠お姉ちゃん」

 

「★■※@▼●∀っ!?」

 

「紫苑……さん」

 

ピキッ

 

「し、紫苑お姉ちゃん!」

 

「あらあらこんな可愛い子にお姉ちゃんだなんて」

 

「桔梗お姉ちゃん」

 

「わしもお姉ちゃんか……。悪くはないな」

 

「何故すんなりと……」

 

「ひっ!」

 

「こら紫苑。一刀くんを脅すでない」

 

「あら桔梗? 調子に乗ってるのかしら?」

 

「いやいや、調子になど乗っとりゃせんぞ紫苑さん」

 

ピキピキピキッ!

 

「ちょっと一刀くんとお話がありますわ」

 

「お、俺は無いっす」

 

「あ?」

 

「はい! あります! たくさんあります紫苑お姉ちゃん!」

 

「あらあら。それじゃあ行きましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギャァァァァァァーーー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

完。

 

 

へぅ(*/∀\*)


 
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