No.137735

闇 4

護衛さん

たのしいなぁ~

2010-04-21 15:18:55 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:4378   閲覧ユーザー数:3530

城壁を見つめる青年

城壁から青年を見つめる少女

歯車が今、回り始める

正規兵「ではこれより・・・おい!お前何を・・・」

鋼「うるさい・・・・だまれ」

正規兵「なんだと・・・おい!押さえつけるぞ、手を貸せ」

鋼「・・・・だまれ」

正規兵「おい!いい加減に・・・」

『バシュッ!ブシャァァァ!』

民「うわぁぁぁ・・・ばけもんだぁぁ」

民2「いやだぁぁ!マダ死にたくねぇぇぇぇ」

鋼「・・・・・(ペチャペチャ)」

鋼「・・・マズイ」

??「そりゃそうだろうさ・・・・して、わしの兵を無残な姿にして・・・・目的は何じゃ?」

鋼「おまえは・・・・だれだ?」

祭「わしは黄蓋、策殿に仕えてる宿将じゃ」

鋼「お前も邪魔をするのか?」

祭「邪魔か・・・・そうやもしれぬな」

鋼「なら・・・・・・シネ」

祭「どこじゃ!?『ブシャっ!』いつの・・・・まに・・・・」

兵「よくも黄蓋様を!」

鋼「・・・・邪魔」

兵「うわぁぁぁ!『ザシュッ』くっくるな『メコッ』や・・・やめ・・・『バキッボキッバタッ』」

雪蓮「はっ!何今の映像は・・・・・思春!彼を止めて・・・早く」

思春「はい!」

鋼「お前も邪魔するのか?」

黄蓋「そうじゃな「鋼!やめろ」思春か?」

鋼「思春・・・なぜ止める・・・・そいつらはお前と皆を・・・・」

思春「そうだ・・・・だが、やめてくれ・・・頼む」

鋼「・・・・思春?泣いて・・・・いるのか?」

思春「義賊とは言え・・・盗みは盗みだ・・・・罰が下ったのだろう・・・・」

鋼「思春・・・・」

思春「鋼・・・私と一緒に・・・・孫策様に仕えないか?」

鋼「本気で言ってるのか?・・・思春」

思春「ああ・・・義賊をやっていたころの古参の皆は・・・私の隊にいる。もう一度一緒に・・・・」

鋼「・・・・俺は思春がスキだ・・・・俺から思春を奪うものに容赦はしない・・・・それでもいいのか?」

思春「ああ、それでいいさ・・・・鋼、また私とともに歩んでくれるか?」

鋼「もちろん」

雪蓮「いちゃついてるとこ悪いけど・・・・私が孫策よ・・・・思春に付くというなら・・・・私の兵になると思っていいのかしら?」

鋼「お前が・・・孫策・・・・・かまいませんよ・・・・」

冥琳「お前の名は思春から聞いている・・・月光鋼よ・・・・して、この赤一色に染まったここをどうするつもりだ?」

冥琳「こら!聞いているのか!?」

鋼「うるさいですねぇ・・・・わからないのですか?まもなく雨が降ります・・・・大雨が・・・その大雨で洗い流されるでしょう・・・・いいことだけとは限りませんがね」

思春「雪蓮様、冥琳様・・・こやつの言ってることは本当です・・・・すぐに洪水の対処をしないと・・・」

雪蓮「そう・・・わかったわ。冥琳いくわよ」

冥琳「あっああ・・・・(なんだこいつは・・・・こんなことが判るというのか・・・・)」

雪蓮「おもしろいわねぇあのこ」

冥琳「そうか・・・・私は少し怖いな」

雪蓮「雨が振るってあれ?」

冥琳「ああ・・・人が天候を左右できるなど・・・・・」

蓮華「あ、おねーさま。冥琳・・・」

冥琳「どうしたのです!?そんなずぶぬれで」

雪蓮「冥琳?」

蓮華「それがね・・・中庭で鍛錬をしてたのだけど・・・急に雨がね・・・」

雪蓮「わぁぁ。ほんとにあの子の言うとおりになったわね・・・・冥琳?」

冥琳「雪蓮・・・あの子は異常よ・・・・こんなことが・・・・」

雪蓮「落ち着いて・・・冥琳、こんなことはたまたまよ・・・たまたま」

蓮華「冥琳どうしたの?何か知ってるのねーさま」

雪蓮「ちょっとね・・・・蓮華こっち」

蓮華「え?え!?ちょっと・・・姉様」

鋼「そういえば、思春」

思春「なんだ?」

鋼「ちゃんと食べてますか?前よりやせたように思えますが・・・・」

思春「ちゃんと・・・とはいえぬが食べているぞ・・・・」

鋼「今年は不作ですからね・・・・王に進言してみては?」

思春「何をだ?」

鋼「そうですね・・・・野菜は前年度の半分ぐらいに税を下げ、逆に魚などは取れる量が前の今の月とで倍以上になっていますから・・・・そちらに余分に税を掛けるなど・・・・」

思春「だが、いくら魚が取れるといえ・・・多くは食わないことはお前にもわかっているだろ?」

鋼「思春が好きな、蒲焼また作りましょうか?」

思春「うむ、それはありがたい・・・ではなくてだな・・・」

鋼「不作なときこそ国庫を空にする勢いで民を案じないと・・・・反乱起きるかも・・・・なんてね」

思春「お前が言うとしゃれにならん・・・・しかし、蓮華様には進言してみよう」

鋼「誰です?その人は」

思春「ああ、孫策様の妹君で孫権というのだ・・・・優しいお方だぞ」

鋼「孫権ですか・・・・」

思春「なんだ?何か気になることでもあるのか?」

鋼「いえ・・・特に・・・・そうそう、思春。新作の酒が昨日出来上がったのですが・・・・飲んでみてくれますか?」

思春「ああ、いいぞ・・・ならば夜に私の部屋に来てくれ・・・・」

鋼「はい・・・・では、俺は街にでるので・・・・また後で・・・」

雪蓮「行ったわね・・・・それにしてもカバヤキとか酒とか言ってたけど・・・・」

冥琳「今夜はやめとけ・・・・それにしては考えがしっかりとした男だな」

蓮華「そうね・・・」

祭「お三方・・・そこで何をしておるのじゃ?」

雪蓮「あ、祭・・・祭、その手に持ってるものはなに?」

祭「これですかな?これは少し前に店をだした、カバヤキ屋となる店のものですが・・・・いかがいたした?」

雪蓮「ちょっと私にも『だめじゃ』なんでよ」

祭「この店のこれはこの国を守る兵や将とて簡単に買えるものではないのでな」

雪蓮「そんなに値がはるの?」

祭「値の問題じゃありゃせん・・・人が多すぎて・・・・わしが買うときに聞いたら・・・この先一ヶ月は予約で埋まっておるらしい」

祭「ですから・・・策殿に分ける分はないのじゃ」

冥琳「祭殿・・・その店とは・・・月という名前じゃなかった?」

祭「おお、おぬしも知っているのか?そうじゃが」

冥琳「雪蓮・・・「なに?」もしかしたら待ってれば食えるかもしれんぞ」

雪蓮「どうゆうこと?冥琳」

冥琳「思春を追ってきた男・・・・月光鋼。そして店の名が月・・・・それに先ほどの会話・・・・これでわからんか?」

雪蓮「さっすが・・・冥琳・・・・ふふふ、たのしみね」

祭「何のことを言っておるのか・・・・わからんのぉ」

蓮華「私もよくわからないわ・・・・あ、思春」

思春「雪蓮様、お楽しみのところ申し訳ありませんが・・・・・期待なさいませぬよう・・・・」

雪蓮「えーなんでよ」

思春「本人に聞いてみたほうがよろしいかと・・・・では・・・」

雪蓮「気になるわね・・・・・」

この日雪蓮は思春の部屋に忍び込み・・・・・・鋼の説教を朝まで聞くことになったとさ・・・・

 

雪蓮「納得いかなぁぁぁぁぁぁい!」

あとがき

たのしいね・・・・コメントこわいけど・・・・さて次のいけにえはっと


 
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