No.137722

真・恋姫呉√アナザー~戦場に響く二つの鈴の音~第三話後編

秋華さん

予定よりも遅くなりました。

理由はあとがきで…

それにしても恋姫のFDキターーーーーーーーーーー

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2010-04-21 12:56:50 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:17873   閲覧ユーザー数:14563

~呉・中庭~

 

皆が一刀の気持ちを聞き心を震わし、一刀の笑顔で心を打ち抜かれた後、話を戻すようにまだ少し顔の赤い冥琳が喋り始めた。

 

冥琳「さて、甘寧を仲間にする方向で話を進めていくが…問題はどうやって甘寧に近づくかだな。」

 

雪蓮「そんなの簡単じゃない。ぱぱーと行って敵陣に突っ込めばいいじゃない。」

 

祭「うむ!策殿に賛成じゃ!」

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

皆その発言に呆れながら、何も聞かなかった、存在してないかのように話を進めた。

 

冥琳「なるべく甘寧の兵達にも被害を与えないとなると難しいな…」

 

雪蓮「ちょっとー」

 

一刀「そうだな…一人の時に会いたいがそれは無理だろうし…」

 

祭「おい!!」

 

穏「そうですね~これはこちらと相手の被害を覚悟しないといけないでしょうね~」

 

雪蓮・祭『・・・・・・・・・・・イジイジ』

 

蓮華「相手の隊にもぐりこむ事は出来ないのかしら…」

 

冥琳「危険が大きすぎるかと…」

 

そう言って二人を除く全員で頭をひねっていると一刀が何かを閃いた様に喋りだした。

 

一刀「袁術に送る荷物のことをわざとながしてそこにおびき出そう。」

 

冥琳「ふむ…方法としては悪くないがどうする気だ?」

 

一刀「まずその情報を流すんだけど、それは嘘でこちらの船をそう思い込ませる。それで甘寧の船を確認したら、皆で包囲する。ていうのはどうかな…?」

 

そう話すと冥琳と穏は腕を組んで考えていた。

 

冥琳「…ふむ、それでいくか。包囲する場所や偽情報など少し時間がかかるかも知れんが何とかなるだろう。」

 

穏「ですね~それでは私は偽情報の準備をしてきます」

 

そういってトテトテと走っていった。

 

冥琳「それではこちらは、将の配置を考えようか…」

 

そう言うといつの間にか復活した雪蓮が目をキラキラしながら冥琳を見ていた。

 

冥琳「はぁ…わかったわよ。囮の船には雪蓮、それと一刀にしましょう。」

 

雪蓮「さっすが冥琳話がわかるわね。」

 

冥琳「止めても無駄だと思うからね…包囲は祭殿、蓮華様、私で行うことにします。」

 

祭「むー少し納得せんが、まぁ仕方がないかの。一刀しっかりやるんじゃぞ?」

 

一刀「わかってるさ。なんとしてでも甘寧を説得してみせる。」

 

蓮華「一刀、お姉様。頑張ってね。」

 

雪蓮「まかせなさい♪」

 

そう言って呉の将たちは策を実行に移すのだった。

 

 

 

~思春side~

ここは長江の町の一つ。思春達は物資の補給もかねてここに停泊していた。

だが、思春といえば兵達に買うものをまかせ一人船の上のいつもの場所でお酒を飲んでいた。

するとそこに兵の一人が声をかけてきた。

 

「頭、ちょっと耳に入れておきたい情報があるんですが?」

 

思春「ん?どうした?」

 

「へえ、何でもまた袁術へ向かう船があるらしいんですわ。しかも今回はかなり量で、これを送った太守はかなりの無理を民にしいたって話ですぜ?」

 

思春「その話は本当か?」

 

「ここの町や、近くの村ではかなりの噂になってやした。その太守はもともと良い噂は聞いてないんで、信憑性があると思いやすが…襲いやすか?」

 

思春はこの時迷っていた。たしかに太守の名前を聞けば、良い噂は聞いたことがない。なのでこの情報も信憑性があるだろう。しかし袁術に向かう船は最近襲ったばかりで、こんなにすぐに袁術にモノを送るだろうか?

そうしばらく悩んでいたが、決意をした目をして兵達に伝える。

 

思春「よし!今夜にでもその船を襲うぞ。皆のもの準備をしろ!」

 

オオォーーーーーー

 

思春(たしかに少し胡散臭いが、まぁ袁術のわがままっぷりはよく聞くからな…)

 

そう思い自分も準備を進めるのであった。

 

~一刀side~

 

一刀「うーん。うまく引っかかってくれるかなぁ…」

 

船に乗り、ついつい弱音を吐いてしまう。

 

雪蓮「あら、大丈夫よ?袁術ちゃんの普段の行動からあり得ないことじゃないって判断しているわきっと♪」

 

一刀「そんなものかなぁ…」

 

不安いっぱいの顔をしながら雪蓮の言葉に返事をする。

 

雪蓮(か…かわいすぎる////////////食べちゃいたい♪…は!だめよその甘寧って子を助けた後に堂々と宣戦布告してからじゃないと…でもry)←ループ中

 

一刀「ん?どうしたの雪蓮?」

 

そんなことを思っているとも知らず、一刀は雪蓮を心配そうに見つめる。

 

雪蓮「だ、大丈夫よ。それよりそろそろ襲ってくると思うから準備しましょ!」

 

雪蓮(これは…一刀の最強の武器ね。そしてその武器に耐えないといけない私は地獄だわ…)

 

そんなこと思いながら準備を進めていく雪蓮だった。

 

・・・・・・ちなみに

 

冥琳(キュピーーーン…は!雪蓮が大変な目にあっている気がする)

 

祭「?どうしたのじゃ冥琳変な顔をして…」

 

冥琳「いや、急に雪蓮の安否が気になっただけです。」

 

蓮華「?まだ賊は襲ってないようだけど…」

 

冥琳「…たぶん気のせいだと思います。」

 

祭「?そうか?なら良いがの」

 

一刀の攻撃を雪蓮が耐えている時にそんな会話があったとかなかったとか…

~再び思春side~

 

思春「ふむ…あれが報告にあった船か…前よりも警備は厳重にしてあるようだが…私達を相手にするには少ないな…」

 

そう言いながら目的である船を見つめる。

 

「かしらぁどうしますか?」

 

思春「そうだな…このまま襲うとこちらもかなりの損害が出るかもしれん。皆は船に残っていつでも戦える準備をしておけ。」

 

「わかりやした。頭はどうするんで?」

 

思春「私か?私は先に船に乗り込んで挨拶をしに行く。後は頼むぞ?」

 

「へい!…ご武運を。」

 

思春「ああ…ではいってくる」

 

そう言うと川に飛び込み、闇にまぎれながら目的の船へと向かうのだった。

そうして船に近づくと、護衛している兵をやり過ごしこの船を指揮しているものへと向かっていく。

 

思春(ふむ…思ったよりも簡単にいきそうだな…お!あいつらがこの船の指揮官か…今ならやれる…か?)

 

指揮官を見つけ影に潜みながら持っていた剣に手を置いた。

その時、急に声をかけられた。

 

~思春side終~

 

雪蓮「そこにいるのは甘寧かしら?出ていらっしゃい。」

 

急に声を出し、隣にいた雪蓮が鋭い目をしながら誰もいないはずのところに視線を向けた。

 

雪蓮「…出て来ないつもりかしら?じゃあこちらから行こうかしら…」

 

そう言うと南海覇王を鞘からぬき、視線を向けた先に歩いていく。

 

すると”ダッ”と地面をける音がしたと思ったら一つの影が真っ直ぐ雪蓮に襲い掛かる。

 

ガキィン

 

鈍い音がしたと思ったら、その影は雪蓮からすこし離れ間合いをとった。

 

雪蓮「へぇ…なかなかやるじゃない。一刀が言うだけはあるわね…」

 

そうつぶやくと、その影から先ほどより濃い殺気を出してきた。

 

思春「一刀…だと…キサマその名を何故知っている!」

 

影が怒気を抑えながらも喋る。

その言葉を聞いた雪蓮はしれっとした顔で答える。

 

雪蓮「何故って…それを貴方が知る権利はないわ」

 

思春「…なら…キサマを倒した後、無理やりにでも話を聞く…」

 

そう言うと殺気が一気に膨れ上思春がり、影が雪蓮に襲い掛かる。

 

…ギン…ガッ…ガキィン…

 

暗闇の中鈍い音だけが響く。

 

雪蓮「へぇ…そう。でも貴方達はもうおしまいよ。」

 

そう言うといつの間にかこの船と、思春達の船は他の船に囲まれており逃げる所がなくなっていた。

 

思春「くっ…罠だったのか。…だがキサマだけは倒してみせる。そして一刀の居場所を吐いてもらおう…」

 

雪蓮「…あ~あ、本当に一刀のことが大切なのね。…そろそろ呆けてないで何か言ったら一刀?」

 

思春「な…」

 

ビックリした声で雪蓮の後ろにいる者を見ると、丁度雲の中から月が出て辺りを照らした。

そして思春の視線の先には記憶の中の姿よりずっと大きく、そして少し大人っぽくなっても変わらない懐かしい顔が映し出された。

 

一刀「…思春。久しぶりだね」

 

思春「か…ず…と…?」

 

一刀「ああ、そうだよ。証拠にこれ。」

 

…チリーン…

 

思春「あ…その”鈴”は…」

 

そう言うといつもは腰に付けている鈴を、懐から出し確認する。

 

…チリーン…チリーン…

 

一刀「やっぱり持っていてくれたんだね。思春会いたかったよ…」

 

そう言って近寄ってくる一刀、思春も目に涙を浮かべ、体を震わせて近寄っていく。

一刀は近づいてきた思春を抱き寄せてきつく抱きしめる。

 

一刀「ごめん思春。本当はこんなことをしたくなかったのに、俺との誓いを守るために無理をさせてしまって…」

思春「一刀…」

 

一刀「でもこの鈴と共に誓いを守ってくれていて嬉しいって思うのはどうしてだろうな…」

 

思春「一刀…一刀!…」

 

一刀「だからお礼も言わせてくれ。ありがとう思春、誓いを守ってくれて…ありがとう思春、生きてまた俺と逢ってくれて…」

 

思春「一刀…かじゅとぉ…うああああぁぁぁん」

 

一刀の言葉を聞いて、堪えていた涙が溢れ出し一刀の服を濡らす。

それは、今まで溜め込んでいた悲しみの涙?

それとも、大切な人に逢えた嬉し涙?

 

その答えは思春にも良く分からない。

もしかしたら二人の再会を祝うかのように照らしている月と、風に揺れながら鳴る鈴の音だけが知っているのかもしれない。

 

今はただ、月の光に照らされ、鈴の音色に彩られる抱き合う二人の姿は、見ているものを暖かくそして幻想的にさせる。

 

まるでそれは一枚の完成された絵の様に見えるのだった。

 

 

 

 

 

二つの鈴が一つになり音を奏でる

 

互いに心を通わせる様に…

 

さぁ今は再会を喜び合おう

 

そして謳おう鈴の音と共に…

 

今あるこの幸せを噛み締めながら…

 

 

 

 

 

雪蓮「…で?私はいつまで置物になっていればいいのかしら…」

 

一刀・思春「ハ!………/////////////」

 

雪蓮「まぁ…いいけどね…」

 

雪蓮(これでも呉の王なんだけどなぁ……)

はい。知らない間にルーキーのランキングで三位になっていた秋華です。

 

思春「なに!?それはホントなのか?」

 

ええ、なんとなく覗いて見たらなってました。

これも、読んでくれている皆様のおかげだと思います。

ありがとうございます。

 

思春「ふん…私からも礼を言おう。ありがとう//////」

 

それで話を進めますが今回はどうでしたか?

 

思春「やっと私が出てきて一刀と再会できたな。待っていたぞ!!…しかし今回はすぐと言っていたのに遅くなった理由はなんなのだ?」

 

えーと…それはですね。簡単に言いますと、何回も書き直していたからなんです。

 

思春「ほう…」

 

実は前UPした時には後編は八割ぐらい完成してたんですが、読み返してみてなにか納得がいかず、気付いたら何回も書き直していました。

 

思春「…なんてもったいないことを…」

 

そうは言いますが、自分が納得しないものを人に読んでもらうのはどうかな?と思います。

特に今回は思春と一刀が再会するところなので…

 

思春「//////////(そんなにも私のことを考えてくれていたのか…)」

 

まぁそういうことです。下手な文ですが少しでも良いと感じてくれれば私も嬉しいです。

 

思春「フン…その心意気だけは買おう(本当は感謝しているのだがな//////)」

 

それでは次回なのですが三話その後となります。

本当なら後編で終り、拠点みたいのでその後を書こうと思いましたが、結構楽しくなりそうなので、本編として書きます。

 

思春と再会し、抱き合っている一刀

 

二人に忘れられていた呉の王

 

その場に駆けつける仲間達

 

せっかくの感動が台無し?

 

ここに一刀をめぐる女の戦いの幕が上がる!!

 

以上です。

 

思春「な…女の戦いってなんだ!!」

 

簡単に言えば一刀ともっとラブラブするには愛を勝ち取れと…そういうことです。

 

思春「……なぁ秋華の力で何とかならないのか?」

 

なりません!!(というかしません!!)でわ次回もお楽しみに…

 

さてさて皆様に大好評の恒例(以後今日の思春ちゃん)ですが、今回は原点に返り王道でいきたいと思います。それは…

 

 

 

 

 

 

メイドな思春(思春はミニスカメイドよりロングスカートだと思います!!)

 

 

 

 

思春「な…!!//////////なぜメイドなのだ!?」

 

だって思春の蓮華に対する態度を見ているとメイドとか執事って言う言葉が絶対似合うと思って…

 

思春「あ、あれは臣下としての礼であって…」

 

それはメイドも同じです。批判は受け付けません!!

 

ではあでゅー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思春「………い、いってらっしゃいませご主人様。次もまた見に来てくださいね♪(シャラ~ン)」

(目を細めて普段なら絶対見せない笑顔)

 

ほう…なかなか素晴らしい!!パチパチパチ

 

思春「////////拍手をするなぁーーーー!!」

 

あべし!!わ、我に一片の悔いなし!!ガク…

 

思春「……(そ、そんなに似合っているか?)……ニコ♪」

 


 
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