No.137586

真・恋姫†無双~外史を切り開く者~七話 新たな仲間 はわわ軍師

コメントが少ないのは、面白くないからなのですか?
しかし、私は書き続けます!この話を完結させるまでは!
そんなこんなで、始まりました切り開く者第七話、やっとこさ黄巾党までいけました。どんだけ遅いんだよ!という話です。さて、長い愚痴もここまでにしてそれではお楽しみにください

2010-04-20 18:02:51 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:3558   閲覧ユーザー数:3026

 

 

 

盗賊討伐から半月が経った

俺たちは白蓮の下で穏やかな日々を過ごしていたがそれも長くは続かず、大陸中に黄巾を付けた賊「黄巾党」が現れだした。俺たちも周辺に現れた黄巾党を討伐や捕縛など忙しい日々を送っていた。

 

一刀「くぅ~~~~くぅ~~~~~」

 

温かい日差しが真上に差し掛かろうとする正午、城の中庭の日向で寝ている一刀の姿があった。彼は忙しい毎日の疲れからか深い眠りについていた。彼のそばには何本もケーブルが繋がった小型のソーラーパネルがあり、ケーブルの先々にはケータイや懐中電灯などの道具が繋がっていた

 

そろり・・・・・・・・そろり・・・・・・

 

一刀「くぅ~~~~~くぅ~~~~~~」

 

一刀の寝ている元に一つの影が近づき一刀に覆いかぶさる。そして、ゆっくりと持っていた木剣を振り上げる

 

???「・・・・・・・・・」

 

一刀「くぅ~~~~~くぅ~~~~~」

 

影は一刀の鳩尾に狙いを定める。普段の一刀ならば近づいてくる気配で起きたかもしれないが、この時は度重なる戦闘の疲労から深い眠りについていたため気配を読むことができなかったのである。そして、影は振り上げた木剣を、鳩尾目掛け振り落とした!!

 

???「起きんかぁぁぁぁぁぁ~~~~~!!!!」

 

ドゴォォォォ!!!

 

一刀「グヘェ!!」

 

振り落とされた木剣は見事に鳩尾に入り、一刀は中庭を転げまわった

 

???「まったく、様子を見に来れば昼寝とは良いご身分だな!一刀」

 

一刀「げほ、げほ、・・・・あ、愛紗・・・・な、なにすんだ!いきなり!」

 

愛紗「ふん!貴様がのん気に昼寝などしているのが悪いのだ、今は皆忙しいのだ寝る暇があるのなら鍛錬に付き合え!!」

 

一刀「別にただ寝ていただけじゃないって・・・・・充電してたんだよ」

 

愛紗「ん?じゅう・・・でん?なんだそれは」

 

愛紗は聞きなれない言葉に首を傾げていると一刀は自分のそばにあったソーラーパネルを指差す

 

一刀「充電というのは、電気つまり道具を動かすために必要な力を太陽から吸収しているんだ」

 

一刀の説明を聞きながら愛紗はソーラーパネルを突付いたりしながら興味津々に見ていた

 

愛紗「こんな物で太陽から力がもらえるのか?」

 

一刀「まぁ一般家庭のじゃ無理だろうけど、それは知り合いが作った特別性でその大きさでソーラーパネル百枚分の電力が充電できる・・・・・・っいてもわからないか」

 

愛紗「むっ、その充電というものはよくわからないが、それは常に近くにいなければならないのか?」

 

一刀「いや、コードを繋げば後は太陽に当てるだけだから、俺はついでに昼寝をしようと・・・・・・あ」

 

至らぬことを喋ったと一刀は悟るが、既に遅し。愛紗は怒気を放ちながらこちらに迫っていた

 

愛紗「ほほぉ、やっぱり昼寝だったのだなぁ~、皆討伐などで疲れている中昼寝とは・・・・・その根性この関羽が叩きなおしてくれるわ!!!」

 

そういって愛紗は一刀目掛け木剣で切りかかる

 

一刀「わわ!ま、待て愛紗!俺が悪かったから許して!!」

 

愛紗「問答無用!!」

 

ブォウンッ!!!

 

愛紗は容赦なく一刀を切り付けていくが、一刀もすれすれで避けて行く

 

愛紗「ふん、素早さはなかなかのものだな!」

 

一刀「はん!伊達に北郷家の当主になったわけじゃないんでね!この速さで親父に勝ったんだからな!!」

 

愛紗「そうか・・・だが、氣を使えるのがお主だけだと思うな!!」

 

シュッ!!

 

一刀「な!消え!?」

 

愛紗「こっちだ!」

 

ドガァッ!!!

 

突然、目の前から姿をなくした愛紗に驚愕していると後ろから声が聞こえたと思うと背中に衝撃と痛みが伝わってきた。一刀は痛みから片膝を地面についた

 

一刀「ぐふぅ・・・ッ!?」

 

愛紗「ふぅ、どうやらよほど私が氣を使えたことに驚いているようだな」

 

一刀「い、いや・・・・・愛紗が使えたのは、見たときから感じていたし他に星や鈴々も使えるのはわかっていたけど・・・・今のはなに?」

 

愛紗「ん?あぁ、今のは縮地法と言って足に氣をため高速で動く技だ、我々は氣を使い肉体を強めて戦っているんだが、お主のように氣を外に出せるのは極稀なのだ・・・・しかし、お主も氣を使えるのなら縮地法ぐらい使えるであろう?」

 

一刀「え~と、俺は氣を流し込むのは得意なんだけど氣での強化とかは苦手なんだ留めておくと外に発散してしまうんだよ、だから知り合いに頼んでいろいろな強化アイテムを作ってもらったんだ」

 

愛紗「あいてむ?」

 

一刀「そうそう、例えばさっきの縮地法ならこの靴を・・・・」

 

桃香「一刀さ~~ん、愛紗ちゃ~~ん」

 

一刀が愛紗に自分の履いている靴を見せようとすると桃香が二人を呼びながら近づいてきた

 

愛紗「桃香様、どうなされました?」

 

桃香「白蓮ちゃんが話があるから玉座の間まで来てほしいだって」

 

愛紗「わかりました、すぐにいきます」

 

 

そう言い、一刀を立ち上がらせ三人は玉座の間に赴く

 

 

 

 

 

 

白蓮「すまんな、急に呼び出してしまって」

 

桃香「別にかまわないけど、なにかあったの?」

 

白蓮「つい先ほど朝廷から使者が来たんだ」

 

一刀「朝廷からか」

 

白蓮「あぁ、朝廷から黄巾党討伐の命令だそうだ」

 

白蓮はそう言い、持っていた紙をペラペラと揺らし俺たちに見せる

 

愛紗「やっとですか、随分遅いような気がしますが」

 

星「それだけ今の宦官が腐っているということだ」

 

鈴々「ぶぅ~~なのだ」

 

桃香「あはは、そ、それで、私たちはどうしたら良いの?」

 

白蓮「あぁ、そのことについてなんだが、私は無論参加するつもりだが、これは桃香たちにとっては好機なんじゃないかと思う」

 

桃香「好機?」

 

一刀「なるほど、俺たちが独立するには良いかもしれないな」

 

愛紗「黄巾党討伐で手柄を立てれば朝廷からそれなりの地位をもらえますからね」

 

桃香「そうか、それならもっともっと多くの人を助けることができるね」

 

桃香は両手をパチンと合わせる

 

星「そういうことです、いかがですかな?」

 

桃香「うん、私たちは良いけど・・・・白蓮ちゃんは良いの?」

 

白蓮「な~に、桃香たちが来る前に戻るだけさ、それに星がもうしばらくいてくれるそうだからな安心しろ」

 

星「えぇ、極上メンマ二週間で手を打ちましたぞ」

 

白蓮「せ、星!それは言わない約束だろ!」

 

星「はて?なんのことですかな?」

 

桃香たちは二人のやり取りに苦笑を漏らしていると、ふとあることを思い出した

 

愛紗「しかし、出るにしても我らには手勢というものがありません」

 

一刀「それなら、町で集めたらいいじゃねぇか?な、白蓮?」

 

白蓮「え!いや~、こっちも軍を編成しなくちゃいけないし、それは・・・・」

 

一刀「えぇ~、まさかダメだというのですか!自分から煽っておいて、兵の一人も連れて行かずにたった四人で黄巾党を相手にしろっていうのですか!!そんな・・・・ひどい!!!」

 

一刀はどこから取り出したのかハンカチを口にくわえ引っ張り泣きまねを始めた

 

一刀 ボソッ(ほら、お前たちも・・・)

 

一刀は小声で桃香たちに促す

 

桃香「え!えっと~、わ、私たちは黄巾党に負けて殺されちゃうんだー」  棒読み

 

白蓮「うっ・・・・・」

 

愛紗「そ、それならいいですが、殺さず一生奴隷として扱き使わされるかもしれません」 棒読み

 

白蓮「うっうっ・・・・・」

 

鈴々「奴隷はいやなのだ~」

 

白蓮「うっうっうっ~~~~~・・・・」

 

―後、もう一押しかな?―

 

そう思い一刀は白蓮に止めを刺す

 

一刀「ああ!あの時、少しでも兵を連れて行けれたら負けなかったかもしれないのに・・・・でも、しかたがない白蓮には白蓮の事情があるのだから、恨みはしない!だが、せめて俺たちの夢だけはついでほしい・・・・皆が笑える世を作ることを・・・・・」

 

チラッ

 

白蓮「うっ~~~~~~~~~~~~、あ~~~~~も~~わかった!わかったから!いくらでも連れて行けばいいだろう!」

 

桃香「さっすが、白蓮ちゃん!本当にありがとう♪」

 

愛紗「感謝します、白蓮殿」

 

鈴々「ありがとうなのだ~」

 

一刀「ありがとよ、白蓮(フッ、ちょろいな)」

 

星「おや?、なにか黒いものが見えたような気がしましたが?」

 

一刀「気のせいだろ」

 

 

 

こうして、俺たちは黄巾党を討伐するために準備を始めた。町から兵を募集し武具や兵糧は白蓮がよういしてくれた。ほんと良い奴だと改めて思った。ゆえに苦労が絶えないのだろうなと涙がでた。

 

 

 

 

 

【城門前】

 

 

桃香「わぁ~いっぱい集まってくれたね♪」

 

愛紗「そうですね、ざっと六千ぐらいでしょうか」

 

鈴々「すっごいのだ!見渡す限り人なのだ」

 

一刀「ははは、まさかここまで集まるとわな」

 

白蓮「まったくだ、持っていかれるこっちの身にもなれ」

 

桃香「あ、白蓮ちゃん、星ちゃん」

 

一刀「なんだ?お見送りか」

 

集まった兵を見ていると白蓮と星が見送りに来てくれたようだ

 

星「まぁ、そんなところですかな」

 

白蓮「あと、情報が入ったから知らせてやろうと思ってな、ここから西に五里の地点で黄巾党と思しき集団を発見したみたいだ」

 

愛紗「いいのですかそのような情報を、御自分の手柄にもできるものを」

 

白蓮「別にいいさ、それに大切な親友の門出なんだこれくらいわなっと」

 

白蓮が話してると桃香が白蓮に抱きついてきた

 

桃香「白蓮ちゃん、なにからなにまで本当にありがとう・・・・私頑張るから、皆が笑顔になれるように頑張るから!」

 

白蓮「あぁ、頑張れよ桃香・・・・私もお前に負けないぐらいにがんばるから・・・・絶対死ぬなよ」

 

白蓮「うん!」

 

二人は涙ぐみながらも笑顔で別れの挨拶を交わしていると、星がなにやら大きな布を持ってきた

 

星「一刀殿、これをお主にだ」

 

一刀「これは?」

 

星「ふふ、見よ!」

 

バサッ

 

星が持っていた布を広げるとそれは旗だった、滑らかな緑の布に綺羅やかな刺繍がされていた。そして、一番気になるのは大きく書かれた十文字だ。

 

一刀「これは旗?でも、なぜ十文字なんだ?」

 

星「それは、桃香殿に聞かれよ」

 

一刀「桃香に?」

 

そう言われ桃香の方をみると、白蓮と一緒にこっちに歩いてきていた

 

一刀「桃香、なぜこの旗は十文字なんだ?俺の旗なら北だろ」

 

桃香「うん、それわね、一刀さんが天の御使いだからだよ」

 

一刀「天の御使いだから?」

 

桃香「そうだよ、十って文字は一つ一つを繋げるって意味と平和を表す文字なんだよ。人と人とを繋げ平和に導いていく・・・・それが、天の御使い・・・・だから、十文字にしたの」

 

一刀「人と人を繋げ平和に導く・・・・か」

 

一刀はもう一度旗をみる、そんな大きな思いを込められた旗が自分のだと思うと、とてつもないプレッシャーがのしかかるが、それ以上に自分にこんなにも期待している桃香の気持ちに感動する

 

一刀「重たいな」

 

鈴々「そうかのだ?ぜんぜん重そうに見えないのだ」

 

一刀「ちがうよ、思いがだよ。この旗にはこれから沢山の希望が込められていくそれが重たいんだ。・・・・だけど・・・・」

 

一刀は旗をギュッと握る

 

一刀「俺はそれを背負う!」

 

桃香「一刀さん」

 

愛紗「一刀」

 

鈴々「お兄ちゃん」

 

一刀「それに桃香との契約だからな」

 

桃香「か、一刀さん// ////////」

 

一刀は桃香に笑顔を向けウインクをすると桃香の顔はみるみる赤くなった。そんな二人の間に愛紗が割ってはいる

 

愛紗「ゴ、ゴホン!そろそろ、準備ができましたので出陣しましょう」

 

一刀「そ、そうだな、早くしないと黄巾党を逃がしてしますからな」

 

桃香「そ、そうだね、急ごうみんな」

 

三人「「「御意」」」

 

星「それでは、道中気を付けて行かれよ」

 

桃香「うん♪、星ちゃんも白蓮ちゃんもありがとう、二人とも元気でね」

 

白蓮「ああ、お前たちもな!」

 

星「達者でな!」

 

一刀「じゃ~な!」

 

愛紗「またお会いしよう」

 

鈴々「ばいば~いなのだ」

 

白蓮と星は、桃香たちが率いる義勇軍が見えなくなるまで去っていた方を向いていた

 

白蓮「星」

 

星「なんですかな白蓮殿?」

 

白蓮「お前、本当はあいつ等と一緒に行きたかったんじゃないのか」

 

星「・・・・・・・・・・」

 

白蓮「星・・・・お前が望むなら、今からでも行って「白蓮殿」・・・・なんだ」

 

星「私は借りた恩は返さないと気が済まない性なのです。私はあなたに受けた借りは全部返していないと思っておりまする。ですので、もうしばらくお傍にいますよ」

 

白蓮「星・・・・・・ありがとう」

 

星「それに極上メンマ一月分をまだ貰っていませんからな」

 

白蓮「ちょっと待て!たしか二週間のはずだろ、増えているではないか!」

 

星「細かいことは別によいでしょう、そんなんですから影が薄くなるのですぞ」

 

白蓮「う、うるさい!それとこれとは話がちがうって、待て!星、話は終わってないぞ!」

 

 

 

 

 

【劉備義勇軍 行軍中】

 

 

俺たちは白蓮から貰った情報を頼りに西に行軍していた

 

桃香「ねぇねぇ、一刀さん」

 

一刀「ん?なんだ」

 

桃香「早くこの混乱を終わらせる方法ってないの?」

 

一刀「う~ん、そうだな~、首領を抑えればおのずと崩れるとは思うけど」

 

愛紗「確か、張角という物が首領でしたね、なんでも身長が3尺もあり頭には大きな角が生えており、手足が無数にある化け物だとか」

 

桃香「うわぁ~こわぁ~い」

 

鈴々「ふん!、そんな奴鈴々がぶっ飛ばしてやるのだ!」

 

そう言って鈴々は小さいムn・・・ドゴォ!・・・・は、発展途上の胸を張った

 

愛紗「しかし、その首領がどこにいるのかがわからないのだ」

 

一刀「そうなんだよな~、そこが問題なんだよな」

 

四人「「「「はぁ~~~」」」」

 

四人は目の前の問題に悩み溜息をもらす、するとそこに先ほど出した斥候が急ぎ帰ってきた

 

兵「で、伝令!」

 

愛紗「どうした!」

 

兵「はい!ここより先に黄巾党と思しき集団に追われている農民達を発見、たぶん近くの村から非難して来た者だと思われます」

 

愛紗「なんだと!桃香様!」

 

桃香「うん!みんな、急いでその人たちを助けに行くよ!辛いだろうけど頑張っていくよ」

 

鈴々「全軍急ぎ前進なのだ!」

 

義勇軍「「「「「「応!!!!」」」」」」

 

桃香の号令により進軍速度をあげる義勇軍、進んでいくと前方に村人の集団を発見した

 

 

 

 

 

 

 

一刀「どうやら、間に合ったようだな」

 

愛紗「あぁ、そのようだ」

 

桃香「よかった~・・・・・よし!みんな、早くこの人たちを安全な場所に誘導するよ!」

 

義勇軍「「「「「「応!!!!」」」」」」

 

 

俺たちは、農民たちを安全なところまで誘導することになった、俺と愛紗と鈴々は最後尾で誘導していた。すると、黄巾党のそうすを見に行かせた斥候が息を切らせ戻ってきた

 

兵「で、はぁはぁ・・・で、伝令!」

 

愛紗「どうした!」

 

兵「は、はい、ここより後方に逃げ遅れた老人と少女を発見!黄巾党の小隊が二人に接近しております」

 

愛紗「な、なに!」

 

鈴々「はやく、助けに行かないとなのだ」

 

一刀「待て、馬じゃ間に合わない!」

 

愛紗「だったらどうするのだ見殺しにでもするのか」

 

一刀「ちがう!・・・・・愛紗はこの事を桃香に知らせてくれ鈴々は兵を引き連れて後から来てくれ!俺は先に行く!」

 

愛紗「先にって、どうするのだ!馬では間に合わないのに」

 

一刀「どうするって・・・・・こうするのさ!」

 

一刀はクラッチングスタートの構えをとり手で靴についているダイヤルを回す。すると、靴から何か回転をするよな音が聞こえ出し、次にバチバチと鳴り出したのである

 

バチバチ

 

一刀「レベルは3といったところかな・・・・・・よし!」

 

愛紗「ちょ、待て!一刀!」

 

一刀「先に行ってるぜ!!」

 

シュッ

 

愛紗が一刀を止めようとするが、すでに一刀の姿はそこにはなかった。どこに行ったのか辺りを見渡すと遥か前方に物凄い速さで走る一刀の後ろ姿が確認できた

 

愛紗「な!?い、今のは縮地法か!?」

 

鈴々「すごいのだ!もうあんなに遠くにいるのだ」

 

二人は一刀の速さに驚いていたが、すぐさま我にかえり自分たちがしなければならないことをはじめた

 

 

 

 

 

 

【農民の集団から後方2里の所】

 

 

 

老婆「はぁ・・・はぁ・・・・はぁ」

 

少女「はぁ・・・はぁ・・・・お婆さん、しっかり!」

 

そこには、黄巾党から逃げている老婆とそれを励まし引っ張っている小さな少女がいた

 

老婆「はぁ・・・お譲ちゃん・・・・わしはもう無理じゃ、あんただけでも逃げなさい」

 

少女「だ、ダメです!諦めちゃダメです!もうこの辺の太守さんの領土に入っていますから、きっと援軍が来ているはずです!だから、早く前の人たちと合流しましょう!!」

 

老婆「あぁ、そうかい・・・お譲ちゃんの言葉で生きる望みが出てきたよ、ありがとう・・・・そうだね、もう一頑張りしようかな」

 

少女「そ、そうでしゅ!!が、頑張るでしゅ」

 

少女が老婆の手を引き先を急ごうとする

 

黄巾党「悪いがその頑張りも無駄に終わらせてもらうがな」

 

少女「はわわ!」

 

元気を取り戻した老婆を見て嬉しく思った少女だが、無情にも後ろから追っていた黄巾党の小隊が追い付き二人を取り囲んでしまった

 

黄巾党「へへへ、ようやく追い付いたぜ、それにしてもガキとババァだけとはな」

 

少女「ガ、ガキではありません!り、立派な女です!」

 

黄巾党「へへ、だったら俺たちを楽しませてもらおうか?おい!てめぇら!ババァは身包み剥いで殺せ!!ガキは捕まえろ!!」

 

少女「はわわ!お、お婆さん」

 

老婆「あぁ、もうダメじゃ!」

 

二人は抱き合い目を瞑ってしまう、そんな二人に黄巾党の下っ端が近づき少女に触れようと手を伸ばす

 

―だ、誰でもいいです!・・・・助けてください!・・・・私はどうなってもいいです・・・・・でも、せめてこのお婆さんだけでも助けてください!―

 

少女はもう自分では助けれないと思い、叶うはずもない願いを心の中で何度も繰り返す・・・・・だが、それでも男たちは近づいてくる。男の手が少女の服に触れようとすると・・・・・・

 

 

 

 

 

一刀「その二人にさわんじゃねぇぇぇぇぇ!!!!!!」

 

 

ドガァッ!!!

 

黄巾党「ぐふぅ・・・ッ!?」

 

少女「・・・・・・・ふぇ?」

 

少女はいったい何が起きたのか理解できていなかった。自分の前に現れた少年は突然、囲んでいた黄巾党の頭上を飛び越えそのまま自分に触れようとしていた男を蹴り飛ばしたのである

 

少女(こ、この人はいったい・・・・)

 

黄巾党「なに者だ、てめぇ!ぶっ殺すぞ!!」

 

一刀「はん!やれるもんならやってみろよ!」

 

黄巾党「コノヤロ~~~~、テメェら!!殺っちまえ!!」

 

手下「「「「おおおお~~~~~~!!!!!」」」」

 

黄巾党は少年に向かい一斉に襲い掛かってる

 

一刀「二人ともそこを動くなよ!」

 

少女「は、はいでしゅ!!」

 

少年も黄巾党に向かい走る

 

手下1「死ねや!」

 

一刀「遅い!!」

 

ブォウンッ!!!

 

ドガァッ!!!

 

手下「ぐぁあ!!!」

 

手下が剣を振り下ろそうとするも、その前に懐に入り顎にアッパーを放つ

 

手下2「後ろがガラ空きだぜ!!」

 

一刀「空けてんだよ!!」

 

ドガァッ!!!

 

手下2「グフッ!!!」

 

後ろから切り掛かろうとした相手を前を向いたまま、後ろに蹴りを放ち相手の鳩尾に叩き込む

 

少女「はわわ、しゅ、しゅごい」

 

老婆「い、いったい何者なんだろうね、あの子」

 

二人は、たった一人で黄巾党の小隊を相手にしている少年が何者かと思っていると、黄巾党が焦りを見せ始めていた

 

黄巾党「テメェら!たった一人に何ちまちまやったやがる!」

 

手下3「し、しかし、隊長、アイツ予想以上に強くて、ちょこまかと動くんですよ」

 

黄巾党「ぐぅ~~~~、小癪な!!」

 

手下4「た、隊長!」

 

黄巾党「なんだ!」

 

手下「あ、あっちから物凄い速さで此方に向かってくる奴らがいます!どうやら、この辺の軍だと思います!」

 

黄巾党「な、なんだと!くそ~~~~、仕方がない・・・・本隊と合流する!撤退だ!撤退!」

 

小隊は近付いてくる鈴々たちに気付き撤退を始める

 

老婆「おぉ!黄巾党が逃げていく」

 

少女「どうやら、援軍が着てくれたみたいです」

 

二人は黄巾党が去っていく方と逆の方を見ると、土煙を上げながらこちらに近付いてくる集団が見えた。そこから、一人の少女が少年に近付いてきた

 

鈴々「おに~~ちゃ~~~ん!!!」

 

一刀「鈴々か!」

 

鈴々「黄巾党はどこなのだ!」

 

一刀「さっき向こうに逃げていった今ならまだ間に合う、何人かここにおいて追撃してくれ」

 

鈴々「わかったのだ!みんな鈴々について来るのだ!」

 

義勇軍「「「「応」」」」」

 

何人かの兵を残し鈴々は、黄巾党の追撃に行った・・・・一刀は残った兵に気絶している黄巾党を捕縛するように支持をだすと、少女と老婆に話しかける

 

 

 

 

一刀「お怪我はありませんか?」

 

老婆「えぇ、おかげで助かりました。なんてお礼を言ったらよいか・・・・」

 

少女「あ、ありがとうございましゅ・・・・・・はぅ、噛んじゃいました」

 

一刀「ははは、別にいいですよ。それよりも、ここはまだ危険です。私たちの仲間が安全な場所まで護衛します。お二人もお早く」

 

老婆「はい、本当にありがとうございます。それじゃ、行こうか?お嬢ちゃん」

 

少女「ちょ、ちょっと待ってください!」

 

一刀「うん?どうしたんだ?」

 

少女「あ、あの私ここに残っても良いですか?」

 

一刀「ええ!」

 

老婆「お、お嬢ちゃん!?何を言っているんじゃ?」

 

少女「お願いします!私、お兄さんと少しお話がしたいんです!」

 

一刀は悩むここはまだ黄巾党がうろついているかもしれない、ここよりも愛紗たちのいる本隊のほうが安全である・・・・しかし、少女の真剣な目とその可愛らしい上目づかいに負け渋々、許可をだした

 

一刀「仕方がない、その代わり俺から絶対に離れるなよ!」

 

少女「は、はいでしゅ・・・・はぅ、また噛んじゃいました」

 

兵は少女を残し捕縛した黄巾党と老婆を連れ本隊に戻って行った。一刀たちはその場で追撃に出た鈴々たちが戻ってくるのを待つことにした

 

一刀「それじゃ、まず自己紹介から俺は北郷一刀、性が北郷、名が一刀、字と真名が無いから好きに呼んでくれてかまわないよ」

 

諸葛亮「はわわ、わ、私は姓は諸葛! 名は亮! 字は公明って言うでしゅ!先ほどはありがとうございましゅた!」

 

一刀「ははは、だから別にいいって・・・・・・・・・・え?・・・・・・諸葛・・・・公明?・・・・」

 

諸葛亮「はい!」

 

一刀「・・・・・・・・・えええええええぇぇぇぇぇぇ~~~~~~~~~!!!!!!!!」

 

―ちょっと待て!確かに劉備や関羽が女の子だったから、ある程度は予想していたけど・・・・・これはないだろ!いくらなんでも変わりすぎだろ!おっさんから幼女ってどんだけのギャップ萌えだと思うんだよ!この世界は!―

 

一刀はなにやらブツブツといっているが、諸葛亮は話を続けた

 

諸葛亮「あ、あの一刀さん・・・・一刀さんはもしかして・・・・天の御使いさんですか?」

 

諸葛亮の話にようやく我に返った一刀は諸葛亮の方を向き答える

 

一刀「え、あ~、一応そうなっているけど、よくわかったね俺が御使いだってこと」

 

諸葛亮「やっぱりでしゅか!わ、わたし、あなたに会いにここまで来ましゅた!!」

 

一刀「俺に会いに?」

 

諸葛亮「は、はいでしゅ!!」

 

念願だった御使いに会えたからなのか諸葛亮は興奮してしまい言葉が噛み噛みになってみまう

 

一刀「なんでまた俺なんかに?」

 

諸葛亮「はい、御使いの占いを聞いて御使いが劉備という人の下に降り、苦しむ人々を助けていると聞き私が使えるに相応しい人物なのか確かめるために来ました」

 

一刀「なるほどね。それで?どうだった、その御使いを生で見れた感想は?」

 

諸葛亮「思った以上の人でしゅた!私たちをたしゅけてくれたのもそうでしゅが、相手を殺さないように気遣う戦い方など感動しましゅた!!貴方こそ私の求める主君でしゅ!!」

 

諸葛亮は、興奮しっぱなしで話を続ける

 

諸葛亮「ど、どうか私を仕えさしてください!!」

 

諸葛亮は頭を下げ一刀に仕官したいと頼む

 

一刀「・・・・・・・・一つ・・・・勘違いをしているところがある」

 

諸葛亮「え?」

 

一刀の言葉に疑問を持ち、頭を上げる諸葛亮・・・・そこには暗い顔をして俯いて自分を抱きかかえている一刀の姿があった

 

一刀「俺は、相手のことなんて気遣っちゃいない・・・・・ただ、怖いんだ。殺すことが・・・これは、ただの自己満足なだけだよ・・・・」

 

諸葛亮「で、でも・・・それでも、私はあなたに「それに!」・・・・」

 

一刀「それに、俺も仕えている身だからキミの願いには答えられない・・・・・ごめんな」

 

諸葛亮「そ、そんな・・・・」

 

諸葛亮は顔を下げる、そこからポタポタと涙が落ちていた。大好きだな先生と親友を置いて遠路遥々来たのに断られてしまったことに今までの苦労を思い涙が溢れてくる

 

一刀「だけどな、公明・・・・・俺はキミが理想としている主君を知っている」

 

諸葛亮「・・・・・え?」

 

一刀は膝を折り目線を諸葛亮に合わせ肩に手を置く

 

一刀「俺の主君、劉元徳だ・・・・・人を愛し、愛され、敵も味方も救おうとする偉大なお方だ、きっとキミも会えばわかる・・・・真に仕えるべき人が・・・・」

 

諸葛亮「ほ・・・・ほんとう・・・でしゅか?」

 

一刀「ああ、俺が保障する」

 

一刀は諸葛亮の涙を拭い笑顔を見せる

 

諸葛亮「/////// ////////・・・・わ、わかりました・・・・わたしを・・・・劉備様の所につれていってもらえますか?」

 

一刀「あぁ、いいよ、それじゃ行こうか公明」

 

諸葛亮「あ、あの・・・わ、私のことは朱里と呼んでください、それが私の真名です」

 

一刀「え?いいのか?」

 

朱里「はい!一刀さんには命を助けてもらいました。当然のことです」

 

一刀「そうか・・・・だったら、有り難く受け取るよ、それじゃ行こうか朱里」

 

朱里「は、はい♪」

 

一刀は横に並び桃香たちのいる、本隊へと歩き出す

 

 

 

 

【劉備義勇軍 本隊】

 

桃香「一刀さん達大丈夫かな」

 

愛紗「あの者なら心配ないでしょう、いざとなればいつでも逃げ出せます」

 

桃香「それってどういうこと?」

 

愛紗「一刀が走り去るときに見せた技は我々が使っている縮地法と同じ、いやそれ以上の精度がありました。あの速さなら、黄巾党ごときからなら容易にまけます」

 

桃香「そうか、愛紗ちゃんがそういうなら大丈夫だね」

 

愛紗「はい!・・・・・・ん?・・・・桃香様!見てください」

 

愛紗は前方に指をさす、その先には二つの人影がこちらに歩いてくるのが見えた

 

桃香「あ、一刀さんだ!お~い!」

 

桃香は一刀に向けて手を振る、一刀もそれに答え振り返してくれた。桃香と愛紗は一刀たちに走りより出迎えてくれた

 

一刀「ただいま、桃香、愛紗」

 

桃香「おかえりなさい、一刀さん♪」

 

愛紗「一刀、さっそくだが聞きたいことがある」

 

一刀「ん?なんだ?」

 

愛紗「以前、お主は氣を使った強化はできないといっていたが、先の技は縮地法ではないのか?」

 

一刀「ああ、あれか・・・それはだな、こいつのおかげなんだ」

 

一刀は自分の片足を上げ靴を見せる

 

桃香「この履物がどうかしたの?」

 

一刀「こいつはただの靴じゃないんだ、こいつの靴底には強力なコイルが入っていてダイヤルを回すことによってコイルが回転を始める。それによって、強い磁界を作り地面に含まれる鉄分と反発し加速することが可能なんだ。逆にコイルを逆に回すと引き合うから、垂直な壁なんかも走れる代物さ」

 

桃香・愛紗「「??????」」

 

二人とも一刀の言葉の半分も理解できず、頭に?を浮かべていた

 

一刀「まぁ、要するに俺は縮地法を使えないけどこの靴を履けば似たようなことができるというわけだ」

 

桃香・愛紗「「あ~、なるほど」」

 

ようやく理解でき頷く二人

 

一刀「まぁ、でも、これは加速が付きすぎるから戦闘とかには使えないんだ、主に移動や逃走によく使っていたよ」

 

クイクイ

 

一刀が二人と話していると朱里が一刀の袖を引っ張っていた

 

朱里「か、一刀さん・・・・」

 

一刀「ん?ああ!そうだったな」

 

一刀は自分の後ろに隠れていた朱里を二人が見えるように動き紹介する

 

一刀「桃香、この子は諸葛公明、桃香みたいな主君を探して遠路遥々来てくれたんだ、とっても頭が良いと思うよ軍師にどうかと思って?」

 

桃香「私みたいな?」

 

愛紗「とても、そのようには見えないが・・・」

 

一刀「大丈夫だって俺が保障するから、朱里こちらが俺が仕えている主君、劉備だ。そして、そっちにいる黒髪が関羽」

 

桃香「はじめまして公明ちゃん、私は劉備です。よろしくね」

 

愛紗「関羽だ」

 

朱里「は、はじゅめましゅて、しょ、諸葛亮ともうしゅましゅ」

 

桃香「あはは、カミカミだね」

 

朱里「はぅ~」

 

愛紗「して、お主は桃香様のような主君を探しているといったがそれはどういった主君なのだ?」

 

朱里「は、はい・・・・私が求めているのは弱きを助け守り平和に導くそんなお方に仕えたいと思ってきました。」

 

桃香「それじゃ、私よりも一刀さんの方が・・・」

 

一刀「なに言ってるんだ!俺はお前に仕えている身なんだぞ!それに、俺のはお前の受け売りだ!俺よりも桃香の方が合っていると思うぞ」

 

桃香「そ、そうかな~」

 

愛紗「そうです!桃香様のほかに誰がいましょうか」

 

朱里「私もそう感じました」

 

一刀「朱里・・・・」

 

朱里「初め、私も一刀さんに仕官しようとしました。ですが、断られてしまいました。・・・・しかし、一刀さんは自分よりも私に相応しい主君がいるといいました。一刀さんほどの人がそんな風にいわれるお方はどんな人なのだらうと思い、とても会いたくなりました。そして・・・・・私は、劉備様・・・あなたにお会いできました。・・・・・どうか、私を仲間にお加えください!」

 

朱里は、桃香に向かい頭をさげる

 

朱里「貴方様を見て感じました!この方ならこの乱世を鎮められると・・・・どうか、私を仲間に加えてください!お願いします」

 

桃香「・・・・・・・」

 

愛紗「どう、しますか?桃香様」

 

桃香は視線を朱里から一刀に向ける。自分はどうしたら良いのか聞くために・・・・

 

―自分で決めな―

 

そう込められた目で答えられる。桃香はしばらく考えた

 

桃香「・・・・・・頭を上げて、公明ちゃん」

 

朱里「劉備さ「桃香」・・・え?」

 

桃香「私の真名だよ。これから、共に戦う仲間なんだから公明ちゃんに預けるね」

 

朱里「りゅう・・・・桃香様!あ、ありがとうございます!わ、私の真名は朱里と言います!ど、どうぞよろしくおねがいします!」

 

桃香「うん♪これから頑張ろうね、朱里ちゃん」

 

愛紗「桃香様が許すのであれば私のことは愛紗と呼ばれよ、そなたの実力しかと確かめさせてもらおう」

 

朱里「は、はい!よろしくおねがいします!」

 

一刀「よかったな、朱里」

 

朱里「か、一刀さん//////// ///////」

 

一刀は朱里の隣に立ち肩を抱き笑顔を向ける

 

一刀「期待してるぜ!」

 

朱里「は、はい!!」

 

その後、肩を抱いているのを愛紗に見られ殴られた・・・・追撃を終え帰ってきた鈴々に朱里を紹介し真名を交換した。史実とは異なるも諸葛亮を仲間に加え桃香たち義勇軍は黄巾党討伐へと歩みを速めた

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

 

こんにちは、最近寒いかったり暑かったりと気温変化が激しいせいで風邪をひいてしまった働きましょうです。

さて、やっと出てきました朱里ちゃんです。・・・・あれ、なんであの魔女っ子帽子を被った親友が出てないか?って、ふふ、ご心配なく彼女もちゃんと出しますよ。ただ、彼女には少し違う風に一刀と出会ってもらいます。そのときの一刀が自分では好きです。ですので、彼女の出番はもう少し先になりますのでお楽しみに・・・・

あと、道具に関してはまだ出したいなぁと思うのですがネタが思いつきません。なにか良いアイデアがあれば、コメントに書いてくださいおねがいします。

 

そして、次回は朱里の実力を発揮できるか!?一刀の新たな技が炸裂するのか!?そして、桃香たちは黄巾党を倒せるのか!?次回をお楽しみに!

 

 

 

 

 

 


 
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