No.136791

真・恋姫呉√アナザー~戦場に響く二つの鈴の音~第2話

秋華さん

いやー勢いって言うのは恐ろしいね。少しだけ書こうと思ったら、一話書ききってしまったよ。
ということで更新しました。

今回も一刀メインとなります。思春ファンの皆さんもう少しお待ちください。

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2010-04-17 02:19:34 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:20203   閲覧ユーザー数:16373

目的地である中庭に着くとそこにはもう先客がいた。

 

…「あ~ら祭に一刀じゃない。どうしたの?」

 

…「おや?一刀は鍛錬をしていたのではなかったのか?」

 

二人はこちらに気がつき声をかけてきた。一人は桃色の髪をし、風になびくその長髪はとても美しく気品にあふれていた。もう一人は黒い髪をし、風になびくその長髪はこれまた美しく優雅であった。

 

祭「これは策殿に冥琳。そちらも休憩かな?」

 

一刀「孫策様、周瑜様。いつもお世話になっております」

 

桃色の髪をした女性は、姓を孫、名を策、字を伯符、真名を雪蓮という。

現呉の王であるのだが、なぜかいつも町の中で見かける。たまに本当に王様なのかと疑ってしまいそうになる。しかも雪蓮様も一刀の店の常連であり、お酒を買っていく。祭さんよりも頻繁に訪れ一刀の店にあるお酒はすべて飲んだことがあり、今では新作のお酒が出ると一番にお店に来て感想を述べてもらうほどであった。しかしその武は呉の中で最強とされている。

 

黒い髪をした女性は、姓を周、名を瑜、字を公瑾、真名を冥琳という。

呉の大都督であり、その智謀は大陸に知れ渡っており”美周郎”と言われている。雪蓮様と断金の友と言われ仲がとても良い…はずなのだが、いつも町で見かけるときは雪蓮様を怒っている姿しか見ることができなかったので、本当は仲が悪いのではないかと思っていた。だが城に鍛錬に来るようになってからは仲が悪いとは思わず、むしろかわいそうな人だということが分かっている。

 

そんな誰に言っているか分からない説明を心の中でしていると、ふくれっ面になった、孫策様がいた。

 

雪蓮「ぶー一刀!私のことは雪蓮って呼び捨てにしていいって言ったわよね?まさか忘れてはないでしょ?それにもっと普通の喋り方でいいって。一刀のお店には本当にお世話になってるんだからね♪」

 

一刀「えぇ!!でもですね…」

 

冥琳「…はぁ、あきらめろ一刀。雪蓮が一度決めたことを覆せんのはお前も知っているだろ?それに私のことも冥琳でかまわん。喋り方も普通でな。お前の店には特に迷惑をかけていることだしな。」

 

と言いながら周瑜様も笑いながら言った。

 

雪蓮「ちょっと冥琳!?それはどういう意味よ?私別に一刀のお店に迷惑なんてかけてないもん」

 

冥琳「はぁ…いつもお酒を大量に買う。しかもお金が足りないときは、付けにしてもらう。これだけやっといて迷惑をかけてないなどよく言えるな、孫伯符殿?しかもあとで謝りながらお金を払いに行くのは、ほとんど私。さて伯符!ここまで言ってまだ分からないかな?」

 

 

雪蓮「う…すみませんでした。」

 

冥琳「よろしい。」

 

といつも通りの漫才をしていた。

 

一刀「ぷ…あははは…あー二人にはかなわないよ。雪蓮、冥琳。」

 

祭「なんじゃ、敵うとでも思っとんたんかい?」

 

一刀「いや、そうだね。はじめから無理だったね。」

 

そう言いながら雪連を除く三人は声に出して笑っていた。

 

 

雪蓮「うーなんか納得いかない。」

 

と雪蓮は言っていた。

 

 

一寸笑い終わったあと一刀は話を戻そうと二人に話しかけた。

 

一刀「それで二人も休憩?」

 

雪蓮「そうよ~♪とりあえず一通り終わったからね」

 

冥琳「といってもまだ仕事は山ほどあるのだがな。」

 

雪蓮「アーキコエマセン。っていうか聞きたくない。今は休憩中、仕事の話はなし!」

 

祭「そうじゃ。休憩のときぐらいは仕事の話なんぞせんでも良かろう」

 

雪蓮「さっすが祭♪話が分かる」

 

祭「そうじゃろ♪」

 

そう言いながら手にあったお酒を二人であおる。ちなみに今飲んでいるお酒は本当ならまだ売っていない家の新作のお酒だった。

 

 

一刀「おいおい…いちおう王と宿将だろ?ちゃんとやろうぜ?」

 

冥琳「はぁ…お前だけだ。私の味方をしてくれるのは…」

 

そう言いながらため息をついているのは、冥琳だった。

 

しばらく飲んでいると、急に祭さんがとんでもない発言をしてきた。

 

祭「そういえば、さっき一刀の面白い話を聞いたぞ?しかも一刀には珍しく女の話じゃ」

 

一刀「ぶーーー」

 

俺の前には綺麗な虹ができていた。

 

雪蓮「えーーなにそれ、面白そう。祭話してよ。」

 

一刀「ゴホ…ゴホ、祭さんはなしちゃダメですよ。」

 

祭「いやじゃ♪」

 

とてもいい笑顔で断る祭さん。

(もう師匠と仰ぐのを放棄したいぐらいに)

 

一刀「ちょ…何でそんなに笑顔なんですか?えぇちょっと待ってよ。助けてめーりーん」

 

冥琳「いやすまん。それはできん。なぜなら私も興味が有るからな(ニコ」

 

一刀「うわー裏切られた。こうなったら実力ry」

 

雪蓮「一刀うっさい!」

 

一刀「モガーーーーーーー」

 

一刀の抵抗虚しくさっき話していた事をすべて言われてしまうのであった。

 

祭「詳しくは第一話を見ると良いぞ♪」

 

雪蓮「祭、だれにいってるのよ」

 

祭「いや、なぜか言わないといけない気がしてのう」

 

冥琳「はぁ…」

 

……………………

 

……………

 

……

 

 

 

 

 

すべて話し終えると予想通り二人は笑っていた。

 

雪蓮「あーいいわ。本当に最高ね一刀。」

 

冥琳「ククク…本当だな。」

 

一刀(ああ、この世界には神様なんていないんだな。もしいるならそいつを今すぐぶん殴ってやりたいよ)

 

そう心に誓っていると

 

雪蓮「あーそんなに暗い顔しないの。一刀ごめんって。(ニヤニヤ」

 

冥琳「フフ…わたしもすまんな(ニヤニヤ」

 

一刀「全然謝られている感じがしないのは何でだろうな#」

 

雪蓮「もうそんなに怒らないでよ。でもそんな素晴らしい志を持ってるなら一刀、やっぱり私の仲間にならない?」

 

祭「そうじゃな。そこまでの志を持っておるのであれば、なぜ呉に仕えんのじゃ?」

 

そう、実は雪蓮、祭、冥琳、には前々から呉に仕えて欲しいと言われているのだが、一刀はそれには渋い顔をして良い返事をしていなかった。

 

一刀「はぁ…前にも言っただろ?俺には祭さんみたいな武もなければ冥琳みたいな智もない。そこら辺にいる人たちと一緒だ。そんな俺がいても足手まといになるだけだろ?」

 

そういうと三人は顔を見合わせてため息をつく。

 

祭「お主のう、相変わらず自分が分かってないのう。武がないと言っているやつがどうしたら二刻も休まず矢を射て、しかもほとんどが中心を外さんのじゃ?しかもワシが鍛錬している同じ距離で…」

 

二刻というのは現在の時間に換算すると約四時間である。

 

冥琳「それに智に関しても私といろいろな事を論じておる。たしかにうまく言えないところもあるが、それでもこの大陸に私と論ずることができるやつなどそうはいないぞ?現に今いる文官でも一人を除きそんなものはいない。」

 

一刀「えっでも…」

 

雪蓮「あーもう。一刀は難しく考えすぎ。さっき二人が言ったとおり、私たちは武に関しても智に関してもあなたを無能だとは思っていない。むしろ有能とすら考えている。確かにそれぞれ特に秀でているとは、いわないけどそれでもそれはこれからどんどん身について行く物でしょ。それに私はあなたをそんなことで買っているだけじゃないの。私が買っているのは、さっき言った志と、人を思いやる心。そして何より何事も簡単にあきらめない所よ。この三つだけでもあなたは私たちの仲間になるのに相応しいと考えているの。だから…ね。お願い私たちと一緒に呉を支えて頂戴。」

 

 

そう三人に言われ俺は思わず涙が出そうだった。三人とも英雄というに相応しい人物であるのは、話をし、師と仰ぎ、その行動を見て分かっていた。

その三人にここまで自分を認めてもらうのはとても嬉しかった。

 

自分は人より秀でている部分がないと思っていた。

 

思いやる心など単なる甘い考えだと思われていると思っていた。

 

だけど三人は自分を優れているといってくれているのだ。

 

とっさに顔を伏せて泣き顔を見せないようにする。そして声を絞り出しながら言った。

 

一刀「…俺はバカな発言などをして皆を困らせるかもしてない。それでもいいのか?」

 

雪蓮「大丈夫よ」

 

冥琳「少しのバカな発言などしてもお前の評価は変わらん」

 

祭「お主はワシの弟子じゃぞ?弟子の失敗ぐらい笑って吹き飛ばしてやるわい」

 

一刀「ぐす…ありがとうございます。わかりました。」

 

三人「じゃあ。それでは。うむうむ。」

 

一刀「では改めて、姓は北、名は郷、字は江清、真名を一刀と言います。我が志を改めて胸に誓い、呉の将の一員として尽くしていきます。御三方の期待に応えるような働きをしてみせましょう。これからよろしくお願いいたします。」

 

雪蓮「ええ、一刀。貴方の力、そして貴方の思いをこの呉に頂戴。…貴方ならできるわ。私の勘がそう言っているもの。よろしくね♪一刀。」

 

冥琳「お前の智をわたしがもっと鍛えてやろう。その代わり学んだ智をこの呉に役立ててくれ。…わたしも期待しているぞ。一刀。」

 

祭「お主の武はワシがさらに鍛えてやろう。じゃからお主はその力を精一杯呉に、そして国に返してくれ。よろしくたのむぞ。一刀。」

 

一刀「は」

 

こうして一刀は呉の将として迎え入れられることになった。

 

 

これを機に世界はゆっくりとそして確実に進む。

 

 

一つの鈴が呉に仕えると、もう一つの鈴もまた動き始めた。

 

 

 

…「美羽さま~たいへんです~」

 

美羽「どうしたのじゃ七乃?」

 

七乃「それがですね。長江でまた船が賊に襲われ、何とかして欲しいと要請が来てるんですけど~どうしましょうか?」

 

美羽「そんなのほおっておけばよいではないか?」

 

七乃「いやーそれがですね美羽さまに送る金子などが乗っている船が襲われているんですよ。」

 

美羽「なにーーそれは大変じゃ。んーーそうじゃ孫策に言ってその賊を退治してもらうのじゃ。」

 

七乃「さっすが美羽さま。よ未来の覇者♪」

 

美羽「わはははーーーもっとほめてたも、もっと」

 

 

 

 

鈴の音がもう一つの鈴を呼び寄せる

 

それはまるで長江に合流する河のように

 

それは糸でつながっているように引き合う

 

そして二人は再会を果たす。

 

 

 

 

 

 

雪蓮「くしゅん!」

 

冥琳「ん?雪蓮風邪か?」

 

雪蓮「んー違うと思うけど…多分どっかのバカがうわさでもしてるんでしょ?それよりも今日は宴よ♪」

 

祭「よし!一刀お前の家からあるだけ酒をもってこい!!」

 

一刀「無理だって、そんなことしたら親父に怒られますよ。」

 

雪蓮「えーー城にあるだけじゃ絶対足らない。だから一刀持ってきてね♪これは王としての命令よ。」

 

一刀「初めての命令がこんなのなんて(泣」

冥琳「わかるぞ一刀(泣」

 

 

はいみなさん。どーも秋華です。

 

思春(チャキ)←剣ry

 

はいどうしたんですか思春僕の首に剣を立てないでくださいね。ッていうか少し切れてるから!!

お願いします。剣を収めてください。

 

思春「…フン」(サ←剣をしまう

 

何をそんなに怒っているんですか?

 

思春「何を…だと?そんなの決まっているではないか、本編に私が出てない!!」

 

いやだって、かも?って書いてあったでしょ?つまりでない可能性も有ったわけで…

 

思春「いや…でもだからといって普通は出るって思うだろが!?(しかも私は出ないくせになぜ美羽や七乃が出るのだ)」

 

いやだなーちゃんと言葉の裏も読まないと…

 

思春「(ブチ)…次もし気に触ることをいったら警告は無しで殺るぞ?」

 

ビクビク!!サー分かりましたサー!!

 

大丈夫です。次は本編にも書いた通り出番がありますので。

 

思春「絶対だからな?」

 

分かりましたから、剣を収めてくださいって、あーなんか生暖かいものが肌を伝っている・・・ヤメテー

 

思春「…」←剣をしまう

 

ふう…もう少しで黄泉路に逝かされるところでした。

 

でもどうしてもここは書きたかったんです。天の人だからじゃなくて、一刀だからという所を!

 

なので思春ファンの皆さん申し訳ありませんでした。次回は必ず出します。

 

では最後に恒例となりました、思春さんの一言で終わりにしたいと思います。

 

でもその前に、思春ちゃんにこんな風にこんな感じで喋ってもらいたい!!というリクエストがございましたら、どうぞ気軽に書き込んでください。

 

 

でわ

今回はまずPS2の無印を知っている人は猫耳思春ちゃんを想像してください。

 

 

今回はにゃんにゃん思春ちゃんです。

 

思春「な///お前…死にたいのか……?」

 

いやーでももしここでやったら、ファン投票あがるかもよ?

 

思春「……わかった」

 

(ニヤ…計画通り)ではまた次の投稿まであでゅー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思春「///………にゃあ♪次も…見てくれると嬉しいにゃん♪♪」

 

…!…!(腹を抱えて笑っている)

 

思春「………チリーン」←無言で剣を抜き近づいている

 

…!は、し、しまっryグハァァ

 

思春「はぁ…はぁ…」


 
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