No.136544

真・恋姫†無双 北郷新ルート[一発ネタ]

miroroさん

すみません、諸事情により一発ネタを投稿させていただきます。

P.S.続きません。

2010-04-15 18:36:02 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:4291   閲覧ユーザー数:3705

広大な大地にぽつんと佇む人影がひとつ。

 

この時代に似つかわしくない白く輝く服。

 

それをすっぽりと覆い隠す様に外套をかぶっている。

 

彼の名は北郷一刀。

 

この大陸を3度まとめた英雄である。

 

そして彼は4度目に挑もうとしていた。

 

「やれやれ、俺は因果導体にでもなったのか?」

 

そんな事を言いながら、やや途方にくれた様な状態であった。

 

「まー、そんな事言っても始まらないな。魏、呉、蜀で統一しても

 

 終わらないとなると、……うーん、後は董卓か袁紹か袁術か……」

 

しかし、どれもどこかしっくりこない。

 

「あー!公孫サン!!…………、はもっと駄目だろ」

 

一刀はため息をつくと、再び考え始めた。

 

(今までは俺が華琳や桃香、蓮華を助けてそれぞれの国で統一を、

 

 ……助けて?そうか!今までは俺はどちらかと言えば従だった。

 

 今度は主になってみよう!)

 

閃いたとばかりに一刀の顔がパッと輝いた。

 

しかしすぐにまた影がさす。

 

(でも、どこかを乗っ取るのは気が引けるよな)

 

どの国も主従の絆は固かった。董卓軍、袁紹軍、袁術軍にしてもそれは同じである。

 

公孫軍は分からないが。

 

しばしの熟考の後、一刀は顔を上げた。

 

「そうだ!新勢力を立ち上げよう!!」

 

名案とばかりに顔がニヤつく一刀。そしてひとたび思いつけば色々と考えが浮かんできた。

 

(有力武将が欲しいけど引き抜くのは申し訳ないしな。出会わなかった武将を探してみよう。

 

 馬良に徐庶、司馬懿、張コウ、徐晃、太史慈、諸葛瑾、魯粛、後はえーと、紀霊かな?)

 

一刀はパッと思いつく武将を上げてみた。

 

少し文官よりかもしれないが、何故国の中枢に居なかったのかと思える人物ばかりである。

 

(でも、出会わなかったという事は存在しないのかも?それにもし居たとしても何処に……)

 

そんな不安が頭をよぎった。

 

だが、と思い直す。

 

(うじうじしていても始まらない。幸い回数を重ねたおかげで色々と余裕も出てきたしな)

 

「よし!行くぞ!!」

 

一刀は気合を入れるように宣言すると歩き始めた。

 

まだみぬ英雄に出会う為に。

 

こうして北郷王朝はスタートを切ったのである。

 

(つづかない)


 
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