No.136385 恋姫のなにか ばんがいの1くらげさん 2010-04-14 19:04:21 投稿 / 全16ページ 総閲覧数:16076 閲覧ユーザー数:8981 |
早めの更新を目指したらこうなったでござるの巻。
言い訳は何時も通り最終ページに纏めさせてもらいます。
今回は今までの作風とは全く違ってしまったので、今まで読んで下さっている読者様には合わないかもしれません。どうしてこうなった。
週に三回、生徒のカッターにアイロンが掛かる。それも、決まった曜日に必ず。
アイロンが掛かるだけなら気にも留めなかったが、一人暮らしの男子学生が微かにコロンの匂いをさせるのは明らかに変だ。
今日はその日ではない、が明日は違う。
妙に、嫌な予感がする。祭は常々そんな予感にかられていた。
「伝達事項は特にはない!適度に道草喰って帰れ!以上!」
〆た途端、ガタンガタンと生徒達が思い思いに席を立つ。その中に当然、彼もいる。
「カズ~、今日は遊ぶべぇよ~」
「おう、何処行くうきっちゃん」
「于吉・・・お前デコに痕が付いてるぞ・・・」
「華佗せんせ~は?」
「行く。俺がいないとお前等二人は何しでかすか分かったもんじゃないだろう・・・」
「せんせー来るならカラオケ却下な」「んだねぇ、うるせーし」
「お前等なぁ・・・」
久々にゲーセン冷やかそうぜ~と于吉が一刀に肩を組みながら誘いかけ、一刀が重いと文句を垂れる。
一刀の帰り支度も整い、三人つるんで教室を出ようとするがその三人に向かって待ったを掛ける。
「一刀、お前ちょっと来い。校長が話があるそうじゃ」
「あれ、俺なんか褒められるような事したっけ?」
「幸せなヤツだ・・・」
「うきっちゃ~ん、せんせ~が苛める~」
「華佗それはないわ」
「すまん・・・」
「お前等先行ってて、後で合流すっから」
待ってんよ~と軽く返して、華佗の肩を抱いて教室を出て行く于吉。
随分とあっけなく去ってしまったが、こうでもしなければ華佗は律儀に教室で一刀を待ち続けるのだ。
于吉自身も一刀を待つ事に異論はないが、待たれる一刀としては申し訳ないのでこういう時は気を利かせる。
「相変わらず仲良しこよしじゃのぉ」
「まぁうきっちゃんとは長いですから。んで、なんで校長が俺に話あるんすか?」
「うむ・・・まぁ付いて来い」
神妙な面持ちになった祭に『あ、ヤバイ』と本能で察した一刀だったが、逃げたら余計面倒な事になるのは確定である。
(どうかバレてませんように・・・)
心中で両手を合わせて神様に祈りながら、廊下で自分を待つ祭の元へ鞄を担ぎ直しながら向かう一刀だった。
「態々ご苦労様です、祭先生。一刀君も、まぁソコに掛けなさい?」
「は、はぁ・・・・・・」
校長室に入った一刀を出迎えたのは、当たり前だが自分の通う学校の校長だった。
「一刀、ボサッとしとらんでまぁ座れ。茶でも入れてやる」
「いやそんな・・・」
「んんっ! 祭先生?余計な口は挟まないで戴けますか?」
「これは失礼」
「さ、掛けてください。一刀君の返答によっては長くなりますので」
マジでこれはヤバイなぁとどうにか切り抜ける術を探りながら、一刀は鞄を床に置いて来客用のソファーに座る。
「宜しい。 お話というのは、少々確認したい事がありまして。
一刀君。貴方は我が校では原則アルバイトを認めていない事をご存知ですね?」
(やべぇ)「はい・・・知ってます」
「そうですか。 無論、止むを得ない事情を抱えている家庭の生徒に関してはその限りではありません。
一刀君。貴方の御家庭は、まだ学生の貴方が働かなければならないほどの事情を抱えていらっしゃるのですか?」
「・・・・・・いいえ」
「私も鬼ではありません。しかし、ただ遊ぶお金欲しさに生徒のアルバイトを認める程寛容でもありません。
―――私が何を言いたいのか、わかりますか?」
「まぁ・・・何となくは」
「なら単刀直入に。 貴方、アルバイトをしていますね?」
「・・・・・・・・・はい」
「宜しい。 私も貴方のお姉さんから『くれぐれも宜しく頼む』と頼まれています、事を大事にしたくはありません。
近日中にアルバイトを退職し、学生としての本分を果たす事。いいですね?」
「――――出来ません」
間を置いて、しかしはっきりと一刀は断った。
しっかりと校長の目を見て、決意の篭った眼差しで見る―――いや、睨む。
「さっきの校長の話に反論させて貰います。別に俺は、遊ぶ金が欲しいからバイトしてるわけじゃないです」
「な、なら手にいれたお金の使い道を説明して下さい。正式な使い道が決まっているのなら出来る筈です」
「なんでンな事まで言わなきゃなんねーんすか」
「いい加減にしなさい!貴方はまだ学生なんですよ?!」
「なら、学校辞めます。これで文句ないっすね」
退学届けなら近日中に用意出来ますから。と言って一刀は校長室を出て行こうとするが、立ち上がった膝をやんわりと折られた。
遮ったのは祭で、いきり立った脳味噌を冷却させるように肩に置いた手をポンポンと叩く。
「一刀、少し落ち着かんか。 と言っても無理そうじゃのぅ。今日の所は帰っていいぞ?」
「さ、祭先生!」
「校長、アンタは少し落ち着きなされ。 ほれ、あいつ等が待っとるぞ?頭が冷えたら、ワシが話を聞いてやる」
「・・・・・・失礼します」
乱暴に鞄を引っつかんで、オザナリに頭を下げて退出し―――音を決して立てぬように静かに扉を閉めて一刀は部屋を出た。
「やれやれ、ありゃ相当頭に血が登っとりそうじゃ」
「うううぅ・・・・・・稟先輩に怒られるぅ・・・・・・」
「肩に力入れるのは構わんが、もう少し上手い事話を持っていかんか」
コツン。と頭を小突かれえぅ?!と声を上げる穏。先程の威厳は何処にもない。というか、祭目線で見れば無理して気を入れていただけだが。
涙目で縋るように自分を見上げる学校の長に、ヒラの教員である祭は溜息を溢すと先程まで一刀が座っていたソファーにどっかりと座った。
「茶でも淹れんか、気が効かんのぉお前は」
「自分で淹れてくださいよぉ!穏が淹れると文句ばっかりなんですからぁ!」
「無駄に乳と態度だけでかくさせよって。その乳の半分でも性根の方に回らんかったのかお前は?」
「ううう・・・」
渋々と席を立って、来客用の上等なお茶を淹れると祭の前にコトリと置く。
「大体、一刀君のアルバイトの件を態々報告してきたのは祭さんじゃないですか・・・なんで穏が・・・」
「校長が当たらんでどうするっちゅうんじゃ」
「だーかーらー!祭さんが担任として厳重注意してくれればそれで丸く収まったんじゃないんですか?って穏は言ってるんですぅ!」
「こういうのはキツい灸を据えとく必要がある。ワシも概ねお前の意見には賛成じゃったから口を挟まなかったんじゃ」
「口挟むなって言ったの根に持ってた癖に・・・」
「何か言ったか?」
「何でもないですぅ~! やっと雪蓮さんが卒業してくれたと思ったら、入れ替わりで祭さんが来るなんて聞いてないですよ・・・」
「ウチの娘になんぞ不満でもあったか?」
「あーもー!この際はっきり言わせてもらいますけどね?!穏は一刀君が遊行費欲しさにバイトしてるなんて思ってないんですからねっ!
なのに祭さんが態々職員会議でぶっちゃけちゃうからこんな眼に逢ってるんですから、もう少し協力してください!」
噴火した穏火山をまだまだ青いのぉとお茶を啜りながら、祭は言って欲しかった言葉を聞けた事にほくそえんだ。
「成る程、つまり校長としては一刀のバイトの目的がはっきりとすればそれで構わんと?」
「そうです! 大体、一刀君が悪い事してたら穏達がどうこうする前に稟先輩が・・・・・・」
一刀の姉であり、自分の先輩でもある稟の名前を出した瞬間穏の顔が真っ青に染まった。
突如ガタガタと震え出し、涙目になりながら部屋の隅まで退避した。
「一刀君が学校辞めたら稟先輩に殺される~~!!」
穏の脳裏には一刀が新入生として学校の門を潜る前、居酒屋の座敷で脅しに似た稟の【お願い】が浮かんでいた。
その時の代金は稟が持ち(対外的には後輩と飲んだだけなので接待には当たらない)、いきなり土下座して『くれぐれもウチの弟を宜しくお願いします』と頼まれた。
しかもその二秒後には頭を上げて『先輩である私に此処までさせたんです、まさか拒否しませんね?』と鋭い目付きで睨まれた。
そして最後に『もし弟に何かあったら―――貴女なら分かりますね?まぁ万が一です、心配しないでください』と念押しされた。
それだけやったのに、『弟が気にするといけませんので決して特別扱いはしないように』と矛盾した要求もされ、どないせぇっちゅうねんと頭を悩ませた穏。
「今から走って追いかければ間に合いますよね?土下座してでも生き延びてみせます!」
「やめんかみっともない!!校長が生徒に衆人の前で土下座するなんぞ良い笑い者じゃぞ?」
「笑われるぐらいで稟先輩の溜飲下がるなら腹踊りだってやりますよぉ!」
「分かった分かった!ワシが何とかしてやるわ!じゃから落ち着け」
「ほ、ホントですか?ホントに一刀君を宥めてくれるんですかぁ?!」
「まぁ今日の怒り具合を見るに、バイト止めさせるのは無理そうじゃがのぅ・・・」
「認めます!認めますぅ!!祭先生に全てお任せしますから退学だけは取り消して貰ってくださぁい!」
(言質は取った)
実の所、祭は一刀のバイト先をある程度知っていた。
その中で一軒だけ尻尾が掴めず、しかもきな臭い場所が残っていた。
しかし無理矢理暴き出すと下手すれば一刀は退学、よくても停学の上一刀には怨まれてしまう。
「なら善は急げじゃ。吉報を待っておれ」
一刀はかなり怒っていたが、怒る前は確かに不味いという感情を覗かせてもいた。
自分の声に耳を傾けた事から考えても、上手く操れば自分から問題のバイト先に案内してくれるだろう。
後は、そこの店長に一言釘を刺せばそれでいい。一刀に付いた虫は消え、この学校で一刀の問題は今後自分が片付ける事になり、自分は一刀に感謝される。
この日までは、祭はそう信じていた。明るい未来しかないと、信じていたのだ。
次の日、一刀のカッターにはアイロンが掛かっていた。けれど匂いはせず、うっすらと血のような何かの痕。
そして匂いの代わりに―――髪の毛から、今まで嗅いだ事のない香り。
「―――一刀」
自分の問い掛けに、一刀は眼を逸らす事で答えたから続きを言わずに済んだ。
(お前・・・昨日あれから、何処に行った・・・?)
実家ならいい、友人の家でもまた。 しかし、女性の使うような香りのソレに祭は眼をスッと細めた。
時は遡り昨日。一刀は一応友人達に連絡した。合流した先には別のクラスの友達もいた。
が、到底はしゃぐ気にもなれず気は沈み、それを于吉と華佗はすぐに感じ取った。
「一刀、校長の話ってなんだったんだ?」
「なんでも「ねーわけねーべ? 話聞くぐらいはしてやるよ」・・・・・・あのさ」
重い口を開こうとしたその時である、妙に芝居がかった仕草で前髪を掻き揚げながら話を遮られた。
「フッ、相変わらずバカなヤツだな一刀? この黒き屍天使のライヴァルを名乗りたくば「「左慈、お前黙ってろ」」・・・・・」
普段ならばネタとして弄れる左慈のナルシスト+厨二病だが、それも時と場合による。
一刀と于吉は昔からの友達で、一刀がこの学校に入ってからつるむようになった華佗。基本的にはこの三人で居る事が多いのだが―――
「ネオ、あっちで冷たいココア啜って飲んでよか?」
「全く、米国の大統領から連絡が来るまでだぞ?」
何故か于吉に懐き、一刀を敵対視する左慈とそんな彼と友人をやれている超良人、及川も偶に参加する。
というか、于吉が一刀と遊んでいると必ず左慈が現れるのが常であったりする。
ちなみに、ネオとは左慈の仇名だったりする、命名は華佗。正式名称はネオプラズム。医療用語だったりする。
(及川くんナイス)「んで、なにがあったんさ?」
(後で何か奢る)「力にはなれないかもしれないが、話すだけでも楽になったりするぞ?」
「んー・・・俺さ、学校退学になるっぽいわ」
「は?!」「おいおい・・・」
「校長にバイトの事バレてた・・・」
「マジかよ・・・」「穏やかじゃないな・・・」
「でも俺もバイト辞める気なくてさ・・・ヤバいとは思ったんだけど、頭に血ぃ昇っちゃって・・・」
「まさか・・・啖呵きったとかじゃねぇよな?」
思わず素で確認を取る于吉だったが、否定しない一刀の姿にあちゃあ・・・と頭をボリボリ掻く。
うーん・・・と隣で華佗が唸る。華佗自身は一刀が校則違反をしている事に良い感情を抱いていない。しかし一刀を信用はしていた。
「まぁ・・・お前は祭先生のお気に入りだし、先生が何とかしてくれるのを期待するか・・・」
「おいおい華佗せんせー、そりゃちょっと冷たいんじゃねぇのか?」
「いいようきっちゃん。マジでそれぐらいしか方法ないんだし、俺の自業自得だ」
「けどよぉ・・・」
「そりゃ俺が頭下げて頼み込んで取り消して貰えるんならいくらでも下げるさ。けど、餅は餅屋だろ?」
「・・・・・・わりぃ一刀、遊ぶ気分じゃねぇわな」
「あんがと。 ちょっち頭冷やすわ。祭先生がもっかい話聞いてくれるっつってたし」
どうにも晴れない顔で一刀はそう言うと、二人の返答を待たずにゲーセンを後にした。
何と声を掛けていいのか華佗は迷い、于吉は明日な!と立ち去る背中に声を掛けていた。
「なぁ、于吉。 お前は一刀がバイトに拘る理由知っているのか?」
「なげぇからな。 けど、アイツにだって知られたくない事はあるってこったよ」
「・・・分かってるさ、それぐらい」
「まぁそれはいいとしてよぉ―――とりあえずネオが一刀に絡んでっからぶっとばしてくるわ」
「程ほどにしとけよ」
あいよぉ!と声を上げて、眼鏡を片手で押さえながら獰猛な笑みを浮かべる親友に、華佗は思わずはぁと溜息を溢す。
「あーぁ・・・・・・気分最悪」
及川くんは一目見て一刀の様子が何処か可笑しかったのに気付いていたらしく、絡んでくる左慈を後ろから羽交い絞めにして眼で謝っていた。
及川くんに悪い事したなぁと思いながら、真っ直ぐに帰る気にもなれずにブラブラ歩く事数十分。
普段は来ない方向へと歩いてきた一刀は、見慣れない公園のベンチに腰を下ろした。
夕暮れ時、集団で遊ぶ子供と逸れて一人、砂場で遊んでいる女の子の姿に幼い日の自分をダブらせる。
今の家に引き取られるよりももっと前、まだ一刀と霞が孤児院に居た頃―――
「カズ・・・?もしかして、カズじゃない?!」
―――こうやって、霞がいない時に自分を迎えに来てくれる人がいた。
「へ? 俺ですか?」
「あ、やっぱり♪ そのマヌケな顔はカズで間違いないわ♪」
「・・・・・・誰っすか?」
「あ、ゴメンね」
よいしょと声を上げて持っていたビニール袋をベンチにゆっくりと置くと、長い髪を両手で束ねてゴム紐で括って一刀に向き直る。
「まだ、分からない? それとも、もう忘れちゃった?」
「・・・・・・いや、ちょっと」
「もー! 紫苑!紫苑よ!」
「――――しおん、おばty」
顔面に拳を叩き込まれ思いっきり鼻血が出た。
「TAKE2♪」
「しふぉん・・・ねぇふぁん・・・」
「良く出来ました♪ あ~懐かしい!何?アンタもこの辺りに住んでるの?」
「いや・・・」
「あ、ちょっと待って」
ポケットからティッシュを取り出すと、紫苑は少し乱暴に血が出ている鼻の穴に詰め出した。
痛い!と一刀が騒いでも我慢の一言で切り捨てられた。その強引な性格にだんだんと昔を思い出した一刀。
「相変わらず乱暴だね、紫苑さん。シャツに血が付いちゃったよ」
「なーにー他人行儀な。昔みたいに『しおんねえちゃん』って呼んでいいのよ?あと、シャツの血は自業自得」
「いや、もう姉ちゃん一杯いるから。それと、ぶっ飛ばす」
「そっか、アンタ達も引き取られたんだったわね。あははは、やれるもんならやってみな」
一刀の座るベンチの横に腰掛けて、砂場で遊ぶ女の子を見る紫苑。それに釣られて一刀も女の子を見る。
女の子も、コチラを見ていた。
「璃々って言ってね、アンタ達の後輩」
「・・・そっか」
「あの院も潰れちゃって、でもあの子だけ引き取り手が決まらなくってさ。あたしが引き取って一緒に住んで、もう何年目になるかなぁ」
「そっか、潰れたのか」
「まぁ翠が引き取られて、アンタ達姉弟が一気に居なくなって、数だけで見るならもう必要なかったのかもしれないわ」
「責任感じるなぁ」
「ちょっとは大人になったじゃない」
「・・・・・・ガキのまんまさ」
そう言って俯く一刀は、確かに自分で言った通り子供の頃の様に紫苑には見えた。
「霞は?元気?」「元気元気」
「翠は?」
「・・・しらね。アレから一回も会ってない」
「なーんだ、てっきり子供でも作ってるのかと思ってたのに」
ほら璃々!おいで!と紫苑は立ち上がって言うと、女の子は隣に座る男の人を警戒しながらもトテトテと走ってくる。
走ってきた璃々を力一杯抱き締めると、膝の上に座らせて一刀に向き直らせる。
「ほら、カズ」
「あー、うん。 初めまして。一刀て言って・・・璃々ちゃんの先輩になるのかな?」
「せん・・・ぱい?」
「一刀お兄ちゃんも、璃々と一緒。 分かった?璃々だけじゃないのよ?」
その言葉に、紫苑の苦労を一瞬垣間見た一刀。人には決して見せられぬ苦労があったのだろうと。
その事に一刀が気付いた事に、紫苑も気付いた。ちゃんと、良い男になってるようだと。
「璃々ちゃん、お母さんの事好き?」
「おかあ・・・さん?」
「紫苑ねえさんは、璃々ちゃんのお母さんだろ?」
「え? おねえちゃんだよ?」
心底不思議そうに自分にそう告げる璃々に、一刀の顔が固まる。
視線を紫苑に向ければすっとずらされた。どうやら自覚はあるらしい。
「・・・いや、それはないわ」
「な、なによ!別にいいでしょ?!」
「よかねぇだろ、歳考えぼっ?!」
「アンタ、次に歳の事言ったら前歯全部差し歯に変えさせるわよ?」
「っっっ!! 人様の顔ポンポン殴んじゃねぇよ!」
「ちょ?! あんた・・・紫苑さんに手ぇ上げたらどうなるか教えて欲しいみたいだね?」
年上の二人のそんなガキ染みたいい争いに、璃々はポカンとした後―――楽しそうに、笑った。
「今日は泊まるんでしょ?」
「帰るよ」
折角久々に会ったんだし、晩御飯食べて行けと紫苑に誘われはしたが、そんな気分でもなかった一刀を璃々が掴んで立ち止まらせた。
潤んだ瞳に、明命によって開発された庇護欲がムクムクと首を擡げ―――不味い事に、お風呂まで戴いてしまった。
キャハハキャハハとはしゃぐ璃々を何とか寝付かせて―――さて帰ろうとした一刀を捕まえたのは紫苑だった。
「何よ、そんなに奥さんが怖いの?」
「紫苑さんが言うと冗談にならねーからね?」
「ヘタレだねぇ・・・」
「ハッハッハッぶっとばすぞ?」
「言うじゃない男の子―――ま、飲みなさいな」
そう言って片付けられたテーブルにコトンと○○○の缶を置く紫苑。
自分でもプシュッ!とプルタブを引き、喉を鳴らして飲んでいく。
「どしたの?」「アンタバカじゃね?」
「折角面倒見てた子と再会したんだから、飲みたいじゃない~♪」
「はぁ・・・・・・まぁいいか」
どうせ退学だしなぁ、と妙に投げやりになって一刀も缶を開ける。
その様子を見ながら、これは何かあったなと判断する紫苑。知己に進められた程度で、悪い遊びに参加するタイプじゃない筈だからだ。
「ねぇ―――なんかあったの?」
「なんにも―――って言っても、信じてくんないんだろうね」
一刀はポツポツと、今日会った事を喋り出した。
それを聞き流しながら、紫苑は適当に相槌を打つ。
別にどうでも良かったわけではない、自分はどう転んでも一刀の味方しか出来ないからだ。
(あーあ、良い男になっちゃったなー)
「何?つまんない?」
「いや? ま、嫌になったら何時でも逃げ込んできなさい。以上」
「ひでぇ、バッサリ切り捨てやがった」
「ばーか。んじゃあたしも風呂入ってくるから、寝たきゃ布団入ってな」
「いや、悪いし帰るよ」
そう言って立ち上がったが、足元がフラついて倒れそうになる一刀。
それを慌てて抱きとめると、ゆっくりと座らせてテーブルに凭れさせる。
「いいから、ゆっくりしてな。酷い気分の時に独りでいると、ヤケおこしちゃうんだから」
いいね?と頭を撫でると、コクリと頷いて返事をした一刀。それを確認して紫苑は浴室へ消えた。
昔好みだった男の子と良い男になってもう一度出会い―――母性本能を擽るかの如く、弱音を溢された。自分が少々危ない自覚はある。
深みだなぁと思いながら風呂から上がった紫苑を出迎えたのは、そんな一刀の寝顔。
「全く・・・布団で寝ろっての」
テーブルに突っ伏した一刀を「よ!」と声を上げて引き摺ると布団まで運び、はぁと一息淹れる。
居間から差し込む光に照らされた一刀の顔は、その情景も相まってか幼く見える。
懐かしい気分になって一刀の頬を撫でると、一刀は嫌がるように顔を背けてしまい、紫苑は思わず笑ってしまう。
「図体ばっかでかく・・・もないかな、あたしのが背、高いし」
(さっすがに手ぇ出したら人様に顔向け出来ないかなぁ・・・)
「女一人子一人の家に態々お泊りさせてんのよ~?おきろ~?」
(璃々も良く懐いてるし、知らない間柄じゃないしなぁ・・・)
「・・・・・・起きて止めないと、本気になっちゃうわよ?」
(言い訳が完璧に出来ちゃうのよねぇ・・・昔から好みだったし)
しかし、そんな葛藤も一刀の寝顔を見ているとバカらしくなってきた。
今日のトコは勘弁してやるか。と随分参っていた先程の顔を思い出して、けれどこのまま寝かせるのも癪なので隣で寝る事にした紫苑だった。
場面は一刀が呼び出しを喰らった次の日に戻る。
祭は何度か一刀を捕まえようとしたが、一刀は応じなかった。
昼休みに態々放送まで流して呼び出したのだが、それにも応じなかった。
そうして―――日が暮れて最後のLHR。
「一刀、一日逃げ回って頭は冷えたかの?」
「・・・・・・」
首根っこ捕まえて引き摺って指導室まで連れて行き、一刀に問い掛けると帰ってきたのは退学届。
それを受け取ると、祭は直ぐにそれを破って捨てた。
「―――良いか、落ち着いて聞け。 校長はお前のバイトを認めると言った」
「は? いやだって、昨日は」
「感謝せいよ?」
そう言ってニヤリと笑う祭は、校長を説得してくれたのだと一刀が錯覚しても可笑しくない威厳に満ちていた。
「しかし、それにも条件はある。 さすがにそれぐらいはお前もわかっとるじゃろ?」
「・・・・・・どうしろってんですか?」
「何、簡単な事じゃ。ワシをお前のバイト先に連れて行け。と、言っても大まかな所は知っておる」
つらつらと一刀のバイト先の名前を挙げていく祭を見て、一刀は思わず身じろぎした。
その様子を半眼で見ながら、やれやれと心中で嘆息する祭。
「ま、こんなトコじゃな。 じゃが、一軒だけ名前が挙がってない場所があるな?」
「それ、は「あるな?」・・・はい」
「そこにワシを連れて行け。 なに安心せい、辞めさせに行くわけじゃないし文句つけるわけでもないわい。
じゃが、生徒がどのような環境で働いとるのかを確認せんと、校長としてもOKを出すわけにはいかんのじゃ」
「そりゃ、そうでしょうけど・・・・・・」
「一刀、ワシを信じろ。 悪いようにはせんとお前に誓おう。
―――もしお前が退学になるようなら、ワシも一緒に辞めてやるわい」
その言葉に一刀は慌てて反論しようとして、口を指で塞がれた。
「静かに。 それで、最後の一軒、案内してもらえるかの?」
静かに、諭すような声色で祭はそう一刀に尋ねて―――一刀は、ゆっくりと頷いた。
それを見て、いよいよかと祭は心がすぅっと冷めて行くのを感じた。
「遅かったの」
「すんません」
「態々表で客引きでもしてきたのか?」
珍しく調理場に立っていた桔梗に、今日は運が良かったと胸を撫で下ろした一刀。
「いや・・・この人はお客さんじゃなくて・・・」
「見りゃ分かるわい、大方バイトがバレたか」
「・・・ご迷惑お掛けします」
着替えて来い。と桔梗は一刀に促し、一刀はどうしたものかと考えたが結局奥に引っ込んだ。
「―――で、どちらさんかの?」
「失礼。一刀の担任をやっとります、祭と申します」
「ご丁寧に。此処の店主で、桔梗と申す」
宜しく。と値踏みするように頭から爪先までを見渡す桔梗。それに祭はええ。と生返事で答えた。
「開店までは時間もあります、どうぞ」
「・・・ではお言葉に甘えまして」
桔梗は己の店で一番広い四人掛けのテーブルの椅子を引き、祭は少し躊躇って座った。
「茶でも出しましょう」「お構いなく」
形だけの会話は続く。桔梗がカウンターの裏に引っ込み、湯飲を持って帰ってくる。
「粗茶ですが」「戴きます」
音を立てずに置かれた湯飲に、答えはしたが手を付ける事はしない祭。
その様子に腹を立てる訳でもなく、祭の向い側に座る桔梗。自身の前には酒の入ったグラスを置いた。
「それは?」「此方の方が宜しかったか?」
「一応は勤務中ですのでな。 しかし、未成年を働かせている立場の方がソレは不味いのでは?」
「―――成る程、ソチラの話ですか」
「単刀直入に。此方は一体、どういったお店で?」
「見ての通り、しがない食い物屋ですよ」
酒を呷って、しかし確り答える桔梗の瞳に怯む気配は無い。
「まぁ、客の年齢には合わせますがな」
「ほぅ、それはつまり―――常時酒を出すと?」
「ハッハッハッ!誰もそんな事は言っとらんでしょう? あくまで、客に合わせるだけですよ」
「歯に絹着せた言い方ですな。 これだけの店構えをした暖簾を潜る学生など早々はおらんでしょう?」
「これでも、常識は弁えている方だと思っておりますが?」
その言葉に、祭の口元が歪んだ。笑った様にしか見えない侮蔑で。
「成る程。では―――甲斐甲斐しく店員の衣服にアイロンをかけるのは職務の内だと?」
「・・・・・・何のことやら。まぁ見るに見かねて何度か手を出した事はありますが」
祭は桔梗が自然な流れで視線を背けたのを見逃さなかった。
桔梗もまた、先程祭が口元を歪めた事も、ソレが示す意味も見逃してはいなかった。
((こいつは、敵だ))
互いに、出会う場所が違えば友となれたかもしれない。しかし、こうして今出会ってしまった事実は覆らない。
互いに気を伺っているウチに、一刀が奥から戻ってきた。
「えっと、今日は何からすれば」
「一刀、お前買い物に行って来い」
「は? い、いえ、それは行きますけど・・・」
一刀の視線はチラチラと祭を見ていて、明らかに意識していた。
火種である自分がこの場を離れていいものかという懸念と、祭の気が変わらないだろうかという不安。
「安心せい、お前の意思を無視はせんよ」
「あ・・・すいません」
そんな一刀に祭はニッコリ微笑むと、さっさと行って来いと手を振った。
桔梗は懐から財布を取り出し、万札を握らせると二言三言囁いてメモを握らせ一刀を見送った。
これで、二人になった。
「宜しかったので? 一刀が居れば、少なからずブレーキにはなったでしょうに」
「その言葉、そっくり熨斗を付けてお返ししますよ、先生」
一刀が扉を閉めてから暫くの無音を破ったのは祭だった。
手を付ける事の無かったお茶を一口飲みながら、無遠慮な言葉と探る目つきを桔梗に叩きつける。
その喧嘩を桔梗は買った。まだ残っていたグラスの酒を一気に呷ると、音を立ててコップをテーブルに打ち付ける。
「―――アンタ、何を考えておるんじゃ。あやつはまだ学生、アンタの行動次第では瑕が付く事ぐらい判らんのか」
「瑕が付いたならワシが舐めて癒そう。 一連托生になる覚悟は出来取るわい」
「それが独り善がりだと判らんほどのメクラじゃなかろう? 己の歳を考えろ」
「そっくりそのままアンタに返そう。 シャツの件を持ち出した時の目付き、身に覚えが無いとは言わさんぞ」
その言葉に祭は詰まり、誤魔化す様に茶を呷る。
ここぞとばかりに桔梗は抉る。
「浮気された女房みたいな面しよって、アンタこそ立場っちゅうもんを考えろ」
「―――何、数年の辛抱よ」
「バケの皮剥ぎよったな。 そろそろどういう心算で此処に来たのか、教えてほしいもんじゃな」
「本妻気取りで若いツバメかこっとるウツケに釘を刺しにな。 あまり調子には乗らんことじゃ」
「別段ワシは囲われる側でも構わんのじゃがなぁ」
「ふざけるな!!」
祭がテーブルに拳を打ち付ける。湯飲とグラスが同時に跳ね上がり、少しの騒音を生んだ。
「女主人を気取るのも結構、初心な若者を誑かしたいなら好きにやりゃあいい。
だがな、態々一刀を巻き込むのは金輪際止めて貰いたい」
「ふふ・・・ふははははは!! 本妻気取りはどっちじゃ?! 初心な若者を垂らし込みたいのは貴様の方じゃろうて?
なら一つ尋ねるが―――お前は、此処に勤めるのが一刀以外でもそうやって激昂するんかね?」
「それは論点のすり替えっちゅうもんじゃ」
「何も変わっとりゃせんよ。 あぁ認めよう、ワシは心底あやつに惚れこんどるよ。いいか?他の誰でもなく一刀にワシが惚れこんどるんじゃ。それこそ、この店任せてもいいぐらいにの」
「それで、貴様はのうのうと片手団扇で暮らすのか?」
「まさか。内に外に、甲斐甲斐しく世話してみせよう。 さぁ、ワシは懐を開けて見せたぞ?」
「―――ワシに譲れる物など何もない。が、だからと言ってソレは諦める理由にならん」
真っ直ぐに桔梗を見据える祭に向かって、桔梗はかは、と気を吐く様に笑う。
そうしてどれだけ睨みあっていたのか、扉が開いて一刀が帰ってきた。
「・・・何やってんすか?」
「「いや別に?」」
やはり性根は似た者同士なのか、同じタイミングで同じ言葉を放つ二人。
「おい一刀、ワシの酒はどこじゃ?」
「宅配してもらいましたよ、なんなんすかあの買い物メモの量」
「そんなにあったかのー?」
すっと眼を逸らしてそう言う桔梗だが、こういう時に時間を稼ぐ為のメモだったのを思い出す。
「まぁいい、ご苦労じゃったな」
運んどいてくれと言われた一刀は何時もの通り荷物を裏に運ぼうとしたのだが―――
「待て一刀。怪我でもしたのか?」
祭に呼び止められた。祭は自分の首筋をトントンと指で叩き示す。
「へ?なんもないっすけど?」
「いや、確かに赤いのが襟足に―――」
一刀は荷物をテーブルに置くと自分の指で擦ると、確かに赤い何かが付着している。
「うわ、血かなコレ」
「「――――」」
顔を顰めながら匂いを嗅ぐ一刀だったが、粘土のような嫌な匂いに更に顔を歪めた。
一刀自身にソレを嗅いだ記憶はあまりなかった。が、女二人はよく嗅ぐ匂いだった。
問答無用と言わんばかりに二人も一刀の首に付いた赤をなぞり、指で遊ぶ。
「口紅、じゃな。一刀―――」「お前、まさかとは思うが女としけ込んで来たんじゃなかろうな?」
「んな訳ないでしょ・・・って何ですかその眼、全く信じてないでしょ」
「ま、大方ボーっとしとって女とぶつかりでもしたんじゃろうて」
そう言ってその場を茶化して有耶無耶にした祭だったが、漫画やドラマじゃあるまいし、偶然にこんな事があるわけはない。
綺麗に、それこそ所有物だと言わんばかりに刻まれたキスマークが付くなど、態と以外にあるわけがないのだ。
「すいませーん、此方に―――あ、いたいた♪」
「げっ」
「なーによその言い方。態々紫苑姉さんがバイト先の売り上げに貢献しようと―――」
桔梗は突如尋ねて来たその女の顔を知らず、祭も同様だった。
二人に身に覚えがあるのは、その女の唇の色。そして自分の指に付く色。
(成る程、コイツか)(飛んで火に入るなんとやら、か)
祭は空いたテーブルに腰をどっかりと降ろし、桔梗はソレを咎める事無く一刀と話す女を見る。
二人の視線を感じたのか紫苑はどうも始めまして。とにこやかに頭を下げるが―――まるで勝ったとでも言いたげに口の端が釣りあがった
のを見逃す二人ではなかった。
未だ陽は落ちず―――夜は、長い。
何時もの言い訳コーナー+新キャラ紹介。
熟女のドロドロした会話書きたかったんです、そしたらギャグ入れられなくなっちゃったんです。
祭と桔梗の会話はノリノリで書けたんです、でも紫苑まで放り込むと収集が付く=ルート決定になりそうだったのでブツ切りで終わっちゃったんです。
「ここで終わらせないと50kbとか行きそうだなー、そうすると華琳様書けなくなっちゃうなー
・・・・・・もういいや、華琳様書きたい。月可愛いよ月、桃香もメインで書かないと」
話繋げながらこんな事ばっか考えてたので、今までの流れとか完全に無視してしまいました。
ですので今回番外編です。
【なにかシリーズで一刀君が桔梗フラグを展開させて行った末のパラレルワールド的な話】と思ってくださいませ。
此処に愛紗とかまで絡むと殺傷沙汰になりそうなので。
新キャラは今回大量です。先ず穏。
祭さんの上司というのは元々考えていた立ち居地です。肩に力入れて生きるOLさんをイメージしてます。
野郎共も登場の声が多かったので今回一気に投入。
于吉さんは一刀と悪友の設定。中の人のイメージ的に兄貴肌でヤンチャなイケメンイメージです。よく一×于で同じ学校のフジョシ達に妄想されてます。そしてそれを喜ぶダメな子。
医療王さんは一刀と于吉のブレーキ役。カラオケに行くとマイクを離さない熱唱王です。
あと、Kito様の案を採用させていただきましたので彼女持ちです。全キャラ一刀大好きってのも収集付かない気がしますし、風ちゃんとか可哀想な人もいますしね。
左慈は完全にネタキャラにしてしまいました。今回は話の題材が「昼メロ」だったので空気読めないダメな人ですが、普通に出ればギャグキャラになれます。
あと及川くんですが、申し訳ない事に原作での彼を知りませんので左慈の尻拭いをする良い人になって戴きました。無知なのに書いててすいません。
作品にコメントを下さる方、応援メッセージを下さる方、ショートメールで長文の案を送ってくださったKito様、ホントにありがとうございます。
皆様のおかげで此処まで続いてます、ほんとに。
自分の作品一覧が徐々に伸びて行くのをニヤニヤしながら、水着選びイベントを妄想してます。
では、次ページからはコメントへのお礼返信になります。此処まで読んでくださった方、ありがとうございます。
追伸:truth様に誤字の指摘をしていただけましたので、コレの投稿に合わせてなにかの12を修正しました。
自由人様 風ちゃんは空気読める子ですから、もし落ちた場合は愛人の座を狙って月にトス上げするでしょう。
華琳様の追い上げが凄い事になってます、雪蓮とかどうするかなぁ。
イリヤ・エスナ様 このドSっ子めっ!!そんなに苛められる愛紗が見たいかっ!!
愛紗+蓮華と思春の女の意地の張り合いとか思いつきました。
ブラホワ様 か~な~し~みの~イベント希望ですね、わかります(違
ホウケイは何らかの形で風にプレゼントしたいと思ってます。
司 葵様 正確には「え、一刀君って思春と付き合ってるんじゃ・・・」とか
「告白しようと手紙を送ったら何故か一刀君の姉がいたでござる」とかです。一刀憐れ。
ロード様 笑ってもらえたぜーいぇー 秋蘭は魏勢でのお気に入りです。
風ちゃんは合コンに行って一刀の顔見て回れ右で帰りますよ、きっと。
kurei様 原作でもこうだったら鼻血モノの設定でした、おしい。のか?
華琳様はホントに何でもこなしてくれる良い女です。助かります。
zero様 実は風ちゃんと明命は同級生の設定です。明命お持ち帰り~。
残念すぎる秋蘭がドストライクとか、とても良い趣味だと思います。
よーぜふ様 残念、秋蘭のあn(ry みんなで馬鹿やれるこの世界観に満足です。
風ちゃんは原作でもここでも縁の下の力持ちさんです。
リョウ流様 みんな大好きヤンデレ秋蘭。常識をあわせ持つのがポイントだと思うんだ!
華琳様のスーパースペックはヒロイン補正なんじゃないかと思い出しました。
Kito様 クールビューティーの内面の葛藤とか私のツボです。
華琳様と風ちゃんの逃げ足は超一流だっ!!
シズナ様 風ちゃんソコまで馬鹿じゃないですから、ちゃんと愛人を狙います。
華琳様の特技は【逃げた先で地雷を踏む】です。
asf様 風ちゃん人気すげぇwwwwww や、私も好きなんで頑張ります。
Ocean様 華琳様は軽いだけで真っ当な乙女ですからね、秋蘭とは違って。
華琳逃げて!!が固定タグになる日は近いかもしれません。
tyoromoko様 栄光を掴むと、自動的に問題児×4が付属される罠。
頑張れの一言で、頑張れる者が此処におります、気を使って下さり有難う御座います。
jackry様 シリーズ終わらないとか作者の寿命がストレスでマッハです。
正直、そこまで好きになっていただけてどう感謝すればいいのやら・・・
truth様 覚醒すると駄々っ子になりますよきっと。や、私の趣味ですが。
誤字指摘ありがとうございます、見苦しくてすいません。
桃香に関しては「いつものこと」です、偶に周りが潰れますが。
tomi様 冥琳の脳裏では一刀は【自分の】婿、愛人件第二夫人に妹との考えです。
反論した所で軽く言い包められる明命が不憫でなりません。
tanpopo様 楽しんでいただけたなら幸いです。
華琳様超走って!!マジで逃げて!!
叢 剣様 今回何がしたかったのか良く判らない内容になりましたが、ダメダメでも偶にはいいよね?
叢 剣様の作品を読み直しつつ、更新をお待ちしております。ヘタレなのでコメントできませんが。
カズト様 星はその場で変わる属性持ちと考えてます。コレだけだと?ですよね、すいません。
華琳様の逃避行は、きっとこれからも続きます。
一刀様 詠ちゃんの【大魔王からは~】は個人的に会心の出来だったんですが、見事にスルーされました。
それもこれも秋蘭のせいです、うん、仕方ない。
ちきゅさん様 告白されたぜ~いぇ~い 煩悩を受け止めてくれるちきゅさんが私も好き。
華琳様は地雷原で不運と踊るのが得意です。
かもくん様 そうです、それが普通の反応のはずなんです。しかしやるせない。
華琳様は陸上やればいいと思うんだ!!
ゲストさん。。 様 参考文献を進めるのが大変です。
出てくるキャラがコロコロ変わりますが、好きになって戴けて嬉しいです。
MiTi様 801組はきっと外見は普通ですよ、きっと。断言してませんからね?
修羅場入りました。きっと望まれたのは違うヤツでしょうが。
Night様 一方的にコメント戴くだけでホントに申し訳ないです。ありがとうございます。
可愛いくしゃみはキュンと来るので、ねじ込んでみました。最初は親父臭いヤツだったので。
mighty様 なるほど、卑弥呼ルートをご所望とな(違
秋蘭ほどではありませんが、姉'sは一刀アルバムを各人で持ってます。
今回こそはと意気込んで書きましたが、早く上げればいいって物でもないですね、すいませんでした。
次回はシリーズに戻りたいです。びばゆる華琳。
雪蓮の巻き返しもしたいです、もはやギャグ枠の彼女ですが。
ここまで眼を通してくださった方、ありがとうございます。
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なるべく早くあげようとしたら暴走した挙句なんのこっちゃ分からなくなりました=いつものことですね、わかりません!