No.135987

真・恋姫†無双 頑張れ一刀くん その13

忙しくなってきた(;ω;)

一刀がでかくなっちまった(・A・)

だがご安心を(*/∀\*)

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2010-04-12 12:54:51 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:20069   閲覧ユーザー数:13921

元の姿に戻った一刀はその晩、雪蓮と閨を共にした。

 

 

今まで溜まっていた溢れんばかりの性欲が爆発したのである。病み上がりなどは一刀にとって些細なことでしかなかった。

 

 

そんな一刀に雪蓮一人が敵うはずもなく、一晩中ひぃひぃ言わされていた。

 

 

そして夜が明けた。

 

 

「んーー。……ふわぁ」

 

 

一刀より先に目覚めた雪蓮は、一糸纏わぬ姿で大きく伸びをする。

 

 

そして昨夜のことを思い出し、顔を赤く染め幸せな気持ちに浸っていた。

 

 

初めて抱かれた男が一刀でよかったと心から思った。そしてこれからも一刀以外に許す気はないと。

 

 

そんな雪蓮は一刀の寝顔を見ようと掛け布団を剥いだ。

 

 

そこで雪蓮は疑問に思う。

 

 

何故頭まで布団をかぶっているのかと。

 

 

「んー、寒いぞこのやろー」

 

「えぇぇぇぇぇぇぇーーーーー!?」

 

寝ぼけている一刀の姿を確認した雪蓮は大声をあげる。

 

 

「んが!? ……ど、どうしたんだ雪蓮!?」

 

 

雪蓮は一刀を指しながら答える。

 

 

「か、一刀が小さくなった!」

 

 

そこで一刀は自分の姿を確認して大声をあげた。

 

 

「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁーーーーーー!?」

 

 

 

 

軍議室に集合した面々は一刀に視線を向ける。

 

 

「何故一刀様は戻ってしまったのでしょうか?」

 

「んー、それが分からないんだよね」

 

 

再び小さくなった一刀は同様に小さくなったポリエステルに身を包んでいた。

 

 

「華佗、何か分かるかしら?」

 

 

この中では唯一原因が分かりそうな華佗に雪蓮が尋ねる。

 

 

「すまない。俺にも理解不能なんだ。貂蝉と卑弥呼の氣の力で北郷の身体は元に戻ったはずなんだがな……」

 

 

華佗も詳しいことは分からないようだった。

 

 

「…………よかった」

 

 

小さく呟くのは思春だった。

 

 

完全に行き詰まった一刀たちだが、当の一刀は別に小さくてもいいかと思い始めていた。

 

 

(何かと便利だしな)

 

 

小さな身体の上手な使い方を心得ているようだった。

 

 

話しあいも進まず、戦後処理の話に移行しようとした時、軍議室の扉が大きく開いた。

 

 

「あらぁんご主人様! すっかり元気になったわねぇん!」

 

「だぁりんには敵わんがの」

 

 

いきなり入って来た二つの筋肉に一刀は激しく狼狽する。

 

 

「な、なんなんだあのバケモノは!?」

 

 

周りを見ると驚いたような雰囲気はなく、ただ見るに耐えがたいような感じだった。

 

 

「ぬわぁんですってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! 誰が絵にも描けないバケモノですってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇl!」

 

「そこまで言ってねぇ!?」

 

 

落ち着くのにしばらくかかるのだった。

 

 

 

落ち着いた一刀に貂蝉が説明を始める。

 

 

「ん~。それはおそらく外史の修正力ねぇん」

 

 

聞きなれない言葉に疑問を深める一刀たち。

 

 

「外史とは望まれた数だけ存在する平行世界のようなものよぉん。例えば、三国志の武将たちが女の子になったりねぇん」

 

「っ!」

 

それを聞いた一刀は驚愕する。それはまさにこの世界のことだったからだ。

 

 

「どういうこと冥琳?」

 

「いや、荒唐無稽過ぎて私も理解できない」

 

 

雪蓮たちはまるで分かっていないようだったが一刀は若干理解出来た。

 

 

そして一通り外史の説明がされた。

 

 

「っていうことは俺は誰かに望まれて小さい姿になったのか!?」

 

「そうよぉん。だからこの世界でわたしたちがご主人様を元の姿に戻せたとしてもそれは一時に過ぎないわぁん」

 

 

時間が経ったことにより小さな一刀に戻ったということらしい。

 

 

「まじかよ……。じゃあもう元には戻れないのか?」

 

「どぅふふ~。そんなこともあろうかとご主人様のために愛を込めて作った薬があるのよぉん」

 

 

そう言うと貂蝉は下着の中から瓶を取り出した。その瓶の中には錠剤のような物が無数に入っていた。

 

 

「どこから出した!?」

 

「あらやだ~。ご主人様は漢女にそんなこと言わせる気かしらぁん?」

 

「……もういい」

 

 

気にしないことにするのだった。

 

 

 

 

「これは何の薬なんだ!?」

 

「これを一錠飲むと一刻だけ元の姿に戻れるのよぉん。た・だ・し! 一日に一回だけだから覚えておいてねぇん☆」

 

 

バチっと音がするようなウインクをする貂蝉。一刀は思わずのけぞるのだった。

 

 

「ほぇ~。凄い薬ですねぇ~」

 

 

見たことも聞いたこともないような薬に、穏は興味津々だった。

 

 

「……飲ませんぞ。絶対に飲ませんからな……!」

 

 

人知れず決意する思春。

 

 

「はわ~。大きな一刀様にモフモフされるか、小さな一刀様をモフモフするか迷います~」

 

 

どっちにしろモフモフだった。

 

 

次々に自分の意見を出していく将たち。

 

 

しかし雪蓮の鶴の一声で、皆ビタッと動きを止めた。

 

 

「元の姿の一刀は凄いわよ~♪ 私なんか何回もひぃひぃ言わされたのにやめてくれないんだから~」

 

 

一刀は自分のことながらどこか他人事のように聞いていた。なぜなら今の一刀は何の劣情を抱くこともない無垢な少年だからだ。しかしその分元の姿に戻った時の反動が凄いのだが……。

 

 

そんな一刀を余所に呉の重鎮たちは子を宿すという約束を思い出して、雪蓮の感想と相まって顔をひたすら赤くするのだった。

 

 

 

 

「ありがとう華佗。あなたとそこの変なの二人のおかげで私たちの大切な人を失わずに済んだわ」

 

 

城門を出たところで雪蓮が皆を代表してお礼を言う。

 

 

貂蝉と卑弥呼は一刀に絡んでいる。

 

 

「気にしないでくれ。これが俺の仕事だからな!」

 

 

爽やかに言いきる華佗。

 

 

「私も礼を言う。まだ倒れるわけにはいかなかったのでな」

 

 

そう言ったのは冥琳。

 

 

華佗は冥琳を見たときに僅かな氣の淀みを発見し、詳しく調べたところ小さな病魔ということが分かり治療したのだ。

 

 

もう一度気にするなと言い、華佗はここを去っていくのだった。

 

 

「ご主人様……この貂蝉、また会いに来るわぁん」

 

「いや、遠慮しとく」

 

「ぬわぁんですって~~~~~~!」

 

「ひぃ!」

 

 

一刀は貂蝉にビビりまくりだった。

 

 

 

 

<おまけ>

 

 

「はわわ! 大変でしゅ!」

 

「どうしたの朱里ちゃん?」

 

「曹操さんが雪蓮さんを毒矢で暗殺しようとして一刀くんが身代わりになったそうでしゅ!」

 

「なんだと!?」

 

「あ、愛紗ちゃん?」

 

「おのれ曹操! 今すぐ一刀くんの仇をとってやる!」

 

「あわわ! 落ち着いてくだしゃい!」

 

「これが落ち着いていられるか!」

 

「一刀くんは生きてますからー!」

 

「本当か!?」

 

「はわ!」

 

「あわわ、朱里ちゃん、はわじゃなくてはいだよ」

 

「はわー!」

 

「朱里ちゃん!?」

 

「はわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

「黄巾党!?」

 

……………………………………

 

「あわわ、落ち着いた朱里ちゃん?」

 

「はい。申し訳ありませんでした」

 

「それでどういうことか話してくれる?」

 

「はい桃香様。実は華佗さんというお医者様が一刀くんを治療したそうです」

 

「華佗とはあの神医と呼ばれている華佗か?」

 

「はい」

 

「それで戦いはどうなったのだ?」

 

「聖戦を穢されたことにひどく落ち込んだ曹操さんが撤退したそうです」

 

「よかったぁ~~。もし一刀くんに何かあったら同盟破棄になってたかもしれなかったしね」

 

『桃香様!?』

 

「じょ、冗談だよ?」

 

 

今回は短めで( ´,_ゝ`)


 
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