どうも、FULIRUです
今回とは前回とは異なり一刀のターンです
果たして、作者は無事に普通の文を書けるか
駄文だと思いますが、楽しんでいってください
※今更ですが、この物語は史実 原作とは少し、食い違った場面もあります
何分、未熟者ですので其の辺はご勘弁をお願いします。
それでは、どぞどぞ
Side/一刀
乱世を鎮める天の御遣い・・・か
俺は、聖フランチェスカ学園の生徒
唯、それだけだった
いきなり此の世界に来てから、俺は俺の信じるまま戦ってきた
黄巾の乱を収めたり、此処許昌の内政に力を注いできた
だけど、俺は本当に御遣いで良いのだろうか?
夜行は俺よりも武が上 知も有る
何より、あの行動力 あの度胸
俺よりも遥かに勝っている
なのに、俺が御遣いを語っている・・・
俺よりも夜行が御遣いとしてやっていける
そんな考えが脳を横切る・・・
『俺・・・、どうして「此処」に居るのだろう?』
夜行が許昌を去ってから三日
もうそろそろ洛陽に着いた頃だろう
どんな情報を持って帰ってくるか、華琳は楽しみで仕方がないみたいだ
俺は・・・普段通り政務に努めている
そう、文官なら誰でもできる政務に・・・
別段、俺がやっても只の文官がやっても大して変わらない
俺は春蘭みたいに武が優れているわけでも
桂花みたいに景気を良くする事案が有るわけでもない・・・
俺の存在理由は、御遣いという肩書きだけ
俺は・・・俺自身は多分後悔していない
俺は華琳の力になると誓った
天下を取らせてやると約束した
でも、夜行の方が適任か? と、問われれば
俺は、そうだね と、肯定せざるを得ない
そんな事を考えているためか
華琳や春蘭達に最近怒られてばかりだ
何をやっても少し、中途半端
警邏でも凪達に心配を掛けてしまう
俺・・・最低だな。
俺だけの問題なのに・・・周りに迷惑掛けている
俺・・・何やっているんだろう?
だけど、世界は俺の考えとは裏腹に
段々と時を刻んで行く
新しい出会いもまた然り・・・。
「・・・で? 私に仕官したいとは?」
「はい。 私共は、曹操様に仕えるために
此処、許昌に出向いた次第に御座います」
眼鏡をかけた少女は自分の眼鏡をクイッと少し持ち上げ
隣に居た半ば寝掛けの少女は目をゴシゴシと拭いていた
「・・・貴方、名前は?」
「我が名は郭嘉 字は奉孝と申します」
眼鏡をかけた少女は己を郭嘉と名乗り
如何にも凛とした姿勢を崩さなかった
「其方は?」
「初めまして、曹操様~。 私の名前は程立と申します~」
眠そうな少女は己を程立と名乗り
穏やかな軽い口調で喋っているためか、緊張感が感じられない
「そう、希望は軍師・・・だったかしら?」
「はい、我ら二人。 曹操様こそがこの天下に相応しいと思い
この智謀を役立てたいと・・・」
「ちょっと待ちなさい!」
ここで反発
声の持ち主は・・・言うまでもなく桂花
「・・・何かしら? 桂花」
「華琳様! 私は反対です! 華琳様に相応しい軍師は
この荀文若 一人です!」
「・・・ッフ。 笑わせないでください」
「な! 何ですって!?」
郭嘉が桂花に対して哀れむような
見下しているような声を発した
其れを聞いた桂花は思わず怒声を上げた
「このような公の場で自分の感情も抑え付けられずに
怒鳴ってしまう・・・そんな貴方が曹操様の軍師に
相応しいとは思いません。」
「な、何よ! それがどうしたの!?」
「・・・判らないのですか? 貴方の行動一つで
曹操様の風評が落ちてしまう・・・。
そのような事態が起きる事も予想がつかないと?」
「グッ!・・・」
少女の冷静な分析に桂花は反抗できないで居た・・・。
そんな中、華琳は笑っていた
本当に、其の表情から歓喜が読めるほどに
「軍師とは、常に己の私情を切り捨てて発言をする
そして、策に感情を入れず最良の判断を下す
其れが、一流の軍師を名乗るのに必要不可欠です」
少し、息を着く
「ですが、貴方の行動は感情むき出し・・・軍師として
恥とは思わないのですか?」
「・・・ック!」
珍しく、屁理屈も得意な桂花が押されている
明日は雪でも降るかな・・・?
なんて馬鹿な事を考えている内に・・・
「まぁまぁ、稟ちゃんもそれくらいでお終いにしましょう~
稟ちゃんも、荀彧ちゃんを試すのも程々にしないと
曹操様に怒られますよ~?」
程立が郭嘉を呑気に止めに入っていた
そんなので止まるのか? とツッこみたいが我慢、我慢
「風! 貴方はなんでそこでそんな事を言うんですか!?」
「フフフなのです。 稟ちゃんもそんな感情を出しては
軍師失格なのですよ~?」
程立がそう言うと
郭嘉は、しまったと言わんばかりに頭を抱えていた
「まったく、だから貴方は・・・(ブツブツ)」
・・・と、まぁこんな感じで
無事に彼女達は無事華琳の元で軍師をやっていく事が決定した
桂花も渋々承諾したみたいだし・・・(半ば華琳の強制)
真名の交換も済ませた、郭嘉が稟という名で
程立が風という名だ・・・
風達が軍師として華琳の元に仕官してから
政策の効率が今まで以上に良くなった
元々、曹魏は軍師の方面が手薄になっているというのが痛手だった
夜行のお陰で少しは桂花の負担が軽くなっていたが
彼も今は遠征中、桂花一人で夜行の行っていた政策が出来るわけがなかった
「お兄さん、この政策案なのですが~」
風が翌日、俺が出していた政策案を興味津々に眺めていた
「・・・ん? これがどうかした?」
「いえ、内容自体は素晴らしいものなのですが・・・
これよりもう少し労働基準の負担が重くはないかと・・・」
「でも、これが最良の手段・・・のはずだけど」
「いえ、ここは兵の調練代わりに働かせるのではなく
安い賃金で失業者を優先的に雇って・・・」
「フムフム・・・」
政策案について論議をしている最中
其処に稟が介入してきた
「一刀殿、風。 少し良いですか?」
「おや? 稟ちゃん。 どうしましたか~?」
「・・・ん? 稟か、何かあった?」
「いえ、華琳様が今日私達の歓迎する宴会を開く・・・と」
「華琳が? あぁそうか」
そう、華琳は昨日の内に宴会を開く予定ではいたが
風や稟が政策について少しでも知りたいと言ったため
今日に変更になった
そんな事をして、華琳の風評はどうする、と桂花が反論したが
此れは、内政を少しでも良くしなければ何れこの国は腐敗してしまう
それこそ華琳の風評に関わる・・・と稟が猛反発
そして・・・現在(いま)に至る・・・。
Side/一刀
郭嘉や程立
この二人も俺が良く知っている将達だ
ここであの二人が魏に加わる
少し、時期が早い。 これは何かの予兆か?
確か、程立や郭嘉が曹操に仕えるのは後漢末期の頃のはず
やっぱり、俺が知っている物語とは違うのか?
もし、このズレが大きくなったら
俺の天の知識、未来を読み取る力が殆ど無意味になってしまう恐れがある
そうしたら俺に、一体何が残る?
俺、どうしたら良いのだろう
~その日の夜~
大広場で宴会が始まった
だけど、俺はそれどころじゃなかった・・・
気分が乗らない俺は、一人城壁で酒を飲もうと席を外そうと立った・・・が
「何処に行くのかしら? 一刀」
華琳に捕まってしまった・・・
「少し、風を浴びに城壁へ・・・」
「風を浴びるのにどうして酒が要るのかしら?」
「・・・えっと、どうして・・・かな?」
思わず苦笑
だけど、俺自身笑っているのか自信が無かった
「・・・何かあったの?」
「・・・ッ!」
やっぱり、何かを察しさせてしまった
だけど、言うわけにはいかない
だって、俺自身の問題だから・・・。
「何でもないよ」
「そう・・・判ったわ、好きになさい」
振り返った華琳
優しいね、やっぱり華琳は
「・・・ありがとう」
そして、一刀は広場を後にした・・・
Side/華琳
「・・・えっと、どうして・・・かな?」
初めて見た
一刀の空っぽな笑顔
・・・どうして? どうしてそんな顔をするの?
何時も通りの一刀ならもっと言い訳を言うでしょう?
それどころか、皆に酌をするでしょう?
それなのに・・・どうして今日は違うの?
知りたい、一刀に何があったのか
一刀は私だけのもの
それなのに、どうして彼は私に何も言ってくれないの?
何だか、悔しい。 苛々する、叱ってやりたい
「・・・何かあったの?」
無理やりにでも問い質す
そうでもしないと彼、何も言ってくれないから
全て背負い込んだ彼は何度も見ている
こんな時は、私が支えてやりたいと思う
私は彼に天の御遣いという重荷を与えてしまった
だから、せめて私が支えてやらないと
彼は脆く、崩れてしまう
・・・けど、一刀はこういう時、強情なのよ・・・。
「何でもないよ」
また笑った
今度も空っぽ・・・
らしくない、こんなの一刀じゃない
・・・でも、それ以上問えなかった
だって、一刀は多分何も言ってくれないから
胸が痛い、苦しい。 切ないの・・・? 私
目の前が霞む、泣きたいの・・・?
どうして?
本当は、一刀が泣きたいはずなのに・・・。
どうして私が泣いちゃうの?
駄目、認めない。
私は覇王。 何れ天下を手に入れる女よ
こんな事で泣いていたら、皆に示しがつかない
だから、敢えて冷たい言葉を言う
・・・それしか、どうしよもないから
「そう・・・判ったわ、好きになさい」
「・・・ありがとう」
一刀の背中を見つめるしかなかった
無様ね・・・華琳
惚れた男に言葉の一つも掛けられないなんて・・・。
城壁の上・・・
夜の冷たい風が体を透き通るような感覚
其の風は、まるで俺の心を冷たく凍らすように染み込んできて
自然と心が痛む
今日は三日月
欠けた月は皮肉にも、今の自分に似ている
満月と三日月、どちらが綺麗か?と、問われれば
断然、満月・・・と答える人が多いだろう
欠けた月は、悪く言えば綺麗じゃない
酒の肴にも成らないだろう
だけど、俺は・・・そんな月でも良いと思っている
此れは・・・逃避かな?
自分に似ているから、庇ってあげたいと思う
否、月は時が経てばやがて満月となり世を照らすだろう
・・・弱いな、俺。
月明かりが輝く夜
独り酒に浸る御遣い
しかし、彼が感じるのは酔いではなく、孤独
三日月はそんな彼を照らすように明るく微笑む
しかし、風は相変わらず冷たい
そんな中、頬に伝う一際冷たい雫は宙を舞い・・・弾けた。
あとがき
どうも、FULIRUです
以上が一刀君の現在の心境でございます
判りやすい文章を書けた・・・と思います。
今回の作品で、少し風達の扱いがいい加減じゃない?
と、思われる方も居られると思いますが
今回は、あくまで一刀君の心境について・・・です
風達の出番はちゃんと別回に取ってあります、ハイ。
今回は、面白い・・・と言うより
見応え(?)がある作品だったと思って下されば嬉しいです
此の作品を作って一つ疑問
作者から、読者の皆様に質問です
Qチート過ぎる主人公ってどう思いますか?(夜行君)
場合によってはデリー・・・ ゲフンゲフン
と、詰まらない冗談失礼しました。
先ほどの質問に答えて頂ければ幸いです
そして、個々の意見等を提示して頂ければ救いになります
それでは、皆さん御機嫌よう、さよなら~
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真・恋姫†無双 天の御遣いと紅き武者 第八話 です
今回は一刀君の心境について少々・・・
あとがきにて少し読者の皆様へ質問が・・・
答えて頂ければ救いになります
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