No.134878

真・恋姫†無双~外史を切り開く者~第五話 盗賊討伐

今回は桃香をメインぽくしました。
桃香は本当は良い子なので決して悪く思わないでください

2010-04-07 03:21:21 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:3765   閲覧ユーザー数:3070

俺と愛紗は城壁で真名を交換したあと、皆が集まっている城門前へとやってきた。そこには、すでに準備を終えていた桃香達の姿があった

 

一刀「すまん、待たせた」

 

愛紗「お待たせして、申し訳ございません」

 

桃香「ぶぅ~~、二人ともおそ~い」

 

鈴々「鈴々待ちくたびれたのだ!」

 

星「フフ・・・二人してなにをしていたのやら」

 

白蓮「あやしいな~お二人さん♪」

 

桃香と鈴々は待たされた不満を言い、星と白蓮は俺たちがなにをしていたのか気になるようでいやらしい目で詮索してくる

 

一刀「なにもあやしいことなんてしてないって、なぁ愛紗」

 

愛紗「ええ、私たちはただ話しを「ああ!」・・・なんだ!?」

 

鈴々「お兄ちゃんが愛紗のこと真名で読んでるのだ!」

 

桃香「本当だ!?ねぇねぇ愛紗ちゃん、一刀さんに真名預けたの?なんで?」

 

鈴々と二人で愛紗に詰め寄る、それを面白いと傍観している一刀に星が近づいてきた

 

星「あの噂に名高い関羽を、どのように堕とされたのですかな?天の御使い殿・・・」

 

一刀「別に堕としたわけじゃないって!ただ・・・・・俺のことをわかってくれただけだよ」

 

一刀は視線を星からはずし、まだ愛紗に詰め寄ってじゃれあっている桃香たちへ向ける。その顔はなにかを覚悟した晴れ晴れとしたものだった。

 

星「ほほう」

一刀「?・・・なんだよ星、俺の顔を見てニヤついて」

 

星「いえ別に、なんでもございませんよ」

 

そう言って、星は一刀から離れ桃香達のほうに行き愛紗が桃香たちに説明している横から茶々を入れてまた桃香たちに詰め寄られていた

 

一刀「まったく、なんなんだあいつは」

 

星の言葉に疑問を抱いていると、やっと三人から解放された愛紗が桃香たちと一緒にもどってきた

 

愛紗「まったく・・・・だからなにもないと言っているというのに・・・お主は」

 

星「いやなに、顔を赤くしている愛紗が可愛くてな、つい」

 

愛紗「///////、星!!!」

 

桃香「うんうん、愛紗ちゃんは可愛いよ♪、ねぇ~~♪」

 

鈴々「ねぇ~なのだ」

 

愛紗「桃香様まで~」

 

桃香にまでからかわれた愛紗は少し落ち込んでいた、そんな愛紗を見てまた一同は可愛いと思っていた___

俺も入れて

 

白蓮「はいはい、愛紗を愛でるのはそこまで、みんな自分の隊に戻る戻る」

 

白蓮が出陣の準備を終えて、今から戦というのに緊張感のかけらもない俺たちを隊に向かわせるように支持を出し、討伐隊三千の軍の先頭で白馬に跨り白蓮の演説が始まった。

 

 

 

白蓮「あぁ~、ゴホン!・・・諸君!いよいよ出陣の時が来た!今まで幾度となく退治しながら、いつもに逃げ散っていた盗賊共に!今日こそは殲滅してくれよう!公孫の勇者達よ!今こそ功名の時ぞ!各々存分に手柄を立てぃ!」

 

兵士「「「「「「うぉぉーーーーーーーーーーーーっ!」」」」」

 

大地を揺るがす兵士達の声を満足げに聞いていた白蓮が、高々と剣を掲げ、出陣の号令を出した。

 

白蓮「出陣だっ!」

 

白蓮の演説により指揮が上がり兵士たちは次々と城門から出て行った。俺たちも義勇軍五百を率いて後に続いた

 

一刀「・・・・・いよいよか・・・」

 

俺は、これから始まる戦のことを考え、どこまで自分の信念が貫き通せるのか、俺は生き残れるのか、そんなことを思っていた

 

桃香「・・・・・・・・・」

 

愛紗「桃香様、どうなされましたか?出陣してからずっと伏せていますが?」

 

一刀「どうかしたのか?」

 

桃香「ううん、なんでもないの・・・・・大丈夫だから」

 

二人「「・・・・・・」」

 

桃香はそう言っていたが、行軍中はずっと俯いたままだった。

 

そして、白蓮率いる討伐隊は盗賊団がいると思われる廃墟の城近くの森に陣を張りどう攻めるか軍議を開いた

 

 

 

 

 

 

白蓮「今わかっていることは、敵はこの辺りを荒らしまわっていた盗賊がいくつも集まってできた烏合の衆でその数五千、私たちよりも多いことと奴らは先日近くの村を襲っていて今は休息をとっている以上のことがわかっている」

 

愛紗「相手は五千ですか」

 

鈴々「鈴々たちよりも多いのだ」

 

星「なぁに、我らが千ずつ相手にすれば圧勝・・・・そうではございませんか」

 

一刀「そりゃそうだけどよ、こちらの被害も大きいと思うぜ」

 

星「さすれば一刀殿はなにか策がありますかな?」

 

一刀「う~ん、そうだなぁ」

 

一刀はう~んと唸りながら、軍儀が行われている天幕から出て行く、残された五人は顔を見合わせながら一刀の後を追った・・・・一刀は遠くから微かに城が見えるところまで来ていた

 

愛紗「一刀いったいなにをするんだ?」

 

一刀「うん?ちょっと城の様子を見ようと思ってね」

 

そう言って一刀は、来ていた黒いジャケットの胸ポケットから短眼鏡を取り出し城の方に向けのぞく

 

桃香「一刀さんそれはなんですか?」

 

一刀「これか?これは単眼鏡と言って遠くの物が見れる道具だよ。仕事柄よく使うんだ」

 

白蓮「そんなもんで、見れるのか?

 

桃香「すご~い、貸してもらっても良いですか?」

 

一刀「ああ、いいぜ・・・・ほら」

 

桃香「わぁ~い、どれどれ~・・・・・わぁ!すっご~い城がはっきり見えちゃうよ!なんで」

 

鈴々「つぎは鈴々なのだ」

 

桃香「はいはい」

 

鈴々「へへ~♪、・・・・・うぉ~~、本当なのだ!くっきり見えるのだ!」

 

星「次は私に代わってくれないか」

 

白蓮「ああ!ずるい!次は私が借りようと思ったのに」

 

愛紗「これこれ、順番だ!じゅ・ん・ば・ん!」

 

五人とも一刀が取り出した単眼鏡に興味津々で、次から次へと渡されていろんな方向を覗いていた

 

桃香「これは、天の道具なのですか?」

 

桃香は満足したのかまだ取り合っている鈴々達から離れ一刀に寄ってきた

 

一刀「ああ、俺の世界では極一般的な道具だよ。俺は仕事柄いつも持ち歩いてたんだ」

 

桃香「へぇ~、他にもあるんですか?」

 

一刀「まぁ、他にも仕事道具は持ってきているから、また今度見せてあげるよ」

 

桃香「はい♪楽しみにしています」

 

桃香は花が咲いたような笑顔を一刀に向けた

 

 

 

 

 

 

愛紗「・・・・・なにをしているのですかな」

 

桃香「あ、愛紗ちゃん」

 

どうやら皆満足したみたいで最後に覗いていた星が単眼鏡を一刀に返している横で愛紗がジ~と一刀を睨んでいる

 

愛紗「なにやら楽しげにしておられたが?」

 

一刀「べつに何もしてないって、ただ俺の世界の話をしてただけだよ」

 

愛紗「本当ですか?

 

桃香「ほ、本当だよ!他にどんな道具があるのかなぁって聞いてただけだよ!」

 

愛紗「・・・・・・・それならいいのですが」

 

愛紗はまだ納得いかないといったみたいにプイっとそっぽを向いてしまった

 

桃香「あはははは・・・・・」

 

 

一刀「まぁ、とにかく今城のほうを見たけどいくつか潜入できそうなところがあった。そこから、城に入り兵糧に火をつけるそしたら奴らは混乱して火を消そうとする。そこで、白蓮たちが率いる本隊が銅鑼を鳴らしながら城の城門を包囲すれば盗賊団を一網打尽にできる・・・・というのが俺の策だけどどうかな?」

 

一刀が出した策に五人は俯いて考えていた

 

白蓮「策は悪くないが、誰が潜入するんだ?生憎とうちの軍にはそういった事ができるやつはいないんだ」

 

一刀「それなら大丈夫だ・・・・・俺が行くから

 

五人「「「「「えぇ!!!!!」」」」」

 

五人は一刀の発言に驚く

 

鈴々「なんで、お兄ちゃんが行かないといけないのだ!

 

一刀「それが一番妥当だと思ったからだよ、俺は向こうの世界で何度も屋敷とかに潜入した経験があるからこの中で一番成功率が高いんだ、わかってくれるな」

 

そう言って鈴々の頭を撫でてやると、渋々わかったと頷いた。他の四人は腕を組んで考えていた

 

愛紗「私は良いと思いますよ」

 

白蓮「だな、私も同意権だ」

 

鈴々「鈴々もなのだ~」

 

桃香「・・・・・・・・・・」

 

星「ならば、この策でいきますか」

 

白蓮「よし!各自準備に取り掛かってくれ!」

 

四人「「「「御意」」」」

 

皆が一刀の出した策に賛成して、各々準備に取り掛かろうと天幕から出ようとした

 

桃香「待ってください!」

 

突然呼び止められ、後ろを向くと桃香が真剣な眼差しでこちらを見ていた

 

桃香「一刀さん・・・・私も・・・・私も一緒に連れて行ってくれませんか?」

 

五人「「「「「えぇ!!!!!」」」」」

 

桃香の発言にまたもや驚く五人。

 

桃香「私に盗賊団の首領と話をさせてください」

 

愛紗「な・・・なにを言っているんですか!!!」

 

鈴々「そうなのだ!」

 

白蓮「無茶のもほどがあるぞ!!」

 

星「物言いはよく考えてから申されよ!」

 

四人は桃香の考えが理解できずに否定をしていたが、一刀だけはまっすぐ桃香の目を見ていた・・・そして、四人の間を通り桃香の前まで歩く

 

 

 

 

 

 

一刀「それは、主としての命令か?」

 

桃香「・・・・・・・・・・・いいえ・・・・・・お願いです」

 

一刀「・・・・・・・・・・・・・・はぁ~~~、了解した」

 

桃香「あ、ありがとうございます!!」

 

愛紗「一刀!?なにを」

 

一刀「桃香がこんだけ覚悟しているんだ、その願いを聞いてやるのが臣というものだろ・・・・・・なぁに危なくなったらそそくさ逃げて帰ってくるさ、逃げ足にはすっごく自信があるんでな・・・」

 

愛紗「し、しかし「愛紗」・・・・・・///////!!!!」

 

一刀は人差し指に愛紗の唇につけて、言葉を遮った

 

一刀「桃香の理想はなんだったか?

 

愛紗「皆が笑って暮らせる世を作る」

 

一刀「そう!だからこそ、皆が傷つかない方法を桃香はとろうとしているんだ・・・・敵味方とわずな」

 

愛紗「・・・・・そうでした、私は桃香様の理想を適えるために御仕えしたのだ・・・・」

 

一刀「わかってくれたか?」

 

愛紗「ああ、すまなかったな一刀」

 

一刀「別にいいさ・・・・・・というわけだけど、最終的に決めるのは総大将の白蓮なんだけど・・・・いいかな?」

 

天幕にある視線が全部白蓮に向けられる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白蓮「・・・・・・・はぁ~~~、桃香は昔っからこれっと決めたことは譲らないからな・・・・わかったよ」

 

桃香「わぁ~、白蓮ちゅんありが「ただし」とう?」

 

白蓮「兵糧に火をつける準備を先に済ませてからだ、保険は掛けといて損はしないからな」

 

桃香「うん!わかった、ありがとう白蓮ちゃん♪」

 

そう言って桃香は白蓮に抱きついて礼を述べ、白蓮はやれやれといった感じで苦笑していた

 

 

 

 

 

 

 

こうして、各自準備に取り掛かり作戦結構は深夜に行われることになった。夜の闇にまぎれて城壁に近ずき、潜入するのだ・・・・・・・そして、今は城壁のひび割れの隙間から中に入ろうとする桃香と一刀の姿があった。桃香は黒い羽織を頭から被っており、一刀は普段の格好に黒いマスクを鼻まで被せて素顔がわからないようにしていた

 

一刀「ここから中に入れるみたいだ、先に行くから後からついて来いよ」

 

桃香「はい」

 

二人は隙間から城内へと潜入を開始する

 

一刀「よいっしょっと・・・・ふぅ~、すこしきつかったな、桃香だいじょうぶはぁ!!」

 

一刀は隙間を抜けて桃香がちゃんとついてきているのか確認するために後ろを振り向くと・・・・そこには二つのマシュマロをこれでもかというほど主張している桃香が上半身だけをだして隙間に挟まっていた

 

桃香「ふうぇ~~ん、一刀ぁ~ん」

 

ボタボタ・・・・(鼻血が垂れる音)

 

一刀「くっ・・・・・なんという破壊力・・・・それではなかったら即死レベルだったぜ」

 

桃香「うぇ~ん、たすけてくださ~い」

 

一刀「まったく、なにをやってるんだ・・・危うく味方から殺られるところだったぞ」

 

桃香「うぅ、ごめんなさい」

 

一刀「しかし、なぜおしりが通らないんだ?おしりよりも大きい胸が通ったのにどういう通り方したんだよ」

 

そんなこんなで、どうにか潜入できた二人は始めに兵糧が貯蔵されている蔵へと行き油を蔵の周りにばら撒き、燃えやすい藁などで油の後を隠した

 

桃香「これでよしっと♪」

 

一刀「よし、次は首領の部屋を探すぞ」

 

桃香「はい!」

 

二人は見張りの合間を縫って城内部に潜入する・・・・・・そして、首領がいると思われる部屋をしらみつぶしに探す

 

一刀「ところで、桃香」

 

桃香「なに?」

 

一刀「首領に合ったらどうするんだ?」

 

桃香「・・・・・・・・・話を聞きたい」

 

一刀「はなし?」

 

桃香「うん・・・・・どうして、こんなことをしたのか、なにが不満なのか、なにがしたいのか聞きたいの」

 

一刀「・・・・・桃香」

 

桃香「私たちは、人として生を受けたんだよ。人は言葉を話すことができる・・・・自分の気持ちを相手に伝えることができる生き物だよ。話し合えば、分かり合える・・・・それが、人っていうものだと思うの」

 

一刀「確かにな・・・・人は分かり合えるものだと思うだけど、中にはそれを利用するもの、踏みにじるものがいるそんな奴らはどうするんだ?」

 

桃香「そのときは、戦うしかありません・・・・・だけど、戦わないですむ道があるのなら私はそちらを選び、皆を引っ張って行きたいんです。」

 

桃香は甘い・・・・だけどその甘さを貫こうとする。自分のことを気にせず皆が笑えれば自分はどうなっても良いそんな考えを平然とする・・・・それは英雄と呼ばれるものができる考えである、桃香は性別は違えど確実に劉備としての器、大徳の王の器を持っている

 

一刀「・・・・探そう首領を・・・・会って説得して戦を止めよう」

 

桃香「うん♪」

 

二人は、更に城の奥へと進む・・・・そして、一つの部屋から話し声が聞こえてきたので中を覗くと二人の男がはなしているのが見えた

 

男「へへ、お頭、次はどこを襲いましょうかね?」

 

お頭「・・・・・・あぁ、そうだな・・・・・」

 

お頭と呼ばれた男は酒を飲みながら部下であろう男の話をうわの空で聞いていた

 

男「どうしたんですかぁ~お頭、昔みたいに威厳たっぷりな態度をとってくださいなぁ」

 

お頭「・・・・・・あぁ、そうだな・・・・・」

 

男はため息をついて、部屋を後にするそれを物影から覗き、また部屋の中を覗く

 

お頭「・・・・・・俺はなにがしたいんだ・・・・・・どうすればいいんだ・・・・・」

 

お頭は、ブツブツとつぶやきながらテーブルに伏せていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「夜分遅くに申し訳ない」

 

お頭「!?!?だ、だれだ!?」

 

お頭は突然の来客に驚きそばにおいてあった槍を掴もうとする・・・・・しかし、それよりも早く一刀の紅蓮朱雀が首筋に付き付けられる

 

一刀「お静かにお願いします。・・・・・私たちは、ただ貴方と話がしたくて参られました」

 

お頭「はなしだと?」

 

一刀「はい・・・・こちらの方です」

 

そう言って一刀はお頭の首から刀を離し、後ろに控えさせていた桃香をお頭と話せるように近づき一刀は桃香のうしろに控える

 

桃香「こんばんはお頭さん、私は劉備といいます・・・・・貴方と話がしたくてきました」

 

お頭「・・・・・・・・俺になんのようだ」

 

桃香「・・・・なぜこのようなことを?」

 

お頭「このようなとは?」

 

桃香「盗賊行為です。・・・・・なぜ村を襲ったのですか?なぜ人を殺したのですか?なんで人を傷つける行為を続けるのですか?」

 

桃香は盗賊のお頭に投げかける自分の気持ちをなぜ争わなくてはいけないのかと」

 

お頭「お前に・・・・お前らみたいな餓鬼になにがわかる!!自分の大切な人が飢えに苦しみ死んでいくものを見たことがあるか!自分の子供が干からびていくのをみたことがあるのか!」

 

桃香「!?」

 

お頭「俺は見てきた・・・・大切にしてきたものがなくなっていくのを感じた・・・・・だから・・・・これ以上無くさないためにも他人を蹴落としても守るそう決めたんだ!」

 

桃香「それで・・・・それで大切な人を守ったと思うんですか・・・・・」

 

お頭「なに?」

 

桃香「大切な人は他人の命を糧に生きて幸せになれると思っているんですか?」

 

お頭「うっ・・・・・・・」

 

桃香「他の人の大切なものを奪えばまた誰かが貴方の大切なものを奪いに来る、それを永遠に繰り返すつもりですか」

 

桃香の言葉にお頭は迷いを見せだした・・・部屋に入る前にみたお頭は後悔と悲しみで満たされていた。この人はまだ人であった・・・まだやり直せる桃香は思い、必死に説得を続けた・・・・そして

 

 

 

 

 

 

 

 

お頭「だったら・・・・・・俺は・・・・・・俺たちはどうしたらいいんだ・・・・・」

 

桃香「・・・・・・・・投降してくれますか」

 

お頭「なに!?それは俺たちに死ねといっているのか!?」

 

桃香「ちがいます!・・・・・今、城を囲んでいるのは私の友人の軍です。私が渡し役になり、貴方たちの刑を軽くさせて死なせはしません。・・・・・だから、今までの罪を償って私たちと共に作ってくれませんか?皆が笑顔で暮らせる世を」

 

お頭「・・・・・・共に・・・・」

 

桃香「はい」

 

桃香はお頭に手を差し伸べ、その手を取ろうとお頭も手を伸ばすが・・・・

 

コツコツコツ・・・・・・・

 

廊下からこちらに近づいてくる足音が聞こえた

 

一刀「!?まずい!だれか来たみたいだ」

 

桃香「え!どうしよう」

 

桃香は思わぬ事態に慌てふためくが、その手をつかまれ寝台の下に入れられる

 

桃香「お、お頭さん?」

 

お頭「ほら、お前もはやく入れ」

 

お頭は一刀にはやく入れと手招きをする

 

一刀「いいのか?」

 

お頭「ふん、お前たちの理想というやつがみてみたくなったのでな」

 

一刀「・・・・・・そうか」

 

そう言って一刀たちはお頭の寝台の下に身を潜ませた

 

桃香「うう、せま~い」

 

お頭「少しの辛抱だから我慢しくれ」

 

お頭が桃香のことを気にしていると部屋のドアが開き数人の男が入ってきた、着けている防具からすると盗賊団の将だと思われる

 

 

 

 

 

お頭「ちょうどいいところに来たな、おぬし達に話がある」

 

将1「ええ、私たちも話が合ってここにきました」

 

お頭「うむ、先に話しても良いか?」

 

将1「かまいませんよ」

 

お頭「そうか・・・・・・単刀直入」に話そう・・・・・もう終わりにしよう」

 

将全員「!?」

 

お頭「最早、これまでというわけだ・・・・・向こうの申し出で俺たちの罪を軽くなさってくれるそうだ。今までの罪をつぐない皆で良い世界を作ろうといってきてくれた」

 

将全員「・・・・・・・・・・・」

 

お頭「どうだろう、皆で罪を償い新たな世をつくらないか?」

 

将1「・・・・・・・・なるほど、お頭の話はわかりました」

 

お頭「わかってくれたか」

 

将1「ええ、では次は私たちの話をしてもよろしいですか?」

 

お頭「あぁ、聞こうではないか、お主達の話とはいっ・・・・たい・・・・・グハッ」

いったいなにが起きたのか、お頭は痛みを感じる方を見ると胸に短刀が突き刺さっていたのだ・・・傷口からボタボタと血が大量に流れ、お頭の意識は次第に薄れ床に倒れこんだ

 

将1「貴方にはお頭の座から降りてもらいます。怖気づいたお頭など我らには必要ありませんからな」

 

将全員「ははははははは」

 

将全員が床を血で濡らしているお頭を見て笑っているなか、桃香が寝台の下から飛び出しお頭のもとへ駆け寄る

 

桃香「お頭さん!しっかりして!お頭さん!」

 

お頭「あ・・・・・・りゅ・・・・・りゅうび・・・・・」

 

桃香「ダメ!一緒に世の中を平和にするんでしょ!一緒に見たいって言ったじゃない!」

 

桃香はお頭を抱きかかえ必死に呼びかける

 

将1「なにものだ貴様は」

 

将2「侵入者か」

 

将3「まさか、先ほどの話の者か」

 

将4「ちょうど良い、向こう側に見せしめとしてその首叩き切ってやろう」

 

将の一人が桃香に近づき腰の剣で桃香の首を切ろうとした

 

 

 

 

 

 

ガギィイイッ!!!

 

 

ドガァッ!!!

 

 

将4「ぐふぅ・・・ッ!?」

 

その剣は一刀により受け流され、振るった将は一刀の放った回し蹴りをくらい部屋の壁に叩きつけられ意識を手放す

 

一刀「てめぇら・・・・ぶっ飛ばす!!!」

 

将2「くっ、まだいたのか」

 

将5「一人で殺ろうと思うな、全員で一気に攻めるんだ!」

 

将全員「おお!」

 

一刀「上等!!」

 

ブゥオンッ!!!

 

ガギィイイッ!!!

 

お頭の部屋の中で一刀と将たちの攻防が始まった・・・・そんな中、桃香はお頭に必死に呼びかけていたが心の中ではもう助からないと悟っていた・・・・それでも、あきらめることができない・・・・・自分の理想をわかってくれた仲間をうしないたくない・・・・・そんな思いがこみ上げ、涙が止まらないでいた

 

桃香「おねがい死なないで・・・・・・・死んじゃいやだよ・・・・・」

 

お頭「りゅ・・・・・・・・・りゅう・・・・び・・・」

 

桃香「グス・・・・・・なに」

 

お頭「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」

 

お頭は唇を動かすも最早体力の限界が近づき声が出せないだがそれでも、伝えたいそう思い必死に声を振り絞ろうとする、桃香はそれに気づき耳をお頭の口元に近づけ、微かな声を聞き取ろうとする

 

お頭「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

桃香「・・・・・・うん・・・・・・・・・うん・・・・・・・・わかった、大丈夫安心して、約束はちゃんと守るから」

 

お頭「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

桃香はお頭に微笑を向けるとお頭は安らかな顔をして息を引き取った

 

桃香「う・・・・う・・・・お頭さん・・・・・お頭さあぁぁぁぁぁぁん」

 

一刀「・・・・・・くっ・・・・・・クソ~~~~~~」

 

一刀は悔やんでいた、少し考えればわかることだったこんな夜中に将が何人も来るなんておかしいとそれに気が付けなかった自分に怒りが込み上げてくる

 

 

 

 

将1「ははははは、どうした動きが鈍ってきたぞ」

 

ガギィイイッ!!!

 

一刀「くっ・・・・このままじゃ、やばい」

 

相手は一刀よりも実力は下だが状況が悪い、実力は下でもそれが数人束になって攻められたら防ぐしかなく、桃香を庇いながしかも部屋の中なので動きも鈍り、切り札の爆発も起こせないでいた

 

一刀「仕方ない、桃香!」

 

一刀はお頭を抱きかかえすすり泣いていた一刀に走りより脇に抱えた

 

桃香「え!?」

 

ガッシャァァン!!!!

 

一刀はそのまま部屋の窓を突き破り外に飛び出した・・・・・・しかし、そこは高さ20mの空中、一刀たちはそのまま下に落ちていった

 

桃香「いやぁぁぁぁぁぁ」

 

一刀「シッ!!」

 

一刀は落ちる中、片腕に付けていたワイヤーを投げ部屋の手すりに引っ掛ける・・・・そしてワイヤーは引っ張られ落下速度が落ち無事に下に着いた

 

一刀「ふぅ危なかった、大丈夫か桃香」

 

桃香「う、うん大丈夫・・・・でも」

 

桃香は一刀に抱え上げられたまま俯く

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・・お頭のことはお前のせいじゃない・・・・・気にするなとは言わない・・・・・ただ後には引くな・・・・引けば死んだものは心配して成仏できないといわれているからな」

 

桃香「・・・・・うん、わかった」

 

一刀「よし!とりあえず、とっとと城内に火をつけて皆のところに戻ろう」

 

桃香「うん」

 

将4「そうはいかない!」

 

一刀「なに!?」

 

一刀は声のしたほうを見るとそこには始めに倒したはずの将が手下の兵を引き連れ二人を取り囲んでいた

 

将4「ふふふ、奴らが貴様の相手をしている間に起きて兵を集めていたのさ!まさか、上から落ちてくるとは思っていなかったがな」

 

そう言っている間にも兵が次々と現れ二人を取り囲んでいく、その数千人

 

一刀「クソ!ミスったな」

 

桃香「一刀さん」

 

桃香を守りながらこの人数を抜けるのは無理だ、逆に守りに徹しても数に押されてしまう・・・・どうすれば・・・・

 

将4「ふふ、ここまでのようだな、それではそろそろ「ぎゃああああ」!?何事だ!!」

 

突然兵士の中から悲鳴が聞こえ、そちらを向くと兵士が次から次へと切り捨てられていく

 

一刀「いったいなにが起きてるんだ?」

 

そして切り捨てられていった兵士の間からひとつの影が一刀の前に現れた

 

星「探しましたぞ、お二人とも冀州常山の昇り龍、趙子龍ただいま推参!!」

 

突然の援軍に二人ともうれしく思っていたが、それよりも先に驚きのほうが出てしまい星を見て目を丸くしていた

 

二人「「なんで星(ちゃん)がここにいるんだ!?」」

 

星「ふむ、なにあまりにも合図が遅いのでな・・・白蓮殿に頼まれ様子を見に来たのだが・・・・・どうやら来てせいかいだったみたいだな」

 

桃香「そうだったんだ、白蓮ちゃんが」

 

一刀「正直助かったよ、この数相手はきつかったんだ」

 

将4「さっきから、俺たちを無視しやがって何しゃべってんだ!!野郎ども殺せええぇぇぇぇ!!!」

 

盗賊「「「「「「うぉぉーーーーーーーーーーーーっ!」」」」」

 

星「我が槍、牙龍の切れ味を味わいたい者から掛かってこい!!!」

 

一刀「桃香は俺たちの後ろに隠れてろ!」

 

桃香「わかった」

 

一刀「さぁってと北郷家現当主、北郷一刀またの名を「黒風」!いくぜぇぇぇぇぇぇx」

 

二人は向かってくる敵を桃香に近づかせないように戦いを始める

 

 

 

 

 

 

 

星「はいはいはいはいーーーーー!!!!!」

 

盗賊「「「「グギャーー」」」

 

星の神速の槍の連撃により、盗賊が肉塊へとそのすがたを変えていった

 

星「まだまだ!!」

 

ザシュッ!!!

 

盗賊「グヘッ」

 

星の動きは例えるなら月夜を優雅に舞う蝶の如し動きで相手を惑わせ・・・・・そして、その命を散らしていった

 

一刀「はぁあああッ!!!」

 

ドガァッ!!ドガァッ!!ドガァッ!!

 

一刀は相手の攻撃を避けながら、相手を殴る蹴る投げ飛ばすなど打撃を用いて敵の数を減らしていった

 

星「一刀殿!なぜ腰に下げている獲物を使わないのだ!」

 

一刀「いろいろと事情があってな!こいつは一対一の時や相手が自分より強い相手のときにしか使わないんだ!それ以外はこうして格闘で相手をしているんだ!」

 

星「しかし、これでは一向に数が減りませんぞ!何とかせねば、押し切られますぞ!!」

 

二人は桃香を背に庇いながら盗賊たちを見据える

 

確かにそうだ、このままではいずれ数に押され体力が切れてしまうかといって、紅蓮朱雀の力をこの人数に使えばすぐに力がなくなってしまう・・・・・・・・・・だとしたら

 

一刀「星、少しの間一人で桃香を守ってくれないか?」

 

星「なに?なにをする気だ!」

 

一刀「奴らをまとめてぶっ飛ばす!!」

 

桃香「・・・・・一刀さん」

 

一刀「心配するな桃香すぐに終わらせるよ」

 

一刀は不安げな顔で二人を見ていた桃香に笑顔で答える

 

星「・・・・・わかった、なにをするかはわからぬが一刀殿に賭けることにしましょう」

 

一刀「ありがとう、星」

 

星「いえいえ、礼には及びませんよ、しかし長い時間は無理ですからな・・・・早めに頼みましたぞ」

 

一刀「あぁ・・・・すぐに終わらせる!」

 

一刀は紅蓮朱雀を抜き盗賊たちへと物凄い速さで突っ込んでいった

 

将4「はっ、血迷ったか!取り囲んで殺せ!!」

 

盗賊たちは一刀を取り囲み次々に攻撃を仕掛けた

 

盗賊「死ねい!!」

 

ブォウンッ!!!

 

一刀「はっ!!」

 

ガガガガガ

 

盗賊「おとなしくしろ」

 

ブォウンッ!!!

 

一刀「よっ!!」

 

ガガガガガガガ

 

盗賊「くたばれーーい」

 

ブォウンッ!!!

 

一刀「まだまだ!!」

 

ガガガガガガガガガガガガ

 

一刀は盗賊たちの攻撃を避ける・・・・・ただひたすらに避ける・・・・・・反撃をしようと防ごうともしないで、縦横無尽に駆け抜ける・・・・・・ただ不可思議なところはずっと紅蓮朱雀を地面にこすり付けたまま走っていた・・・・

 

将4「ぬぅ~~~、ちょこまかと逃げ回りよって、男のほうはいい、女を先に殺れ」

 

将は、いつまでも仕留められない一刀から桃香を庇いながら戦っている星へと標的を変える

 

星「ふん、そう簡単にこの趙子龍を仕留められると思う無かれ!!はぁあああッ!!」

 

ブォウンッ!!!

 

ザシュッ!!!ザシュッ!!!ザシュッ!!!

 

一振りで3・4人を切り捨てる星、しかし数に物をいわせ攻めてくる敵をなぎ払っていくにつれ死体により足場を失い始めた

 

星「おのれ・・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・次から次へと・・・・・・・」

 

将4「今だ!全員で叩き潰せ!」

 

盗賊「「「「「「うぉぉーーーーーーーーーーーーっ!」」」」」

 

相手が疲れたと見抜き、多勢で一気に決めようとする襲い掛かる盗賊たち・・・・・それを向かえ打とうとするも足元の死体に足を取られ転倒してしまう

 

星「ぐっ、しまっ!!」

 

桃香「星ちゃん!!!」

 

盗賊「しねーーーーーーーい」

 

盗賊は星の頭めがけて剣を振り落とす

 

星(くっ・・・・・ここまでか)

 

星は来るであろう痛みと衝撃に備え目をつぶってしまうが

 

ドガァッ!!!

 

盗賊「ぐふぅ・・・ッ!?」

 

星めがけ振り下ろそうとしていた盗賊は横からの突然の攻撃により吹き飛ばされてしまった

 

一刀「星!桃香!大丈夫か?

 

星「一刀・・・・殿?」

 

桃香「一刀さん!」

 

桃香は星が無事だったのと一刀が戻ってきたことに涙を流し一刀に抱きついた

 

一刀「おっと、悪いなすこし手間取った」

 

星「ふん、なにこれしき・・・・・この趙雲に掛かればメンマ飯前でございますよ

 

一刀「あははは・・・・・メンマ飯ってなんだよって話だけど無事でよかった」

 

一刀は桃香の頭を撫でながら星に手を貸し起き上がらせる

 

将4「ふははは、まさか戻ってくるとわな・・・・まぁこの数を突破しようなど所詮無理な話だったのだ、ふはははは」

 

一刀「別に突破しようとしていたわけじゃないよ・・・・・俺はただ準備をしていただけさ」

 

将4「うん?準備だと?」

 

一刀「そう・・・・こいつのね」

 

一刀は刀でコンコンと地面を突付くとそこには地面に彫られた線があり、それがず~~~と盗賊団の方へと続き足元のあちらこちらに描かれていた

 

将4「これが、なんだというのだ・・・ただの落書きではないか」

 

一刀「さて、それはどうかな♪」

 

将4「?????」

 

 

 

 

一刀「ニィ・・・・・・・・火走れ!!!火竜爆進!!!!」

 

ザシュッ!!!

 

ドドドドドドドドドガァッ!!!ドガァッ!!!ドガァッ!!!ドガァッ!!!ドガァッ!!!ドガァッ!!!

 

将4「な!なにーーーーーーーーー」

 

盗賊団「「「「「ぐぁあああああああああっ!!!」」」」」

 

一刀は紅蓮朱雀を地面に彫られた線に突き刺すと、そこから火が走り盗賊団に向かっていったすると盗賊

団のいたるところから爆発が起こり盗賊たちを吹き飛ばしていく・・・・・・やがて爆発が収まるとそこには一刀たち以外たっているものがいなかった

 

一刀「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・」

 

星「これは・・・・・・いったい・・・」

 

桃香「・・・・・・・・・・・・・・すごい」

 

二人はあまりにも衝撃が大きかったので放心状態になっていた

 

一刀「はぁ・・・・・・・はぁ・・・・・・・はぁ・・・・・・・・・・ぐっ」

 

バタン

 

桃香「え!?一刀さんどうしたの?しっかりして」

 

星「一刀殿!どうなされた?」

 

急に倒れた一刀に二人が駆け寄る

 

一刀「あははは・・・・・氣の使いすぎで体が動かないみたい」

 

桃香「大丈夫なの?」

 

一刀「しばらくは動けそうにないみたい」

 

星「まったく・・・・仕方がありませんな」

 

星は一刀の腕を担ぎ一刀を起き上がらせる

 

桃香「わ、わたしも手伝います」

 

桃香も片方の腕を担ぎ、二人で一刀を運ぼうとする

 

一刀「ありがとう、二人とも」

 

桃香「なに言ってるんですか、礼を言うのはわたしたちの方ですよ」

 

星「そうですぞ、一刀殿のおかげで皆無事だったのですからな」

 

一刀「そんなことないさ・・・・それよりも、早くここを出て皆と合流しなくちゃ」

 

桃香「うん、そうだね」

 

星「すこし急ぎますぞ」

 

三人は、外にいる白蓮たちと合流すべく城壁に向かった

 

【公孫賛軍】

 

城から2里ほど離れた場所に白蓮たちは軍を展開し、合図があればすぐに攻め入れるように準備をしていた

 

愛紗「う~ん・・・・・う~ん・・・・・」

 

愛紗は腕を組みうろうろとしては立ち止まり城をみて、またうろうろしては城をみての繰り返しをしていた

 

鈴々「愛紗~、心配するのはわかるけど少し落ち着くのだ」

 

愛紗「し、しかしだな鈴々、これはあまりにも時間が掛かりすぎではないか。まさか、なかで何かが起きたのでは」

 

白蓮「大丈夫だって、念のために星には様子を見に行ってもらってるからもうすぐ合図があるはずさ」

 

愛紗「し、しかし」

 

鈴々「愛紗は心配性なのだ」

 

愛紗「う~~~~~~」

 

白蓮「あははははは」

 

愛紗が鈴々に落ち着けと促され、それを見て苦笑していた白蓮たちのところに一人の兵士が走ってきた

 

兵士「ほ、報告します!」

 

白蓮「どうした!

 

兵士「城内部より煙を確認味方の合図だと思われます!」

 

白蓮「きたか!全軍出撃、銅鑼を鳴らせ突撃をかけるぞ!」

 

兵士「「「「「「うぉぉーーーーーーーーーーーーっ!」」」」」

 

ドォーン!!ドォーン!!と銅鑼が鳴り響きそれを聞いた盗賊団は、城内で起きた爆発で混乱している中の敵襲だったために統制がまったく取れぬまま城門を開き迎え撃とうとするも次々に捕らえられていった

 

愛紗「どけどけ!我が青龍偃月刀の錆になるたくなければ、おとなしく投降するがよい」

 

鈴々「にゃにゃにゃにゃにゃにゃーーーー、突撃!粉砕!勝利なのだ!」

 

白蓮「おいおい、粉砕しちゃいかんだろ!捕縛しろ!捕縛!・・・・・・・・あぁ~!しまった~もう突っ込まないと決めたのに突っ込みをいれてしまった~~~~~~~」

 

そんなことを嘆きながらも盗賊を次々に捕らえる三人により、それほどの被害を出さずに盗賊討伐は幕を降ろした。

 

 

 

 

あとがき

 

 

どうだったでしょうか?

前回からしばらく経っての投稿なので、おもしろいのか自信がありません。

前回は愛紗と一刀くんを絡ませたので今回は桃香と時々星っと言った感じにしましたがどうだったでしょうか

他の魏√の作品などの桃香は悪い印象しか与えませんが、基本的に桃香は優しすぎるんです。なので、それをどう良く伝えられるのか悩みましたが、考えた末に自ら前線に行き説得をする自己犠牲タイプにすることにしました。

しかし、そんな桃香を一刀と愛紗が助けに入る・・・・そんな風に書いていきたいと思うのでどうぞこれからもよろしくの願いします。

 

 

 

 

 

技説明

 

・ 火龍爆進

紅蓮朱雀の切っ先で地面にルートを刻む、このときに刀内で生成された特殊な液体がルートに流れ込む

そして、ルートの出発点に刀を突き刺し氣を流すことにより液体が爆発し連鎖爆発でルートを辿るように爆発する。・・・・・・・・しかし、この技は氣を大量に使うため連続で使うことができない

 

 

 

 

 

 

 


 
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