No.134247

真・恋姫†無双 天の御遣いと紅き武者 第六話 拠点√夜行編

FULIRUさん

真・恋姫†無双 天の御遣いと紅き武者 第六話です
前回の拠点では多くの失態をさらしてしまい
申し訳ありませんでした
今回は、自分では割と面白く書けたつもりです
面白いと思って頂ければ嬉しい限りです

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2010-04-04 00:52:35 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:2939   閲覧ユーザー数:2588

 どうも、FULIRUです

 

 今回は拠点√夜行編を投稿させて頂きました

 

 前回、あまり面白い話題を書けず申し訳ありませんでした

 

 今回は、其の汚名挽回(春蘭風)・・・もとい、名誉挽回を成してみせようと

 

 この作品を投稿しました。

 

 楽しんで頂けたら嬉しい限りです

 

 それでは、どうぞ。

 拠点√桂花 「落とし穴とは、こう使うのだよっ!」

 

 青空の下、一人の猫耳フードを被った少女が穴を掘っていた

 

 ザック ザック ザック ザック

 

 「・・・・出来た!

  フフフ、見てなさい! 紅 夜行!」

 

 そう少女は呟くと茂みの中に隠れ、機会を窺った。

 

 其処に夜行が歩いてきた

 

 (貴方が、此処を通るのは計算済み。 さぁ、何も知らずに我が罠に落ちるが良い!)

 

 猫耳の少女・・・桂花は茂みの中で高まる興奮と緊張の中で

 夜行が落ちる所を妄想していた。

 

 (さて、政務も後少しで終わる、後は・・・・・ん?)

 

 其処には、積み重なった砂の山と、掘り返された土の跡

・・・そして、スコップのような物が置いてあった。

 

 (これは・・・落ちてくださいと言っているようなものだろ)

 

 夜行は内心、溜息をついて苦笑していた

 そして、僅か数秒で名案を思いついた

 

 (さて、遊んでやるか・・・ニヤリ)

 

 夜行は積んであった砂の山に一蹴り入れると

 辺り一面に、砂の粉塵を撒き散らした・・・。

 Side/桂花

 

 (アイツ・・・何やってるの?)

 

 彼・・・夜行は砂の山に蹴りを入れて粉塵を撒き散らしていた

 馬鹿じゃないの? そんな事をしても唯、煙いだけじゃない。

 

 彼の行動の真意に気づくハズもない私は

 そのまま、彼が居た場所に目を移した・・・が

 

 彼は粉塵の中から悠々と出てきた

 そして、其処にあったはずの穴が見つからなかった。

 

 (そんな! ・・・ッハ! まさか粉塵で穴を隠したの!?)

 

 確かに、舞い上がった粉塵はやがて地に落ちて覆い隠す

 そして、其処にあったモノ全ての上に被る

 彼が其れを利用したならば此れは・・・何かの罠!

 

 私がそう考えている内に彼は、立ち止まり

 言葉を発した・・・。

 「・・・さて、出て来い桂花! 居るのは判っている!」

 

・・・・・・・・・・・・・

 沈黙が続く、しかし彼は言葉を続ける

 

 「そうか、出てこないなら華琳から渡された『大事な』書簡は捨ててもいいな!?」

 「なっ! 華琳様からの書簡!? 早く渡しなさい!!」

 

 アッ・・・と、いう桂花の失態に夜行は笑った

 

 「ッフ、出てきたな。 さて、書簡は此処に有るぞ?」

 「な! まさか、アンタ!」

 

 夜行は懐から書簡を取り出し桂花に見せつける

 そう、此れは桂花を誘き出す罠

 見えなくなってしまった穴に落ちるか

 無事に書簡を手に入れるか

 

 「どうした? 早く来ないと捨てるぞ?(ニヤリ)」

 「・・・ック! 判ったわよ! 行けばいいんでしょ行けば!」

 (詰めが甘いわね、夜行! 穴が見えなくても穴が有った場所くらい

  覚えているわよ! 其処を避けながら通れば・・・!)

 

 桂花はそう心に呟くと、穴が有った場所から遠ざかり

 慎重に足を運ばせ夜行に近づいた・・・。

 

 「・・・ッフ! 穴ばかりに神経を集中させると・・・

  こうなるのさ!」

 「なっ! キャァァアアァアァ!」

 

 夜行は懐から、縄のようなものを取り出し

 引っ張った・・・

 

 桂花の足元には、粉塵の膜で隠されていた縄が有った

 

 ズルズルズル ドシャァァァーン!

 

 縄は円状に固定され、縛ってあった縄に

 桂花が引っ張られると、音と共に豪快に穴に落ちた

 

 「題名: 荀文若 己が策に溺れる

  と、いう所かな?(ニヤリ)」

 「・・・ック! この卑怯者!!」

 「何が『卑怯者』だ! お前こそ逆恨みで落とし穴なんて仕掛けて

  挙句、俺の仕掛けた古典的な罠に引っ掛かりおって!

  軍師としての恥を知れぇぃ!!」

 「ううぅ・・・」

 

 夜行の説教に桂花は何も言い返せず

 目に涙の粒を溜めていた

 此れは・・・怒りの涙である・・・。

 

 「しばらく、穴倉で頭を冷やす事だな!

  お前にはお灸を据えてやる、フハハハ!」

 「・・・無念!」

 

 夜行は高らかに、豪快に笑い

 桂花は頭を項垂れ、後悔していた

 

 「では、書簡は桂花の部屋の前に置いておく

  自力又は、誰かに助けて貰って此処を出る事だな」

 「・・・・・・・・」

 

 夜行は其の場から立ち去り

 一人、桂花が残された

 去り際に夜行は、この書簡の期限は明日まで・・・だ

 と、言って去っていった・・・『漢らしく!』←此処重要

 

 ~その日の夜~

 

 「えぇ~っと・・・。 取りあえず、引っ張り上げようか?桂花」

 「・・・・・・うん。(グズッ)」

 

 涙目になった桂花が一刀によって穴より引っ張り上げられた

 この日、猫耳軍師と白き御遣い様の間に友情(?)が芽生えたのは別の話・・・

 拠点√流琉 「醤油は万能調味料♪」

 

 「・・・醤油? ですか、夜行様?」

 「うん、醤油」

 

 夜行と流琉は、夜行が働いている料亭の厨房に居た

 其処で流琉は、何故夜行の料理が美味いのかを聞いていた

 

 「・・・確かに、此の味は初めてで美味しいです」

 「だろ? 天界じゃあ有名なのだが・・・今のは俺の手作りだ」

 「そうなんですかぁ~。 へぇ・・・」

 

 流琉は醤油に興味津々であった

 そんな彼女に夜行は・・・。

 

 「醤油は万能調味料なんだよ!」

 「えっ!? 万能?」

 「そうだ! 天界ではな----」

 

 夜行による、醤油列伝が熱唱された・・・。

 夜行は大の醤油好きで、醤油の知識や用途方法等の説明では

 誰にも負けない程の醤油馬鹿であった。

 

 そこで夜行は流琉に醤油の素晴らしさを知ってもらおうと

 自分の記憶にあった醤油を使った珍味料理を流琉に食べさせた・・・

 夜行の熱唱&珍味料理は絶大だった・・・

 例えば、お菓子(アイス)に醤油を使ったり

 醤油で味付けした納豆を餃子の皮で包んで焼いたものを作ったり

 

 機から見れば、「駄目だ、コイツ早く何とかしないと」

 と、思われる程 夜行は暴走していた。

 

 流流も変な方向に料理へのスイッチが入ってしまい

 暴走気味だった・・・。

 

 こんな二人を料亭の店長は・・・

 

 「おい! ちゃんと働きやがれ!

  醤油は素晴らしいが『働かざるもの食うべからず』だ!」

 「・・・ッハ! 店長! 俺は一体・・・」

 「いいから、キビキビ働け! 料理出来たぞ!」

 「あ! は~い! スマン流琉仕事中だった

  醤油の事は又今度語り合おう!」

 

 と、夜行は言って仕事に戻った。

 そんな彼の姿を見た流琉は・・・

 

 (た、助かりました~? の、かな?)

 

 と、安息の息と不安感を募らせていた・・・。

 ~後日~

 

 「醤油小屋?」

 「そうだ! 華琳に頼み込んで作ってもらった」

 「・・・よく許されましたね・・・」

 「華琳も俺と語ってくれたのだ! そして、これが其の結果さ!」

 

 夜行と流琉の目の前には、一つの小屋があって

 中には壷が何個も置いてあった

 

 「夜行様、壷には何が入っているのですか?」

 「うむ。 大豆等を蒸煮し、麹菌を用いて作成した麹に、

  塩水を混合して発酵・熟成させたもの詰めている」

 「そこから醤油が?」

 「うん、しかし。 蒸した米や甘酒を入れればもう少し

  早めに醤油が出来るがな」

 「そうなんですかぁ・・・」

 

 流琉はもう少し醤油について知りたかったが

 これ以上話すとまた、熱唱が始まるような気がして恐れていた。

 

 此処で作られた醤油は、夜行の手によって

 容器に詰められ、製品化して華琳達の為に料理の腕を振るった

 

 流石は醤油 万能調味料と夜行に謳われるだけあって

 料理は好評だった・・・。

 拠点√秋蘭 「俺の眼力は伊達じゃない!」

 

 「なぁ、夜行」

 「ん? どうした、秋蘭」

 

 秋蘭と夜行は共に、弓の鍛錬に努めていた

 

 「弓を扱う者として、一番何が重要だと思う?」

 「・・・そうだな、やはり『眼』だろう」

 「・・・技術の問題は無視か?」

 「確かに技術も必要だ・・・だけど」

 「・・・だけど?」

 「眼が悪いなら、俺は其の者に弓は諦めろと言う」

 「・・・・・・・」

 

 秋蘭は黙り込んだ

 何故なら、秋蘭は新しく部隊に入隊させる事について

 華琳から薦められた兵士に注目していた

 

 其の者の技術は一兵卒以上のものが有る

 しかし、将軍並みか? と問われれば答えは否だ

 

 だから秋蘭の部隊に入れようと考えていたのだが

 弓を扱う者として、眼は大事

 其の者はあまり遠くを見ると、視野がぼやけてしまうのだ

 

 「・・・フム。 なら、そうしよう」

 「助言出来たのなら、此方も言った甲斐が有るものだ」

 「そうだな・・・。 ならば夜行・・・」

 「俺の眼力は伊達じゃない!」

 「・・・・・私が言う前に断言したな」

 「当然だ! 自分の能力を試されるのは好きじゃない」

 「なら、見せてもらおうか。 夜行の眼力とやらを」

 「・・・フム。 なら・・お?!」

 「どうした?」

 

 夜行は向こうに見える廊下を見渡し

 何かを発見した・・・。

 「どうした? 夜行」

 「向こうから流流がお菓子を持って此方に向かってくる」

 「ほう? 其れは本当か?」

 「もう少し待てば判るさ」

 

 秋蘭は夜行と同じ方向に目を向けていると・・・

 

 「!!??」

 「・・・ッフ」

 

 夜行の言った通り向こうから流流がやってきた

 

 「秋蘭様!・・・と夜行様? 新しいお菓子が出来たのですが・・・」

 「お? それじゃあ遠慮なく頂こう。 秋蘭も要るよな?」

 「あ?! あ・・・あぁ」

 「どうしたんですか? 秋蘭様」

 

 秋蘭が珍しく、奇声を上げた事に驚いた流流は

 体調が悪いのか、心配しながら尋ねた。

 

 「いや、何でもない・・・」

 「そうですか・・・」

 

 やがて、流流が持ってきたお菓子を三人で

 食べ終わると、流流が片付けに厨房に戻っていった。

 

 「・・・夜行」

 「どうした? 秋蘭」

 

 内容は判っていても敢えて白々しく答える夜行

 

 「見えたのか? 本当に」

 「勿論」

 「あの距離をか・・・化物並みだな」

 「何か嫌味を言われた気がするが・・・」

 

 そう、夜行が流流を発見した場所は

 夜行が居た場から半里(一里が約4kmなので約2kmです)程

 離れていた

 

 「言ったろ? 俺の眼力は伊達じゃないって」

 「本当だな・・・(クスッ)」

 

 お互い一息ついた所で鍛錬を再開した・・・

 ~時は夕暮れ~

 

 「さて、これくらいにしてお終いにするか」

 「そうだな」

 

 秋蘭と夜行はあのまま鍛錬に集中し

 互いに弓の腕を競っていた

 結果は、勿論秋蘭の勝ち

 元々、夜行は夜影・・・長太刀で戦うのだから

 弓は使う機会があまり無い

 

 しかも、使う際は夜影と併用して使っているため

 弓兵と言えば答えは否・・・と返される

 

 「あぁ、それと秋蘭」

 「なんだ? 夜行」

 「兵士の件だが・・・妙案がある」

 「何!? それは本当か!?」

 「あぁ、此れに書いてある」

 

 秋蘭は、夜行の懐から取り出された書簡を見ると

 棒立ちした。

 

 其処には・・・

 

______________________________________________________________________________

 

 ~弓術極意指南書~

 

 極意其の一

 常に三尺(一尺が30cm)遠のいて的を見て、矢を射るべし

 

 極意其の二

 夜行特性飲料(内容は秘匿事項)を

 毎日飲むべし!

 

 極意其の三

 気になるアノ子の着替える姿を君の眼力を用いてその眼に焼き付けろ!

 『↑此処最重要事項』ヾ(^Д^*)/

 

 此れを毎日欠かさず続ければ、君も最高の眼力を掴めるだろう!

 さぁ! 気になるアノ子の私生活にズームイン!

 覗けぇぇぇぇええぇぇええええぇぇぇえぇえぇぇええぇ~!!

______________________________________________________________________________

 

 

「・・・夜行」

 「・・・判っている、言うな」

 「私も・・・華琳様の私生活に・・・?」

 「其処か!? 其処なのか!? ・・・ック、盲点だった」

 「そうか、此れを続ければ! 私も華琳様の!」

 

 秋蘭はこの日、目覚めさせては イケナイナニカ を目覚めさせてしまった・・・

 この日のとある覇王様は度々背筋に悪寒が走り、翌日には秋蘭の瞳は輝きに満ちていた。

 あとがき

 

 どうも、FULIRUです

 

 今回、夜行君とその他の皆様方のキャラが崩壊したような気がします・・・が

   キニシナイデ  キニシナイデ  オネガイシマス

 

 今回はわりと、面白いものが書けたような気がします

 

 内容についての文句 指摘等々は、バッチコーイ的な感じですので・・・。

 

 此れは自分にとって『負の遺産』になるでしょうww

 

 面白いと思って頂ければ嬉しい限りです

 

 それでは皆さん、御機嫌よう、さよなら~


 
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