荒廃した町。空中に1つの魔法陣が現れる。
バサァ
その魔法陣から大きな翼がでできて何かを包むように閉じる。
バサァ
その翼が開くと中には5歳児くらいの長髪の男の子が出てきた。
一見すれば女の子と間違えそうな顔、すこし青い白い髪の毛、そして中国の服を基準とてさらに豪華にしたような白を強調した服。
だがそれよりももっと少年にはおかしな特徴があった。
それは背中に翼があることだろう。そんなおかしな少女にも見える少年は憂いを帯びた顔をして口を開いた。
「ここは魔法少女リリカルなのはの世界・・・・・・ってあれ!?」
yukito side
い・・・今起こったことをありのままに話すぜ!
俺は魔法少女リリカルなのはの世界に来たと思ったら、そこは廃墟だった。
何を言ってるのかわからねえと思うが俺も何が起きたのかわからねえ。
催眠術とか超スピードとかそんなチャチなもんじゃ断じてねえ!もっと恐ろしいものの鱗片を味わったぜ・・・
周りを見渡してみたがここは断じて海鳴町じゃない!そして俺は神にリリカルなのはの世界へ飛ばしてくれと頼んだ。
ここから導き出される答えは・・・
「神ー!テメェ間違えやがったな~!」
ちくしょー。それにしてもここはどこだ?廃墟が在るって考えると、やっぱりマブラヴのアンリミテッドかオルタネイティブの世界かな?
俺、終了のお知らせ・・・いきなり難易度高すぎです。・・・・orz
とりあえずここがマブラヴの世界なら、夕子先生に会いに行かなきゃ。たぶん、この世界で俺の身分を保証してくれるのはあの人だけだと思う。
そんなことを考えながら歩いていると・・・・
ギャウ!
後ろからそんな声が聞こえてきた!
まずいBEATに見つかったか?俺は後ろを振り返る。
するとそこには、白いからだ、大きい口、これまた大きい棘がついた尻尾、そして屈強な足、どうやらその生物は2足歩行をするようだ。
その生物の名は・・・
「お・・・お・・・オウガテイルぅぅぅぅ!?」
そうゲーム、GOD EATERに出てきたオウガテイルがそこにいた!!
「に・・・逃げろ!」
俺は逃げ出した!・・・・・・しかし
「げ!囲まれた!?」
なんとオウガテイルは2体いたようだ。
逃げようにも逃げられない!!
「く!やるしかないのか!」
グギャァ!
まず左のオウガテイルが襲ってきた。
「チィ!」
俺はそれを回避し距離をとり右手に魔力を左手に気を集める。
「合成!スキル、咸卦法発動!・・・はぁっ!」
咸卦の気をまとい襲ってきたオウガテイルに殴りかかる。
ガキィ!
グルルル・・・・ガァァァ!
「なに!?効いてないのか!?」
そんな馬鹿な!?
俺が驚いていても敵は待ってくれない。
すぐさま今度は左のオウガテイルが尻尾のとげを飛ばしてくる。
「うわっ!?」
当たったが、咸卦法のお陰でかすり傷ですんだ。
「くそっ!食らえ!スキル、錬金術!」
ドドドドド!
ハガレンの錬金術で円錐の石柱が地面から飛び出してくる。
手ごたえあり!しかし・・・・
「そんな・・・これも効かないなんて・・・」
どうすればいいんだ・・・・
俺はあろうことかその場で立ちすくんでしまった。
その隙を狙って右のオウガテイルが飛び掛ってくる。
「え?うわぁっ!?」
俺はそのまま押し倒され食われそうになった。
「ひっ!?」
何とか腕で防いでいるがこのままでは咸卦法が持たない。
(どうすればいいんだ!?はっ!?)
俺はそのときゲームをやっていたときの博士のセリフを思い出していた。
『アラガミのその強固でしなやかな細胞は、同じオラクル細胞を使った神機でなければ切り離せない。』
(そうか!オラクル細胞を使った攻撃だ!!)
そう考え俺はオラクル細胞を手のひらに集めはなった。
「銃撃!カエンラピッド!」
オラクル細胞を使った炎の弾が3発、俺にまたがっているオウガテイルに向かって飛んでいった。
ズガガガ!
グギャァ!?
どうやら効いたようだ。オウガテイルが顔から血を出しながら吹っ飛んでいく。
俺はすぐさま立ち上がり体勢を立て直した。至近距離でオウガテイルを撃ったので、顔には血がついている。
(くそっ!血が気持ち悪い!だが弱点わかった。それなら・・・)
「肉体変化!手足アラガミ化!続いてスキル斬撃強化大、破砕強化大、回避速度上昇、近接攻撃速度UP、OP上昇大、発動!」
(これで何とかなるだろう。まずはさっき傷つけたオウガテイル!)
俺はさっき傷つけたオウガテイルに向かって走ってゆく。
オウガテイルはさっきの傷が痛むのか、まだ反応していない。チャンスだ!
「食らえ!正拳突き!手刀!足刀!」
オウガテイルは破砕、斬撃、破砕、とダメージを受けて、倒れそしてコアが露出した。
「そこだ!チッキ(かかと落とし)!」
バキッ!
コアにダメージを受けてオウガテイルはようやく死んだ。
もう1体のオウガテイルは仲間が死んだのがわかるようでいきなり俺に突進してきた。
「甘い!」
俺はそれを避け距離をとる。
「スキル、節約、トリガーハッピー発動!」
俺は、節約で使用するOPを少し減らし、トリガーハッピーでそれをさらに半分にする。
そして今から撃つのは最強の弾丸。
「僕が考えた最強の弾丸、ないぞうはかいだん!!」
まあ俺が考えたわけじゃないんだけど・・・
ないぞうはかいだんは、オウガテイルにくっつきレーザーを連発している。・・・どうやらコアに当たったようだ。
「ふ~助かった~。まさかGOD EATERの世界とはね~。」
グルルル・・・
さっきとは違ううなり声が聞こえてくる。俺はさびたブリキ人形のように後ろを見る。
(嘘だろ!?さっきまでが一番最悪だと思ってたのに!)
そこには、
「ヴァ・・・・・ヴァジュラ・・・」
ヴァジュラがいた!
「に・・・・逃げなきゃ・・・・」
(体が動かない・・・・)
もうだめだっ!と思ったときだった。
「あ?何でこんなところに子供が?」
という声が後ろから聞こえてきた・・・・
「おい。大丈夫か・・・・?」
俺はその人物を見た。
「ソーマ・・・・・さん?」
「あ?何でテメーが俺の名前を?まあいい少し待ってろ・・・・」
「は・・・はい!」
そう言ってソーマさんはヴァジュラに向かっていき神機を振りおろす!
「シッ!」
ソーマさんが放った上からの1撃でヴァジュラは永久に沈黙した。
す・・・すごい・・。俺はオウガテイルにも苦戦したのに・・・
「おい小僧。ここじゃ落ち着いて話ができねえからこっちに来い。帰る途中で何でここにいたか話せ。」
「はい。」
そう言って俺は、ソーマさんについていった。
フェンリル極東支部 通称アナグラ
「つまりお前は、アラガミのいない異世界から来たと?」
「はい。嘘じゃありませんよ!」
「ああ、信じる。」
「嘘じゃないですってば!・・・って今なんて言いました?」
「信じると言ったんだ。」
「あ・・・・ありがとうございます!」
「確か異世界から来たって言ったな?」
俺は肯定の意味をこめて頷く。
「ようこそ、このクソッタレな世界へ。」
あとがき
えっとここまで読んで頂きありがとうございます。
この作品は異世界冒険譚のIFのお話でもしも神様が世界を間違えて送ってしまったら、という作品です。
なんかいきなり思いついたので書いてみたら意外とかけたのでUPしました。
おまえ素人なんだろ?なに他に手伸ばしてんの?
とか思っている人はごめんなさい。
別に悪いとは言ってないよ。
って言ってる人はありがとうございます。
この、異世界冒険譚 もしも最初の世界が〇〇だったらはたぶんまた書くかも知れないんで、この作品も見てくれたら良いな。と思っています。
コメントなどがあればどんどんコメントしてください。
それではここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。
はずだったがなんと最初に来た世界は・・・・
これは異世界冒険譚のIFのお話