No.132949

真・恋姫†無双 天の御遣いと紅き武者 第四話「武士道の教え」

FULIRUさん

真・恋姫†無双 天の御遣いと紅き武者 第肆話です
今回正直、ハッキリ言うと何も無いです。
まぁ、暇つぶし程度で今回は見ていってください

拠点については、あとがきで・・・。

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2010-03-29 00:43:43 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:3886   閲覧ユーザー数:3266

 どうも、 FULIRUです

 

 前回の戦闘シーン込みでの作品から今回は夜行君が魏に入って活躍する

 

 そういった回になると思います

 

 拠点では「夜行編」 「一刀編」という感じにしたいと思います

 

 その前にキャラ設定がありますが・・・

 

 それでは、今回も駄文ですが。 楽しんでいってください

 Side/華琳

 

 体が震えている 心が高揚している

 

 自分の目の前に起きている現実が信じられない

 

 だって、あの春蘭と秋蘭が二人掛かりで苦戦しているなんて

 とても信じられない おまけに弓と剣を同時に?

 

 其の者は息を乱さず、華麗とも呼べる程に美しく、ただただ舞っている

 

 欲しい

 

 手に入れたい

 

 自分の物にしたい

 

 そんな欲求が自分の心の内から膨れ上がってきた

 自分でも抑えきれないくらい。

 

 あの強さは必ず我が覇道を導いてくれる 必ず天下へと近づけてくれる

 そんな事を私の、覇王としての勘が伝えてくれる。

 

 やがて、春蘭が蹴り飛ばされ、剣が振り下ろされた

 

 そこに、誰もが予想しなかった一刀の介入

 此の出来事にも私の興奮は高まった

 

 一兵卒並みの武力しか持たなかった彼が今あの漆黒の刃を受け止めた

 しかも、並の将軍が走っても届くことがなかった距離を彼は走った

 

 其れを見て私は自分自身の愚かさを悟った

 彼を侮っていた。 所詮は知識だけだと、ただ未来を見通すだけだと

 

 そして、次に浮かぶ感情は『歓喜』

 

 一刀の天の知識 彼の勇ましい武 そして、我が軍の英雄達

 

 これだけ揃っていれば、必ず天下を取れるとそこまで誤認させてしまうほど

 

 私の心は、躍り狂っていた・・・。

 「・・・久しぶりだね、夜行」

 「・・・そうだな、一刀」

 

 春蘭やその場に居た者が呆気にとられて動けずにいた

 唯一人、華琳はそこまで驚いているわけではなく、何か考え込んでいた

 

 「・・・北郷、どういうことだ?」

 

 秋蘭と呼ばれた少女が一刀に問うた

 

 「えっと、何が?」

 「その者とは、どんな関係だ?」

 「あぁ・・・えっと、彼とは前の世界での友人なんだ」

 「・・・其れはつまり、彼も天からの人間・・・なのか?」

 「・・・そういう事になるね」

 

 しばらくの沈黙の後、血染めの村に声が響いた

 

 「「「「えぇえぇぇぇぇえええええぇぇぇーーーー!?」」」」

 「・・・耳の鼓膜が破裂する・・・」

 

 夜行が冷静にツッコムが当然のように流される

 

 「え? だって、え!? 御遣い様が、二人も!?」

 

 薄い緑の髪をした少女が混乱の渦に徐所に飲み込まれていく

 

 「すっご~い 兄ちゃんと同じ世界から来た人がもう一人居たんだ」

 

 桃色の髪の少女は感動した目で夜行をジッと見つめていた

 

 「・・・秋蘭、話がよく分からんぞ?」

 「・・・姉者、つまりは ゴニョゴニョゴニョ と、いうわけだ」

 「おぉ! そういうことか!」

 

 愛すべき馬鹿姉は脳より筋肉が発達しているため状況把握に疎い

 そのため、其の脳を補うかのように妹が居たのだった・・・。

 

 「「「・・・・・・・・・・」」」

 

 仲良し三羽鳥は珍しく騒がず沈黙している・・・。

 

 「とにかく、まずは村の人々を助けるのが最優先よ!」

 

 華琳の呼び声に全員が我に返った

 

 「「「「「「「「御意!!!!」」」」」」」」

 村の救助が終えた後、華琳達一行は城に戻っていた

 元々、夜行が村の人々を一箇所に集め、集まってきた賊を一人残らず

 駆逐したため、怪我人は居らず実際、被害にあったのは民家三世帯だけだった

 

 「報告! 被害にあったのは民家三世帯のみです!」

 「・・・そう、判ったわ。 下がりなさい」

 

 そう華琳が言うと報告した兵は即座に下がり玉座の間を後にした

 

 「・・・それで、夜行と言ったかしら?」

 「・・・あぁ」

 「貴方、真名について何か知っているかしら?」

 「そのような概念は俺が居た世界には無い」

 「・・・そう、真名については一刀に教えてもらったかしら?」

 「あぁ、一通りは、な」

 「なら、覚悟は出来ているかしら?」

 「・・・・・・・」

 

 そう、真名とは此の世界で其の者の存在を表す神聖なもの

 だから、親しい者や其の者が認めた者以外は其の名を呼んだ場合

 殺されても文句は言えない。

 

 其れが此の世界での掟。 其れを彼は破ったのだ

 

 「いくら貴方が天の人間だからといって許されるわけない、

  此の世界に足を踏み入れたからには、貴方は此の世界の掟に従ってもらう

  ・・・それが、世の理じゃなくて?」

 

 そう、いくら真名の概念を知らなかった夜行でも此の世界に立っている以上

 此の世界の人間、此の世界の掟従うのは当たり前なのだ

 

 「・・・そうだな、確かに其れが世の理だ。 ・・・だが」

 「・・・だが?」

 

 華琳が問えば、夜行は深く息を吸い

 

 「俺は其の世の理に興味も無ければ、知りもしない」

 

 彼の言葉はその場を凍らせるほど冷たく殺気に満ちた言葉

 そして、彼は人間として言ってはならない言葉を発した

 「・・・・どういうことかしら?」

 「お前の予想通りの言葉だ」

 「・・・・・・・・」

 

 華琳が夜行を鋭く睨む

 しかし、夜行が其れを怯むどころか見下したような目で返した

 

 「・・・つまりは、貴方は此の世界の掟に従わない、と?」

 

 夜行が発した言葉

 『俺は其の世の理に興味も無ければ、知りもしない』

   という言葉は

 

 此の世界に立った以上は此の世界の掟に従うという概念に

 興味が無い、知ることもしない。

 つまり、認めない。 そういう事だ。

 

 簡単に言ってしまえば、真名を軽々しく言っても処刑される義理はない

 と、いう事である

 

 「物分りが良いな。 そういう事だ」

 「・・・身勝手ね」

 「当たり前だ、俺は此の世界に依存する気はない」

 「・・・そう、なら貴方が勝手にするなら此方も勝手に処刑して良いという事ね?」

 「構わないが・・・国を失っても文句は聞かないぞ?」

 「・・・何ですって?」

 「聞こえなかったか? ならもう一度言ってやる」

 

 「処刑するなら国という代価を支払う覚悟でいろ・・・!」

 

 「「「「「「「「・・・・・・ッ!?」」」」」」」」

 

 誰もが彼に恐怖した、その鬼のような紅い瞳は彼の周りの殺気を引き立たせていた

 唯、一人を除いては

 

 「もうそれくらいで良いだろ? 華琳、夜行」

 「「・・・一刀」」

 

 あの殺気に華琳でさえ恐怖していたのに一刀は能天気に止めに入っていた

 「華琳も、夜行を見定めるのはそれ位にしたら?」

 「・・・気づいていたの?」

 「当たり前だろ? あの場で俺の隣でかなり興奮してたクセに・・・」

 「そこまで感情が漏れていたなんて・・・」

 

 やはり、彼・・・夜行が欲しい。 と華琳は改めて思っていた

 

 「・・・それで、俺は一応あの口論で出せるだけ出したつもりだけど」

 「貴方も気づいていたの?」

 「・・・一刀が横で笑いを堪えていたからな、

  ・・・それに、君の周りから気の乱れが感じられたからだな」

 「・・・やはり貴方、気の使い手?」

 「物心ついた時から使っていたからな、使い手というには程遠いが」

 「・・・そう、なら改めて貴方に問うわ、紅 夜行私の臣下になりなさい」

 

 華琳がそう命じれば夜行は直ぐに傅いた

 

 「一刀が君に仕えているんだ、断る理由はない」

 「そう、それは良かったわ。 それと、君じゃなくて華琳よ」

 「そうか、判った華琳」

 

 「「お待ちください! 華琳様!」」

 

 二人の少女が華琳に抗議した ps

 

 「・・・何かしら? 春蘭 桂花」

 

 呆れたような眼差しで華琳は春蘭と桂花を見下した

 

 「私は男なんて反対です! 北郷が此処に居るのにまた男が増えるなんて・・・」

 「私も桂花に賛成です! 大体、こやつが華琳様に従うかどうか・・・」

 「・・・信じられないか? 俺が」

 「当たり前だ!」

 「・・・俺に負けたくせに?」

 「・・・ウッ!」

 

 そう、春蘭は夜行に一度負けている しかも、二対一で

 

 「あんなの・・・偶然だ!」

 「春蘭が負けたなんてどうでもいいのよ! 問題は男が華琳様に仕えるなんて・・・」

 「そうか・・・まぁ、当然だろうな 不服な奴が此処では多いかもな」

 「武の方は認めてやる! しかし、問題は忠義だ!」

 「・・・忠義?」

 「そうだ! 華琳様に心から仕える気が無いなら私が斬ってくれる!」

 「なら、斬るがいい」

 「なんだとっ!?」

 「信用が無いと思うなら、自分こそが相応しいと思うなら。 誰でも良い俺を斬れ!」

 思いもよらぬ発言に皆が驚愕した

 自分の事を斬れ、だなんて普通なら言わない

 ここは言葉で相手を認めさせる 普通なら、そうするべきだ

 しかし、彼は其れをしない。

 

 「・・・貴様、言っている事が判って言っているのか?」

 「・・・・・・・」

 

 夜行は黙って鞘に刀をいれたまま皆の前に差し出した

 

 「・・・どういうつもりだ!?」

 

 春蘭がそう問えば・・・

 

 「俺を気に入らないと、自分こそが華琳の臣下に相応しいと本気で思っているなら

  此の刃を取れ、誰でも良い。 そして、俺を其の刃で切り殺せ」

 

 「「「「「「「「!!!!????」」」」」」」」

 

 皆が困惑するなか、夜行は次々に言葉を発した

 

 「俺は確かに、此の世界の掟には従わないと言った

  其れはつまり、華琳に仕えるのも嘘だと思う者も居るだろう」

 「しかしな、俺の居た世界では・・・俺が信じて己の武を磨くために

  一つの流儀に沿って武を磨いている、それが『武士道』だ」

 「・・・武士道?」

 「・・・そうだ、武士道とは俺たちの居た世界では色々な教えがあった

  そして、その中には「主君と生死を共にするのが武士」と、いう教えがある」

 「其の教えは、言葉通り。 自分が忠誠を誓う君主が死ぬ時が自分の死ぬ時でも

  ある、という事だ」

 「・・・つまり、華琳様が死ねば貴様も死ぬ・・・と?」

 

 夜行は静かに頷くと刀を抜いた

 

 「そして、俺は自分の武を自分の誇りとして扱っている

  つまり、自分の忠義に疑いが掛かっているなら俺は自分の誇り

  自分の武を捨てて、自害しようとも思っている」

 

 「・・・正気か?」

 「・・・冗談でこんな言葉を言うなら俺は下種以下だ」

 「・・・・・・・・・・」

 

 春蘭が黙り込むと今度は桂花と呼ばれた猫耳の少女が

 

 「フンッ! どうせ戯言よ! 男なんて皆下種以下なんだから!」

 「・・・なら、其処の女。 俺を切り殺せる覚悟はあるか!?」

 「なっ!!・・・・・」

 

 其の言葉に猫耳の少女も珍しく黙り込む

 そして、今度は春蘭が・・・

 

 「アハハハハッ!! 面白い! 気に入ったぞ貴様!」

 「・・・ッフ、そうか」

 「私の真名は春蘭だ! 其の忠義偽りが無いと感じ真名を託そう!」

 「俺に真名はない、好きに呼んでくれ」

 「そうさせてもらおう! あぁ、清清しい気分だ!」

 

 春蘭が豪快に笑うと、その場の皆が安息の息をついた

 春蘭が認めれば、問題ない 実際華琳に一番忠誠を誓っているのは

 彼女なのだから・・・

 

 そして、桂花も・・・

 

 「・・・判ったわ、認めてあげる。 私の真名は桂花よ

  だけど、華琳様を裏切った其の時は、我が智謀の数々で貴方を痛めつけて殺す!」

 「いいだろう。 その真名、謹んで受け取ろう」

 

 彼女もまた、少しであるが夜行を認めた瞬間である

 

 夜行が家臣と認められた。 そして、これから共に道を歩んでいく

 恋姫達と自己紹介に入った

 

 順番に 秋蘭 季衣 流流 凪 真桜 沙和 と真名を受け取るのだった・・・

 夜行はその後、一刀と再会を喜び合い 今現在の状況を説明した

 

 一つ目は、今は黄巾党を討伐した正史で例える黄巾の乱終了直後だということ

 

 二つ目は、董卓が相国の地位を与えられた事。 此れを一刀は新たな争いの予兆だと

 考えている。 実際に正史では、董卓を討伐するべく連合が組まれていたのだから

 

 三つ目は、夜行の地位に関する事。

 夜行はその武と桂花にも勝るとも劣らない知を華琳によって見定められ

 将軍兼軍師として文武両道を極めてもらう事

 

 そして・・・現在

 

 「漢文なら前の世界で読んだが・・・こうも厄介とは」

 

 夜行は一刀と同じく字の羅列と奮闘していた・・・。

 

 「しかし、董卓か・・・。 だとすると呂布が厄介だな」

 

 そう、董卓を討伐するためには呂布という難関を越えなければならない

 正史では、呂布が董卓を裏切り切り捨てたとあるが、多少の史実のズレが

 今回の黄巾の乱であったため今回もズレが予想される。

 

 「張角があの歌姫だ、今回の董卓も何かしらぬズレがあるはず・・・」

 

 今回は、呂布との前面戦闘になりそうな予感がどうしても外れない

 そして、連合で厄介なのは今現在最も天下に近い袁家だ

 此方も策を練って損はないな・・・。

 

 「・・・よし! 粗方片付けたぞ!」

 

 夜行は策を練りながら字の羅列に勝利した

 恐るべし、紅家

 

 そして、争いの火種は刻一刻と広まっていくのである・・・

 どうも、FULIRUです

 

 今回も駄文ですが楽しんで頂けたでしょうか?

 

 次回はキャラ設定+アンケートという形で作品を出すと思ったのですが

 

 皆さんのご意見を聞きたいと思います

 

 内容は、拠点√に関して作者が独断で決めるか、それともアンケートを取るか

 と、いうものです。 もし、意見が無いようでしたら作者の独断で決める予定です

 

 アンケート内容は拠点√で誰を入れるか、といものです

 

 又、拠点√では夜行編 一刀編と二つに分けますので

 

 一つ目の拠点√でもアンケートを取りたいと思います

 

 それでは、皆さん御機嫌よう、さよなら~


 
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