陽だまりでのんびりと眠る三匹の猫。
白猫はゆらゆら尻尾を揺らし、陽だまりの暖かさにどこか満足げ。
ブチ猫はひげをピクピク、動く白い尻尾が五月蝿そう。
黒猫暢気にわれ関せず。
三匹はいつも一緒で仲が良い。
今日も今日とて三匹一緒。のんびりポカポカ陽だまりで、気ままに優雅に寝ています。
青い服着た少女が一人現れて、ジッと三匹見つめます。
白猫、気分害して少女を睨む。
ブチ猫、五月蝿い尻尾が止まって満足げ。
黒猫暢気にぐっすりお休み。
少女のかける言葉にやっぱり白猫怒ります。
少女のんびり謝罪を口に、ニコニコ顔で謝ります。
白猫やっぱり怒ったままで威嚇の声をあげました。
ブチ猫、五月蝿い白猫に軽く注意を入れたみたけど、少女の方が落ち込んだ。
少女はくんくん手の甲を嗅ぎ、自身の匂いを確かめる。
とうとう黒猫五月蝿くて、片目を開けて周りを見るが、やっぱり暢気に寝てしまう。
それを目にして少女は目標定めたか、ジッと見つめて声かける。
黒猫、気にせずぐっすりお休み。少女はちょっと残念下げ。
ちょっとため息一つついて、少女は相談持ちかけます。
急な相談驚いて、ブチ猫ちょっと怒ってしまう。
怒ったブチ猫誤解して、少女はちょっと落ち込んだ。
落ち込んでたら、考え込んで少女の頭にハテナが浮かぶ。
浮かぶハテナがハテナを呼んで、少女考え迷走中。
いきなり顔を近づけて、少女は再び声かける。
白猫びっくり驚いて、大きな声をあげちゃった。
それに少女も驚いて、目を大きく見開いた。
少女再び考え込んで、顎に手を当て目を瞑る。
ブツブツブツブツ呟いて、自分の考えまとめます。
考えまとめて、暢気に寝ている黒猫に同意を求めてみたところ、黒猫面倒そうに同意する。
返事に少女楽しげに、手を叩いて喜んだ。
喜んで再び頭にハテナが浮かび、ハテナハテナと考え込む。
考え考え考え込んで、少女は何でここにいるのか思い出す。
少女はブチ猫に声をかけ、恐る恐る手を伸ばす。
ブチ猫、なかなか来ない手のひらに、いらいらつのり爪振るう。
慌てて少女は手を引っ込めて、当たっていないか確かめた。
それから少女はちょっと考え、“ポン”と手のひら叩きます。
見事な考えお披露目するよう、少女は目を閉じ話し出す。
黒猫、再び面倒そうに少女の話に答えを返した。
それに少女はフフフと微笑い、ジッと黒猫見つめます。
黒猫無視して眠っていると、少女も釣られて眠ってしまう。
若い男性現れて、寝ている少女にツッコミいれた。
起きた少女はまんまるおめめで驚いて、起こした青年ジロリと睨む。
思わず少女は青年を、言葉でからかい様子を見ると、
青年笑顔で顎に手をあて言葉を返す。返した言葉は冗談まじり。
少女の頭の人形がワタワタ動き言葉を発す?
あまりの言葉に青年は、“ハァ”とため息一つついて疲れたように切りかえした。
だけども頭の人形は続けてそのまま言葉を紡ぎ、慌てて青年止めに入る。
慌てる青年に少女が声かけ、青年は我に返った。
咳払い一つして青年、少女の隣に座り話しかけるが、少女は単語を取って音を取り出す。
歌うように音をとり、少女は青年に問いかけた。
肩を落として青年は少女の問いかけ軽く流して、少女に再び問いかける。
ついでに青年白猫に、手を出し怒られ引っ込める。しかし青年再び手をだし、白猫の顎をくすぐった。
白猫すぐに“ごろごろ”と撫でる指先気持ちよさげ。
少女手並みに驚いて、褒めるも言葉に棘がある。
一応青年訂正するも、逆に揚げ足取られる始末。
慌てて青年話題をかえて、少女にしていたことを問いかける。
素直に少女話題に応じ、話題をかえるも逆に青年の行動を言い当て驚かせた。
「むぅ……お兄さん、こんな夜更けに何をやってるんですかー?」
おっと明かりを絞ったつもりだったけど、風を起こしてしまったようだ。
「ごめんごめん。起こすつもりはなかったんだけどね」
寝台で上半身を起こし、眠そうに目をこする風。俺は風の隣、寝台の縁に腰掛けて謝る。
「おいおい兄ちゃん。謝るなら謝るで、もっとやり方があるんじゃあないのかい?」
寝ていてまで頭の上に居座る人形、宝譿の口を借り……。
「お兄さん、私が言ったんじゃないのですよー。宝譿が言ったのです」
うん、風さん。さすがに心の中で思っていることに突っ込むのはいかがなものかと思うんだけどな、俺は。
「風は何事も一流なのです」
「で、兄ちゃん。謝罪はどんな風にやるんだい?兄ちゃんの自慢のモノでメクルメク……」
「やらない!やらないからそんなこと」
あまりにあまりな要求に慌てて否定をしないとどんなことをされるかわかったものじゃない。
「むぅ……。風はそこまで餓えてはいないのです。これは本格的に謝罪と賠償を請求しないといけませんねー」
寝ぼけていた眼が……普段から寝ぼけているような眼だけど……開いた風の頭がすばやく回転を始めたのがわかる。だんだんと会話に独特のテンポと言い回しが出てきた。
「謝罪と賠償って何をすればいいのかな?」
「それは私の口からはー」
「兄ちゃんもわかってるくせに何言ってやがる。ナニにきまってるだろ、ナニに」
苦笑を浮かべて風の髪を撫でながら話を聞けば、ドンドン変な方向へと話題が移っていく。風も宝譿を使い、言いたい放題だ。
「そうなのです。お兄さんは風を快楽漬けにして逃げられないように縛り付けているのですー」
そろそろ止めたほうがいいかな?風も何気にこちらの様子を伺っているし。
「風、そろそろやめてくれないか?風を放って机に向かってたのは謝るからさ」
“よいしょ”と風を持ち上げ膝の上に乗せ、ムスっとしている顔を覗き込む。
「風はそんなに重くないのです」
ジロリと恨めしそうな目で睨んでくる風の頭を、宝譿を避けて撫でてあげる。
「むぅ……仕方がないので許してあげるのです。ところでーお兄さんは何をやっていたんですかー?」
いったん矛を収めてくれた風は小首をかしげ聞いてくる。俺は風のやわらかい髪に顔をうずめ、ギュっと風を抱きしめる。
「風が猫とお話してた時のことを書いてたんだけどね、なかなかうまくいかなかった」
“文章を書くってむずかしいね”と抱きしめた風の体温を感じながら言葉を呟く。暖かい体温に遅くまで頭を使って疲れていた体は急速に睡眠を要求しだす。
ゴロンと風を抱きかかえたまま横になると、風は腕の中でモゾモゾと動いてこちらを向いた。
「どんな風にかいたのですかー?風にはちゃんと見せてくれないといけないのですー」
落ちてくる瞼と戦いながら風の言葉を聴いていた。
「お兄さん、ちゃんと聞いてますかー?答えてくれないとひどいですよー」
聴いていたけど俺は睡魔に負けて、眠りの淵へと落ちていった……。
そして翌朝、睡魔に負けたことを俺は激しく後悔した。起きたときにはすでに風の姿はなく、朝の準備をすべく鏡を見たとき、写った顔を信じられなかった。
髪には細い飾り紐をいくつも結びつけられ、顔には墨で“ろくでなし”“甲斐性なし”などなどなど……いくつも文句が書いてあった。
「……風ぅぅぅぅうううううう!」
よくある魏の日常風景。
本文をお読みくださりありがとうございます。
本当はあのシーンを最後まで1P目の調子で書こうと思いましたが力及ばず……機会があったら最後まで書きたいと思います。(文章力をかなりつけないと難しそうですけどね(--;)
風のあの独特の雰囲気はやっぱり表現難しいですね……(--;
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あのシーンを書いてみよう。
そう思って書いてみたところ……見事玉砕。
選んだシーンが悪かったか、手法が悪かったか……たぶん手法が悪かった。
どう玉砕したか本文で確かめてみてください。
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