今の俺の率直な気持ちを伝えます……
だれかたすけて………………!(泣)
『第一話 どうも、私が神です(偽)』
まず俺の立ち位置を説明しておこう。
俺は介象 元則(かいしょう げんそく)。外史の管理者の一人だ。
この外史には北郷一刀を落とす予定で、一足先に来て外史の調査に来ていたのだ。
別に外史の調査なんて必要ないと思うんだけど登場人物五十二名(華佗含む)が揃って無いとイレギュラーが起きる可能性があるとかなんとかでわざわざ俺が外史の調査に来たわけです。
そんなわけで空を飛びながら適当に登場人物の確認を行っていたわけですが……そのとき!
かの悪龍ヴリトラがなぜか俺に向かって突進してきたのだ!
「うおおおおおぉぉぉああああああああああ!!なんでこんなところにヴリトラがああああああああああああ!!」
突如繰り広げられる大立ち回り!上へ下への大騒ぎ!
雲の上での仙人と悪龍の大激戦はそれだけで一つの壮大な物語になり得るほどのモノだったがそこは省略させてもらう。
とにかく俺は悪龍ヴリトラと相討ちになりヴリトラはどこぞの大河に落ち、俺も力を使い果たして地上へ落下してしまったのである!
まあ、仮にも仙人なわけで?落ちれば痛いけど死ぬことは無いしどっか迷惑の掛からない荒野にでも落ちてくれればそれでいい……と、いう願いは叶えられず無常にも俺は大都市へと落ちていったのだ!
最悪……普通の民家に落ちればあんなことはしなかったと思う……
俺の落ちた場所というのは……洛陽です。
しかも城です。
そのうえ劉弁の私室です。
「な、何者ですか!」
部屋にいた少女が壁に架かっていた剣を手に持ち、その切っ先を俺に向けてくる。
「いや~、その~……なんと言っていいか……」
いきなりの対応に面をくらって返答に困っているうちに衛兵が来てしまい……
「陛下!ご無事ですか!」
「これは……一体何が!?」
「賊です!捕らえなさい!!」
「ええ~~~~!!?ちょっ、まっ!」
うっそ!ナニゴト!?なんでいきなりこんなことになってんの!!?
混乱している俺を尻目に衛兵は俺に向かって剣を振り下ろす!
「ぎゃっ!」
俺が悲鳴を上げて斬られる。そして衛兵の顔が……いや、その場に居合わせた全員の顔が驚愕に変わった。
なにせ俺の身体は…………………炎に変わっていたのだから。
「いたたたた……いきなりヒデェよ……俺じゃなかったら死んでたよ……?」
身体を炎に変えたまま斬られた部分を繋げながらぼやく。
すると最初に部屋にいた少女が震えた声で俺に疑問の声を浴びせかける。
「……な、なんなのですか……あなたは……」
「りゅっ!?」
その声は震えていたがそれでも必死に威厳を保とうとしているような声だった。
そしてその言葉に俺は初めて彼女の顔をちゃんと見て……それが劉弁だということに気付いた。
あえてここに書いておくが俺はあがり症だ。偉い人の前にいくと上手く喋れなくて変なことを口走ってしまったりする。だから結構、長いこと仕事してるのに外史の下見兼調査なんてやらされてるわけだが……
いまでこそ何が起こっていたのか冷静に分析できるがこのときはいきなりのことで冷静な判断力を失っていたのである。
だから……いきなり目の前に劉弁が現れて俺はあがってしまい変なことを口走ってしまったのだ……
「お、おおおおおおおおお……俺は……」
何でこのときあんなこと言っちゃったんだろうなぁ……俺……
「か、神様です……(笑)」
―――――了――――――
キャラ紹介
名前:介象 元則(かいしょう げんそく)
髪型:ショートカットの茶髪
身長:178センチ
体重:64キロ
武器:特になし。
仙術が使えるが今は力を使い果たして姿を消すことぐらいしかできない。
特徴:顔はわりといいほうだがアロハシャツに目と鼻の中間でかける丸サングラスをつけている為にガラの悪いにいちゃんみたいになってる。
中身は意外とまじめで偉い人の前だと緊張して訳のわからないことを口走ったりする。
また涙もろく、人魚姫の絵本で泣いたりするし相手の境遇に涙して手を貸したりする優しい面もある。
昔、海賊のたくさんいる外史で不思議な実を食べて以来、カナヅチになる代わりに身体を炎に変えられるようになった。
身体を炎に変えてる間は矢でも剣でも傷つけられないが痛みはある。
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オリキャラを主人公にした恋姫作品です。
ヒロインは劉弁と劉協の二人になると思います。思います?
おもしろいと思ったら見てください。
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