どうも!FULIRUッス!
真・恋姫†無双 天の御遣いと紅き武者 第弐話 投稿させて頂きました!
今回でようやく見習い卒業・・・なのですが
前回の作品で何やら色々とやってしまったというか、メチャクチャでした・・・
申し訳ありませんでした! まだまだ、精進が足りないということで自分の駄作に対し
何か不満がありましたら、厳しい指摘をお願いします!
しかしそれでも、面白いと思って頂けたら嬉しいッス!
それでは、楽しんでいってください!
FULIRUの独り言(愚痴):「青少年育成法改正案っていうけどこれって表現の自由に反しないか な?俺は断固反対だけどこういうのを偉い人間の身勝手っていうのかな」
Side/???
「北郷 一刀が送られましたか・・・」
「いいの? 彼だけで」
其処には、赤いローブを被った女と白いローブを被った女が立っていた
「いいわけないでしょう、彼の介入で外史が大きく膨らもうとしている」
「そして、其の膨らみが自身の破滅へと導く・・・?」
「はい、そうなる前に・・・『希望の鍵』を送りこみましょう」
「・・・そう、彼に悲しい罪を被せるの?」
「・・・責任は負います、全てが終わる『其の時』に・・・」
そう白いローブを被った女が呟くと、辺りが暗き闇に包まれた・・・
~紅家中庭~
「一刀が・・・行方不明?」
「そう! 昨日の朝、学校に来なくて心配した先生が寮の部屋に行ったら居なかったの」
「・・・・・・・・・」
何だ?この胸騒ぎは・・。親友が消えた、確かに心配するべきだ。
しかし、何か嫌な予感がする。 この気持ち悪い感覚は、あの時の夢に酷似している・・・。
「考えても仕方ない、ここは警察の人に任せるべきだ」
「でも!「姐さん! 落ち着け!」・・・ごめんなさい、少し興奮してた」
「気持ちはわかる、けど俺たちは唯祈る事しか出来ない、そうだろ?」
「随分冷静ね・・・」
「内心、苛苛しているさ、何も出来ない自分に嫌気がさす・・・」
その日の夜・・・
「・・・ッフ! ・・・ッフ! ・・・ッフ!」
ブゥォン! ブゥォン! ブゥォン!
夜行は寝れず、中庭でひたすら鉄の棒を振っていた
一刀の消失、この胸騒ぎ・・・何かある。
俺は馬鹿じゃない、自分の気の乱れぐらい感知できる、それに・・・
「そろそろ姿ぐらい現したらどうだ? 俺が気づいていないとでも思ったか?」
そう俺が言うと、木の陰から、白いローブを被った女が現れた
彼女の瞳は綺麗だった、見た者全てが見惚れる程に・・・
けれど・・・そんな瞳は悲しい色に染まっていた。
「・・・いつから?」
「昼に姐さんが一刀の行方不明を伝えにきた時からだ」
「・・・最初から気づいていたのに敢えて無視した・・・と?」
「違うね、アンタは人じゃない。 周囲に漂う気が教えてくれる」
「・・・なるほど」
「隠れていたのは暗殺の為ではない、アンタには暗殺器具もなければ、殺気も無かった」
「腕でも人は殺せますよ?」
「言っただろ? アンタには殺気がない・・・根の底からな」
「・・・・・・・・」
「俺の予想だと、人ならざるアンタが此処に来たのは・・・一刀の事だな」
「・・・・何故そう思います?」
「姐さんが一刀の消失を伝えた時、アンタは酷く動揺してた、気の乱れを感じた」
「・・・・・・・・」
「そして、次に感じた感情は・・・『決意』」
「・・・・・・・!」
「アンタは俺に一刀が消えた原因と、俺に『何か』を伝えにきた・・・違うか?」
「・・・フフッ・・・」
「図星か・・・」
「察しの通り。 北郷 一刀の消失の原因と貴方には、『役目』を言い渡しに来ました」
「『役目』・・・だと?」
「はい、貴方には一度、北郷 一刀が居る世界へと行ってもらいます」
「・・・・なるほどな、パラレルワールドってやつか」
「違います、けど貴方が予想した12の可能性の中に正解が入っています」
「流石は化物、俺の予想数を当てるとはな」
「化物・・・惜しいですね、私『達』は管理者ですよ」
「・・・『達』か、管理者とは、この世界・・・のか?」
「正確には此処から始まる世界・・・です」
「・・・・・・」
「細かい説明は貴方には不要でしょう・・・簡単に説明させてもらいます」
「好きにしろ」
「では、北郷 一刀が消失したのは我々管理者の一人が此処から始まる世界に送ったからです、 理由は・・・言えません。
そして、貴方にも同じ世界に行って北郷 一刀と接触してもらいます。
御分かりになられましたか?」
「あぁ、しかし、一つ聞こう」
「なんでしょう?」
「其処に行くのは構わない、しかし、其れは此の世界と決別する覚悟が必要か?」
「・・・・・・言えません」
「そうか・・・」
「強要はしません、貴方の自由です、しかし・・・」
「それ相応の代価を失う・・・のだろう?」
「・・・はい」
「・・・脅しに近いな」
女は何も言わなかった。 しかし、夜行の選択肢は二つ
この世界との別れか、代価の支払いか・・・・
しかし、この物語に終わりはない、あるのは始まりを告げる星だけだった
「・・・・・・・・」
「此の答えは、三日後の夜 近くの小川で聞きましょう・・・」
「何故だ?」
「貴方も気がついているでしょう・・・心配させるのも酷ですよ・・・」
「・・ッフ、そうだな」
では・・・という女の囁きと共に女は闇に消え、辺りに静寂がよみがえる。
「姐さん、父上。 もういいですよ・・・」
「「夜行・・・」」
「聞いていたのでしょう? なら説明は不要ですね?」
「・・・永久の別れ・・・か」
「「・・・・・・・・・・・」」
大和は儚そうに夜空を見上げ悲しくも笑う
雪奈は俯き、体を震わせる
「別れと・・・誰が言ったかな?」
「「!!??」」
「言ったはずだ、覚悟が必要か?・・・・と」
「そうか、分った。 今日はもう遅い早く寝よう・・・」
「はい、父上」
「夜行・・・後で、少し・・・良い?」
「?・・・いいけど」
雪奈は少し顔を赤くし、大和はやれやれ、と呆れて部屋に戻った
「ここじゃアレだ、部屋にいこう・・・」
「うん・・・・」
夜行は察していても何かは言わない、それが彼の優しさだった・・・
~夜行の部屋~
「久しぶりね・・・こうするのも」
「・・・だね」
二人は一つの寝台で添い寝をしていた、これは姉である雪奈のほんのささやかな我侭
でも、二人にとっては最後かもしれない安息の時間、幸せな時間
二人はどうでもいいことを話した、本当にどうでもいいことを、だけど二人にとってはこの最後 かもしれない会話がなによりの心の支えになるだろう、今まで姉として弟を育て、
見守っていた姉は自分が出来るのはこんなことだけだと、一時傍に居てあげられるだけだと、 心が苦しくても最後まで姉であろうとする姉の姿は夜行の決意を揺るがす
しかし、夜行もまた、強き姉のため今までは守られてきた自分だが、今度は自分が守ると、 心の支えになるとこの瞬間決意したのだった。
やがて、二人は意識を手放し、眠りに落ちた・・・
優しく、そして強く、お互いを抱き締めながら・・・。
~約束の日~
「それでは、行ってきます、父上、姐さん」
「うむ、気をつけてな・・・」
「夜行、此れを持っていって・・・」
「・・・これは?」
「私とお父様の髪を切って束ねたの、お守りよ」
「・・・ありがとう、大切にするよ」
夜行は俯いて震えていた、自分は独りじゃないと守ってくれる人達がいる
これほど心強いものはないだろう、絆は強く繋がっていると判るのだから・・・
「ふむ、ではわしからは此れを・・・」
「?・・・父上、これは?・・・」
大和からは木箱のようなものを渡された
「此れを開ける時は自分がもし、死地へと赴く時だけだ それ以外は開けるなよ?」
「・・・わかりました」
「すまんな、父親として出来ることがなくて・・・」
「・・・フフッ、見送りも立派な父の役目ですよ・・・・『父さん』」
「そうじゃな! ガッハッハッハ!!」
「それでは、行ってきます!」
「「行ってらっしゃい(行ってこい)!!」」
夜行は紅家を後にした
この別れが旅立ちである。 物語の最初の扉が開いた瞬間でもあった・・・。
~小川~
「・・・・・来ましたか」
「ああ」
「それでは答えを・・・ッフ、愚問ですね。 それでは行きましょう」
「頼む・・・と言いたいが」
「??」
「出て来い、それで隠れているつもりか?」
「あら? 気づいてたのね」
木陰から赤いローブを被った女が現れた
「当たり前だ、お前も管理者のようだな」
「そうね・・・。 嫌になっちゃうくらい・・・」
そう呟くと、女は自己嫌悪のように悲しい顔をしていた
「・・・すまない」
夜行はその顔を見た途端、罪悪感に追い込まれた
彼女はなりたくて管理者になったわけじゃない、その顔に偽りはない、と悟った
「気にしないで、自分が悪いのだから・・・」
「あぁ・・・では早速俺を送り込んでくれ、決意が揺らがぬ内に・・・」
「わかりました、それと・・・」
「?」
「これは私たちからの御詫びです、許してくれとは言いません、せめてもの償いです」
「!?」
女の手から一本の太刀が現れた、その太刀の刀身は黒色で日本刀に酷似しているが、
長さが日本刀の1.5倍ある長い太刀であった
「何故これを・・・否、すまない感謝する。 この太刀の名は?」
「ありません、貴方が決めてください」
「・・・夜影(やえい)、とでも名づけよう」
「それじゃあ、私からはこれを・・・」
「・・・弓?」
女の手からは弓が出てきた、其の弓は折りたたみ式で本体は黒色で黄色の毛並みが着いていた
「えぇ、この子の名前も決めてあげて」
「・・・雪姫(ゆきひめ)・・・」
「雪姫・・・良い名ね、この子にピッタリ」
「では、あちらの世界に貴方を送ります」
「その前に、アンタ達の名前を教えてくれないか?」
「私は、管輅と申します」
「私は、胡蝶よ」
白いローブを被った女が管輅 紅いローブを被った女が胡蝶と名乗った
「そうか、俺の名前は知っているかもしれないが、紅 夜行だ」
「「はい、それではいってらっしゃいませ(らっしゃい)」」
そう、この出会いも別れも物語の一部である
此の物語に必然はない、全てが人の手で明日を掴むが如く
此の物語にも明日はある、そして、これが紅 夜行と天の御遣いである北郷 一刀の
物語の突端であった・・・。
あとがき
どうも!FULIRUッス!
今回もなにやらやってしまった感が・・・
流石にベッタベッタすぎたような・・・。
もう少し、文が上手く書ける力が欲しいと願う今日この頃、、、
それでも面白いと思って頂ければ嬉しい限りッス!
それでは皆さん!御機嫌よう さよなら~
オマケ?
~紅家~
「行っちゃったね、お父様・・・」
「あぁ、そうだな・・・」
「後は、夜行が帰ってきたときに笑顔で迎えて暖かいご飯を用意する事かな?」
「わしは帰ってきたときに冥一杯稽古をつけてやる!」
「・・フフッ、そうですね!」
(夜行、貴方が帰ってくるまで、私は此処でずっと待ってるよ、
だって、貴方が帰ってくる場所は、此処なのだから・・・)
雪奈もまた、自分の物語を歩み変わろうとしていた
そんな彼女が見上げる空は、一体、何を知っているのだろうか?
空は唯、ひたすらに蒼く澄み切っている。
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真・恋姫†無双 天の御遣いと紅き武者 第弐話です
ようやく見習い卒業・・・ですか。
しかし、能力的にはまだまだ未熟!
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