よい子の童話劇場『たぬたろう』
むかしむかし、あるところに
ナウでヤングでイケてる、おじいさんと
全くイケてない、おばあさんが住んでいました。
おじいさんは、山へストリートライブへ
おばあさんは、川で流されにいきました。
おばあさんが、川へ自ら流されていると……
上流の方からドラム缶がどんぶらこっこ、どんぶらこっこと流れてきました。
おばあさんがそのドラム缶を拾って中を覗くと、中はコンクリートがびっしりと詰め込まれていました。
おばあさんは、おじいさんをビックリさせようと、片腕を筋肉モリモリに変化させてそのドラム缶を家へ持って帰りました。
ストリートライブから戻ってきたおじいさんはそのドラム缶を見るなり一言。
「ちょ、そのドラム缶マジすげぇんですけどぉ、というかマジパネェ。ちょっ、ちょ、俺割っちゃっていいっすか?つーか、マジで割るし」
そう言い放ったおじいさんは、自らのギターでドラム缶を半分に割りました。
すると、そこから可愛いたぬきさんが出てきました。
「おやまぁ」とおばあさん
「ドラム缶からたぬきとかマジうけるし。というかマジハンパネェよ、たぬき」
おじいさん達はそのたぬきを『たぬたろう』と名づけ、大切に育てました。
それから、三ヶ月後。たぬたろうはすくすくと成長し、30代の立派なサラリーマンになりました。
「大きくなったねぇ。たぬたろう」
「っていうか、マジ成長早くね?マジパネェよ、たぬたろう」
おじいさん達はたぬたろうの成長に驚きを隠せません。
「おじいさん、おばあさん。隣の村で吉岡員子(35歳・仮名)が男を求めて大暴れしているという噂です。この村にいつやってくるかわからないので、これから倒してきます」
たぬたろうの決意におじいさん達はたぬたろうに餞別を渡しました。
「これ、ヤンバルクイナ。お腹が空いたら焼いてお食べ」
おじいさん達の餞別をありがたく受け取ったたぬたろうは旅立ちました。
【終われ】
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