No.131060

真・恋姫無双〝麗〟~序章

骨骨さん

初投稿になります。
生暖かい目で見守ってくれると幸いです。
一刀くんがでるかどうかは未定ですが出る場合は春蘭や愛紗並になると考えておいてください。

2010-03-19 23:44:42 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1697   閲覧ユーザー数:1547

 

 

昔々……

巷ではとある傭兵部隊の噂でもちきりだったことがある。

 

曰く、万からなる大部隊だとか

曰く、十倍の戦力差を覆したとか

曰く、弱きを助ける正義の味方とか―――――いろいろ噂になったらしい。

 

実際に救われた村、壊滅した賊の数は相当なものらしいがその傭兵部隊に関する正確な情報は誰も知らなかったらしい。

実際に傭兵部隊が活躍する場を見ていた者にも話を聞いてみたが情報は全てバラバラだった。

 

目撃者A「マジで見たんだって!まだ子供なのに大木ごと盗賊を真っ二つにしたんだって!!」

――――――破壊神を見たという者……

 

目撃者B「いやいや、私が見たのは舞うように戦う可愛い子だったわよ?」

――――――舞姫を見たという者……

 

目撃者C「ボクが見たのは誰にも気付かれずに頭って人を倒したカッコイイ人だったよ!」

――――――暗殺者を見たという者……

 

目撃者D「たっ、助けてくれ……!魔女がっ魔女がっ……!仲間が………吹き飛んで……!!」

――――――魔女を見たという者……

 

目撃者E「私が見たのは良く解らないことを叫びながら天に向かって叫ぶ変な人でしたよ?」

――――――狂人を見たという者……

 

目撃者F「あの乱戦で遠距離から正確に敵だけを撃ち抜いていた……ありゃあ相当できるぜ……」

――――――狙撃手を見たという者……

 

目撃者G「俺は何百人もの賊をたった一人で止める義足をつけた男を見たぜ!」

――――――守護者を見たという者……

 

目撃者H「上の奴、嘘言ってんじゃねえ!俺が見た義足の男はたった一人で何百人もの賊を叩き潰した俺達の伝説だZE!!」

――――――鬼神を見たという者……

 

情報のほとんどがバラバラでその傭兵部隊の正確な情報は得られなかった……

数少ない信憑性のある情報のなかでは傭兵部隊の頭は子供でしかも複数人だと言うこと。

もう一つは傭兵部隊は庶人から『麗』と呼ばれているということ。

 

しかし『麗』はあるときを境にその活動を縮小した、その理由は不明。

活動を停止した訳ではなく今までは青洲を拠点に集中して活動していたが近年は各地に戦力を分散させた形で動いている。

 

その理由は不明だが……もしかしたら『麗』の首領が不在なのではないか?

 

―――――――少し前の青洲のとある飯店にて―――――――

 

「――――と、いうわけで俺は海を渡るぜ」

 

「どうしたんですか急に。とうとうボケましたか?」

 

「いつかボケると思ってたみたいな言い方やめろよ!俺は本気だ!」

 

「おーい命ちょっと薬持ってきてくれ、とびきりヤバイやつ」

 

「…………………(コクリ)」

 

「やめろやめろ!俺の話をちゃんと聞け!」

 

「いいだろう、ただしあまり近づくな。半径五メートル以内に入ったら問答無用でぶった切る……!」

 

「まあまあ落ち着いてくださいヨ。まずは小生の手で彼の脳を解剖…いえ改造することが重要だと思うのデスが?」

 

「銀~、それだと言い直した意味がないと思うんだけど~?」

 

「アウチ!小生一生の不覚!?」

 

「テメエはいつも不覚とってばかりじゃねえか。とにかく俺様の天才的頭脳による未来予測によると俺達の目的の完遂の為には『麗』首脳陣を一時解散させ各地で適当に名を売ってもらう必要があるという結果が出たんだ!」

 

「目的?あ~っと……確か国づくりだっけ?」

 

「『麗』の最終目標は今ある国を終わらせ新たに王国を作り上げること……でしたっケ?」

 

「いまさらだけどよ、国なんか創ってどうすんだ?」

 

「………お前等、自分が何する為に生まれてきたか考えたことあるか?」

 

「はあ?」

 

「な、なんですかいきなり?」

 

「やはり頭に障害が……」

 

「………………(フルフル)」

 

「勝手なこと言ってんじゃねえ!たまたま昨日寝るとき考えてたんだよ。はっきり言って今の俺達の状況は最悪だ!かろうじて生活できているがこのままいってもろくな人生歩めそうに無い。第一、今の生活はそこそこ楽しいが退屈極まりない……この鬱屈とした現状を打破する為には生きる目標みたいなものが必要だと考えたわけだ!そしてどうせなら歴史に名を残すような偉業を成し遂げようと思ったわけで――――――」

 

「つまり何かしら派手にでかい事がやりたい……と?」

 

「…………まあ………………そういうことに…………なるのか……な?」

 

「「「「「「………………………………………………………………<○><○>」」」」」」

 

「やめろ!俺をそんな目で見るんじゃない!いいじゃねえか別に!お前等も最近退屈だって言ってたじゃねえかよ!!」

 

「まあ………確かに……」

 

「国づくりか………結構面白そうですね?」

 

「〝王様〟は黒ちゃんだよね~?なら私は〝大将軍〟がいい~♪」

 

「おいおい勝手に決めんなよ!〝大将軍〟の座はわたさねえ!」

 

「じゃあ私は〝副将軍〟でいいよ~♪代わりに舞ちゃんが全部仕事やってね?」

 

「おまっふざっギャッ!」

 

「次いってみよ~♪」

 

「小生は〝科学者〟が合ってると思いますヨ」

 

「あなたの場合〝科学者〟の前に〝狂気の〟がつくと思いますよ?私は当然〝暗殺者〟ですかね?」

 

「素晴らしい!〝狂気の科学者〟!カッコイイじゃないですか!!」

 

「………………私は〝医者〟でいい……」

 

「「「「「それだけはやめろ!!」」」」」

 

「………………(しょんぼり)」

 

「え~と……じゃあ私は……〝警備隊長〟ぐらいがちょうどいいですかね?」

 

「まあいいんじゃない?」

 

「……さて、じゃあ俺は行くわ」

 

「行くってどこに?」

 

「最初に言っただろうが。今の俺じゃあ力不足だからな……ちょいと海渡っていろんな知識身につけてくる」

 

「うい。それじゃ『麗』一時解散ということで」

 

「じゃーねーまた明日ー」

 

「だから一時解散だって言ってるだろうが!」

 

「それじゃ、小生は資金を提供してくれそうなパトロンを探しにいって来ますヨ」

 

「アイルビーバック!」

 

「なんつった?」

 

「知らん!唐突に頭に浮かんできた!」

 

「俺は必ず帰ってくるぜ!」

 

「死なない程度にガンバレよ~」

 

「あっ、ちょっと待った!解散の前にやることがある!」

 

「はい?いったいなんですか?」

 

「とりあえず全員一列に並べー」

 

「「「「「「?????」」」」」」」

 

「並んだか?並んだな?それじゃあ全員でここに書いてある文章を読め」

 

「は?なんでだよ?」

 

「無駄に仕事したくないんだけど~」

 

「報酬は?」

 

「小生はあなたの体の一部で手を打ってあげてもよろしいですヨ?」

 

「………………私もそれで……」

 

「まあまあ、いいじゃないですか皆さん」

 

「テメエらいいかげんにしろ!十秒以内に読み上げないととんでもないことになるぞ!?はい、い~ち、に~い、きゅ~う」

 

「「「「「「はやっ!!?」」」」」」

 

「いいからいくぞ。せ~の――――――」

 

 

注:本作品はオリキャラを主人公とし、さらにその周りもオリキャラメインで構成されております。

  そのためオリジナル要素も多分に含まれ時系列、及びキャラクター崩壊の可能性を含むことになります。

  尚、本作品のオリキャラたちは名前だけ武将の名を借りますが生い立ちや武器、逸話などは無視されることになります。

  さらに言うならオリキャラがたまに天語を話したりしますが電波をうけたということで軽く流したりしてください。

  そして最後となりますがこの外史の管理者は呉ルートで蜀が勝手に同盟を破棄したことに例えようも無い不快感を示し、また

  劉備に対してもイマイチな印象しかないので蜀……というか劉備に対してキツイことを言ったりしたりする気まんまんです。

  まあ劉備達が出てくるのはわりと後のほうですが劉備好きの方は見ないほうがいいかもしれません。

  本作品はフィクションであり実在、及び他作品の団体、人物などとは一切関係ありません。

 

「………………なに今の?」

 

「昨日、俺の天才的な頭脳であの辺の星と交信した結果今の文章を読み上げるという結論に至ったんだ……」

 

「はい解散~」

 

「おつかれ~」

 

「乙~」

 

「おつ」

 

「おつです?」

 

「おつかレ」

 

「了」

 

 

 
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