寄せられたご意見に対する回答:
Q:最長老は誰か?
A:結論から申しますと、黄蓋か馬騰あたりです。
孫堅・黄蓋・黄忠・厳顔・曹嵩・馬騰・管輅の年長組七名のうち、
黄蓋は全将中唯一、三十路ラインをオーバーしているのではないかという
個人的観測によるものです(何せ自分で老いぼれと言っている辺り)。
理由としては、孫堅は一度彼岸に渡り、
その後人の道を外れた形で現世に戻ってきたため、
十年前に戦死する直前の、当時の若い姿のままです。
話す言葉は騒音おばはん臭いですが、外見は娘の孫策より僅かに上くらいです。
ですので外史にいる限りは今後老いることもなく、
よっぽどのことでもない限り(火山の爆発に巻き込まれたとか等)死することもないでしょう。
曹嵩は自慢の不老長寿(www)の薬で老化を遅らせてます(ただしまったく年を取らないわけではない)。
馬騰はおやぢ臭いので、結構いってるんじゃないかなと。
管輅は怪しい神水で若作り(爆)してるんじゃないでしょうか。
黄忠と厳顔は……あえて突っ込むのも野暮というものかと。
本作品における年齢別区分け:
年長組:
孫堅 黄蓋 黄忠 厳顔 管輅 馬騰 曹嵩 貂蝉 卑弥呼
年少組
孫尚香 呂蒙 周泰 張飛 馬岱 諸葛亮 鳳統 璃々 陳宮
袁術 許緒 典韋 程昱
年少組と年中組の中間:
郭嘉 荀彧 曹操 賈駆 董卓
年中組
華佗 北郷 上記以外の将
Q:度量の単位が後漢当時と比べておかしくね?
A:以前申し上げたとおり、いちいち計算するのが糞面倒なので、
日本伝来の尺貫法で表記しております。 悪しからずご了承ください。
北郷一刀 奥義一覧 完全版
銘刀・南海覇王
孫呉重代の願いと志を受け継ぐ、南海覇王と銘打たれた一振りの日本刀。
たとえ剣の形は違えども、その志にいささかの変わりなし。
奥義・女殺し
自慢の男根と口車で敵将を篭絡し、戦わずして自軍に引き入れる。
ただし、味方陣営の将から激しい嫉妬を受けるため、一戦につき一度が限度。
北郷流奥義 “滅”
北郷家に伝わる、亡霊や幽鬼のように実体を持たぬものを刺突して撃滅できる秘技。
その手のものに対してはきわめて強力ではあるが、孫堅を含む生身の人間にはほとんど効果がない。
非常に精神力を消耗するため、一戦につき一度が限度。 対管理集団戦でのみ使用可。
テーマ曲
戦場のメリークリスマス 筝曲版 (http://www.nicovideo.jp/watch/sm1528447)
志在千里 天上国(日本国)国歌 君が代
第十三章
-13-
【流言を流す人物】
さて、ひょんなことから馬騰さんと曹嵩さんの歓迎の宴を始めることになったのだが、
宴席を設けるにあたって、実はいくつか大きな問題があった。
まず、酒の確保。
我々孫呉の将軍の皆様方は、とにかく化け物級の酒豪揃いだ。
まぁそいつらが飲むわ飲むわ。
一人酒瓶一升と換算しても、中には四升も五升もがぶ飲みする大虎
(特に文台様とか母ちゃんとか鬼畜とか鬼神とか)がいるので、
まずこれらアルコール類をなじみの商人たちにまとめて発注しなければならなかった。
特に酒豪と思われる連中は、年長組の皆様。 十貫入りの大樽が優に二杯は要る。
飲むのか飲まんのかよう分からん連中が、年中組の人たち。
樽三杯くらい用立てしておけば良いか?
とりあえず、酒に関してはそれで良いだろう。
次に、メシとつまみだ。
うちの連中には、約三名、大のメンマ好きがいらっしゃる。
メンマ真理教の教祖、お母ちゃんが帝位に就いて以来すっかり華琳のお荷物と化した姉貴分、
あまりに元気すぎて石灯篭を爆破したことがあるあの子。
加えて最近は、鈴々がメンマ病に感染しつつあるらしい。
以前、野暮用で星の部屋にお邪魔したとき、
部屋一面に積み上げられた酒壷とメンマ壷のオンパレードには辟易させられたものだ。
さて、大食いの連中はというと、呉の古参の皆様には、意外なことにそういった人物は一人もいない。
強いて言えば文台様だったが、それはあくまでも常識の範囲内であった。
そんなに無茶苦茶食うわけじゃなかったらしい。
のだが。
まず、季衣。 続いて鈴々。 さらに恋、猪々子、春蘭。
さらに言えば、翠、華雄、焔耶も良く食うほうだった。
そこで材料を揃えに問屋まで行くことになったは良いのだが、
他の連中はみんな忙しいらしく、真っ先に飛びつこうとした雪蓮は冥琳に連行され、
年少組のみんなはご年配の方々にしょっ引かれ、
当然霞と愛紗は訓練の真っ最中。
恋を同行させるとちんきゅーきっくが炸裂する危険性があるしで、
結局空いてたのは俺のただ一人の侍女だけってね。
一刀「……で、ざっと概算で幾らになるんだ?」
菖蒲「そうですね……しめて……金三十万ほどかと」
一刀「ヴーーーーーーー!!!!」
俺は菖蒲が計算して出した概算要求額の大きさに吹いた。
一刀「FUUUUUUUUUUUUUUCK!! Bullshit!!!!! 何でそんなにかかるんだ!!?」
菖蒲「ひゃぅっ!!? 主上……その、ふぁーーーーくなんとかというのは、どういう意味なのでしょうか?」
一刀「ふざけんじゃねぇ糞が、ていう意味の天の言葉だ!
というか、突っ込みどころはそこかい!!」
いかん、泣きたくなってくるぜ。
毎度毎度、あいつらときたら……無理やり奢りが駄目だからって、
メシに誘っては自分だけいっぱい食って、勘定の時には金持ってねぇからって俺一人に払わせて、
特にあのグルんぐるンの竹筒頭(袁紹)なんか、無駄に馬鹿高い代物を頼んでおきながら、
俺が代わりに金出すのが当然だって態度で、後になっても返しゃしねぇ!!
あの桂花だってんな真似しないぞ!!
麗羽の奴? あぁ、あまりにもムカッ腹が立ったんで、
ひねくれ者の皆さん呼んで、丸半日くすぐり地獄の刑に処してもらいましたよ?
華琳とか星とか雪蓮とかシャオとか悠とか蒲公英とか呼びつけてね!!
斗詩は大泣きしながら謝ってたけれど、本人が反省の意思を示さなければ意味がないもんね。
菖蒲「はわわわわわ……」
おーい、徐晃さん、キャラ違ってますよ?
まぁいい…とっとと品を卸してもらうか。
一刀「御免」
問屋のおやぢ「おぉ、これは御使い様に徐晃将軍ではござりませんか。
いつも贔屓にして頂いております」
菖蒲「こんにちわー」
問屋のおやぢ「今日は陛下はご一緒ではござらんので?」
一刀「あぁ、文台様なら、今頃鈴々や季衣たちをシメてる最中だろうな」
問屋のおやぢ「あー、なるほどねぇ……禁軍の兵さんが零してましたぜ。
一周半里の城内十周全力疾走はきつすぎるってさぁ、だぁうははは」
菖蒲「はぁ……城内十周、ですか」
うん、相変わらず苛烈だねあのお母さんは。
問屋のおやぢ「ところで今日はどんな御用で?」
一刀「あぁ、ここに書いてある品を来週までに揃えて欲しいんだけど、出来る?」
問屋のおやぢ「ほぉ、鶏肉が三貫に牛肉が二貫、あとは醤(ひしお)が二升半……
ほかにも結構ありますな……こりゃ許昌から早舟よこしたほうが良いかなぁ……」
菖蒲「如何でしょうか? もしご無理であれば他の商人の馴染みの方から融通していただくことも」
問屋のおやぢ「いや、ご心配には及びません。 あ、そうそう、言い忘れるところでした。
ちょっと耳貸してください」
一刀・菖蒲「はい?」
問屋のおやぢ「こりゃ自分が卸仲間から伝え聞いた話なんで、単なるうわさの域を出ないんですがね……
この洛陽に、何やら奇っ怪な仮面を額につけた
女が出没しているらしいんです。 んで、なんでも自称正義の味方だ何とかで、
無頼を気取ってはお尋ね者を捕縛したりしてるもんで、とにかくやたら武がたつんですわ」
菖蒲「あぁ、私も聞いたことがありますね。 確か華蝶……なんでしたっけ」
一刀「華蝶仮面だな……俺は警備じゃないんでそこら辺りは良く知らんけど。
たしか愛紗と凪がそっちだったかな」
菖蒲「主上は砲兵隊教導ですものね」
一刀「おやっさん、その無頼の女って一人だけ? それとも二人以上?」
問屋のおやぢ「んー…白だの赤だの黒だのと、何人かいるみたいですぜ。
どうも、白いのが黒いのを追ってるようなんですが……
んで、こっからが本題なんですわ。 そのわけの分からん連中なんですがね、
確かに正義感を看板に掲げるあたり、お尋ね者のしょっ引きには
協力的なんですわ。 警邏隊が来る前に現れて、
御用人をひっ捕らえて、すんぐいなくなっちまう」
問屋のおやぢ「で、これが問題なんですわ。 今のところまだ表立ってはそういった話は出てこんのですが、
『かような無頼漢に仕事をさせておいて、洛陽の警邏部隊はいったい何をやってるんだ、
到着が遅すぎるし信用できない』ってぇ流言を流す輩が出始めたそうなんですわ。
なんでも、暴漢の被害に遭いかけた女子(おなご)たそうで」
菖蒲「……それは、事実なのでしょうか?」
問屋のおやぢ「すんません、さすがにそこまでは……」
一刀「分かった……貴重な話をありがとうおやっさん。
菖蒲、店主に礼を。 酒の本数を三十本から三十五本に増加」
菖蒲「はい」
一刀「それじゃ、頭金はここに」
問屋のおやぢ「へいっ、まいど!!」
俺ら二人は、問屋の店主から聞かされた話を頭の奥で反芻していた。
無頼漢。 あちら風に言えば、正義のヒーローか。
しかし、ヒーローが活躍するところ、官憲の肩身というものは総じて狭いものである。
ウルトラマン然り、仮面ライダー然り。
官憲はいつもヒーローが活躍する、その影で人知れず泣きを見てきた。
ヒーローと官憲は、正義の心は同じでも、経緯が違う。 ゆえに、お互い相容れぬ。
ならば、どうするか。
菖蒲「彼らが暗躍する余地を与えない……
犯罪が多発する土壌をそもそも作らないことこそ、肝要なのかもしれませんね……」
一刀「そうだな……誰だか知らないが、正義気取りの無頼漢も、黒い噂を流す輩も、どちらも気に入らん。
なら、警備網を大規模に刷新して、連中を演目の部隊から引き摺り下ろしてやろうか」
菖蒲「私も協力いたします」
一刀「ありがとう。 なら宴会の終わった後で、早速計画を練らないとな」
それは、華蝶仮面との全面対決。
さぁ、正義気取りの無頼漢よ。
お前たちの仕事を干し上げるときが来たようだ。 待っているが良い、ハッハッハ!
俺と菖蒲は決意を新たに、城まで戻っていった。
このときの俺たちはまだ知る由もなかったが、
噂を流した張本人である黒い仮面の人物というのはまさしく五胡の間諜であり、
後々になって管輅さんが忠告する、粛清すべき対象人物うちの一人となる。
その人物の名は、司馬仲達。
五胡の単于であった呼厨泉を弑逆(しいぎゃく = 暗殺)し、
張譲を吊り上げて献帝劉協を誘拐、さらに王の名を偽称して
四百万の軍勢を孫呉に差し向けた智多星こと呉用が、孫堅の治める洛陽に放った間諜である。
正真正銘の正義漢と、正義漢を装った偽善者。
草の臭いを嗅ぎつけた趙雲と間諜である司馬懿は、
すでにこの頃から仮面姿で、人知れず互いを熾烈に牽制しあっていたのである。
曹嵩と馬騰は、司馬懿ら五胡の間諜の暗躍を阻止すべく、洛陽までやってきたのであった。
第十三章十三節終了
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上記内容にすべて同意された方のみ、
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