この作品は原作のキャラの性格が変化したり時代背景が変わったりします。またオリジナルな展開などもいれようと思っています。
なので原作好きの方また特定のキャラが好きな方はスルーしてください。
前回のあらすじ
袁術こと美羽に保護された一刀。自分が『天の御使い』であると七乃にいわれる。果たして一刀は御使いとして何ができるか。始まる新しい日常。真恋姫無双~ありえたかもしれない外史~始まります。
一刀(知らない天井だ……)
目を覚ました一刀はボケをかまして昨日のことを思い出した。
(そうか俺は昨日…)
服を着て愛刀を持って部屋をでる一刀。廊下を歩いていると美羽と七乃に出会った。
「おはよう二人とも」
美羽「うむ、おはようなのじゃ」
七乃「おはようございます~」
美羽「どうじゃ調子は?」
「おかげさまで。よく眠れたよ」
そうじゃろそうじゃろと頷く美羽。
七乃「北郷さんちょうどよかった~」
「どうした?」
七乃「今から私は政務とかがありますので北郷さんお嬢様と一緒にいてくれますか?」
「俺はいいけど…袁術はいいのか?」
美羽「妾はかまわんぞ」
「わかった。それから二人とも俺のことは一刀と呼んでもかまわないから」
七乃「いいんですか~?」
「ああいいよ。北郷と呼ばれるのはなんか慣れないし、それに二人は俺の恩人だからな」
七乃「わかりました~では私のことは七乃とよんでください~」
美羽「うむ、七乃がそう言うなら妾の真名も特別に呼んでもいいのじゃ」
「二人ともありがとう」
美羽「では行くのじゃ一刀」
そう言って歩きだした美羽のあとに続く一刀。
夜
一刀は寝具の上で横になっていた。
「あ~疲れた~」
七乃と別れた一刀はひたすら美羽の相手をしていた。最初一刀は子供の相手だろとたかをくくっていた。しかし、美羽の相手は一刀の予想を超えていた。何かというと我侭がすごかった。とにかくすごかった。考えるだけで疲れるので割愛。
「七乃さんすごいな…」
そう呟いた一刀は七乃のすごさを実感した。
「でもまあ美羽は素直ないい子だな。ちょっと…欲望に忠実すぎるけど…周辺の大人が甘やかしすぎなのかな」
苦笑する一刀はそのまま夢の世界に旅たった。
それから一刀は美羽の城ですごした。一刀は七乃などに教わりながらこの世界の字を覚えていった。字を覚えたことにより七乃に政務を押し付けられたりもした。何もわからない一刀は街の様子をみてそこから何をすべきかを考えていった。
住民の税を安くした・働き口がない者もために仕事を斡旋した・街の治安をよくするために警備隊を結成したりとさまざまな政策を行っていく。それは一刀が現代にいたときの知識を模倣しただけであったが七乃や文官たちにとっては目を見張るものであった。
また、中庭で鍛錬をしているのを七乃と美羽に見られ、美羽にいわれ武官と余興で戦わされたりもした。そこで袁術軍屈指の武官20人抜きを行い、七乃がその強さに驚き
「そんだけ強いなら武官としても頑張ってくださいね~」
と言い一刀は隊を持たされた。一刀は人を指揮したことがなかったが自分なりに考え兵士たちを訓練していった。そのなかで一刀自身も軍略などを学んでいった。その一刀自身の強さと勤勉さは部隊の人たちを惹きつけていき北郷隊は団結していった。そうして一刀の部隊は袁術の軍の中でも精鋭ぞろいになっていった。
このように一部の人の策略により一刀は袁術軍のなかで武官兼文官という立場になっていった。さらに一刀は重要な役割を担っていた。
それは美羽の相手である。というのも七乃が忙しい時に七乃以外で美羽の相手ができるような人間が他にいなかったので自然と一刀にまわってきたのである。政務中、訓練中、非番のときそんなの関係無しに美羽に召集されるのであった。その時の文官や北郷隊の面々や女中たちなどの顔は非常に不憫なものをみる眼であったとか。一刀曰く、「どんな仕事よりも美羽の相手が一番疲れる」とのこと。
このような非常に忙しい立場ではあるが一刀は元の世界ではあじわうことのできない満足感を得ていた。
そのような一刀の優秀さは最初疑いの目を向けていた者たちも次第に一刀のことを認めていき信頼を得ていった。(まあ殆どの理由は美羽の我侭に文句を言わずに従っている一刀の人柄なのだが)
七乃は一刀が優秀なことに気づくとさらに仕事を押しつけていった。
七乃曰く、「優秀な人はしっかり使わないと~。フフフ」とのこと。
しかし、仕事を一刀に押し付けて楽をしている七乃だが裏ではしっかり美羽の周りにはびこる屑たちを牽制しているのだが一刀が気づくのはちょっと後の話である。
そんなある日美羽達の元に兵士が報告にきた。
七乃「賊退治ですか~」
兵士「どうしますか?」
七乃「美羽様の風評に関わりますからね~。行きますよ~もちろん。討伐に行くのは私と北郷さんの隊で十分ですね~」
七乃はそう言うと兵士に命令をしていった。兵士はそれを聞くと美羽達のもとを去っていった。どうやら近くの邑に賊が出没しており略奪などをおこなっている様であった。
「俺もいくのか?」
七乃「はい~もちろんです。一刀さんと北郷隊は強いのですから当然ですよ。」
「…そうか…わかった」
そういう一刀は『白夜』と『月詠』を強く握った。
七乃「お嬢様ちょっと私たちでてきますので留守番頼みましたよ~」
美羽「うむわかったのじゃ~でも早く戻ってくるのじゃ」
それから一刀と七乃は準備するために美羽のもとを去った。
(初めての実戦か………)
初めての実戦を前に一刀は何を思うのか。
後書き
本当は2話と合わして1つの話だったのですがなんとなく分けました。次回はいよいよ実戦ですが描写をどう書くかが難しいですね。あとこの話で書いている文官・武官一刀、美羽の御盛などの詳しい話は番外編などにして書いていきたいと思います。
ちなみに、袁術軍屈指の武官20人抜きですがこれは普通に恋姫にでてくる武官主要キャラ全員できますのでけっしてチートではありません(笑)元々が袁術軍なので現段階では武官・文官の質はそんなに高くないのではと思っています。ではみなさんまた
設定 北郷隊 一刀が隊長をしている部隊。その強さは袁術軍屈指のもの。隊の全員が一刀に忠誠を誓っており、一刀の命令を忠実にこなす。また一人一人の戦闘力も非常に高いものになっている。並みの兵士では歯が立たない。将軍クラスも複数であたれば決してひけをとらない。
ちなみに一刀の旗印は原作どおりに十文字である。
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