No.126929

真・恋姫†無双 金属の歯車 第二十三話

この作品について。
・真・恋姫†無双をベースにとある作品の設定を使用しています。クロスオーバーが苦手な方には本当におすすめできない。
・俺の◯GSを汚すんじゃねぇって方もリアルにお勧めできない。
・ちなみにその設定は知っていれば、にやりとできる程度のものです。
・この作品は随分と厨作品です

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2010-02-27 03:46:53 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:2294   閲覧ユーザー数:2063

※いっつも真面目なのでギャグ回です。キャラは壊してないのでご安心してください。

※こんな回でも本編です。

 

 

 五胡を退けた蜀軍一行は南蛮に急行していた。

人的被害はないものの、農作物を奪われるなどは人の生きる気力を失わせる。

この事態に劉備率いる蜀軍は南蛮平定に立ち上がった。

しかし蜀は未曾有の事態に直面していたのだ!

 

 

二十三話 七縱七禽 ~Which or Which~

 

 

「ぼー」←猫派

「ぼー」←猫派

「いかん、主と愛紗が役に立たん!」←犬派

 星の言うとおり、とてもじゃないがケインに危険人物指定された男の面影はなかった。

「みいは猫じゃ・・・気持ちいいにゃ・・・」

 今は敵のはずである孟獲の頭を撫で回している。だが一刀の愛撫は孟獲のツボを的確を抑えた撫で回しであり、着々と篭絡の準備を整えているのであった。・・・完全無意識だが。

「う~、このかわいさは反則だよぉ」←かわいいもの好き

「と、桃香様。もうちょっと・・・優しく」←桃香派

「ええい、桃香様も役に立たんぞ!」←犬派

 一方の桃香はその辺で捕まえてきた量産兵を抱きしめていた。だがその強力な抱擁は着々と量産兵の意識を奪っていた。やっぱり完全無意識である。桃香の隣では焔耶が意識を失った量産兵を心配そうに見つめている。

ちなみに役に立たんと言ってる桔梗も、ちょっとやってみたいと思っていたりする。

「あらあらまあまあ」←猫派

「にゃー!待つのだー!」←猫派

「お姉様!かわいいよ!」←かわいいもの好き

「いや・・・私はいいよ・・・」←かわいいもの好き

「ねえ、雛里ちゃん。私たちの努力・・・無駄だったね」

「けど・・・かわいいから・・・」

 軍師二人もいろいろ用意した作戦があったが、平和に物事が進めば文句はなかった。

「・・・・・・・・・・・ねこ」

「はわ・・・れんれん様・・・」

「恋殿ー」

 各々無意識か、はたまた意識しているのか。どちらにせよ、蜀は着々と南蛮を平定を進めていた。

要するに蜀軍は南蛮軍と壮絶な戦いを繰り広げていたのである!

 

 

―――魏

「・・・はっ」

 魏の政務はすぐに終わる。まあ頂点が完璧超人で下にいる人間も真面目が多い。そのため午後はゆったりとした時間があることが多い。

そんなゆっくりとした時間の中で、華琳が頭にぶら下げている螺旋か、それとも髑髏の髪飾りか、何かを察知したように彼女の顔つきが変わった。

「どうした、華琳?」

 暗殺者の気配での感じたのか。そう思ったケインはいつもの変態紳士ぶりをおさめ、あたりを警戒する。

「ケイン。貴方は犬派?猫派?」

「何だいきなり?」

「いいから答えなさい」

「狸派だ」←狸派

「お兄さんは天の国では狐と呼ばれているのでは?」

「狸は犬の仲間と聞きましたが・・・」

「ええい、だまらっしゃい。風に稟」←狐

「ちょうどよかった。風に稟、貴方たちは?」

「私は猫派ですかねぇ」←猫派

「私は犬ですね」←犬派

「おい、華琳。そこまで聞いておいて自分が言わないのもどうかと思うぞ」←犬派

「私は犬派よ」←犬派

 悪い?と言いたげな口ぶりだが、今の彼女はそんな不機嫌さは見られない。

どこか・・・そう、使命感を感じる。

「いい機会だわ。はっきりさせておきましょう」

・・・

・・

「犬か猫か・・・ですか?」

 華琳の目の前には、ケイン率いる特務部隊、三羽烏の三人だった。

どうやら夏侯姉妹との鍛錬がちょうど終わったらしく、横には季衣と流琉の姿も見えた。

華琳には実に都合がよかった。

「私は犬派ですね」←犬派

「うちは猫・・・というか虎ですわ」←虎派

「私はかわいいからどっちでもいいかな~」←どっちも派

「なるほど・・・どっちもというのは実に耽美な響きだな」

「ケイン。貴方は一気に掻きこみすぎよ」

「二兎追うものは二兎とも得ず・・・だ」

「いや、その理論実践できるの隊長だけやから・・・」

 真桜の突っ込みに感心したのはその場にいる女性陣はいっせいにうなずくのであった。

「春蘭と秋蘭は・・・うむ、鍛錬中か」

 少し離れたところで、姉妹と季衣と流琉の需要供給二人組は二対二の鍛錬を行っていた。

さすがの変態紳士も声をかけるのは憚っている。

「春蘭なら昔同じ質問をしたときに私って答えてくれたわ」

「その春蘭を見て秋蘭は姉派と答えるんだろうな・・・姉萌えって奴か」

「なんや?えらい人が集まってるやん?」

 華琳が声に惹かれ後ろを振り返ると酒の瓶を手にした霞が、面白そうにこちらを見ていた。

「ああ、霞。ちょうどよかったわ。貴方は猫と犬といわれればどっちをとるかしら?」

 華麗に酒を素通りした華琳は、突拍子にたずねる。

「んー。猫・・・いや虎かな?」←虎派

「姐さん!」←虎派

「真桜!」←虎派

 と虎好きは二人は抱きしめあっていた。

「季衣は食べ物とか答えそうだな」

「流琉に言ったら両方調理しそうだからあの二人には聞かないでおきましょう」

「そうだな・・・やめておこう」

「さあ気が済んだわ。戻って明日の分の仕事でもしましょう」

「ん?何か忘れているような・・・」

「そう?何も忘れていないと思うわ」

 何か忘れていると思ったケインは虚空を見上げるが、横を華琳が一気に通り過ぎたため考えるのをやめ政務室に急いだ。

・・・

・・

「華琳さまぁ、私は犬派ですぅ」←雌犬

 今日も魏は平和だ。

 

 

―――呉

「ん?」

「どしたの?玲二」

 雪蓮を机に縛り付けるために玲二が見張っていたが、その玲二が何かを感じたように宙を見る。

「突然だが犬か猫かと言われると・・・俺は猫派だ」←猫派

「あら偶然ね、私も猫派よ」←猫派

「虎が何を言ってる。早く仕事しろ」

「いいじゃない、冥琳。ねえ冥琳はどっち?」←虎

「犬派だ。さあとっとと仕事しろ。玲二もふざけるな」←犬派

「いや、これは俺たちにとって一大事だ。今のうちにはっきりさせておかなければ内乱に発展するかもしれんぞ!!」

「何を馬鹿な・・・」

「この時点ですでに呉は二分された!」

 拳を握りしめ、玲二はかつてない熱血を強調した。

ちなみに玲二を嗜めようと、服の裾を引っ張っている蓮華は犬そのものだった。

「冥琳も知ってるだろ!明命は呉きっての・・・いや大陸きっての猫好きだ!」←猫派

「ああ、そうだな」←犬派

「明命が言い出すかもしれんぞ!犬派の軍師の下では働けませんって!」←猫派

「玲二・・・そのくらいにしなさい」

「蓮華はどっちだ!?」←猫派

「え?私は犬派だけど・・・」←犬派

「蓮華!?貴方犬派だったの!?」←猫派

 驚きを隠せない雪蓮に、今日はもう執務が不可能かと察し、早々に書類を片付ける冥琳。

「んー、気になるわね。ちょっと調査に出かけましょうか」

「うむ。これは重大な事件だぞ」

 そういって猫派二人は政務室を飛び出した。もとい逃げ出した。

「冥琳・・・」

「大丈夫ですよ、蓮華様。たまには息抜きでよろしいでしょう」

 見捨てられた子犬のように蓮華は冥琳を見るが、さも心配していない・・・というか慣れている冥琳は、雪蓮と玲二の机に大量の書類を追加するのであった。結局息を抜かせる気はさらさらないのである。

・・・

・・

「猫か犬か?」

「猫です!」←猫派

「いや明命は知ってる」

 廊下でいきなり出会ったのはお猫様まっしぐら。明命と小蓮、亞莎だった。

「シャオも猫かな・・・」←猫派

「そういえばホワイトタイガーがお供だったな・・・」

 はじめてみた白虎と大熊猫に恐怖を感じた玲二は少し鳥肌が立っていた。

「亞莎はどっちかしら?」

「私は・・・かわいければどちらでも」←どっちも

 実に亞莎らしい回答だった。

いまだに雪蓮と玲二に慣れないのか、伏せ目がちだったが。

「けど猫と犬って性格間逆だよね。結構争いの種になりそうだね」

「その理論でいくと冥琳は犬だから祭さんは猫派ってことになるか」

 小蓮の理論はいかにも正しいように聞こえた玲二は相槌を打つ。そこでその二人が出てくるのも自然といえば自然だった。

「儂がなんだと?」

「あら、祭。ちょうどよかったわ。貴方は猫派?犬派?」

「む・・・うーむ」

「あ、悩むんだ」

 雪蓮が思わず声をあげるが、そこにいる全員が同じことを思っただろう。

以外にも祭は深く悩み始める。

「犬・・・ですかな?」←犬派

「あれ?小蓮理論が外れた」

「なによ、玲二。その理論は?」

 顎に手を当て探偵のように振舞っている玲二に対し、小蓮は半目になって玲二をみる。

「策殿・・・また戯れをしているのですか?」

「いいじゃない。たまには息抜きで・・・あとは穏と思春ね・・・」

「思春は犬だろ」

「誰が犬だ・・・」←犬

「やっほー思春さん。できれば俺の首に当ててる小刀をどけれもらえればうれしいんだがなー」

 いつの間にか後ろを取られて完全棒読みな玲二は、不快音が鳴るような動作で後ろを見る。

「もー玲二さん。思春ちゃんをからかってはいけませんよ~」

 どうやら穏も一緒のようだ。この組み合わせは珍しい。

「シャオの理論でいくと玲二が猫派だから・・・思春は犬派ね?」

「おい、雪蓮。俺は思春と仲悪くないぞ」

「首に小刀をあたられておきながらよくそんなことがいえるな・・・」

 図太い玲二に感心したのか小刀を納めた思春が不機嫌度十割増しに、玲二を睨みつける。

「思春ちゃんは犬派ですよ~。この前わんちゃんに餌あげていましたから~」

「な!の、穏。適当なことを言うな!」←犬派

『ほっほ~う』

 珍しく大慌てな思春に雪蓮と小蓮に迫られる。姉妹がいいおもちゃを見つけたようだった。

「し、失礼します!」

「あ、逃げた!追うわよ、シャオ!」

「まっかせて!お姉さま!」

 煙幕と共に思春が消えるが、戦いの天才雪蓮からは逃げられないだろう。姉妹と忠犬が慌しく去っていった。

「穏はどっちなんだ?」

 とりあえず命の危機が去った玲二は、忘れていたことをたずねた。

「私は玲二さん派ですよ~」

「玲二もやるのう」

「不潔・・・です」

「玲二様・・・」

 穏の発言で一気に針の筵に変わってしまったのであった。

なんだかんだで今日も呉は平和だ。

 

 

 その頃、南蛮の地・・・。

「桃香!?これお持ち帰りしてもいいよね!?」

「もっちろんだよ!もう全部お持ち帰り!」

 桃香の腕の中には孟獲こと美以が納まっている。・・・そろそろ窒息寸前だ。

「主、桃香様・・・食費とか考えていますか?」

「養う!俺、養うよ!」

 やっぱり蜀も平和だ。

 

 

おまけ:

一刀「はぁ・・・」

玲二「どうした?一刀?」

一刀「正史にダンボールを忘れてな。たまにあれを被らないと・・・」

玲二「はぁ!?」

一刀「あれは・・・いいものだ」

三狐「よくわかっているな、一刀!あれは世界中のエージェントが愛用しているスニーキングアイテムだ!ロッカーと同じくダンボールに命を救われたエージェントは数知れないだろう!」

玲二「俺だけか?俺だけ仲間はずれか!?」


 
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