この作品は、オリジナル要素を大量に含みます。
原作重視の方は、注意して下さい
キャラクター崩壊の可能性もあります
オリキャラありです
それでも良い方は、どうぞ
王座
王座に着いた頃、貂蝉、桃香と華琳が既にいて、貂蝉の隣に白装束の男性が立っていた
貂蝉「御主人様、この人が話したい事があるんですて」
???「始めまして、貴方が北郷一刀様ですね」
一刀「そうですが、貴方は?」
ワイト「私の名前は、ワイト・リーと申します。ここの外史とはまた別の外史を管理している者です」
一刀「別の外史の管理人?」
ワイト「はい」
貂蝉「うふふ、ワイトちゃんは、武器作りの天才なの。色んな世界の武器を作っているのよん。たしか、他の外史で御主人様に武器を作ってあげていたわよね」
一刀「俺に?」
ワイト「はい神虎さんに頼まれて弐振りの刀を作りました。たしか名前は・・・『双虎牙戟』でした。あれほどの者に使われたならあの刀も幸せでしたでしょう」
ワイトは懐かしく、別の世界で作った武器の事を話した
一刀「それよりワイトさん、話とはなんですか」
ワイト「あ、話がそれましたね、失礼。実は、私が担当する外史である物が盗まれたのです」
一刀「盗まれたのに何でこの外史に?」
貂蝉「それを盗んだ人が外史の管理人の一人なのよん」
ワイト「それで、この外史に逃げ込んだ事を突き止めたのです」
華琳「それで?その盗まれた物は何?」
ワイト「太平要術の書です」
全員「なんだって!」
華琳「あれは確か燃えて無くなったはずじゃ」
ワイト「太平要術の書は私が作った物で、それを南華老仙に渡したのです」
華琳「なんで、あんな危険な物作ったのよ」
ワイト「確かに危険な物でした、ですがあれは人を導くための物です。そのため悪しきことに使用した場合天罰が下るようにしたのです」
一刀「それじゃ、また黄巾党みたいな奴らが出てくる訳か?」
桃香「そんな、せっかく平和になったのに」
ワイト「いえ、それを出来るのは上巻の方です」
蓮華「上巻って言うと、盗まれたのは別の?」
ワイト「はい、上巻は南華老仙に渡した物で、盗まれたのは下巻の方です」
一刀「上巻と下巻、どう違うの」
ワイト「上巻は、人の心を操る事を記しています。そして、下巻は世界を破壊出来るほどの力を持っていて、死者をよみがえらせる事も出来ます」
一刀「死者をよみがえらせる?まるで神の書みたいだな」
ワイト「はい、あまりにも危険でしたので封印したはずですが・・・・」
華琳「それが、盗まれた訳ね」
ワイト「面目ありません」
雪蓮「それで?太平要術の書は誰に盗まれたの」
ワイト「はい、于吉と左慈いう者です」
一刀「于吉と左慈?」
貂蝉「さっきあたしが言った外史の管理人よ。別の外史で御主人様に恨みがあるのよん」
一刀「それじゃ、逆恨みじゃないか」
ワイト「おそらく于吉達は五胡に逃げたと思います。あそこから禍々しい気配を感じました」
華琳「それが分かっているなら何ですぐに取りに行かないのよ」
ワイト「先ほども言いましたが、盗まれた太平要術の書はとても危険なのです。この世界を破滅する可能性もあるのです」
華琳「う、」
雪蓮「それで?私達にどうしろと?」
ワイト「貴方達に盗まれた太平要術の書を取り返して貰うあるいは破壊してもらいたいのです」
蓮華「それは、あまりにも『無責任かもしれません!』っつ!・・・」
ワイト「無責任です、自分でもそう思っています、しかし貴方方に頼むしかないのです」
華琳「それは、どういう事?」
ワイト「太平妖術の書は元々南華老仙が張角に渡した物、そしてそれを破壊できるのは渡された外史の住民あるいはその子孫のみです。そして、盗まれた太平要術の書もこの外史の物と認識してしまったのです。ですから私が取り返しても何も出来ないのです。」
一刀「(・・・・子孫?)」
貂蝉「今、華佗ちゃんと卑弥呼が調査しているわ、そろそろ戻ってくるかも」
その時、一人の青年と白ビキニを着けた巨漢が入って来た
卑弥呼「貂蝉、今戻ったぞ」
華佗「なんだか、すごい事になっていたぞ。見た事も無い物や生き物が沢山いた」
ワイト「おそらく、干吉達が別の外史から連れてきたのでしょう。今五胡は、あの者達によって支配されていますから、それに外史の管理人なら他の外史から連れてくる事も可能です。」
一刀「・・・貂蝉、光達を正史に帰してあげてくれ」
桃香「御主人様、それってつまり五胡と戦う事」
一刀「ああ、あいつらをこの戦いに巻き込みたくない。それからしばらくワイトさん達と話をさせてくれないか。それから光達を呼んできてくれ」
桃香「分かりました」
桃香達は王座から出て行き、残された五人は黙り込んだ
一刀「・・・貂蝉、本当はもっと早く光達を正史に帰す事が出来たんじゃないか?」
貂蝉「さすがに御主人様には、ばれているみたいね」
一刀「何でもっと早く光達を帰さなかったんだ!」
貂蝉「あの子達にこの世界に留まってほしかったからよ」
一刀「・・・まさか光達を巻き込む気じゃ」
ワイト「やはり一刀さんもそう思いますか」
貂蝉「あら、ワイトちゃんも気付いていたのね」
ワイト「貴方が彼等を連れてきたタイミングが良すぎましたからね、まるでこの事が起きる事を予測していたみたいに」
貂蝉「今回の敵は御主人様達だけじゃ敵わないかもしれないの、だから光ちゃん達を呼んだわけ」
華佗「確かにあそこと戦うのはヤバイぞ」
卑弥呼「フム、あの者達は必ず力になるはずだ」
だが、一刀は二人の言葉を聞かず顔を貂蝉に向けた
一刀「・・・貂蝉、光達を帰すための道具を出してくれ」
貂蝉「・・・・分かったわ、でも覚悟してよ、御主人様達だけじゃ本当に苦労するわよ」
一刀「覚悟はできている」
そのとき光達、子孫全員が入って来た
光「北郷どうした、俺達を呼び出したりして」
空「あ、卑弥呼さん華佗さんお久しぶりです」
一刀「皆、元の世界に帰えるようになったから。だから早速帰ってもらえないか?」
全員「え?」
一刀のいきなりの言葉で全員が戸惑った
歩「じゃあ、あたし達帰れるわけね」
歩の一言で喜ぶ者達が何人かいた、しかし
光「俺はここに残る」
一刀「え?」
予想もしていなかった答えが出てきた
歩「ちょっと光!あんた何言ってるの?元の世界に帰りたくないの?」
光「帰りたいよ・・・・けど・・」
愛里「けど?」
光「・・・・北郷・・・盗み聞きのつもりじゃなかったんだけど俺、さっきの話聞いたんだ。戦争が起きるのだろ?」
一刀「な!」
戦国「なら、俺達を帰らして自分達だけで戦おうとしているのか?」
平安「北郷、皆に何も言わず帰らせる気だったのか?」
光「帰りたい人は帰った方が良いよ。けど俺は残るよ」
鉄「オイラも残るぞ!そんな事聞いて帰れるわけ無いじゃないか!」
空「私も賛成です!」
いきなりここに残ると宣言した光達は決心した目をしていた
そして一刀が取った決断は
一刀「・・・皆、ごめん!皆を巻き込みたくないんだ!」
一刀は貂蝉から渡された鏡を光達に向けた
光「な、北郷なにをする!」
戦国「この光は!」
大気「北郷・・・・君」
鏡は光り出し光達を包み込みこんだ
そして光(ひかり)が収まると部屋から子孫達が消えていた
一刀「これで良かったんだ、そうだろ皆」
一刀が扉の方へ向くと、蜀、魏、呉の皆がいた
愛紗「御主人様が決めた事です、私達は御主人様に従います」
鈴々「もう、鉄達に会えないのか?」
桃香「仕方ないよ、大気君達は天の世界の人達なんだから」
華琳「さて、これから大変よ、悲しむ暇なんて無いのよ!」
魏軍「御意!」
雪蓮「寂しいわね」
冥琳「そういうな、私だって寂しいさ」
蓮華「・・・姉様」
王座では、静かで暗くてそして重い空気が包み込んだ
正史 聖フランチェスカ学園
戻ってきた時、俺達は聖フランチェスカ学園の校門前に立っていた。雨が降っていて、日付を見たとき丁度、一刀達の世界に行ってから二週間が経っていた。どうやら歩達が外史に行く日に戻ってきたようだ。
光「・・・戻ってきたみたいだな」
空「そう・・だね」
戦国「さっき、サヤ達から電話が入った。どうやら他の皆も鏡に触れた場所に戻ったらしい」
平安「俺達は嫌な夢でも見ていたのか?」
光「夢じゃないよ」
そう言うと光は手から光を放った。それは凪から教わった氣である
大気「皆、どう思う」
鉄「納得できるわけ無いのだ」
愛里「一刀さん、あの時寂しそうな顔をしていました」
平安「多分、もう会えないと思ったんだろう」
戦国「あの馬鹿が!」
光「北郷・・・・・もうお前には会えないのか?」
見上げた空は、灰色の雲で覆われており日の光が一つも見えなかった
あとがき
五胡の話がようやく来ました!
なんかシリアスな話になってきました
今回出てきたオリキャラ、ワイト・リーは自分が前書いていた小説に出てくる人物です。
その話は、結局途中で止めましたが、この話は完結まで書きますからご安心を
オリキャラ説明
名前:ワイト・リー
外史の管理人。管理人以外の仕事で武器など作っている。神から依頼される事もある。
太平要術の書も南華老仙に頼まれて作った術書という設定です。
今回出てきた、『双虎牙戟』は、karasuさんが書いていた真恋姫無双~天より舞い降りし虎の子に出てきた武器です。
しっかり、karasuさんから許可を頂いています
皆さん、次回を楽しみにして下さい
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今回は五胡編の序章だと思ってください
けっこうシリアスな感じになってきます
皆さん温かい目で見て下さい