No.124865

冬眠するチルノ~チルノ様に捧げる書

TAPEtさん

昔私はゆっくり愛での小説を書いてました。韓国語で、
その中でいくつかを苦労をして逆翻訳してゆっくり愛でwikiにあげたことがありまして、これはその一つです。

ゆっくりの小説の設定をしらない方も大体楽しめると思います。

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2010-02-16 21:28:50 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:3759   閲覧ユーザー数:3557

 

2009年8月22日 後前9時02分 

ゆっくり出来るところに行かれたチルノ様への哀悼の心を込め、この作品を捧げます。

 

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冬になったら、全てのゆっくりたちは各家にか帰り、またゆっくりできる春さんが来るのを待ちますが……

返って、冬が来るのをずっと待っていたゆっくりもあります。

「あたいったらさいきょおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」

吹雪に打たれながらちるのは森中に聞こえるように叫び上げました。それほど嬉しいのです。

小さいちるのは今年が初冬ですが、他のちるのたちみたいにこのちるのも冬はとってもゆっくり出来る時だと思っています。

外はすごい吹雪ですが、それは我らのゆっくりした⑨にはもっとゆっくりできるっていう信号弾にすぎないのです。

「ちるの、そんなにずっと外ばかりいると風邪引くわよ。」

秋まで大ちゃんがちるのも見守ったというと、冬になると大ちゃんも冬眠に入り、レティーがちるののお世話をします。

「大丈夫、ばかは風邪引かないよって大ちゃんが言ってた!」

「(それはいい言じゃないわよ)…とにかく、早く入りなさい。このぐらいだと道に迷っちゃうわよ。」

「わかった、レティー!」

ちるのは吹雪の中から遊ぶのをやめて、巣に入りました。

巣の中は暖かいです。ちるのとレティーは?係ないけど、あの中には大ちゃんが冬眠中だからです。

「せっかくの冬なのに、家の中ばっかだとあたいつまんない!」

「無茶言わないの。幾らなんでもこんな寒さにずっと外にいるとゆっくりできなくなっちゃうわよ。」

いくら冬のゆっくりたちとはいえ、万能ではありません。なんといってもお饅頭、こおったりすると春までそのまま何も出来ず囚われてしまいます。

冬をたくさん過ごして見たレティーには経験があります。

「明日になったら治まるから明日遊んで今日はもう寝るよ。」

「むむむ…、わかった。」

ちるのはレティーに大ちゃんよりもよく懐きます。

それは大ちゃんはいつも見られるけど、レティーは冬でしか出会えない大切な親友だからです。

 

 

 

翌日、吹雪が治まってちるのはレティーと一緒に外に出ました。

外は真っ白な世界。

「ゆわああはあっ!!」

ちるのちゃんの目がピカピカしてます。

「冬には危ない連中もいないから楽に回れるわよ。」

 レティーの言葉を聴かず、ちるのは雪の上に丸い跡をつけながら跳ね回ります。

「ゆうっ!!つめたい!たのしい!!!」

「まだまだ子供、か…」

レティーはため息をしたら、近くの坂へ上りました。広い視野からちるのの様子をみるためです。

 

 

「きゃはははっ!こおった、こおった!」

ちるのは冬眠中の蛙を探して、朦朧なやつをこおらせながらしばらく一人であそびました。

そうやって駆け回ったら、ちるのはふと独りだって事に気づきました。

「あたい、独りで寂しい…そうだ!皆とこに行こう。あたいったらやっぱさいきょう!」

そう思ったちるのは普段一緒に遊んでたルーミアのとこに行きました。

 

「ルーミア、あそーぼう!」

でもルーミアちゃんの「あそぶのかー」っていう答えは聞こえませんでした。ルーミアちゃんは出ませんでした。

ルーミアちゃんも冬眠に入ったのです。

ちるのがいくらまってもルーミアは答えません。

「…ゆ、そうだ!ルーミアたちはひるにはおやすみだったよね!あったいったらうっかりものね!」

ルーミアはまだ昼だから出ないのだと思い、ちるのは他のミスッチちゃんとかリグルにいくのもやめました。

じゃあ、誰に行こうか?ちゃんちゃんならお昼でも大丈夫だよね、そう思ったちるのはちぇんの内に向かいました。

 

「ちぇええええええええん!おそぼおおおおう!」

「ゆうん?誰なの?」

八雲一家が住むこの巣から出てきたのはちぇんじゃなくらんしゃまでした。

「らんおばちゃん!ゆっくりしていってね!」

「ちるのちゃん(ガタガタ)こんなゆっくりできない時にどうしたの?」

「ゆ?どうしてそんなこというの?ふゆさんはとってもゆっくりできるんだよ?」

「あんたたちは(ガタガタ)そうかもしれないけど、ちぇんは冬には遊べないよ。寝てるの。」

「ゆうん?ねぼうしてるの?」

「ちがうよ。ゆっくりは冬になったら冬眠に入るものなのよ。冬の間ずっと寝るの。」

「とうみん?ずっとねる?どうして?ふゆさんはゆっくりできるでしょ?」

「だからそれはあんただけの(ガタガタ)だってば。もう帰りなさい。春になったらまた遊べるから。」

そういってらんおばさんはさむそうに体を揺れながら巣に入りました。

「……あたいったら…わかんない。」

ちるのはしばらくそこにいてから、家に帰りました。

 

 

「ううん?」

レティーはちるのが帰ってくるのを見て坂から降りてきました。

「ずいぶんはやいんじゃないの。もっとおお暴れると思ったのに。」

「ねぇ、レティー、とうみんってなに?」

「…冬眠はね、私達みたいな冬好きのゆっくりじゃないゆっくりたちが冬の間ずっと寝るのよ。」

「どうして?ふゆはとってもゆっくりできるといったでしょ?」

「あなたとわたしにだけだわ。大ちゃんも寝てるじゃない。他のゆっくりたちは冬の間そんなに活動できないわよ。だからねむるのよ。」

「どうして?どうしてふゆはみんなゆっくりできないの?どうしてあたいだけふゆずきなの?だれもあたいとあそんでくれないよ!

こんなにゆっくりできるのに、しろくてつめたいのいっぱいふってきて、とてもゆっくりできるのに、どうしてあたいはひとりぼっちじゃなきゃいけないの!?」

「………」

「ヤダよ。あたい、そんなのヤダ。あたい、ともたちといっしょにできないふゆさんなんかいらないもん!ふゆさんはあっちいって!はやくいっちゃえ!」

「……」

ちるのはそう冬を向かって、さけびつづけました。冬はちるのとレティーだけの世界。でもその中でちるのちゃんはひとりぼっちだった。

まるで、誰もいない天国のように、独りでその場にいることがちるのちゃんにはもうゆっくりできるものじゃなかった。

ちるのちゃんは冬さんがゆっくり出来なかった。

 

 

ちるのは巣の中に入り込みました。

そして大ちゃんのそばにいって目を閉じました。

「ちるの、なにしてるの?」

ついて来たレティーがちるのの様子をみていいました。

「あたいもとうみんする。それじゃ、はるさんになったらみんなとあそべるもん!」

「それじゃ冬は見逃しちゃうわよ。ちるのはずっと冬がくるのをまったでしょう?」

「あたいは……!!」

ちるのは戸惑いました。このまま寝ると冬さんはすぐいってしまいます。

でも、ちるのは長い長い冬を、友達もない冬を一人で過ごす事考えたら苦しくなりました。

「あたいったらふゆなんかよりともたちといっしょがずっとゆっくりできるよ!だから…あたいもうねるよ!」

そういってちるのちゃんは眠りにつきました。

もう、冬が過ぎて春さんがくるまでおきないでしょう。

 

 

 

「ちるののばか」

 

 

 

地から芽が一つ二つ生えてきます。凍った川が溶けて、冬眠中の蛙も起きはじめます。

「はるですよおおおおおおお!!!」

リリーホワイトの叫び。

やっと、春がきました。

ゆっくりたちも巣から出てき始めました。

「ゆう!!」

「春さん、ゆっくりしてね!」

「やっとゆっくり出来ない冬さんがいっちゃったぜ」

「春なんだね!わかるよ!」

大ちゃんとちるのちゃんがいる巣にも春がやってきました。

「……ゆう?なんだか暖かいよ?」

大ちゃんが先に春に気づいたようです。

大ちゃんは起きて、ふとちるのちゃんがじぶんのそばで寝てることに気づきました。

「ちるのちゃん?ねえ、もうおきましょ?春が来たよ。」

大ちゃんもまさかにちるのちゃんが冬中ねたとは気づかず、ちるのがただ遊びつかれて眠っていたと思いました。

「ゆうう…はる…ゆっ!はるさん!」

「ちるの?」

「はるだよ!!!」

ちるのちゃんは叫んで、だいちゃんを抱きつきました。

「ち、ちるの。どうしたの、いったい?」

「大ちゃん、あたい、かんばってねたよ!もうともたちといっしょにあそべるよ!あたいいってくるよ!」

「えっ?ちるのちゃん、それって」

どういうことか聞こうとした大ちゃんを待たず、ちるのは外に出ました。

「ちぇええええええん!」

「にゃ?ちるのちゃんだね!わかる、わかるよ!」

「これからずっとあそべるね!」

「わかるよ、ちぇんもずっとちるのちゃんとあそびたかったよ!」

ちるのちゃんはちぇんと昼間ずっとあそびました。

 

 

夜になったら夜妖怪のゆっくりたちに言って遊びました。

「ルーミアー、あそーぼー!」

「はるーなのかー、ちるのちゃん、ゆっくりするのだ!」

「ゆっくりしていってね!ふゆにあそべなかった分ずっとあそぶよ!」

「そーなのかー」

「リグルとミスッチもいっしょにあそぶよ」

「そーなのかー」

 

 

 

そう一日中遊んだちるのは月がぐれるとする頃に巣に帰ってきました。

「ちるの、どうしてこんなおそくくるの?心配するじゃない。」

「ゆう…大ちゃん、ごめん。」

「これ、レティーさんからのお手紙よ。」

「ゆ?……あたいったら字読めない。大ちゃん、呼んで。」

「もう」

 

 

『ちるのちゃんに

ちるのがねっちゃってからすごく寂しかったよ。ちるのが早くはるになってともたちをあそぼうとしたのはわかるけど、

わたしもちるのちゃんといっしょにいられるといいなって思いながらふゆまでまってきたんだから。

わかってほしかったの。

今年はこうお別れね。次の冬には私とももっとあそんでね。それじゃ、冬にまた会おうね。

                            レティーが』

 

 

 

 

「…レティー?」

ちるのは、レティーの気持ちなんかぜんぜん考えてなかった。

ちるのがしっていたレティーはいつもおとなっぽくて、おかあさんみたいで、

ちるのがいないから寂しかるだろうとか、そんなこと思いもしなかった。

「レティー!」

ちるのは宙へ叫びます。でも、冬はもう終わり、レティーがまたあえるのは一年も後です。

「レティー…」

自分だけ考えて、レティーの気持ちはぜんぜんかんがえてなかったんだとおもったら、ちるのはボロッと涙が出ました。

「ちるの…」

「大ちゃん……ゆええええええええん!!」

「はいはい、なかないで、ちるのちゃん。次の冬にはちゃんとレティーともあそぶのよ。」

「う…うん、あたい、ふゆにはレティーとゆっくりして、春になったらまたともたちとゆっくりするよ。」

「うん。……そうだ。朝出て何も食べてないでしょう?家にまだ冬篭り用の食料があまってるの。たべましょう?」

「うん!あたいってばおなかすいた!」

すぐにまた元気になるのも⑨(ちるの)の良いさでしょうね。

 

 

今年のちるのの初冬はそういうとんでもないようにすぎちゃいました。

次の冬にはもっとたくさんのともたちとゆっくりできるでしょう。

なんといっても、ちるのちゃんは最強ですから。

 

 

 

 

 

 

「あたいったらさいきょおおお!!」

「食べながらさべばないでよ!ちるのちゃん!」

 

 

 

 
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