真・恋姫無双 二次創作小説 明命√
『 舞い踊る季節の中で 』
第11話 ~ 堕ちるがままに舞う魂(後編) ~
(はじめに)
キャラ崩壊やセリフ間違いや設定の違い、誤字脱字があると思いますが、温かい目で読んで下さると助かります。
この話の一刀はチート性能です。 オリキャラがあります。 どうぞよろしくお願いします。
北郷一刀:
姓 :北郷 名 :一刀 字 :なし 真名:なし(敢えて言うなら"一刀")
武器:鉄扇(二つの鉄扇には、それぞれ"虚空"、"無風"と書かれている) & 普通の扇
:●●●●
得意:家事全般、舞踊(裏舞踊含む)、意匠を凝らした服の制作、天使の微笑み(ただし本人は無自覚)
気配り(乙女心以外)、超鈍感(乙女心に対してのみ)
最近の悩み:明命、頼むから、そんなに強く背中から抱きつかないでくれ、こう色々困る箇所が出てくるから(涙
(今後順序公開)
★オリキャラ紹介:
諸葛瑾:
姓 :諸葛 名 :瑾 字 :子瑜 真名:翡翠
武器:"双天" 対の双剣
武力:52(平均的な将を60とした場合)
智力:81
政治:89
家事:92
魅力:想像にお任せします(w
焦った時の口癖:『 あうあう 』又は 『 ぁぅぁぅ 』等の類語です
性格:基本的に温厚で、外見に反して大人の女性
だが、焦ると地が出てしまう。(朱里と違って、自分を律しています)
警戒心が強い性格だが、一度心を許されると、親身になってくれる。
妹がいるため、基本的には面倒見が良く、放っておくと、食事を取るのを忘れる明命を心配してよく食事
を差し入れていた。
やはり、妹がいるためなのか、時折人をからかって、その反応を楽しんだり、とんでもない悪戯を仕掛け
る悪癖もある、だが性質の悪い事に普段が完璧なだけに、周りは怒るに怒れないでいる。
家事全般は人並み以上に出来、そこらのお店以上と自負していたが、丹陽で知り合った男性の腕を見て
自信を喪失。 以降こっそり腕を磨いているが、全然敵わないと嘆く毎日を送っている。
武術は好きではないが、妹達を変態共から守るため、必要最低限身に付けたもの。
姉妹揃っての発育の悪さをコンプレックスに思いつつも、それを武器にする強かさを持っている。
自分を子供扱いしない男性が好みだが、言い寄ってくるのは変な趣味の持ち主ばかりで、17の時、現実
の男(変態の多さ)に愛想が付いた時に『八百一』と出会う。 以降のめり込み、妹達を洗脳するも、
基本的には周りには秘密にしている。 そのうち執筆も行うようになり、掲載されるようになる。
数年たった現在では、定期的な愛読者もつき『八百一』の主要作家の一人となっている。
黄巾の乱後、作品が益々洗練され、世に愛読者を急増させる要因となった。
明命(周泰)視点:
一刀さんが、雪蓮様達に、舞の礼だと城に招待されました。
でも、雪蓮さまたちの様子からして、違うと判ります。
理由は判りませんが、一刀さんが目的のようです。
思春様が一刀さんを連れてきて、雪蓮様達とお話をしています。
よく分かりませんが、一刀さんは、天の国から来られたようです。
遠い異国と思っていたので、吃驚しました。
雪蓮様は一刀さんを、仲間に引き込みたいようです。
どうやら私が前に話した事が元で、認められたようです。
一刀さんが認められるのは、私にとっても嬉しいことです。
ですから、雪蓮様の問い掛けに、思いっきり返事をしました。
びくっ
だけど返事をしたとたん、
ものすごい寒気がしました。
見ると翡翠様が、ものすごい雰囲気で私を睨みつけます。
(あ・あの、私、な・何か悪い事したのでしょうか?)
翡翠様の迫力に、思わず震えてしまいましたが、やがて、翡翠様からの圧力が無くなり、ほっとします。
いったい、なんだったのでしょうか・・・
とりあえず、今は、一刀さんの事を優先させる時です。
雪蓮様が言うには、
一刀さんの血を孫呉に入れるため、一刀さんは他の人と、抱き合わないといけないようです。
一刀さんに抱きつくのは、ぽかぽか心地良いです。
でも、一刀さんが、誰彼構わずそうするのは、なんか嫌です。
こう、胸の奥が、締め付けられるような、感じがします。
そう思っていると、一刀さんが雪蓮様に向かってゆっくり歩き出しました。
そう言えば、一刀さんは一般常識が無い所がありました。
雪蓮様に向かって、そんな行動に出ては危険です。
そう思い一刀さんを止めようと、思った時、
一刀さんの様子が、おかしい事に気がつきました。
表情が無くなり、ものすごい冷たい目をしています。
チクリッ
胸が痛いです。
あんな顔の一刀さんを、見たくありません。
とにかく、一刀さんを止めなければ危険です。
翡翠様も気がついたらしく、一刀さんを止めようと、声をあげますが、聞こえていないようです。
私の声も届きません。
思春様が、とうとう動いてしまわれました。
トッ
いけない、このままでは本当に、・・・思うより先に体が動きました。
このままなら何とか、思春様より早く・・・
一刀さんを捕まえようと、手を伸ばし、捕まえようとした時、
フワッ
一瞬私の目の前を、何かが遮りました。
それがそのまま、私の肩を横からそっと押し、
気がつくと、目の前にいた一刀さんは居らず。
私の手は、空を掴みます。
今のは?
私は、今の不思議な現象が分からず、手を見つめてしまいます。
はっ、いけません。
そんな事より今は、
そう心を切り替え、振り返ると、
思春様が、床に転がり、動けないでいます。
一体何が?
「無駄だよ、点穴したから、解穴しない限り、指一本動かせやしない」
そこに、一刀さんが振り向きもせずに、
思春様に、どうでもよさげに、呟きました。
えっ、では、一刀さんが思春様を?
信じられません。
一刀さんは、とても武をしているようには、感じられないからです。
ですが、次に起きた出来事は、私の考えを否定するものでした。
祭様の弓を事無げに封じ、冥琳様の鞭を斬り落としてしまわれたのです。
ぞくりっ
その姿に、背筋が寒くなりました。
あれだけの強さを見せられながら、いまだ、一刀さんが武を身に付けているように、見えないからです。
何故一刀さんが、そんな真似をするのか分かりませんが、雪蓮様を傷つけさせる訳にはいけません。
そう思い、一刀さんを止めるため、突っ込みますが、また先程のように一瞬視界を奪われたと思ったら、一刀さんを
すり抜けてしまいました。
いえ、正確には、こちらの進行方向を逸らし、避けられたと言う事が、今度は分かりました。
キンッ
「だめですっ!」
「だめですっ!」
翡翠様の行動と言葉に、一刀さんは、やっと止まってくれました。
良かった、雪蓮様は無事です。
雪蓮様は、一刀さんを刺激しないように、ゆっくりとその場を離れます。
ですが、私の心は、それどころでは、無くなりました。
翡翠様の言葉に、胸が締め付けられます。
翡翠様は、一刀さんが、何故こういう行動を起したのか、気がついたようです。
その理由を、知っているようです。
ズキンッ
またです、苦しいです。
翡翠様が、一刀さんの苦しみを理解されている事が、
それは、本当は喜ぶべき事なのに、
ズキンッ
胸が痛いです。
分かっています。
悩みを理解できない事が、
分からない事が、
自分を許せないのだと思います。
ズキンッ
今、一刀さんの前に立っているのが、
私でない事が、
何故か、とても悲しいです。
苦しくて、痛くて、悲しくて、
目から涙が溢れます。
今の立っている位置が、
一刀さんと私の距離が、
一刀さんと翡翠様との距離が、
まるで、私達との距離の差のように感じて、切なくなります。
やがて、一刀さんが床に座り込むと、翡翠様が目で私を呼びます。
「一刀さんを、背中から優しく、抱きしめていてあげてください」
私は、言われるままにしました。
一刀さんが、今とても傷ついているのが分かるからです。
だから、私は、精一杯抱きしめます。
一刀さんを暖めるように、
一刀さんが少しでも癒えるように、
ぎゅっと、抱きしめます。
不思議です。
一刀さんを暖めるつもりが、
一刀さんを癒すつもりが、
私の方が暖められます。
私の方が癒されます。
もう、先程の
痛みも、
苦しみも、
悲しみも、
切なさも、
今はありません。
ただ、
一刀さんの温もりと、
一刀さんの鼓動の音が、
とても私を安心させます。
私の鼓動の音も、大きく、はっきり聞こえます。
とても、心地良い感じです。
しばらくして、雪蓮様達が、こちらに戻ってきました。
惜しいですが、一刀さんから離れる事にします。
ですが、翡翠様は手で、私にそのままいるように、言ってきます。
みんなの前で抱きつくのは、何故か、気恥ずかしいですが、
せっかくなので、もう少し、この感触を楽しむ事にします。
一刀さんは、赦され、私達の仲間になるようです。
翡翠様が、何故か、悲しそうな顔をされましたが、
その理由が、その時の私は分かりませんでした。
でもこの後、翡翠様の話しを聞き、
翡翠様が、何故そのような顔をされたのかが、
私にも理解できました。
一刀さんの悩みの正体を、
一刀さんの苦しみを、
一刀さんの痛みを、
一刀さんの悲しみを、
そして、知りました。
一刀さんが、どんなに私達を大切に想っているいるかを
一刀さんが、どんな気持ちで先程の騒ぎを起したかを
その事で、一刀さんが、どんなに傷ついたかを、
私は、また胸が痛くなりました。
苦しくなりました。
切なくなりました。
私の目から涙が、溢れてきます。
でも、今は一刀さんの方が、もっと苦しいはずです。
だから、一刀さんが、少しでも楽になるように、
私は、今想っている想いを、籠めて、
一刀さんを、優しく抱きしめます。
少しでも、一刀さんが癒されるように、
つづく
あとがき みたいなもの
こんにちは、うたまるです。
第11話 ~堕ちるがままに舞う魂(後編)~ を此処におおくりしました。
あぁ、なんと言うか、脳内の明命が、勝手に私の指を動かし、執筆します。
それを見ていて、こう、なんか背中がむず痒くなりました。
恥ずかしさのあまり、転がり回りそうになりました(汗
さて、現状では、明命は、まだ自分の気持ちの正体に、気がついていません。
まぁ、この作品明命は、雪蓮の言葉の意味にも、気がついていないような、お子様思考の持ち主ですから、仕方な
いのかも・・・・
さぁ、この初心な明命を、今後どう導いていくかが、自分でも楽しみです。
さて、読者の皆様は気がついていられるでしょうが、この作品の二人には、それぞれテーマが設定されています。
彼女達の立場は、
翡翠:政治家・軍師(光) / 明命:将・密偵(闇)
彼女達の仕事の一部
翡翠:政略による救済 / 明命:護衛や暗殺による救済
一刀にとっての二人は
明命:暖かな日差し / 翡翠:闇夜を照らす月光
翡翠:義姉 兼 恩人 /明命:義妹 兼 恩人
等と相対する関係です。
それにあわせて、それぞれの視点での書き方も、微妙に変えてあるつもりです。
( 結果がそれに準じているかは別(w )
さて、次回は、
今回、仮初ですが、雪蓮達と和解した一刀、
ですが、やはり本当に、和解しているわけではありません。
この時点では、一刀からしたら、仕方がないから、したと言うだけに過ぎません。
さて、これが、この作品にとって、吉と出るか、凶と出るか、作者たる私にも分かりませんが、
頑張りますので、どうか最後までお付き合いの程お願いいたします。
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『真・恋姫無双』の二次創作のSSです。
明命√の作品となります。
一刀の傷を知らない明命は、どう想うのか・・・
拙い文ですが温かく見守ってください