No.121203

忘却

松来うにさん

説明のしようが全く無い;
短編連作3です。

2010-01-29 18:20:27 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:475   閲覧ユーザー数:474

薄れていく記憶…

 

 

僕が生まれて12年間、様々な事があった。

 

でも、あまりよくは覚えていない。

 

最近までは鮮明に覚えていたのに…

 

何故だろう?この道を進むにつれて、徐々に記憶が無くなっていく…

 

忘れたくないのに…

 

またひとつ記憶が無くなっていく…

 

失いたくないのに…

 

またひとつ記憶が無くなっていく…

 

 

僕が死んでからどれくらい経ったのだろう?

 

覚えている記憶はただひとつ、僕が12歳の誕生日を迎えた事だけ…

 

薄れていく最後の記憶…

 

僕と言う存在が無くなっていく…

 

僕は…

 

 

―――

 

 

――

 

 


 
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