僕は知らない
僕が殺された事を…
正式には何時だかわからないが、僕は3日前に殺された。家族と共に…
昨日、僕は見た事もない場所で目を覚ました。ここにいる人…と言っても、まるで人の形をしていないが、この人の話によるとそうらしい。そして、テレビで報道されたらしい事も聞いた。只、そのテレビが何処にあるかはわからないが…
気が付けば、僕は人の形をしていたであろう人の後を付いて歩いていた。どうやら、先の方に行けば行く程、形を失っていくらしい。ならば、何故僕は列に並んで歩いているのだろう?
訳もわからないまま、只僕は歩いている。わかる事と言えば、自分の意志では動けないと言う事。
…先の方に、歪んだ空間が視える。多分、あれが境だろう。いつか、僕も境を越えて行くのだろうか?
今はまだ…よくわからない……
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説明のしようが本当に無い;
短編連作2です。