If 蜀endアフター みどりの章 前編
と、いうわけでまずこの小説を見るに当たって注意事項↓
・結構ストーリーも時代設定も捻じ曲げちゃってるかもしれません。
・描写が多い可能性があります。
・性格が・・・壊れてる、かもですね。
・タイトルは登場するメインのヒロインをあらわしているだけです。
内容自体に関係はありません。
それでもいいという方、お進みクダサイ。
ここの一言、たぶん見てる人いないね。
ではどうぞ。
「・・・い・・・!す・・・い・・・!!・・・翠!!!」
「え・・・あれ?ご主人様・・・?ご、ご主人様・・・!」
どこだかよく分からないところで向こうのほうから彼が私を呼んでいる。
「ダメ・・・だ・・・!!翠・・・!!」
・・・
「・・・ご主人様ぁ!!!!」
目が覚めると、そこは自分の寝室だった。
「・・・はぁ・・・はぁ・・・。・・・?」
夢・・・。夢か・・・。
「・・・・・・。・・・うぅ・・・。ひっく」
何がなんだか分からない。・・・ただ、無性に怖かった。
「・・・寒い。・・・寒いよ・・・」
外から優しい月明かりが差し込む。青白い月明かりに照らされた彼女はいつもよりもか細く見えた。
「ご主人様・・・」
「はあああ~~~~~~」
「お姉様どうしたの?」
「いや、なんでもねーよ。・・・はああ~~~~~」
「なんでもない人がそんなため息つくわけないじゃん」
廊下の柵に腕を掛けてため息をつく。
後ろには蒲公英が立っている。
「ご主人様となんかあったの?」
「?? 特になにも・・・」
「ん~・・・。あっ、分かった。逆でしょ?」
「逆?」
「ご主人様と何にもしてないからため息ついてるんだ」
「・・・んなわけねーだろ」
「じゃあなんでそんなため息ついてるの?」
理由・・・は多分、夢のことだと思う。ハッキリと見えていないしあやふやにしか覚えていないけど、
それでも思い出そうとするだけで悲しい気分になる。
「言ってくれなきゃ分かんないよ」
「これは言ったって蒲公英には分かんねーよ」
「・・・子供扱いする気なの?」
「そうじゃなくて。・・・これはあたしの気持ちの問題だから。あたし以外どうしようもないだろ?」
「そっか」
とはいってもこのままため息ばかりついているわけにもいかないし・・・。
「なぁ蒲公英。メシでもいかないか?」
「えーっと、今から星姉さまとお勉強するの」
「星と?」
「うん。お姉さまも来る?」
蒲公英はにやっと笑う。
「・・・いや、やめとくよ」
蒲公英は少し考えるようなそぶりを見せて翠の耳に口を近づける。
「・・・ご主人様を誘っちゃいなよっ」
「はぁ?なにいってんだよ」
「なにって別になんともないじゃん。・・・どうせお姉さまとご飯いく人なんてあたししかいないでしょ?」
「他にもいるわっ! ・・・まぁでもどうせご主人様仕事中だろうしいいよ」
「いいじゃん別に~。ご主人様は女の子の誘いならたとえ火の中水の中、閻魔様の裁きの最中でも飛んでくるよ」
「・・・愛紗の目の前でもか?」
「・・・それはちょっと難しいかもね」
「うーん・・・でも・・・」
「そういえばご主人様は最近女癖が悪くないでしょ」
「・・・言われてみればそうだな・・・ってなんの話なんだ」
「いいから聞いてて。多分ね、蒲公英の予想なんだけど・・・」
「やっぱりあたしに魅力がないから・・・」
「なんでそうなるかな~。話聞いててってば。 ・・・でね?
多分なんだけどご主人様、向こうで女の子とあんまり接してなかったらしいから
久しぶりに帰ってきて慣れてないんじゃないかな?女の子に」
「なんで蒲公英が知ってんだよ」
「だってご主人様『俺は向こうで他の子と寝たりなんてしてない』って言ってたんだもん」
「『寝る』って・・・。な、なんてこと言ってんだ!」
でもちょっとだけ嬉しかった。
「しかもご主人様・・・、ここだけの話帰ってきてからもまだ誰ともしてないらしいよ」
「へっ!?あっあれが?」
「うん」
「・・・ご主人様の・・・最初・・・」
「なんで顔真っ赤にしてるの?想像しちゃったの?」
「ッ・・・ま、真っ赤なんかじゃない!!」
そこで蒲公英は手で制する。
「だけどね、お姉さま。さっきも言ったとおり今のご主人様は女の子に慣れてないの。
だから待ってるだけじゃご主人様は来てくれないよ?」
「・・・う、うん」
「じゃあ星姉さまとの約束すっぽかすのも後で何されるか分かんないし行ってくる。・・・頑張ってね!」
そう言い残して蒲公英はその場を離れる。
「変な気ぃきかせやがって・・・」
この後ご主人様と一緒に・・・
「なっ、なに考えてんだあたしは・・・」
気を落ち着かせる。
「うん、これはあれだ。その、ご主人様が女に慣れてないって言うから・・・。
慣れさせてやるために・・・だな」
ちょっと深呼吸して・・・、
「・・・しょうがないからメシでも誘いに行ってやるか」
翠は一刀の部屋の方へと歩き始めた。
今、一刀は椅子に座って愛紗、朱里と向き合っていた。
「・・・全く、ご主人様は仕事が遅すぎる!」
「手伝わされる身にもなってほしいですよね。・・・はぁ」
「・・・すまん」
仕事だ仕事だ仕事だ。最近の俺の生活はかなりしんどい。やはり一年のブランクはでかいようで。
普通の学生がブランクののちまた太守の仕事を始めたのだ。愛紗のノルマなんてこなせるはずがない。
「・・・ここも間違っておられる」
「こっちもですよ・・・」
「・・・ご、ごめん」
「ご主人様は帰ってこられてからずいぶんと仕事の質が落ちましたね?昔ならばこの程度お一人でこなしていたでしょうに」
「いや、まぁそりゃ空きがあったからな」
「言い訳は耳にしたくありません。しゃべっている暇があれば手を動かしください」
「そっちが聞いたんじゃん・・・」
「何か?」
「・・・なんでも」
そんな感じでちょいちょい小言をはさまれながら仕事をしていた。
途中朱里が抜けてからも朱里の分の小言はちゃんと愛紗一人でカバーできていた。
「はぁ・・・」
「・・・どうされました?まだ終わったようには見えませんが・・・」
「・・・いや、やっぱり俺太守の仕事向いてないなぁ・・・って」
「なにを突然言い出されるのですか」
「なんかだんだん自信なくなってきた」
「・・・わ、私のせいでしょうか」
「あ、いや違う違う。愛紗は良くやってくれてるよ。・・・ただやっぱり自分の仕事を自分で出来ないって、なんかダメだな・・・って」
「いっいやその程度の小言をお気になさらないでください」
「愛紗は戻ってくれていいぞ。やっぱり人に頼るのはダメだって分かった。成長しないからな。ここからは何が何でも一人でやる」
「・・・」
「休暇だったのにゴメンな。もう今日は休んで明日に備えてくれ」
「大丈夫です!」
「いいから。・・・俺より愛紗の方が仕事してるんだ。その上俺の方が休暇が多くなったら俺はこれからどんな顔して愛紗に会えばいいんだ?」
「・・・すみません」
「別にあやまることはないぞ」
それだけ言うと愛紗は扉の方へと歩いて行った。
「今日はしっかり休めよ」
「・・・はい。失礼します」
バタン・・・
「鬼は去った・・・。でもやっぱ一人はきついかな~・・・」
半分冗談半分本気だ。小言魔から自分の心を休ませたいという気持ちもあったが、
愛紗の仕事の量を考えると、やはり彼女には休んでいて欲しかった。
軽くのびをして外の景色を見る。
「皆のためだ。頑張れ俺」
コンコン・・・
「はーい」
バタン。
「・・・ご主人様一人か?」
「翠?どうした?」
「いやー、メシでもいこっかなー・・・って思ったんだけど・・・」
「・・・あー、ゴメン。誘ってくれて嬉しいんだけどもうちょっと仕事終わらしてから・・・」
その時お腹が派手な音で鳴った。
「・・・仕事はお昼食べてからだな」
「、いいのか?」
「変な奴だな。そっちから誘ったんだろ?」
「じゃ、じゃあ町にでも行かないか?」
「町か。食堂じゃダメ?」
「できれば町がいいんだけど・・・」
「うーん・・・。じゃあ町に行くか」
その言葉を聞いた翠は言葉を忘れたのか猛烈にうなずくだけだった。
あたしはご主人様と食事処に来ていた。
「それでさぁ、愛紗がそこでまた小言言ってくんだよー」
「ご主人様、その話3回目・・・」
「そうかぁ?」
「変な酔いかたすんなよ。疲れるのはこっちなんだから」
悪酔いしてる目の前の男を見たいたら変な緊張もだんだんほぐれてくる。
「ご主人様涙上戸になってないか?」
「それは多分、今日だけだ~・・・」
「いろいろたまってんだな」
「愛紗が怖いんだよぅ」
「それはもう聞いたって!」
ホントに・・・いろいろたまってるように見えた。
「ご主人様、その話はもういいからさ。・・・なんか他の話とか、ないのかよ?」
「他の話?・・・」
首を傾げるようなそぶりを見せる。
「・・・特になんもないな。ここんとこずっと仕事だったし」
「そっか」
「翠はなんかないのか?」
「う~ん・・・」
そのとき、後ろから影が飛び出した。
「主!」
「うわっ!あ、あぶねぇ!!」
見ると後ろから星がご主人様に抱きついていた。
手に持っていた皿をこぼしそうになっている。
「せっ星?」
「主~。なぜ私も呼んでくださらなかったのですか?」
「呼ぶ義務もないだろ!そ、それよりみんな見てるって!離れろ!」
「おや、主にも羞恥心というものがありましたか」
「あるわっ!!」
仲良さげにしゃべっている二人を見ているとなんか少しいやな気分になった。
「星、どうしたんだよ?・・・蒲公英といたんじゃないのか?」
「?? なぜ私が蒲公英といるのかよく分からないのだが」
「えっ、蒲公英が星と勉強って・・・」
「・・・。・・・おお、なるほど。そういえば蒲公英とそのようなことを約束した覚えがある」
少しニヤニヤした顔をこっちに向けてくる。
しかしすぐにまた隣に向き直る。
「では、主。翠と楽しんでいなされ」
「お、おう」
「おや、主。そんな悲しそうになさらなくとも」
「別にしてないけど」
その時星があたしにも聞こえるくらいの小声で言った。
「また今夜も共に寝て差し上げましょうか?」
「ッ・・・」
その言葉を聴いた瞬間、胸の中が一瞬で空っぽになったような気持ちになる。
気付いたときにはその場を走り去っていた。
「なに言ってんだ!誤解されたらっ・・・」
その時となりに座っていた翠が突然走り去っていった。
「えっ?す、翠?」
・・・・・・・・・・・
「はぁ・・・はぁ・・・。・・・・・・」
なんで逃げたんだろう・・・。
「・・・別にご主人様っていつもそうじゃないか。今回は遅かったか早かったかっていう問題だけで・・・」
独り言のようにそう呟く。
「・・・だってあいつエロエロ魔人なん・・・だから」
言いようのない悲しみが胸の中にこみ上げてくる。
「・・・ご主人様の・・・ばか・・・。・・・うそつき・・・」
空は曇り、雨が降り出しそうな天気だった。
・・・どうでしたでしょうか。
・・・すいません。更新遅くて。
10日以内には出したかったんですが。
かなり遅れてしまい・・・。
あと星拠点もかなり人気がないようで・・・。はぁ・・・。
また近いうちに書きなおそっかな。
ではまた。
あとがきのあとがき
このコーナー(?)も結構長く続いてるなぁ。
と思う今日この頃です。
くっだらないこと書いてるのに皆様のお返事のコメントが面白く、
次の回にはもっとくだらないことかいてます。
今年もまたお付き合いください。
では、さっそくちょっと言いたいことがあります。
この間、友人と再会しましたとき、
なにげない会話からその友人が
「一刀が存在するほうの恋姫」が好きということが判明しまして。
まぁつまりゲームの恋姫が好きだということなのですが。
※普通の人間の会話では何気ない会話で相手が恋姫好きとは分かりません!※
そこで「おれTinamiってサイトで小説書いてんねん」
と申しましたところ、
「あ、うんうん。しっとるで、たまに見にいく」
と答えました。そこで、
「へぇ、じゃあイアドってしっとる?」
と、言うと
「小説の?」
と。
「おれイアド」
と言ったのですが、
「ははは。そんな笑えへん嘘ゆうなや。俺たまにちょいちょい見るけど、お前がイアドなわけないやろ」と。
・・・うん?コレは・・・ほ、褒められてるととっていいのだろうか?
ま、とりあえずちょいちょい見ていただきありがとうございます。そんで、・・・嘘ちゃうわいっ!
皆様、お見苦しいところをお見せしてしまい、申し訳ございませんでした。
あとイラスト描いたんですけど、絵ってすごい難しいですね。
ペイントってすごい描きにくい。
汚いイラストなんですが不評でなければまたちょっとずつ描いていこうと思います。
Tweet |
|
|
46
|
6
|
追加するフォルダを選択
最近かなり更新が遅れてきてる状態です。
それでもよんで下さる皆様に感謝!
また少々お付き合いください。