No.116191

仮面ライダー×真・恋姫†無双 魏編  拠点物語  仮面ライダー教室

BLACKさん

基本的には真・恋姫†無双の魏ルートの話ですが、もしも北郷一刀が仮面ライダーの力を手に入れたらという妄想から生まれました。
そして流れも基本的に原作のままですが、仮面ライダーの力があるためセリフや一刀の態度が違うところや話そのものが大きく違うところも出てきたりします。
そのためそんなの嫌だという方は閲覧をご遠慮願います。
それと今回はいつもよりも話は短く、仮面ライダーに関することはあまりありません。正直な話、小休止みたいなものです。しかし先にも書いたように台詞が原作と違う部分もございます。それを了承の上で閲覧することをお願いします。ではお楽しみ。

2010-01-03 11:59:05 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:5669   閲覧ユーザー数:4985

 

 

とある日。

 

「今日も平和だな」

「平和すぎてつまらんけどな」

 

平和なので退屈に思う真桜。

 

「そんなこと言うな。街の巡回も俺たちの重要な任務。それに仮面ライダーは平和のために戦うのが本来の使命だしな」

「なんやこう……面白い事あれへんかなぁ」

 

凪、真桜、沙和と一刀が巡回しているとどこからか、桂花の声が聞こえてきた。

そして声の方を向くと何やら桂花は子供たちに算数を教えていたようだが……。

 

「あのねぇ……あんた達、適当に言ってるんじゃないでしょうね」

「わからないからてきとー!」

「あんたねぇ……くっ、ここで怒ってはいけないわ。怒ったら余計に話を聞かなくなる……。

そうすればこの任務は失敗に終わってしまう。…せっかく華琳様から直々に許可をいただいたというのに!」

 

桂花のこめかみは少々怒りを出していた。

 

「だから何度も言ってるじゃない。良い? 孟徳様が十の宝を手に入れました。それを強欲な部下の元譲が勝手に三つ取っていきました。

更に何を考えているか分からない妙才が、何も言わずに二つ持って行きました。

半分になってしまった宝物を見て、孟徳様は謝りながら、一番忠実で有能で、心から愛している文若ちゃんに……。

お前はいつ見ても可愛いし、心から愛しているから私の宝物をあげようと言って、一番綺麗で価値のある宝物を一つ、文若ちゃんにあげました。

……さぁ残りはいくつ?」

「なるほど……子供たちがなかなか答えられない理由……だいたい分かった。

説明が長い上に物を使ってないから分からないんだ」

 

一刀が外でそうつぶやく。

 

 

「春蘭様は強欲で、秋蘭様は何を考えているか分からない。桂花様は一番忠実で有能…」

「言わなくていいぞ、凪」

「ま、例えなんやからええんとちゃう? でも、桂花の頭の中では真実のつもりなんやろうけど」

「隊長」

「何だ?」

「一番綺麗で価値のある宝物をあげたら、残りは…ゴミですか?」

「さあな。ゴミかどうかなんて人それぞれだ。それに桂花は算数をしてるんだ」

「算数だったんですか……」

「凪、お前は何だと思ったのか知らないけど、一回あの子達と一緒に授業受ける?」

「うう……すみません」

 

子供たちは答えを言うが、それは適当な数字を言ってるだけで分かっていない。

 

「隊長…」

「今度は?」

「答えは四つですよね?」

「ああ、そうだ」

 

凪は褒められて顔を赤くした。

しかし子供たちはいまだに答えを出せず、桂花のこめかみがヒクヒクしてきた。

 

「仕方ないな……変身」

「ターンアップ」

 

そう言って一刀は仮面ライダーブレイドに変身して、桂花のところに来た。

 

 

「あんた!?」

「桂花、お前の説明が長いから何を言ってるのか子供たちがわかってないんじゃないのか?」

「そんな事は……」

「おじちゃん誰?」

 

子供たちがブレイドを見て不審がる。

 

「おじちゃんじゃないぞ。俺はまだ十代だからお兄ちゃんだ。

それと俺は仮面ライダーブレイドだ」

「かめんらいだー?」

「そう。あの問題が良く分かってない君たちに分かりやすく説明するために来たんだよ」

「あんた! 何を勝手に…」

「桂花、わからない時は物を使った方が分かりやすい」

 

一刀はそう言ってもっているラウズカード13枚を取り出した。

 

「君達、とりあえずこれがいくつかわかる?」

「う~ん、じゅう!」

「きゅう!」

「じゅういち!」

「残念、答えは十三だ。今からこれを使って数字をきちんと覚えよう」

 

一刀はラウズカードを一枚一枚並べて、子供たちにとりあえず十三までを覚えさせた。

 

「いいかい、この先生はこういう風に言ってるんだ」

 

一刀は不要なカード三枚をしまい、カードを十枚にした。

 

「これが十だ。それで強欲な元譲が三つ持ってった。そしてよく分からない妙才が二つ持ってった。

そして最後に心から愛している文若が一つ貰った。さあこれはいくつだ?」

 

一刀は丁寧にカードを三枚、二枚、一枚と取り除き子供たちにかなり分かりやすいように説明。

すると子供たちは皆答えが分かった。

 

『四つ!』

「正解!」

「な、なんでよ!?」

「だって兄ちゃんの札、面白い絵柄があってわかりやすいんだもん」

「あ、あ、あんたそれは卑怯よ!」

「卑怯?」

 

桂花が一刀に突っかかる。

 

「そうよ! そんなもので人を釣ろうなんて、最低よ!」

「俺はあくまで子供たちに分かりやすいように説明しただけだよ…」

「だったら勝負よ!」

「勝負?」

「どっちの教え方の方がいいか勝負よ!」

「(あんまり興味ないけど…)いいぜ、やろうか」

 

 

こうして一刀と桂花の授業勝負が始まり、少し経って春蘭がやってきてしまった。

 

「だーかーらー、強欲で頭を使わない元譲が勝手にお宝を五つ取っていったのよ? この時点でお宝はいくつ?」

 

その言葉を聞いてしまった春蘭は小屋に入り込むとするのを、凪達が取り押さえようとしているのを、

肉まんを食べている恋がどうしようかとした時、事態に気付いた一刀と桂花が来た。

 

「うるさーーーーーーい! 外で暴れているのは誰?

授業の邪魔になるから出て行きなさい! って……げっ、春蘭!?」

「ほう、こんなところで陰口を叩いていた割には、威勢よく出てくるじゃないか」

「いや、俺はともかくこいつがな……」

「別に陰口なんか叩いてないわよ? あなたの勘違いじゃない?」

「ならば聞くが…子供達に物を教えるのに、どうして私の悪口を言っている!」

「悪口じゃないでしょ、ついでに事実を教えてあげただけじゃない」

「どこが事実なものか! どうせお前の事だから、自分のことは華琳様に一番忠実で有能だとか言ってたんだろ?」

「その通り」

 

一刀が思いっきり認めた。

 

「それのどこが事実なものか! 華琳様に一番忠実で有能なのは私だ!」

「そこかい!」

 

一刀が思いっきりツッコンだ。

そして桂花と春蘭の子供の喧嘩が始まった。子供の前であまりよろしくないことも言っているが、この二人は魏の中核。

とてつもなく、情けない姿である。

 

「仕方ないな……。恋、止めにいこ」

「…………(コク)」

 

一刀は春蘭を止め、恋も桂花を持ち上げて何とか二人の喧嘩を無理やり止めた。

その後そのことが華琳にバレ、春蘭と桂花はこっぴどく叱られたそうだ。

 

 

おまけ

 

 

作者「どうかな? 今回の拠点物語は?」

一刀「ひねりがないぞ」

作者「前も同じことを言われたが、答えは前とほとんど同じだ」

一刀「断念かよ」

作者「うん」

一刀「ところで次回は?」

作者「次回も拠点物語でひとまずは拠点物語は終わりだな。何度もいってるけど、蜀編とかやってる最中でも投稿する事はあるかも…」

一刀「という事は次の本編は蜀編ということか?」

作者「現状では…。とりあえずこの年末年始である程度話のストックは用意したぜ。それと最新の話を書いてるうちに魏編みたいに大きく話が変わるところが出てきた」

一刀「それって一体?」

作者「それは今後出る蜀編を待ってくれ! それではまた…」


 
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