天空稲荷神社から稲荷坂を降りて電車通りを渡ると、昭和レトロ感あふれる小さなアーケード街が見えてくる。
その名を「雪天仲見世」。
暑さもすっかりやわらいだ小春日和のある日。
大きな和傘のある和スイーツの店の店先のベンチに並んで座り、出来たてのあんみつをいただく二柱の白狐がいた。
天空稲荷神社現祭神の天洸と、初代祭神の陽光である。
陽光「美味いのう。和スイーツなんて何百年ぶりじゃろ?」
天洸「フフフ、そうかい姉さん?」
この二人、見た目こそ大学生かOLの姉と中学生の妹の姉妹だが、実は中学生の方が年上、しかもその差約1000歳である。
とそこへ。
マオ、真緒「「こんにちはー!」」
陽光「おや、マオに真緒ではないか」
やって来たのは、中学の制服姿のマオ・スペアと六浦真緒の二人。
学校こそ違えど、従姉妹同士のウサギ型セリアンスロゥピィである。
マオ「いい気候になりましたねー」
天洸「だねえ。本当に心地いい日だよ今日は」
陽光「しかし、こうやって見ると二人ともそっくりじゃの」
天洸「だね。毛並みの色こそ違えど、顔は本当にそっくりだ」
マオ「よく言われますw」
真緒「従姉妹じゃなくて本当は姉妹なんじゃないかってw」
陽光、天洸「「ふふふふふw」」
『待て待て、待ちやがれー!!』
『待てって言ってんだろこの野郎ー!!』
『誰が待つか! 誰が女なんかに捕まるかよ! バーカバーカwww』
4人「!?」
走ってこちらに向かってくるモモンガ男と、その後ろからは佐和子とサンドラの二人の刑事。
佐和子「ハアハアハア…職務質問をぶっちぎったと思ったら、あいつ指名手配犯じゃねえか!」
サンドラ「ハアハアハア…あたしたちとしたことが気付かなかったとはね!」
陽光「どうやらわらわたちの出番のようじゃの」
天洸「だね、姉さん」
マオ、真緒「「わたしたちも手伝います!」」
ズンッ!!×4
モモンガ男の前に立ち塞がる二柱+二人。
陽光「これお主待たぬか。刑事さんたちが待てと言っておるのじゃ」
モモンガ男「なんだぁてめえら! 女の分際で俺様に楯突こうってのかぁ?」
天洸「フフフ、その女にやられて後悔しないことだね。行くよみんな!」
陽光、マオ、真緒「「「おう!(はいっ!)」」」
4人「「「「テールフラーッシュ!!」」」」
ドカッ! バキッ! グシャッ!
モモンガ男「ぎゃああーっ!!」
・・・・・・
佐和子「手間取らせやがってコイツ!」
ガチャッ! ガチャッ!
手錠をかけられるモモンガ男。
モモンガ男「クソーッ、女のくせにー! この俺が女なんかにいぃぃー!!」
佐和子「さっきから女女うるせえんだよ!」
.44マグナムのグリップを振り下ろして、モモンガ男の頭頂部にドカッ!
モモンガ男「ギャッ!!」
サンドラ「残念な男だね全く!」
軍用フレームパーンチ!!
モモンガ男「ンギャアッ!!」
佐和子「市民の方のご協力に心より感謝いたします!」(敬礼!)
サンドラ「では失礼します!」(敬礼!)
モモンガ男は連行されていった。
陽光「あのモモンガ男、どうなるのかのう」
天洸「ま、あの二人を怒らせたんだ。今のうちに祈っておこうか」
マオ、真緒「「あはははははは;;;;」」
陽光「さて、暴れたらお腹が減ったのう。あんみつお代わりするとするかの」
天洸「だね、姉さん。あんたたちもどうだい? もちろんあたしたちのおごりだよ」
陽光「うむ。お主たち、甘いものは好きかの?」
マオ「もちろんです!」
真緒「おごちそうになりまーす!」
暑さもすっかりやわらいだ、小春日和のある日の出来事である。
=END=
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