No.114734

剣帝✝夢想 第九話

へたれ雷電です。
少々忙しくて更新が遅れましたが九話です。
年内の更新はこれが最後となりますが、新年になっても更新はちゃんと続けたいと思っております。
では、応援してくれる、呼んでくれた皆さまによいお年を。

2009-12-27 11:26:07 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:7354   閲覧ユーザー数:6210

董卓は圧政を敷いておらず、民の生活は普通そのもの、投降した華雄から得た情報はそれだった。その真実はレーヴェの予想していたもので、レーヴェとしてはある意味人ごとだとは思えないことだった。レーヴェは国の野心のせいで故郷と恋人を失った。董卓は一部の諸侯の嫉妬で全てを失おうとしている。経緯などの差はあれど、レーヴェと董卓は置かれた、または現在置かれている状況が似ていた。

 

「…ここでもか」

 

レーヴェは知らず、昏い想いの籠った声を吐き出していた。そこでハッと気づく。今までは感情は制御できていた。しかし、この世界に来てからは少し、表に出しすぎるようになった気がしている。また、桃香たちに女を感じるようになっている。以前なら、そういうことはなく、蛇の使徒の第二柱のアプローチも平然と流すことができていた。だが、この世界に来てからは、桃香たちが時折見せる女らしさというものに惹かれる自分を自覚していた。この世界に来たことで何か変化があったのか、それとも桃香たちと行動を共にすることで、ヨシュアのように自身に変化が起こっているのか、どちらなのかということはレーヴェには判断がつかなかった。

 

「…それじゃ、董卓さんはなにも悪くなくて利用されただけってこと?」

 

桃香の言葉に華雄は頷いた。桃香は戸惑っているようで、レーヴェに視線を向けて助けを求めている。レーヴェはその視線に思考を断ちきり、口を開いた。

 

「予想通りというところだが、桃香はどうしたい?それに華雄はどうしてほしい?」

 

「…身勝手なのと、レオンハルト殿たちに危険が迫るかもしれないというのは承知しているが、できれば董卓様を助けてほしい。あのお方が誰かに首を取られるところなど想像もしたくない。もし助けてくれるというのならば、我が武、貴方に預けよう」

 

華雄は真剣な目つきでレーヴェと桃香を見てくる。桃香は華雄とレーヴェを交互に見ていたが、やがて口を開いた。

 

「ご主人様、私は董卓さんを助けてあげたい。董卓さんが利用されたというのなら董卓さんも被害者だと思うの。それに華雄さんの態度を見ても悪い人には思えない。だから…」

 

桃香の言葉をレーヴェは手で制した。そして口を開く。

 

「桃香がそうしたいというのならオレはそれを念頭において行動しよう。それにオレにとっても少々人ごとではないのでな。だが、これは他の諸侯に知られたら危険だ。曹操や白蓮なら知っていても見逃してくれるだろうが、他の諸侯はそうもいかないだろう。これは機密事項として扱い、口に出すことは極力避けるようにしよう。…雛里、朱里、何か策を考えて置いてくれ」

 

「「御意です」」

 

真剣な顔で頷く二人に頷くと、レーヴェは他の者の顔を見た。愛紗は何か言いたそうな顔をしていたのだが、レーヴェと桃香が決めたことだということで黙ることにしたようで、鈴々はなんとなくどうでもよさそうな、星はそう決めたのならそう行動すればいいという顔だった。

「ということだ。これからよろしく頼むぞ、華雄。オレのことはレーヴェでいい」

 

「感謝する。私の真名は華苑(かえん)。我が真名、レーヴェ様に預けよう。他の者も真名で呼んでくれたので構わない」

 

その言葉に桃香たちも自分の真名を華苑に預けていった。

 

「よろしく頼む。だが、まずは次の関を抜けないと意味がない。朱里、虎牢関の情報は?」

 

真名を預けてくれた華苑にレーヴェは頷くと即座に思考を次へと切り替える。レーヴェの言葉に朱里が斥候から受け取った情報をレーヴェに提示してくれる。

 

「はい。虎牢関の守将は天下の飛将軍、呂布さんとのことです」

 

「その武は三国無双と謳われているあの呂布か!こんなところで見えることになるとはな」

 

愛紗が驚きに満ちた顔で声をあげる。

 

「それと張遼も虎牢関にいるはずだ。私が出撃する前に撤退していきおったからな。張遼の武、私と負けず劣らずのものだ」

 

朱里の言葉に華苑が補足する。

 

「主様、私も旅先で良くかの将を讃える話を聞きましたが…華苑がそういうのであればその話は事実かと」

 

「それじゃ、次は難攻不落の砦に籠る三国無双の人と、噂になるくらい凄い人との戦いなんだね」

 

「そんでもってこっちには敵も味方もびっくりするほどバカな総大将がいるのだ」

 

「あれには期待などしていないもとからいないと考えた方がまだましだ」

 

レーヴェは鈴々の言葉に冷笑を浮かべて応える。レーヴェにとって袁紹は考えることすら値しない人物だった。

 

「でもどうせカレーに前進とかしか指示してこないにきまってるのだ」

 

そのとき、袁紹軍の兵士が走り寄ってきていた。

 

「大本営より伝令!レオンハルト軍は速やかに虎牢関の前方に布陣せよ!その後は敵の動きに合わせ、華麗に敵を撃退せよ!以上!」

 

そしてそんなことを言って走り去っていた。そしてしばらく一同は沈黙していた。華苑に至ってはこんなよくわからない指示を出す軍に敗北したのかとショックを受けていた。

 

「案の定というわけですな。しかし、華麗に敵を撃退せよというのは、冗談としては面白い」

 

「もっと面白いのは、それが冗談ではないってことですね」

 

「しかし、予想通り、こちらで全て考えてやらなければいけないことは確かだな」

 

口の悪くなった朱里に苦笑しながらもレーヴェは口を開いた。

 

「ご主人様の仰る通りです。呂布などなんするものぞ、この私が討ち取って見せましょう」

 

「期待している、と言いたいが呂布にはオレが当たる。三国無双というのなら一度手合わせしてみたくもあるし、なにより、万が一のことで愛紗を失うことは避けたい。だからここはオレがいく」

 

「ご主人様は私が負けるとでも思っているのですか!?」

 

レーヴェの言葉に少し傷ついた顔で愛紗が反発、というほどのものでもないが反応してくる。

「半分はそう思い、半分はそう思っていない。天下無双と言うからには愛紗と鈴々、もしくはそれに星を合わせたものより強いかもしれん。ならば、オレがいくのが確実だ。それに、万が一にも愛紗を失うことがあれば、愛紗を行かせた自分をオレは一生許すことはできないだろう」

 

「ご主人様…。分かりました、そう仰るのなら、私はご主人様の言葉に従いましょう。しかし…必ずご主人様も無事に戻ってきてください」

 

「おやおや、愛紗は主の言葉には素直なのだな」

 

「だよね~。愛紗ちゃんってご主人様の言葉には素直だよね~」

 

「桃香様までそんなことを!?」

 

素直に頷いた愛紗に星が茶々を入れ、桃香も便乗し、愛紗は赤い顔でそれに反論したが、そんな赤くなった顔では説得力はなかった。

 

「みんな好き勝手言ってますね」

 

雛里の言葉に将だけでなく、周囲の兵士たちにも笑いが起こるが、愛紗は面白くないのか顔を赤くしたまま厳しい顔をしていた。レーヴェはそんなところも愛紗の可愛いところなのかも知れないと思っていたが。

 

 

そんなことを話しながらも、連合軍は最後にして最大の難関である虎牢関に向けて駒を進めていた。

 

 

「…外に布陣している?精強な部隊で強力な一撃を入れて退却するつもりか」

 

レーヴェは外に布陣している呂布軍、張遼軍を見て呟いた。捨て鉢になっての行動ではなく、敵から感じられる士気からしてそうなのだろうとレーヴェは判断した。

 

「私もそうだと思います。普通なら堅牢な関を捨てて外に布陣するなど考えられません。しかし、元から退却するつもりであれば、関の防御力に頼らない分、逃げ時を見極める事が出来ます。それに相手はあの呂布さんと張遼さんですから」

 

「厄介な」

 

雛里の言葉に愛紗が険しい顔つきで敵を見やる。

 

「策は…なんとも言いようがないか」

 

普段ならすでに策を提示してくれるであろう軍師二人が何も言ってこないのを見てレーヴェは確認するように口を開く。その言葉に二人は申し訳なさそうに体を小さくした。

 

「ではしばらく待機ですね」

 

「ああ、敵の動きを見てからでも遅くはないだろう」

 

そう呟き、レーヴェは久々に力をだせるかもしれない期待に闘気を上昇させていた。

「奴ら、動きを止めよったな。こっちの出方を窺うつもりか。どうする、恋?…恋?」

 

張遼は恋こと呂布に声をかけるが、恋はある方向を見据えたまま微動だにしていなかった。その方向はレーヴェがいる方向だった。

 

「いる。とんでもなくつよいのが…。ここにいてもわかる。恋と同じか、それ以上。…ちんきゅー」

 

「はいです!」

 

恋の言葉に一人のちびっこが姿を現した。

 

「敵は虎牢関を出て布陣している我々に対し、驚きと疑念を抱いているでしょう。ならば、呂布殿は敵本陣を突き、その混乱に乗じて逃げるのが得策!」

 

「ちょい待ち。そう簡単にはいかんやろ?先陣らしき劉旗と獅子の紋章の旗を蹴散らして、袁紹の陣に乱入するて、結構難儀やろ。それに恋が警戒するほどの相手がおるかもしれんのやで?」

 

「呂布殿なら無問題です!」

 

恋に完全な信頼を寄せているらしく、陳宮は笑顔でそう言い放つ。張遼は呆れた顔で口を開こうとするが、そこに恋が口を挟んだ。

 

「霞。…恋、頑張る」

 

その言葉に毒気を抜かれたのか、霞こと張遼は溜め息をつきながら、だが、ふっきれた顔で口を開いた。

 

「恋が突っ込んだあと、ウチの部隊で更に強襲をかけたる。そうすりゃ敵は大混乱やで!」

 

「ん、それで行く」

 

「よし来た。恋に檄は…似合わんけんウチがやるか。…ええか!敵は連合軍とかなんとか言うとるけどな、ただの名ばかりの烏合の衆や!ウチらの敵やあらへん!派手に一発ぶちかましてやるで!気合入れてあいつらしばいたあと、堂々と退却するで!」

 

「応っ!!」

 

霞の檄に兵士たちは士気の高い声で返した。

 

「全軍抜刀じゃー!」

 

兵士たちはそれぞれ武器を抜き放つ。

 

「全軍突撃!ボケども全員、いてこましたれー!」

 

その声と同時に兵士たちは突撃を開始した。

「敵軍、突撃を開始しました!」

 

「本陣からの指示は…」

 

「あるわけありませんよー」

 

敵軍が突撃を開始したのを見て一気に辺りが騒がしくなる。予想通り袁紹からの指示はなく、各自の判断で動かなければならなくなる。

 

「桃香様、指示を!」

 

「う、うん!えっと、愛紗ちゃん、鈴々ちゃんは前曲を率いて相手の突撃を受け止めて!星ちゃんと華苑さんは二人の左右を固めて…雛里ちゃんは華苑さんの補佐に回ってあげて!ご主人様は自由に行動して!」

 

「了解しました。では桃香さま、朱里ちゃんは後曲の指揮をお願いしますね」

 

「良い指示だ、桃香。ではオレは行ってくる。レオンハルト隊、前進開始!呂布の軍へと我々は突撃をかける!」

 

桃香の指示に頷き、軽く頭をなでると、レーヴェは即座に行動を開始した。他の将もそれを見送り、即座に行動を開始した。桃香は祈るようにレーヴェの後ろ姿を見ていた。そして全軍に号令をかけ、後曲へと下がっていった。

 

 

「弱い」

 

恋はそう呟きながら兵士を斬り倒していく。恋の進んだ後には一撃でその命を断たれた兵士の姿が転がっていた。そしてなおも進もうとしたとき、前から銀髪の男を先頭に、他とは明らかに違う動きで進んでくる一団を発見した。

 

「ちんきゅー、後ろに下がる。敵が来た。強い」

 

「なんですとー!?」

 

「お前が呂布か」

 

恋の前に銀髪の見慣れない風貌の男が立ちはだかった。

 

「そう。…お前、強い。だから本気でいく」

 

その瞬間、恋は目にも止まらぬ速さで一撃を繰り出した。

 

「っ!?」

 

レーヴェはそれを真正面から受け止め、そしてその勢いに後ろへと滑った。そして驚きと、そして喜びの混ざった顔で恋を見据えた。

 

「…なるほど。三国無双の名、伊達ではないようだ。では次はこちらからいかせてもらおう!」

 

瞬間、今度はレーヴェが鋭い斬撃を繰りだした。華雄のときよりも速いそれを、恋は正面から受け止めて見せる。だが、恋もその勢いで僅かに後退した。

 

「く…ここまで強い相手は初めて。お前、名前は?」

 

「劉備が主。『剣帝』、レオンハルト」

 

「そう。覚えておく」

 

そして二人は同時に踏み込み、斬撃の応酬を始めた。薙ぎ、払い、突きと、嵐のような攻撃が二人の間で交わされ、他の者を全く寄せ付けない。近づこうとすれば、そのものは次の瞬間には肉片へと姿を変えていただろう。

「これは、どうだ!」

 

レーヴェが恋の頸筋に向かい、一段と鋭い斬撃を放つ。恋はそれを薄皮一枚で躱すと同時にレーヴェに向かって力の籠った一撃を放つ。レーヴェはそれを引き寄せた剣で流しつつ、体の位置を入れ替えて躱す。恋は僅かに驚いた顔をしていた。先の一撃は文字通り必殺の意志を籠めたのだが、あそこまで簡単に流されるとは思っていなかった。だが、即座に思考を切り替え、連撃を放った。だが、少々強引なその一撃は軽々と避けられ、反撃を受けるが、それは恋も回避する。そしてしばらく、攻撃の応酬が続き、恋の一撃でレーヴェは大きく吹き飛ばされた。

 

「これで…どう?」

 

恋は肩で息をしながら呟く。後ろで見ていた陳宮は驚いていた。ここまで追い込まれた恋を見るのは初めてだったからだ。

 

「…もう少し力を出してもいいようだな」

 

そしてその声を聞いて更に驚愕する。先ほどまで膝をついていた人間が何もなかったかのように立ち上がったのだ。

 

「効いて…ない」

 

「いや、多少は効いている。だが、オレを倒すには至らない」

 

恋は武器を構え、そして珍しく驚きの顔を顕わにした。先ほどまで離れた場所にいたレーヴェが、気がつけば目の前にいるのだ。とっさに戟を盾にして攻撃を防ぐが、大きく弾き飛ばされる。そして体勢を立て直す暇もなく追撃がかけられ、なんとか防ぐものの体勢は更に悪いものとなっていく。恋自身は意識はしていないが、他の兵、とりわけ、恋の兵にとっては恋は三国無双。他の国の武将が相手でも一歩も退かないと信じてきた。だが、その最強だと信じていた将が、ただ一人の男の前に、圧倒されている。その事実は兵の間に動揺を生み、動きを鈍らせていた。

 

「受けてみよ、剣帝の一撃を…はああああぁぁぁっ!鬼炎斬!」

 

そして闘気の炎を纏った一撃が恋を大きく弾き飛ばし、その体が地面を転がる。しばらくは動かなかったが、やがて、戟を支えにして立ち上がった。

 

「あれを受けて立ち上がるか。だが、お前の武はまだオレの修羅には届かない。いつか、見えることもあるだろうが…その時までに力をつけてくるがいい。オレの仲間が敵兵を見逃す動きを見せているようだ。逃げるならさっさと逃げろ」

 

レーヴェは剣を収めると恋に背を向けた。だが、その背中は、攻撃するならしてくるがいい、だが命は保証しない、そう言っていた。

 

「ちんきゅー、撤退する」

 

「了解ですぞ!」

 

その会話を最後に呂布と陳宮は撤退していった。それを確認するとレーヴェは一人呟いた。

 

「まさか、あそこまで力を出させられるとはな。三国無双、まだ理にこそ至ってはいないようだが、実力は本物か」

 

そう呟き、レーヴェは部隊に撤退命令を出した。

「ご主人様、大丈夫!?」

 

陣に戻るなり、吹き飛ばされたときに負った僅かな傷に気付いた桃香が心配そうな顔で駆け寄ってきた。

 

「大丈夫だ。流石は、三国無双と呼ばれる人物ではあった。言っては悪いが、愛紗たち三人でかかっても勝てたかどうか、というところだな。ところで、戦況はどうなった」

 

「孫策さんの部隊が虎牢関を突破し城内に雪崩れ込んで行きました。この戦い、私たちの勝利です」

 

雛里の報告にレーヴェは頷く。

 

「残るは洛陽のみだが、今まで以上の兵力が待ち構えているだろう。この虎牢関でとる休息が最後の休息となる。手のあいたものから休みに入ってくれ。朱里、雛里には悪いが、傷兵の後送と兵の補充を。今回はオレの部隊でも重傷者がでた。ついでに袁紹と交渉して兵糧や武器を調達しておいてくれ。適当におだてれば融通してもらえるだろう」

 

「「御意です」」

 

二人が頷き、それに頭を撫でて返しながらも愛紗たちへと視線を向ける。

 

「では私も休めるうちに休んでおくことにします」

 

「私は少し仮眠を」

 

「お腹が減ったのだー!」

 

「私も少し休ませてもらおう。ではレーヴェ様、私はこれで」

 

レーヴェはそれらを小さな笑みを浮かべて見送り、華苑に応えながら、張りつめていた気を解放する。そしてゆっくりと虎牢関に向けて進み始めた。

 

そして諸侯の間には、呂布をレーヴェが圧倒したという情報が入っていた。…袁術の陣地を除いて。実際は入ってはいたのだが、

 

「呂布さんを一人で圧倒したなんて嘘っぱちですよ~」

 

「うむ、あるはずないのじゃ!」

 

ということで捨て置かれていた。ちなみにその情報を届けた兵士は

 

「駄目だ、こいつら。なんとかしないと」

 

と呟いていたらしい。

あとがき

自分ってネーミングセンス皆無だな、と思いつつも華雄の真名考えてました。

華苑に決めた理由はいたって簡単。言いやすいし、文字的には悪くなさそうだし、すぐに変換できるから。

 

次回の更新は一月五日以降になりそうです。それまで愛想を尽かさないでいてくれたらうれしいな、と思っています。

ではよいお年を。


 
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