吸血鬼は悪魔なのか 魔物というのかは知らないが 通常はコウモリに変身するようだ。実際の吸血コウモリは数種類しかいないそうだが、アマゾンのチスイコウモリは鳥と人の血を吸うらしい。そのコウモリに血を吸われた人は狂犬病にかかって亡くなる例が多いみたいだ。僕は吸血と聞くと、一番に思い浮かべるのは身近にいる蚊なのだが、吸血鬼が蚊に変身したり 吸血鬼の眷族が蚊であるという発想はあまり聞いたことがない。 蚊は冬でも10℃以上なら活動できる種もいるらしいし、それ以下の温度でも越冬ができるそうだ。人間は 冬だからといっても安心はできないだろう。 南国の蚊はデング熱、マラリアなどの殺人病をもたらし、北国のシベリアでは夏に大集団で襲いかかってくる。蚊はコウモリよりも恐ろしいのだ。蚊は世界に3000~3600種もいるといわれているが、そのうちのほとんどが吸血種らしい。　僕が蚊の吸血鬼を創作するとしたら 昼間も行動する設定になる。敵と戦う時は眷族の蚊の超大群を雲蚊にして襲わせて、死の病に感染させるのだ。そのかわり寒いときは動きが鈍ってしまう。低温が弱点なのだ。気温が10℃を下回ると動けなくなり寝てしまう。当然 冬の明け方は苦手だ。そして 吸血鬼化するのは、蚊だから もちろんメスだけだ。（オスの蚊は血を吸わない）メスは子孫を残す為に良質なタンパク質などの高栄養が必要なのだ。吸血蚊は栄養を得るために男を懸命に誘惑する。一度手に入れた獲物は殺さずに飼い続けて 男のエキスを生涯吸い尽くすのだ。　大丈夫ですか？貴方の奥さんは寒いと動きが鈍ったりしていませんか？寒い朝のゴミ出しを嫌がりませんか？もしそうなら蚊の吸血鬼かも知れないですよ ﾌﾌﾌﾌﾌ。貴方が寝ている間に 蚊に変身して栄養を吸い取っているかも知れないのです。　カフカの変身だって巨大な虫になるのだから、吸血鬼が巨大な蚊に変身してもおかしくないのだ。これが正統派の不条理というやつなのだ。