東宮の小さな広場で、リウヒは剣を構えてシラギを睨みつけていた。腹ただしいほど隙がない。
ただ、剣を右手に持って突っ立っているだけなのに。
「リウヒさまが参られないのなら」
シラギがつと右手を上げた。
「わたしから参ります」
瞬間、リウヒが駆けだす。そのまま真っ直ぐいくと思いきや、左に跳ね下段から上になぎ払った。シラギは微動だにせず、片手で止める。目線すら動かさない。金属音が三度、四度。すぐさまリウヒが飛び退って間合いをとる。
「まだ剣が軽いですね。両手で持ってみてはいかがですか」
ムッとした。しかし素直に両手に持ちかえ、今度は正面から突っ込む。
「足の踏み込みが甘いです。重心も意識してください」
力いっぱい振り下ろしたはずの剣は、ほろろと返される。攻撃している内に息が上がってきだした。
汗が滝のように滴り落ちて、口で呼吸しなければ追いつかない。肩で息をしているリウヒを見て、控えていたトモキが声をかけた。
「そろそろ休憩にしませんか」
シラギは無言で剣を下ろす。リウヒも女官たちが待っている長椅子に向かった。
差し出された小布で勢いよく汗を拭う。
「早くわたしも、御前試合の黒将軍のようになりたいものだ」
からかいを含めてシラギを見ると、講師は僅かに眉を顰めた。未だにあの掛け声を根にもっているのだろうか。とリウヒは小さく笑う。
三年前、御前試合で圧倒的な剣術を披露した二人は、誰からともなく黒将軍、白将軍と呼ばれるようになった。あの試合をいたく気に入ったリウヒに、カガミがニコニコしながら言った。
「今度シラギさんにあったら、いよっ、黒将軍っていってごらん。面白いものが見れるよ」
そして実行したら、シラギは戸惑ったような顔をして「ありがとうございます」とうろたえた返事をした。その顔が面白くてリウヒは笑いをかみ殺していたが、隅の方でもトモキと女官三人が苦しそうに震えていた。シラギ一人が、苦虫を噛み潰したように憮然としていた。
「それにはもっと体力をつけないといけませんね」
「お食事はしっかり召されているのに、おかしいですね」
「トモキさんとの追いかけっこで体力はあるはずですのにね」
リンたちも可笑しそうに微笑む。そして温かい茶を注いでくれた。
「そういえば、兄さまは見つかったのか」
宴で声をかけてきてくれた優しい兄は、二日前いきなり行方不明になった。赤茶色の髪に翡翠色の瞳の、美しい兄だった。初めて見たのは例の試合の席だが、その時は試合が終わってすぐに東宮に帰った。父王が恐ろしかったからだ。しかし、父は昔のことなどなかったように、リウヒに無関心だった。
君がリウヒかい。
兄は目線があうように、片膝を折って声をかけてくれた。少し怖かったが、この人に嫌われたくないと思ったリウヒは、気合いをいれて踏ん張り猫を被った。
ごきげんよう、兄さま。
すると爽やかに笑った。
そう堅苦しくなることないよ。東宮の君たちの追いかけっこは中々に楽しそうだね。今度はわたしも参加させてもらおうかな。
リウヒもつい笑ってしまった。
ええ、いつでもお待ちしております。よい隠れ場所をご案内いたしますわ。
わたしの妹は面白い事を言う。
二人でクスクス笑いながら話している様子を、トモキが少し離れた場所で嬉しそうに見ていた。多分内容を知ったら、呆れるだろうが。
どうして兄は突然消えたのだろう。誰かに攫われたのだろうか。それともかつての自分のように宮廷が嫌だったのだろうか。そんな気配は微塵にもしなかったけれど。
「スザクまでの消息は分かったのですが、そこからぱったり消えてしまいました」
シラギがため息をつきながら言う。目の下にはうっすら隈がある。きっと激務で大変なのだろう。宮廷の兵を統べる右将軍の責任問題だってある。すこし可哀そうになった。
「きっと兄さまは、どこかに散歩に行っただけだろう。すぐ帰られるよ」
「ずいぶんと長い散歩ですな」
小さく苦笑したシラギは、ではそろそろ始めましょうか、と広場の中央に歩き出す。慌ててリウヒも剣を取り、その後を追った。
****
時計を見ると、九時半で慌てた。どうやら目覚ましを寝ぼけて止めていたらしい。
飛び起き脱ぎ捨ててあったジーンズに両足を突っ込む。ベッドの中から寝ぼけた女の声がした。
「どっかいくの?」
「昨日言ったろ。友達の付き合い」
顔を洗いつつ、歯を磨き、ケータイを探す。バイト仲間の女は、ぼんやりとシギを眺めていたが、あたしはもう少し寝ている、と再び蒲団に潜り込んだ。
「じゃ、鍵はいつもの所に入れといてくれ」
「はーい。あ、ねえ。今日も入ってんでしょ」
「ああ、遅番で」
「いってらっしゃい。また今晩」
手だけが布団の中からひらひらと振られた。
階段を、音をたてて降りる。カスガの家まで約十五分。ぎりぎり間に合った。
女友達はもう寝ていることだろう。シギには女友達が複数いる。現代は女の方が強く奔放だ、先程のバイト仲間の女もちゃんと彼氏がいる。そんな中、肩に手を回したくらいで、うろたえまくるリウヒは珍しい存在だった。本当に珍しい。
あの赤い顔を思い出して、シギは歩きながら小さく思い出し笑いをした。
夏の太陽は、まだ午前中だというのにサンサンと照りつけて自己主張をする。数分歩いただけでも、汗が噴き出てシャツを濡らした。
「ああ、来た来た。おはよー」
カスガは、ジーンズにTシャツ、パーカー姿で、助手席で地図帳を見ているリウヒはカーゴパンツにチビTだった。
「おはよ。早いな、お前ら」
「シギが遅い」
「時間通りじゃねえかよ。ああ、そうか。おれを待ちくたびれていたんだろ」
藍色の長い髪に手を伸ばそうとすると、リウヒは地図で殴りつけようとした。
「はいはい、そこまでにしておいていきますよ」
カスガが運転席に乗り込んで、リウヒが助手席のドアを閉める。シギは後部座席に陣取った。片隅にはトートバッグやらコンビニの袋やらが積まれていた。
「なにこれ」
ビニール袋をガサガサさせながら覗きこむと、コーヒーやらジュースやら菓子袋やらが入っている。トートバッグの中は、使い捨て容器に入った弁当だった。
「リウヒがコンビニで買ってきたものと、ぼくが作ったお弁当」
用意がいいな。シギが感心するとリウヒが歌うように言う。
「旅は能動的じゃないとね」
「旅なんて、大げさなものじゃないけど」
カスガが車を発進させながら苦笑した。
「じゃあ、遠足?」
「遠足だな」
「バナナはおやつに入りますか」
「今どきそんなネタ…」
三人は声を上げて笑った。
車はすべらかに走る。
コーヒー貰うぞ。あ、ジュースとって。ぼくお茶がいい。ラジオつけようか。すごい、カスガ。詩吟のテープがあるよ。この車カーナビ付いてないのかよ。時代遅れの親父の車なんだよ。しばらく車内は騒がしかったが、次第に寛いだ空気が流れだした。
カスガは性格どおり気持ちのよい運転をし、リウヒは的確に地図を見ながらナビをし、シギは煙草をふかしながらのんびりとコーヒーを啜っていた。
窓の外は、町中から段々緑が多くなってくる。
ああ、夏だな。
青空に広がる入道雲を見ながら、シギは窓から入ってくる空気を吸った。景色は一気に開けて海が出現した。夏の太陽に水面が反射して、遠く跳ねるように輝いている。
「うわあ…!」
リウヒが感嘆の声を上げた。その顔があまりにも嬉しそうで、思わずシギは見とれてしまった。慌てて、視線を海に転じる。海原は、誘うように波の音を響かせていた。
「ねえ、カスガ!ちょっとだけ、海に行かない?」
「えー?宮廷跡につくの、遅くなっちゃうよ」
「おれも海に行きたい」
後ろからの援護に、一瞬リウヒは驚いた顔をして振り返ったが、味方を得たとばかりに甘えた声を出した。
「ねー。おとうさーん、お願―い」
「わたしを海に連れてってー」
「それか、ちょっと逆いってスザクにいこー」
「お買い物がしたいのー」
「今、話題のスイーツが食べたいのー」
ヒナのように騒ぎ始めた二人に、運転手は一喝した。
「駄目です!今日は駄目!」
シギとリウヒはゲラゲラ笑い、再び海に行きたいと合唱した。
「君たちはもう…。仲がいいんだか悪いんだか分からないよ…」
ちょっとだけだよ。子供にねだられた父親のごとくカスガはため息をついて、ハンドルを切った。
****
子供のような歓声を上げて、リウヒとシギが海辺に走り寄る。
車を止めた所は遊泳禁止区域で、老人やカップル、小さな兄弟を連れた母親がポツポツといるだけの静かな場所だった。そんな中、はしゃいで走ってゆく二人は非常に目立った。カスガは後ろからついてゆきながら、小さく笑う。まるであの二人は能天気なカップルのようだ。上に「バ」を付けようか。
件の二人は靴を脱ぎ、波打ち際に立つと、何故か仁王立ちになって彼方を見ている。
その斜め後ろでゆっくりとストレッチをした。手を組んで上に伸ばしながら、リウヒはともかくシギが我儘を言うなんて珍しいと思う。海を見ているその顔は、いつものひねた表情はなく無邪気な子供そのものだった。
リウヒも同じ事を感じていたらしい。
「シギは海が好きなの?」
「ああ、大好きだ」
その目線は相変わらず彼方を見ている。
「海なんて、数回しか来たことないのに、その度に胸がギュってなる。何て言っていいか分からないけど…血が騒ぐってゆうか…」
「もしかしたら、シギの前世は海の男だったかもしれないねー」
カスガの声に二人は振り向いた。
「ティエンランの海軍だったかもしれない」
「この辺を荒らし回っていた海賊だったかもしれない」
リウヒとカスガにシギも笑った。
「以外と漁師だったかもしれない」
あははと声を上げて笑う。
遠くで小さな兄弟がじゃれて弟が泣きだした。母親が兄を怒っている。老人夫婦が手をつないでのんびりと散策をしている。高校生のような少年と少女が寄り添って海を眺めている。
「いこうか」
カスガが言うと、二人は大人しく歩き出した。
「ティエンランの海軍って強かったんだろう?」
「うん、元々はすごく弱かったんだけど、白将軍カグラが育て上げた海軍は、近海に名を轟かせるほど強くなったんだよ。ジン国が最初に侵略した時大活躍したし、次の国王ヒスイは…リウヒ、何しているの」
「いくつ入るか、試しているの」
リウヒがカスガのパーカーの襟に石を入れていた。
「止めてよ、重いよ、苦しいよ!」
カスガは身をよじって逃げまとうが、リウヒは石をもって追いかける。その様子をシギは煙草に火を点けて、呑気に見ていた。
「お前ら、本当に兄妹みたいだなあ」
「ちょっとシギ、見ていないで助けて!」
首が締まるー!カスガの絶叫が浜辺に響いた。
****
まだ痛いよ。と不機嫌なカスガに、リウヒは首をすくめ地図で顔を隠した。
「ごめん。もっと小さな石を入れれば良かった」
「そういう問題じゃないだろう」
運転手は変わってシギがハンドルを握っている。性格とは裏腹に誠実な運転だった。
「リウヒは免許持ってないのか」
「うん、わたしは助手席専門だから。ナビをしたり、運転手にお茶やガムを渡したり、お菓子を食べたり、居眠りをしたりするのがわたしの仕事」
「じゃ、ガムをくれ」
さっそく注文が入った。
やっぱりこいつはえばりな奴だ。
小さく息を吐き、銀紙を剥いて手渡そうとすると、ハンドルから手を離さずに口を開ける。放り込めという意味なのだろう。素直に手を伸ばして入れると、素早く口が閉じた。逃げ遅れた人差し指がくわえられたたまま、ちろり、と舌で舐められる。
「ぎゃっ!」
色気のない悲鳴を上げてリウヒは手と身を引いた。勢いで窓に頭をぶつけた。
「リウヒ?どうしたの?」
カスガが驚いた声を出したが、恥ずかしくて状況説明ができない。
「なななななんでもない!」
シギは、ニヤニヤと嫌らしく微笑んでガムを噛んでいる。
ああ、腹が立つ!この男はわたしをからかって遊んで楽しんでいるのだ。
リウヒは窓下に拳を何度も打ちつけながら、思った。
この馬鹿にも腹が立つが、海で見せた無邪気な笑顔と、その喉仏に一瞬見とれてしまった自分にも腹が立つ!
「いいけどさ、あんまり暴れて車壊さないでよね」
「この道は真っ直ぐでいいのか」
「えっ?ええと、ええと、三つ目の信号を左に入って」
「了解」
海は消えて、また町中に入った。もう少しでティエンランの宮廷跡に着く。ただの山の中腹の、形ばかりの宮廷跡に。
駐車場に車を止めて、三人は弁当を持って歩き出した。世間はまだ平日だからか車は四、五台のみで人の気配もあまりなかった。蝉の大合唱だけが耳につく。
「暑いー」
「お腹空いたー」
テンション下がり気味のリウヒとシギに比例して、カスガは弾むような足取りで歩く。
「早くー。行くよー」
「何であいつはあんなに元気なんだ」
「ティエンラン大好きっ子だから…」
目的の場所は、山の中腹にある。そこまでは果てしなく伸びる大階段があった。黙々と登る。
「あのさ。変な気がしない?」
リウヒも頷いた。
「昔、登ったことがあるような気がする。なんか、早く上に行きたくて、すごく焦っていて、誰だ、こんな階段を作った奴はって思った」
「ぼくは、誰かの背中を見ながら、すごく誇らしげに登った気がする」
「おれは分からん」
「小学校の遠足でそんな事を思ったのかな」
「シギは遠足でこなかった?」
「来た。でも全然覚えてねえ」
階段の中ほどで、いったん息を整えて再び足を動かす。
登りきった先は、閑散とした風景が広がっていた。建物の後すらない。木々が生い茂って、大きな公園みたいな所だ。
わたし、後宮の方にいってみる。とリウヒは一人で歩きだした。昔、来た時もその場所に惹かれた。山の傾斜にあるにもかかわらず、小さな島が密集しているような小山の群れで、橋がいっぱいかかっていて面白かった。
一人でずんずん歩いて橋々を渡り、足を止めた。そこは、少しだけひらけた所で、下の町がよく見える。そのまま歩を進め、ひらけた場所の先端に行く。
いきなり懐かしい感情が、足先からザアッと広がった。
延々と続く町、その奥に連なる山、そして端に見える海。
この光景を知っている。そうだ、わたしはこの光景を愛していた。
胸が絞られるような、血が騒ぐような変な感じがする。
ああ、それはさっきシギが海を見ながら言っていたではないか。
わたしの前世はここにゆかりのある人だったのだろうか。
「お前、こんな所にいたの」
声がして振り返った。シギがオレンジ色の頭をかきながらやってきた。
わたしは、この場面を知っている。デジャブか?でも確かに知っている。
心臓が跳ねて、ドキドキし出した。嬉しいという感情があふれてくる。
「いい眺めだな」
横に立って遠くを見る男の顔が、ふと変わった。何かを思い出すような。
「ねえ、何か変な感じがしない?」
リウヒが掠れた声を出した。
「わたしたち、ここで会ったことない?」
そんなはずはない。初めて一緒にここにきた。でも、確かに昔、ここに立って二人でこの景色を見た。遠い、遠い昔。
シギが振り返ってリウヒを見る。
「変な事言うなよ」
その顔は普段の顔ではなかった。痛々しいような、呆然としたような。
「お前が変な事言うから、おれまで変な感じになってきたじゃねえか」
二人は見つめあったまま、動かなかった。
いかないで、と自分の中から声がする。それは泣いていた。泣きじゃくっていた。
お願い、わたしの前からいなくならないで。あなたがこのまま、わたしを残して去っていくのならば、一緒についてゆきたい。でも、それは叶わない。恋する男について行く事もできない。全てをかなぐり捨てて、ここを出て行く事はできない。
「あ…」
切なさが溢れ、涙が出てきた。胸が締め付けられて痛い。
シギの片腕がリウヒの腰に回った。いつものからかいの表情はない。切実なほど悲しい顔をしていた。
そのままゆっくりと引き寄せられた。リウヒもシギの背に手を回す。男の片手が自分の頬を撫でる。大切のものを触るように。手は顎へと滑り、静かに上げられた。リウヒが目を閉じる。
ああ、狂おしいほどあなたが好き。
二人の唇が重なった。何度も重なるそれは、次第に深くなってゆく。
その時。
「ママ、みてー。あの人たち、チューしてるー」
「こらっ!ミーちゃん、ダメでしょう!」
ハッと現実に戻った二人は目を見開くと、お互いを突き放すように離れた。少女が母親に引きずられながら、自分たちを見ている。
「えっ…?」
今、わたしは何をしていた?
シギを振り返ると、呆然として自分の口に手を当てている。その顔は真っ赤だった。
先ほどまでの、悲しいような痛いような気持ちはすっかり消え去り、段々とリウヒは混乱してきた。
今、わたしはこの男と何をしていた。キスをしていた。
愕然をへたり込む。
わたしの、わたしのファーストキスが、こんなナンパ野郎と…!
膝を折って座りこんだ放心状態の肩をシギが叩いた。
「おい」
「ぎゃーっ!」
悲鳴を上げて、飛び上がったリウヒはそのままアワアワとシギから離れた。
「お前。そんなに驚くことないだろう!」
「来ないで!お願い触らないで!」
「何だよ、さっきはノリノリでおれに抱きついて、キスしていたくせに」
「あれは…!」
あれはなんだったんだろう。あの痛いほど切ない気持は。いかないで、と言っていた。ついて行きたいけどここから離れられない、とも言っていた。
まるで誰かが乗り移ったような。
背筋がぞくっとした。そうだ、あれは自分じゃなかった。他の誰かだった。じゃなきゃ、誰がこんな男に抱きついてキスするものか。
「とにかく、来ないで、触らないで、あっち行って!スケベ男!」
手を振って叫ぶリウヒに、さすがにシギはムッとしたようだった。
「そんなんだから、男ができないんだよ。可愛くねえ女!」
「なによ」
「なんだよ」
先ほどの甘い雰囲気はどこへやら、火花を散らして二人は睨み合う。先に折れたのはリウヒだった。腹が減ったのである。
「と、とりあえず、カスガ探してご飯にしよう」
「そして飯かよ。本当に色気のない女だな」
フンと鼻を鳴らしてリウヒが立ちあがり、服についていた草を払った。
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