No.1130451

【サイバ】来た時よりも美しく【交流】

Dr.Nさん

この世界では、セリアンスロゥピィの他に犬やネコなどの動物がいます。まあ人間と猿みたいなもんですな。

愛生美校長 https://www.tinami.com/view/1099026
  セリナ https://www.tinami.com/view/743966
  おれな https://www.tinami.com/view/763746

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2023-10-01 09:57:17 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:198   閲覧ユーザー数:190

風天中学校校庭。

全校生徒の前で、壇上の愛生美校長が話をしている。

 

愛生美「各班2枚ずつゴミ袋は持ちましたね? では今から街の清掃作業を開始いたします。班ごとに割り当てられた場所をしっかりとやって下さい。では解散!」

セリナ、おれな、ミウ、テムナの班は風天川付近の担当である。

 

セリナ「こうやって見ると、結構ゴミがいっぱい落ちてるわねー」

おれな「ほーんと! 何でこんなにいっぱいゴミを捨てるのかしら?」

 

そこに現れたのは。

 

佐和子「よう!」

セリナ「あ、佐和子警部! こんにちは!」

おれな「こんにちは佐和子警部!」

佐和子「元気な挨拶、中学生らしくて実に結構! お前たち、今日は何してんだ?」

セリナ「学校の奉仕作業なんです」

おれな「みんなで手分けをして街をきれいにしようという愛生美校長の提案で。ミウとテムナも少し離れた場所で二人でやっています」

佐和子「なるほどな。道理で風天中の生徒がたくさんいるわけだ。街がきれいになれば人々の心もきれいになるってもんだ、頑張れよ!」

セリナ、おれな「「はいっ!」」

セリナ「佐和子警部は何をしていらっしゃるのですか?」

佐和子「あたしか? あたしはサンドラと組んで街をパトロール中だ! あたしは地上から、サンドラ(あいつ)は空から、悪い奴がいないか見張ってるw」

 

『『ギャーッ!!』』

 

全員「!?」

セリナ「あの声はミウとテムナ!」

おれな「何かあったのかしら!?」

佐和子「行ってみようぜ!」

セリナ「ミウ! テムナ!」

ミウ「あ、セリナにおれな。佐和子警部も」

佐和子「何か事件か!?」

テムナ「いや、事件という程でもないんやけど、あれ…」

佐和子、セリナ、おれな「「「うわ」」」

セリナ「あれはどう見てもう○こ…」

おれな「しかも超大量の…」

ミウ「全く、どこの飼い主なのよ!」

テムナ「ホンマや! 犬の散歩のフンの始末ぐらいちゃんとせえや!」

佐和子「いや、違うな」

ミウ、テムナ、セリナ、おれな「?」

佐和子「よく見てみろ、下にペットシーツが敷いてある。犬がわざわざペットシーツの上でやるか?」

ミウ「ということは…」

佐和子「ああ。あれは人のだ」

ミウ、テムナ、セリナ、おれな「「「「ギャーッ!!」」」」

 

そこに空から降りて来たのはサンドラ。

 

サンドラ「佐和子さん」

佐和子「おう、サンドラ」

サンドラ「やっぱりこんな事になってたのかい」

佐和子「こんなことって?」

サンドラ「いや、さっきここの上を飛び回っていた時にね…おっと、説明するよりもその時の映像を見てもらった方が早いね。あたしのアイカメラでの録画、今からあんたのスマホに転送するよ」

佐和子「これは、黄色い豚と水色の豚、豚の中年男が二人? 二人ともなんか服を着てないようにも見えるけど」

サンドラ「ああ。全裸で折り重なっていた」

佐和子「アッー!」

ミウ「アッー!」

テムナ「アッー!」

おれな「アッー!」

セリナ「アッー!」

サンドラ「その時は大して気にも留めずその場を去ったんだけど、これはその時の置き土産だろうね」

佐和子「アッー!」

ミウ「アッー!」

テムナ「アッー!」

おれな「アッー!」

セリナ「アッー!」

佐和子「とにかくこの豚共を探すぞ! サンドラ、あんたは上空から頼む」

サンドラ「了解!」

佐和子「お前たちは、あとはあたしたちに任せて清掃作業に戻ってくれ」

しばらくして。

 

ピーッ!

 

サンドラ(無線)『こちらサンドラ』

佐和子「おう、どうした?」

サンドラ(無線)『犯人の豚二頭見つけたよ』

佐和子「何だと!? で、そいつらは今どこにいるんだ!?」

サンドラ(無線)『ラーメンてんくうから二頭仲睦まじく出てきたばかりさ。北に向かって歩いている』

佐和子「ラーメンてんくうの北だな! 分かった、すぐに向かう!」

ラーメンてんくうから少し北に行った先。

 

黄色豚「汗を流した後のメシは最高だな」

水色豚「ヘッヘッヘ、違いねえ。ウィ~ヒック!」

 

そこに立ち塞がった佐和子。

 

佐和子「おいお前ら」

水色豚、黄色豚「?」

水色豚「何ですかおまわりさん? ウィ~ヒック!」

佐和子「お前らにちょっと用があるんだ」

黄色豚「おまわりさんが俺達に用?」

水色豚「俺達何も悪いことしてねぇし。ウィ~ヒック!」

佐和子「そうかな?」

 

佐和子が二頭の豚に突き出したスマホには、サンドラから送られてきた水色豚と黄色豚が草むらで折り重なっている様子が映し出されている。

 

水色豚、黄色豚「「!?(ウィ~ヒック!)」」

佐和子「これ、お前らだよな?」

水色豚、黄色豚「「う…(ウィ~ヒック!)」」

佐和子「どうやらビンゴのようだな」

水色豚「悪いか! ウィ~ヒック!」

佐和子「悪いに決まってんだろ! 中学生たちが汗水垂らして街の清掃作業をしてんのに、おっさん二人が公共の場所でいかがわしいことして街を汚してんじゃねえよ! せめて後始末ぐらいちゃんとしろ!!」

水色豚「処理がめんどくさかったんだよ! ウィ~ヒック!」

佐和子「(ブチッ!)この豚共があーーーーーー!!!!」

 

ダーン! ダーン! ダーン!

 

水色豚、黄色豚「「ぎゃーっ!!(ウィ~ヒック!)」」

 

佐和子「公然猥褻、器物損壊、そして天空市迷惑防止条例違反の疑いで二頭まとめて逮捕だー! ハーッハッハッハー!!」

 

ダーン! ダーン! ダーン!

 

水色豚、黄色豚「「うぎゃーっ!!(ウィ~ヒック!)」」

 

・・・・・・

雪天署署長室。

 

由布子「佐和子さんもサンドラさんも本当にご苦労様! 街のゴミが一気に2つも減ったわね」

佐和子「こんなのどうってことないですよ署長w」

サンドラ「そうそう! 中学生たちが街のゴミ掃除をしてるんですから、あたしたち警察官も負けてられませんってw」

由布子「うふふふふw」

 

ガチャ。

 

愛生美「由布子ちゃん」

由布子「あ、愛生美ちゃん」

愛生美「佐和子さんもサンドラさんも、変なことに巻き込んじゃってごめんなさいね」

佐和子「いえ、お気になさらず校長」

サンドラ「あたしたち、街をきれいにするという清掃作業を手伝っただけですから」

愛生美「そう? うふふふふw」

佐和子「しかしこうやって見ると、署長と校長、本当に瓜二つですよねえ」

サンドラ「ホントホント。こっそり入れ替わっても分からないわよこれは」

由布子「あ、それいいアイディア!」

愛生美「たまにはわたしが署長、由布子ちゃんが校長やってみましょうよ!」

由布子「うん!」

佐和子「また大混乱になるからやめて下さい」

サンドラ「佐和子さん」

佐和子「何だよサンドラ?」

サンドラ「まさかあんたからそんな常識人的発言が出てくるとは思わなかったよ…」

佐和子「う、うるせえよっ!」

 

 

=END=

 

 

 


 
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