私たちが定軍山に着いた時には、春蘭たちが蜀軍と秋蘭たちとの間に入り、蜀軍と戦闘を行っていた。夏侯と典の旗が倒れていないところをみると、援軍は間に合ったようだった。
「桂花。貴方は秋蘭たちのもとへ。負傷者の手当てを行って。私は春蘭たちに合流して、蜀軍を追い返してくるわ。私の可愛い部下に手を出したらどうなるか、たっぷり教えてあげる!」
「はっ!」
華琳さまの指示を聞いてから、私は部隊を率いて秋蘭たちのもとへと急いだ。
「秋蘭!流琉!」
陣営に到着した私は、二人の姿を探した。
「……桂花。ここだ」
疲れ切ったような声でそう返事があり、その声のもとに行くと、秋蘭と流琉が座り込んでいた。
「すまん。定軍山に到着してから、ほとんど休めなかったものでな。流琉の方はしばらく寝させてやってくれ」
少し苦笑をしながら秋蘭はそう言った。よく見ると、流琉は秋蘭の肩に頭をもたれさせて眠っていた。
「あなたたちが生きていただけで、今回の戦いは私たちの勝ちなんだから、座ったままだろうとなんだろうと気にしないわ」
そう言いながら、秋蘭たちに大きな怪我がないことを確認した私は、少しほっとしていた。
「華琳さまたちが戻られるまで、しばらく時間がかかるだろうから、ここに陣地を組むわ。天幕も出すから、あなたも横になりなさい」
「あぁ。そうさせてもらう」
華琳さまたちが戻られたのは、それから2日後のことだった。
「それにしても、今回の桂花の業績は大きいわ。城を出るのが後少しでも遅かったら、秋蘭と流琉を失っていただろうし」
洛陽へと帰る道中、華琳さまがそうお声をかけてくださっていることに、私は気付かずにいた。
「……桂花?」
「へ? ……か、華琳さま!?」
気が付くと、華琳さまが心配そうな顔で私の方を見ていた。
「大丈夫? 声をかけても気が付かなかったみたいだけど……。具合でも悪いの?」
華琳さまのお言葉に、私はふと我に返った。
「だ、大丈夫です。考え事をしていただけですので……」
私がそう言うと、華琳さまは少し眉をひそめた。
「考え事? 今回の蜀の動きについてかしら?」
本当はそうではなかったけど、私は華琳さまに嘘をついた。
「は、はい。今回の蜀の動きは、劉備の決めたことではないような気がして」
「……そうね。あの甘ちゃんがやるような策ではないわ。恐らく、諸葛亮あたりが独断で行ったんでしょう」
「私もそう考えていました」
「諸葛孔明……恐ろしい頭脳ね。でも、我が曹魏にも桂花、あなたがいるわ。今回もその策を見破ってくれたし、今後も頼りにしているわよ」
そう笑顔でおっしゃる華琳さまに、私はいつものように答えられなかった。
「はっ……」
今回の策を見破ったのは私ではない。と、言うよりも今回の策を、本当の意味で見破ったやつなんてどこにもいない。本来は成功していたはずの策を、その顛末を知っていた人間によって防がれたのだから。
「桂花? 元気がないようだけど、本当に大丈夫なの?」
「は、はい! 大丈夫です。ご心配していただき、ありがとうございます」
そう答えると、華琳さまは少し心配そうな目で私を見つめた。
「あなたに倒れられたら困るわ。洛陽に着いたら、よく休みなさい」
「いえ、本当に大丈夫ですので」
「ふふ。私の可愛い桂花。今回の休みは貴方への褒美の意味も入っているのよ?」
「え?」
「今回のご褒美として、その休日の間中、あなたを可愛がってあげる。もちろん、それとは別に褒美もあげるけど、ね」
そう言って微笑む華琳さまに、私はなんて答えていいか迷っていた。
(今回のことは、私の手柄じゃない。もし褒美をもらえるとしたら、私じゃなくて北郷の方だ。……けど)
私は、あいつの顔を思い浮かべた。
(あいつのことを今ここで話したら、華琳さまはきっと、あいつをお引き立てになる。もしそうなったら、あいつは、あいつの知っていることを、すべて華琳さまに話さなくちゃいけなくなる……)
今、あいつを拾った時と同じ気持ちだったなら、こんなことに悩まずに、“はい。私の策です”と言って、華琳さまのご寵愛を受けていただろう。けど、もうその時と同じ気持ちではなかった。
定軍山へと向かう途中、私はずっと考えていた。
“一刀!?”
確かに私はそう叫んでいた。今まで男の名前を、ましてや姓ではなく名を叫んだことなんてなかった。父親に対してだって言ったことがない。父親については、私が物心ついたころにはもういなくなってたけど。
それは別にしても、私が名を叫んだ男なんて、これまで生きてきて唯一、あいつだけだ。そのことが何を意味しているのか、まだわからない。
(……違う。わかってはいるけど、それが本当に私の気持ちなのかが、まだはっきり分かっていないんだ)
もしそうなら、その気持ちが本当なのか、それとも勘違いなのかを確かめたかった。確かめた結果が本当だったとしても、それを受け入れられるかはわからないけど。
そのためには、あいつには生きていてもらわなくちゃいけない。もし、そんなことは万に一つもないだろうけど、もし、その気持ちが本当で、しかもそれを受け入れたとして、その時にあいつがいなくなっていたら、そんなの笑い話にもならない。
(そう。……だから、あいつには生きていてもらわないといけないのよ)
それが、私の出した結論だった。
定軍山に着き秋蘭を助けた後、今度はあいつを生かすためには、どうすればいいのかについて考え始めた。
華琳さまに声をかけていただいた時に考えていたのもそのことだ。
その思考の中で、ふと、ある言葉が浮かんできた。
“大局に逆らうな。さもなければ身の破滅”
あいつが町の占い師に言われていた言葉。しばらく忘れていたけど、その言葉を聞いた時は、なぜかとても気になっていた言葉。
(この言葉は、今回のことを指しているんじゃないかしら……)
私はそう思っていた。“大局”とはあいつの知っている歴史で、それを変えようとしたから、あいつはあんなに苦しんでいたのではないだろうか。
そう考えれば、あの占いの言葉が真実のように思えた。だとしたら、このままあいつの知っている歴史を変え続けたら、あいつは滅んでしまうのだろうか。
(……でも、あいつが話をした時点では、歴史は変わっていなかったはずだわ。あいつが話したところで、私が行動を起こさなかったら、あいつの知っている歴史は、そのまま変わることはなかった……。もし、話すこと自体が、身を滅ぼす行為なのだとしたら、私に赤壁のことを話した時に、苦しまなかったのはなぜ?)
そこがわからなかった。今回と、赤壁の話を聞いた時の違いはなんだったのだろうか。
(……知っている歴史を、私に話したという点においては、どちらも同じね。それが目前に迫っているのか、迫っていないのかについては違いがある。……けど、そんな単純なことなのかしら?)
もし、“大局に逆らうな”という言葉が真実であるとしたら、何カ月も前に話していようと、直前になって話そうと、私が行動を起こせば、それは大局に逆らっていることになるんじゃないだろうか。
そう考えると、時期の違いが事の核心にあるとは思えなかった。
(これまでと、今回の違い……)
私は考えた。これまでと今回とで決定的に違い、なおかつ占い言葉に矛盾しないものはどんなものか。私は、あいつが初めて倒れた時のことを思い出した。
(あの時は確か、私が秋蘭が定軍山に行っていることを話した時だった。その後あいつがいきなり“夏侯淵さまが危ない!”って叫んで……)
私はそこで、記憶をたどるのをやめた。
(いきなり叫んで? そう言えば、これまであいつから歴史について、いえ、歴史を変えるようなことについて積極的に話して来たことがあったかしら? ……ないわ! あいつが自分から、自分の意思で歴史を変えようとしたことは、今までなかった!)
あの占い師は、北郷に対して、“大局に逆らうな”と言った。と言うことは、あいつ自身の意思で、“大局”を、恐らくは歴史を変えようとしない限り、あいつ自身に変化は起きないのではないだろうか。
(……けど、あいつはバカじゃない。私に歴史を話す時、あいつは少なからず、歴史が変わることを意識していたんじゃないかしら?)
新たな疑問が浮かびあがってきた。
(確かではないけど、それについては説明ができるかも知れないわ。明確な意思、変わるかも知れないとかって言う意識じゃなくて、変えようとした時に、あいつの体調がおかしくなるという説明をすれば、筋は通らなくもない。少し無理やりなような気がするけど……)
一つの疑問が解けても、また別の疑問が浮かんでくる。
(あいつの体調の変化が、あいつの意思に関係していると仮定するとして、そうであるなら、あいつが変えようという意思を持たずに話した内容を使って、私が歴史を変えたら、どうなるのかしら?)
これについては、答えが浮かんで来なかった。なにせ、あいつを洛陽に置いたまま定軍山に行っていたから、歴史が変わった時に、あいつに変化があったのかどうかがわからない。
それがわからない以上、答えが出せないような気がした。
(あの占いがそんな生ぬるいものでないとすれば、北郷の意思があろうとなかろうと、歴史が変わってしまったら、あいつは身を破滅させているはず。けれど、歴史ではなくて、“大局”といっていたことが気になるわ)
どうなるにしても、洛陽に戻って北郷の様子を確かめなければならないと思った。
そんなことを考えている時に、華琳さまが声をかけてくださっていることに気が付いた。
なんとか、何を考えていたかについてはごまかせたけど、褒美の話になって私は迷っていた。
あいつの手柄を、さも自分のものとして振舞うのには抵抗がある。いや、抵抗を感じるようになってしまった。まぁ、それはいいとして、だからと言って、北郷のことをお伝えする気も起きなかった。
あいつは頭が悪いわけではない。もしあの占い、いえ、あれはもう占いというよりも呪いのような気がする。もしあの呪いのことを覚えていたとしたら、あいつは今回の出来事から、ある程度答えを出しているに違いない。自分自身の変化なのだから、私よりも正確な答えを出しているかも知れない。
もしそうだとしたら、華琳さまから歴史について聞かれた時に、明確に歴史を変えようと言う意思を持って返事をしてしまうかも知れない。
もし、“大局”というのが、あいつの知っている歴史流れ。漢が滅び、三国が鼎立するというもののことを指すのだとすれば、華琳さまにすべてを話し、それを華琳さまが実行し、華琳さまの大願がかなった時点で、あいつの身は滅びる。
今回変えてしまった歴史が、“大局”であったとすれば、もうすでに身を滅ぼしているかもしれないけど、ある人物の死が“大局”であるとは思えなかった。仮に、人の死が“大局”であるとするなら、それは華琳さまのような人物の死だ。秋蘭も重要人物ではあるけれど、“大局”とまでは言えない。
そう思うと、ますますあいつのことを華琳さまに話す気が起きなくなっていた。
(あいつが私にとってどんな存在なのか、まだ分かっていない。それがわかってから、華琳さまにお話ししても間に合うんじゃないかしら。仮に、間に合わなくても、私が赤壁のことをお伝えすれば、華琳さまは天下をとることができるし……)
そう思った私は、華琳さまのお言葉に答えた。
「はい。華琳さま。ありがとうございます!」
無理やり自分を納得させていたけど、実際に赤壁のことを華琳さまに話せるのか、私にはまだ分からなかった。
「失礼します」
洛陽に帰ってきてから数日後、私はあいつを部屋に呼んだ。
「……開いているわ」
私がそう言うと、扉が静かに開いた。
「失礼します。荀彧様……ふふ」
扉を閉めてから、北郷はそう言って少し笑った。
「な、何よ。なに笑ってるのよ」
私がそう聞くと、北郷は答えた。
「いや。荀彧に様をつけて呼ぶのが、なんかおかしくてさ」
そう言いながら微笑む北郷が、具合が悪いようには見えなかったから、私は少しほっとした。
「まぁ、いいわ。あんた、私たちが定軍山に行ってる最中にも、また倒れたらしいわね」
私がそう聞くと、北郷は少しばつが悪そうに答えた。そのことについては、城の医者に事前に確認をとっておいた。
「た、倒れたのは確かだけど、今は快調だよ」
「あなたが倒れたのは、私たちが出立してから四日後よね?」
「よ、よくそこまで調べたな。……そうだよ。荀彧たちが出立してから四日後だ」
私たちが出立してから四日後は、春蘭たちが援軍として定軍山到着した日だ。つまりは、北郷の知っている定軍山の戦いと、この世界で起きた定軍山の戦いの結果が変わってしまった日。
(やっぱり、歴史が変わってしまったら、こいつは滅びるのね。そして、今回は生き残ったって言うことは、“大局”って言うのは、やはり三国の鼎立への流れの可能性が高い……)
私が考えていた仮説が、概ね間違っていないような気がした。
(私が考えていたことが正しいとすれば、もうひとつ確かめておきたいことがある)
私は北郷に話しかけた。
「あんた。なんで自分が倒れたのか、見当は着いているの?」
「……」
私の問いかけに、北郷は少しの間黙った。
「なんとなく……」
「そう。それじゃあ、あなたが考える今回の原因は何なの?」
私がそう聞くと、北郷はまた少し黙った。
「……たぶん、俺が歴史を変えようとしたから、荀彧の前で倒れて、実際に歴史が変わったから、また倒れた。だと思う」
北郷の答えを聞いてから、私は少し間をおいた。
「少し聞きたいことがあるんだけど?」
私が聞くと、北郷はうなずいた。
「もう一度、私に赤壁の戦いについて教えて。より細かいことまで、出来るだけ詳しく、ね。それがわからないと、夏侯淵や楽進たちが死んでしまうかも知れないから。いい? あなたが歴史を変えないと、彼女たちは死んでしまうかのしれないわ。そのことをちゃんと、頭に置いて、それからしゃべって」
私の言葉を聞いてから、北郷は少しの間目を閉じてから、スッと息を吸った。
私は、北郷に変化がないか注意深く見ていた。
「赤壁の、た、戦いは……くっ!」
そこまで言うと、北郷は苦しそうに胸を押さえながら、膝をついた。
「っ! ……もう、いいわ」
苦しむ北郷の姿を見て、胸が締め付けられるような、そんな気持ちになった私は話すのをやめさせようとした。
「こ、黄蓋の……」
「もういいって言ってるでしょ!」
私が止めたのを聞かずに、北郷が続きを話そうとしたから、思わず声を荒げてしまった。
「苦しいんでしょ!? もう、話さなくていいって言ってるんだから、やめなさいよ!」
そう言う私を見て、北郷は少し笑った。苦しみを堪えながら笑う北郷の顔を、私は見ていることができなかった。
「……でも、ちゃんと話さないと、夏侯淵さまや、楽進隊長たちが死ぬかも知れないんだろ?あの人たちが死ぬかも知れないってことは、荀彧も死ぬかも知れないんだろ? もしそうなら、俺はどんなに苦しくても、そのことを話さなくちゃいけないんだ。……仮に、これが実験だとしても、ね」
「っ! ……分かっていたの?」
「さっき言っただろ? 自分が倒れた理由は、なんとなく検討がついてるって」
「なら、なんですぐにやめなかったのよ」
「いや。それは……その、なんとなく」
北郷はそう言いながら、苦笑いをした。まだ、胸を押さえているところをみると、苦しさ完全になくなっている訳ではないのだろう。
(……バカ)
心の中でそう毒づいてから、私は北郷を見た。
「まぁ、いいわ。これで、あんたが倒れる原因がはっきりした」
(私の仮説は正しかったってことね……)
これを実行しようかは、少し迷った。
けれど、北郷に呪いがかかっていること、恐らく赤壁の戦いまであまり時間がないこと、そして私自信が北郷をどう思っているのか知るために、私はこれを実行しようと決めた。
一刀視点
荀彧の部屋で、俺が倒れる原因の実験をやった時に、荀彧からやめるように言われても、やめなかった理由は、荀彧には言えなかった。
「心配そうにしてくれる荀彧が見れて、うれしかったなんて、言える訳ないよなぁ」
荀彧が夢の中に出て来た日に、荀彧の迷惑になるようなことはやめるって決めていたし、そうじゃなくても、そう言ったら、荀彧に怒られそうな気がしていた。
「……でも、うれしかったな」
あの時の荀彧の顔を少し思いだしながら、俺は仕事に向かった。荀彧のところに行ってからは、数日が立っていた。
「北郷さん。貴方に移動命令が来ています」
城中の仕事場に着くと、先輩がそう言って俺に命令書を渡した。
「い、移動命令ってどういうことですか?」
俺がそう聞くと、先輩も少し困ったような顔をした。
「さぁ? いきなりのことだったので、私もよくわかっていないんです。でも、左遷とかじゃなくて、大抜擢だって、室長が言ってましたよ?」
先輩の言葉を半信半疑に聞きながら、俺は命令書を開いた。
~移動命令~
北郷一刀殿
貴殿の日ごろの働きを評価し、移動を命じる。
移動先:政策決定局
移動先責任者:荀文若
移動後は、移動先の責任者の指示に従うこと。
「……」
俺は命令書に書かれている名前を見て、目を疑った。
「じゅ、荀文若って、三大軍師のお一人じゃないですか! すごいですね!」
横で命令書を見ていた先輩が、そう声を上げた。
「あ、あの。政策決定局って何をするところなんですか?」
俺は動揺を抑えられないまま、先輩に訪ねた。
「わかりません。私も初めて聞く部署です。……もしかしたら、新設の部署かもしれませんよ?」
「し、新設の部署……」
命令書に書かれている“荀文若”の名前を眺めながら、俺は激しく動揺していた。
(荀彧……君は何を考えてるんだ?)
あとがき
お久しぶりです。komanariです。
まずはお詫びを。11月末から色々立て込んでいたとはいえ、長らくお待たせしてしまい、すみませんでした。
今回のお話についてですが、前の方の話でコメントいただいていた「なんで、赤壁の話をしたのに、一刀に異変がないのか」って言うことに対する回答と、桂花さんの変化と、定軍山の終わりを、ひとまとめにしたら、こんな感じになってしまいました。
桂花さんの一人語りが多かったり、場面が行き来したりして、分かりにくかったかと思います。すみませんでした。
だんだんと赤壁が近づいてきましたが、これからも頑張って書いていこうと思っています。
ただ、年末も色々予定が入っているので、また間があくことがあるかと思います。そうなったら、気長にお待ちいただけるとうれしいです。
それでは、今回も閲覧していただき、ありがとうございました。
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お久しぶりです。色々と立て込んでて、長い間投稿できなくて済みませんでした。
とにかく10話目ですが、物語が佳境に入り始めました。あと、今回は(今回も?)あんまり面白みがないかもです。少し桂花の変化を速めすぎなような気も……
今回も誤字・脱字などありましたら、ご指摘をよろしくお願いします。