No.1118376

【獣機特警K-9ⅡG】新幹線危機一髪!!(3・終)改【交流】

Dr.Nさん

Special Thanks:尾岸元さん。尾岸さん、ありがとうございました!

  クオン https://www.tinami.com/view/551025
   ソウ https://www.tinami.com/view/591837
  イシス https://www.tinami.com/view/609970

続きを表示

2023-04-12 23:28:38 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:329   閲覧ユーザー数:306

新幹線総合指令所。

 

指令員「犯人から通信です!」

ミウ「繋いで下さい」

 

カチッ!

 

赤豚男『おう、金と車の準備は出来たかやで? おろ、お前ら誰ややで? さっきの姉ちゃんたちはどうしたやで?』

ミウ「みんな呆れて帰っちゃったわよ」

テムナ「お前ホンマ豚相(とんそう)悪いなー。しかもブクブク太りやがって、まさに極悪豚、浪花の恥晒しや!」

赤豚男『じゃかましいわやで! まあええやで、金と車はやで?』

ミウ「そんなもの出来るわけないでしょ!」

テムナ「警察なめんな!」

赤豚男『ほーん。じゃ、さいならやで』

 

ブチッ!

 

ミウ、テムナ「あっ!」

同時刻、○△マンション。

20階建ての屋上に上がり、眼下を通り抜ける軌道を見下ろすジョニー。

 

ジョニー「なるほど、確かにここは絶好の狙撃ポイントだぜ。しかしライフル遅えな。何をやってるんだ?」

 

シャイオ『ジョニーさーん!』

 

ジョニー「おう、来たか!」

 

シャイオ「ゴメン、遅くなっちゃった!」

ニュウ「はい、軍用ライフルと弾よ」

ジョニー「これこれ! サンキュー!」

ニュウ「でも大丈夫なの?」

ジョニー「何百人もの命がかかってるんだ、絶対に成功させてみせるさ!」

シャイオ「あ、新幹線見えてきたわ!」

 

ライフルを構えるジョニー。

ジョニー「10、9、8…」

 

シャイオ(ゴクリ)

 

ジョニー「7、6、5、4…」

 

ニュウ(ゴクリッ)

 

ジョニー「3、2、1、0ッ!!」

 

バシュッ!!

 

バリンッ!!

 

シャイオ「やったわ、命中! 運転席のガラスを突き破ったわ!」

ニュウ「さすがジョニーさん!」

ジョニー「だがそのまま行っちまった。ターゲットには当たったのかどうか」

シャイオ「うん…」

ニュウ「ここからじゃ確認不可能ね…」

 

ピピッ!

 

シャイオ「あ、無線」

 

ミウ『こちらミウ。成功よ! 新幹線、スピードを緩め始めたわ!』

シャイオ「ホントですか!?」

テムナ『ああ。このままラミナ中央駅ホームに軟着陸や!』

シャイオ、ミウ、ジョニー「やったあ! イエーイ!!」

 

ハイタッチで喜びを分かち合う3人。

 

ジョニー「あとは隊長たちが上手くやってくれるかだな。頼むぜみんな!」

ラミナ中央駅。

規制線が張られた到着ホームで待機中の、ジョニーを除いたK-9隊8名。

 

クオン「来たぞ!」

イシス「スピードを緩めてるわ。何事もなく止まりそうね」

クオン「ああ。ドアが開いたら一気になだれ込む。さっき言った通り、ボクとナタリアとタツヤは先頭車両にいる桃豚を制圧して身柄を確保、イシスとソウとミライは運転席に突入して赤豚を制圧、身柄を確保、そしてソラとベルタはお客さんたちを後部車両に避難誘導する。いいな!」

全員「はいっ!!」

先頭車両内。

 

桃豚男「あれっ、ラミナ中央駅に到着じゃねえか。さては警察の奴ら要求を飲んだなw これでまた酒がたくさん呑めるぜ、ウィ~ヒック!」

アイヴィー「隙あり! 警察がお前らみたいな悪に屈するわけないでしょ、このアル中豚ァーーーーーー!!!!!」

 

ドカアッ!

 

桃豚男「ギャッ!!」

 

アイヴィー「あとは非常用コックね!」

 

クオン「開いたぞ! いけーっ!!」

7人「オーッ!!」

クオン「総監、おケガは!?」

アイヴィー「大丈夫よ」

クオン「桃豚野郎はどこですか!?」

アイヴィー「桃豚さん? ほら、あそこw」

クオン「あ」

タツヤ「ノックアウトされてる…」

クオン「これ総監が?」

アイヴィー「ちょっと力を入れすぎたみたいw おほほほほw」

クオン「……」

アイヴィー「あなたからのメッセージ、レイナちゃんを通じて確かに受け取ったわ。『ラミナ中央駅に着いたら、非常用ドアコックでドアを開けて下さい。我々K-9隊が突入します』。ロボットだけが出来るアイコンタクト、光通信でね」

クオン「恐れ入ります」

 

レイナ「タッちゃん!」

タツヤ「レイナちゃん! 大丈夫!? ケガはない!?」

レイナ「へへーん、このレイナちゃんがこれぐらいでやられると思うー?w」

タツヤ「だよね。よかった!」

レイナ「ウッ…ウッ…ウッ…」

タツヤ「?」

レイナ「うわーん!! 怖かったよタッちゃーん!! うわんうわんうわーーーん!!」

タツヤ「おー、よしよし」(デレデレ)

ナタリア「タツヤ君…鼻の下伸ばしまくりですね…」

クオン「だな…。ハッ、運転席組はどうなった!?」

ソウ「隊長」

クオン「ソウ! 赤豚の身柄は確保出来たのか!?」

ソウ「その必要はありません」

クオン「なぜだ?」

ソウ「赤豚のオッサン、頭をきれいにフッ飛ばされてシートに沈んでます」

ミライ「運転席中が血の海」

クオン「分かった、ご苦労」

アイヴィー「桃豚さん、ほら、いつまで寝てるの桃豚さん!」

桃豚男「ん…? ウィ~ヒック!」

アイヴィー「あなたのバディは亡くなったみたいよ」

桃豚男「何だって!? 親分が…ウィ~ヒック!」

アイヴィー「あとはあなただけ。もう観念なさい」

桃豚男「分かりました…ウィ~ヒック…」

 

バッグから手錠を取り出して桃豚男に掛けようとするアイヴィー。

ところが。

 

ダッ!

 

桃豚男「なーんてな!www だーれが捕まるかよ、ウィ~ヒック!wwww」

クオン「あ、逃げた!」

アイヴィー「待ちなさい!」

桃豚男「待つわけねえだろwwww じゃなー間抜け長官wwwwウィ~ヒック!」

アイヴィー「違うの! そっちは反対側のホーム…!」

 

ストンッ。

 

桃豚男「うわっ!? ウィ~ヒック!」

 

グモッ!!!

桃豚男「ぎゃああああーっ!!!」

 

チュイーン…。

 

・・・・・・

翌日、ラミナ署K-9ルーム。

全員集合したK-9隊メンバーと、ミウ、テムナ、シャイオ、ニュウ。そして、タツヤの隣には特別に招かれたレイナ。

 

エルザ「みんなよくやった! 犯人は2人共死亡という結末になってしまったが、君たちがベストを尽くした結果だ、致し方あるまい」

タツヤ「あれだけのことをしたんだもん、当然だよ!」

ソウ「そうそう! どこで生き方を間違ったのかねえ、あの豚のオッサンたち」

イシス「善良な市民との価値観の違いでしょうね。恐ろしいわ」

エルザ「そして乗客には一人のケガ人も出なかった。なによりだ!」

ベルタ「でも運転手さんは理不尽に殺されちゃったんですよね…」

ナタリア「かわいそうです…」

エルザ「そのことだけどな、死亡したと思われた運転手は実はロボットで、撃たれて一時的に機能停止していただけだそうだ。1ヶ月も経てば職場復帰出来るそうだよ」

ベルタ、ナタリア「よかったあー!」

シャイオ「死んだのは悪豚2匹だけってわけねw」

ニュウ「うん! ざまぁwwww」

 

ウィーン。

 

クオン「あ、総監」

アイヴィー「さあさあ、難しい話はこれぐらいにして、お食事タイムよー!」

モニカ「カフェ・ラ・ヴォルペのイタリア料理ケータリング、お待たせしましたー!」

リク「みなさん、昨日は本当にお疲れ様でした!」

ソラ「ちょっとお兄ちゃん、わたし聞いてないわよ!」

リク「へっへっへ、サプライズさソラw」

ソラ「もう…。でもわたしも料理運ぶの手伝う!」

アイヴィー「今日はみーんなわたしのおごり、みなさんパーッとやりましょ!」

全員「おーっ!!」

 

レイナ「はい、タッちゃんあ~ん♥」

タツヤ「おいちぃ~♥ 今度はレイナちゃんあ~ん♥」

レイナ「あ~ん♥」

 

クオン「おいおい…」

アイヴィー「いいじゃないのクオンさん、なんたって今回のヒロインとその彼氏だもんw」

 

 

=END=

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
1
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択