No.1118372

【獣機特警K-9ⅡG】新幹線危機一髪!!(1)改【交流】

Dr.Nさん

たまにはアクション&サスペンスものを。

  クオン https://www.tinami.com/view/551025
   ソウ https://www.tinami.com/view/591837
  イシス https://www.tinami.com/view/609970

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2023-04-12 23:09:19 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:275   閲覧ユーザー数:245

ラミナ署K-9ルーム。

のーんびりとくつろいでいる隊員たち。

テレビからは、のどかな紀行番組が流れている。

ナレーション『ヤゲル・ゲートウェイ駅からラミナ中央駅まで、時速500kmノンストップ5時間で結ぶLYG-0K新幹線は、今日も大勢の乗客で賑わってます』

ミライ「いいなー新幹線の旅かあー」

タツヤ「飛行機で最短時間で行くのもいいけど、新幹線でのーんびり行くのもいいよねー」

ミライ「うんうん。ふああああ~…」

タツヤ「僕も眠くなってきちゃった。ふああああ~…」

クオン「…。二人とも緊張感皆無だな」

ミライ「だって隊長、ここんとこ事件らしい事件もなくて暇なんだもんー」

タツヤ「ねー」

クオン「…」

ソラ「でもさあ、時速500kmって、撒き散らす騒音も相当なものじゃないのかしら?」

ナタリア「沿線に住む人たちは困っているかもしれませんね」

ナレーション『LYG-0K新幹線が中をひた走る透明チューブ、始発駅から終着駅まで途切れることなく続くこのチューブは、沿線への騒音問題を解決するとともに、小型のミサイル程度ではビクともしない強度を持っており、テロ対策も兼ねているのです』

ソラ「へえー」

ナタリア「よく出来てますね」

 

と、突然、テレビの画面が切り替わる。

アナウンサー『番組の途中ですが、ここで臨時ニュースをお伝えします。今朝、ヤゲル・ゲートウェイ駅を出発しましたラミナ中央駅行きノンストップLYG-0K新幹線が何者かによってジャックされた模様です。繰り返します。今朝、ヤゲル・ゲートウェイ駅を出発しましたラミナ中央駅行きノンストップLYG-0K新幹線が何者かによってジャックされた模様です』

9人「!?」

ジョニー「おいおい、LYG-0K新幹線紹介の紀行番組の途中でそのLYG-0K新幹線ジャックのニュースかよ」

ベルタ「ひょっとしてこれ、紀行番組じゃなくてドラマなのかしら? でもネットにもこのニュースがたくさん出てるわ。あ、ママ」

エルザ「そう、残念ながらこれはドラマではない」

クオン「何ですって!?」

エルザ「先程、ファンガルド新幹線総合指令所ラミナ支部から警察に連絡があった。乗客らしい者からの緊急通報も複数入っている」

クオン「では、これは本物の新幹線ジャック」

エルザ「そういうことだ。K-9隊、出動せよ!」

9人「ラジャー!!」

ファンガルド新幹線総合指令所ラミナ支部。

ラミナ市近辺を走る全ての新幹線の運行を管理している司令塔である。

 

クオン「警察です」

指令員「お待ちしてました」

クオン「早速ですが、運転席に通信を繋いで下さい」

指令員「分かりました」

 

カチッ!

 

指令員がスイッチを入れると、正面の巨大モニターにLYG-0K新幹線の運転席の様子が映し出された。

1人の初老の髭面の赤豚型ファンガーが運転席に座っている。

 

ソウ「あいつが新幹線ジャックの犯人か!」

ナタリア「あの風貌、まるで反社会的勢力ですね」

ミライ「ほーんと。豚相(とんそう)悪っ!」

 

マイクを取るクオン。

 

クオン「おい、聞こえるか? 警察だ!」

赤豚男『なんややで? 警察やで?』

クオン「そうだ、警察だ。何が目的だ?」

赤豚男『目的? そんなもんあらへんやで。ワシ、一度新幹線を運転してみたかったんやでw』

クオン「バカな! 今すぐ止めて投降するんだ!」

赤豚男『やーなこっちゃやでーwww せや、今目的を思い付いたやで』

クオン「何だ?」

赤豚男『現ナマや! 1000万クロウ、そしてワシらの逃走用の車も用意しろやで』

クオン「そんな要求が飲めるか!」

赤豚男『ほーん。せやったら、このまま速度を落とさずにラミナ中央駅の車止めに突っ込もうかなーやで?www』

クオン「なっ!?」

ミライ「ハッハッハ、そんなことしても無駄だよ豚さん。終点には車止めがあってね、電車が衝突してもいいように出来てるんだよ」

イシス「それは低速で衝突した時だけよミライちゃん。もし時速500kmのまま衝突したら…」

ソラ「何百人もの死者が出ますね…」

クオン「そういうことだ。そんなことをしたらお前も死ぬんだぞ!」

赤豚男『かまへんやでw どうせこのまま投降してもワシら逮捕されるんややで。じゃーやで。また連絡するやで』

 

ブチッ!

 

クオン「あっ!」

指令員「通信が切られました!」

クオン「もう一度繋いで下さい!」

指令員「はい!」

 

カチッ! カチッ! カチッ!

 

指令員「ダメです! 回線が切られています。運転席の方からスイッチを入れない限り、こちらからは連絡が出来ません!」

クオン「クソッ!」

ナタリア「しかし妙ですね」

ソラ「何が妙なのナタリアちゃん?」

ナタリア「犯人さん、『ワシら』って言ってました。あの髭の反社赤豚さん以外にも仲間がいるってことでしょうか?」

ソラ「あ、そう言えば。犯人は複数なのかしら?」

 

ピリリリリッ、ピリリリリッ、ピリリリリッ。

 

タツヤ「あ、僕のスマホが。レイナちゃんからだ」

クオン「何だこんな時に! そんなものあとにしろ!」

タツヤ「待ってください隊長! レイナちゃんは賢い子です、あれだけテレビやネットで大騒ぎになっている新幹線ジャックを、そしてその事件に特殊部隊であるK-9隊が対処中であろうことを想像出来ないわけがありません。きっと何が事情があるはずです!」

クオン「分かった。出てみろ」

タツヤ「はいっ!」

 

ピッ!

 

タツヤ「あ、レイナちゃん? 知ってると思うけど、今新幹線ジャックで大変なんだ。用件は手短に頼…何だって、レイナちゃん今その新幹線に乗ってるの!?」

8人「!?」

タツヤ「アイヴィー長官も乗り合わせてて、長官が犯人の1人に銃を突きつけられている!?」

クオン「何だと!?」

 

 

=To be continued=

 

 

 


 
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