No.1117584

【獣機特警K-9ⅡG】全て無に帰す(1)【交流】

Dr.Nさん

   シャイオ https://www.tinami.com/view/952414
    ニュウ https://www.tinami.com/view/954917
    クオン https://www.tinami.com/view/551025
    ミライ https://www.tinami.com/view/568457
    エルザ https://www.tinami.com/view/551405

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2023-04-01 12:19:35 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:309   閲覧ユーザー数:283

カンカンカンカン!

 

高層ビルの階段を駆け上がる3人の男。

 

カンカンカンカン!

 

1フロア分遅れて、2人の警官がそれを追う。

 

シャイオ「こらあー待てー!」

ニュウ「待ちなさーい!」

モモンガ男「だーれが待つかよwww」

銀豚男「せやせや、待てと言って待つ強盗はいてへんやでwww」

桃豚男「そうそう、バッカじゃねぇのwww ウィ~ヒック!」

 

ニュウ「シャイオ、絶対に屋上へ出しちゃだめよ!」

シャイオ「そんなことは分かってる!」

 

バンッ!

 

屋上に出るドアが力任せに開けられる。

そして──。

フェンスを乗り越え、モモンガ男は両手を広げてグライダーのように飛び立ち、2人の豚男もその両足に掴まり一緒に飛び立った。

 

モモンガ男「あーばよ、バカ警官どもーwwww」

銀豚男「はーい、ご苦労はんやでーwww」

桃豚男「これでまた酒が呑めるし、かわいい男の子とも遊べるぜ! ウィ~ヒック!」

 

シャイオ「ああもう、もう少しだったのに!」

ニュウ「くやしいー!!」

 

二人はフェンスの内側で地団駄を踏んだ。

翌日午前11時。K-9ルーム。

 

クオン「んふふふふふw」

 

一人で留守番中のクオンは、スマホを眺めながらニヤニヤしていた。

 

そこに入った来たのはミライ。

 

ミライ「完成しました隊長ー!」

クオン「ご苦労さん。どれどれ。おおっ、さすがミライ、模型好きの本領発揮だな!」

ミライ「えへへへへw ところで、なにスマホなんか眺めてニヤニヤしてたんですか?」

クオン「ああ、これかい?」

 

クオンは、1枚の絵が表示された画面を嬉しそうにミライの方に向けた。

 

ミライ「あ、わたしこれ知ってる! ニュースで見ました!」

タイトル:大空を羽ばたく大きな白い鳥たち

作:ラミナ小学校3年 カリン・ココノエ

ミライ「市内小学生絵画コンクールのグランプリって、カリンちゃん凄いですねー」

クオン「えへへへへ、そうでも…あるよw」

ミライ「まったく、隊長ったらホント親バカなんだからw でも画力もさることながら、真っ青な空で回るたくさんの風力発電の白い羽根を鳥に喩えるとか、カリンちゃん、凄くいいセンスしてます!」

クオン「最近増えたもんな、風力発電の風車。カリンの奴、前に海に連れて行った時、飽きもせずずっと眺めていたんだ。余程気に入ったのかな? おっと、そろそろ会議の時間だ。行こうか?」

ミライ「はいっ!」

大会議室。

入り口には『モモンガ男と2名の豚男による、空飛ぶ連続強盗事件対策会議』の札が掲げられている。

 

シャイオ「ということで、昨日もあと少しのところで逃してしまいました」

ニュウ「もう悔しくて悔しくて!」

エルザ「まあそう気を落とすな。相手が空を飛んでいったのでは手の出しようがない」

シャイオ「はい…」

ニュウ「すみません…」

エルザ「だが、いつまでも手をこまねいているわけにもいかん。アラン、アーマーで追うことは出来るか?」

アラン「いや、アーマーは陸戦専用ですので、空中戦はちょっと…」

エルザ「…だよな。やはりここは空で戦える者が必要だ。幻獣部隊、ルネ、ぐり之進!」

ルネ「はい!」

ぐり之進「おう!」

エルザ「君たちの出番のようだ。そして隊長キリカ!」

キリカ「はい!」

エルザ「竜人形態で飛行ユニットを付けて、君にもその役割を担ってもらう。ルネたちと力を合わせてやってくれ」

キリカ「分かりました!」

エルザ「よし。ミライ、頼んだものは出来てるか?」

ミライ「もちろんですっ! じゃーん!」

 

ミライが得意げに白い布を取ると、そこに現れたのは。

 

キリカ「それはドローン?」

ミライ「はい。わたしが作った、どこに飛んでいくか分からないドローンです!」(ドヤァ)

キリカ「どこに飛んでいくか分からないドローン?」

ルネ「どうしてそんなものを?」

ミライ「だって強盗がどこに逃げるかなんて分からないじゃないですか。これを使って、特訓していただければと思いまして。エヘw」

キリカ「なるほど!」

ルネ「いいアイディアだわ!」

エルザ「ということだ。3人とも早速午後から特訓に入ってくれ」

キリカ、ルネ、ぐり之進「はい!(おう!)」

 

 

=To be continued=

 

 

 

 


 
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