No.110994

萌え萌え恋姫大戦

ニシさん

この小説は真・恋姫無双と萌え萌え2次大戦(略)のクロスSSです。
更新が遅く申し訳ありません。文才がなくへたくそな文章ですが、どうぞよろしくお願いします。

2009-12-07 10:58:11 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2043   閲覧ユーザー数:1843

 

再会 新たな仲間

 

 

 

 

 

桃香達と行動を共にすることになった一刀達は他の鋼の乙女達の情報を集めつつ、公孫賛の本拠地に向かっていた。

 

 

―――――公孫賛の城―――――

 

 

「白蓮ちゃん! 久しぶりだねー♪」

と言いつつ、桃香は鈴々と同じ髪をした少女に抱きついていく。

この少女こそ桃香の親友であり、この城の城主である公孫賛である。

 

 

「桃香、今までどうしてたんだ?全然連絡取れないし心配してたんだぞ?」

 

「んとね、あちこちで色んな人を助けてた♪」

 

「・・・それだけ?」

 

「うん、それだけ♪」

 

「・・・はぁーーっちょっと待て桃香、そんなことばっかやってたのか」

てっきりどこかの県に所属していたのだと思っていた公孫賛は今まで桃香が行ってきたことにすごく驚いている。

 

 

「う、うん・・・」

 

「どうして」

 

「・・・私、どこかの県に所属して、その周辺の人たちしか助けることが出来ないっていうの、イヤだったの」

桃香は真剣な顔をして公孫賛に自分の決意を伝える。

 

 

「だからって、1人で頑張ってもたかが知れてるだろうに…」

公孫賛の言うことも尤もである。

 

 

「そんなことないよ?私にはすっごい仲間逹がいるもん♪」

桃香は胸を張り自信満々に答える。

 

 

「仲間? 桃香が言ってるのはこの4人の事か?」

桃香の後ろにいるレイたちを見て言う。

 

 

「そうだよ♪関雲長、張翼徳、それに天の御遣いの北郷一刀さんにレイさん♪」

 

「天の御遣い?この辺りではかなりの噂になっていたけど・・・本物か?」

 

「本物だよ!」

 

「ふ~ん・・・」

と言いながら、一刀のことをじろじろ見てくる。

 

 

「もしかして白蓮ちゃん、疑ってるの」

 

「いや、桃香の言うことは信じてるよ?けど…」

まだ納得しかねているような表情だ。

 

 

「それらしくないか?・・・まあ、とりあえず北郷一刀だ。よろしく頼む」

 

「レイです。よろしくお願いします」

公孫賛に挨拶し、二人は握手をする。

 

 

「う、スマン・・・あと、桃香が真名を許したのなら私も真名でいい、白蓮だ」

 

「いきなり真名を言っていいのか?」

桃香からは真名は大切な名だと聞いていたので、少し困惑したが、

 

 

「桃香の友なら、私にとっても友だからな」

桃香が認めているから自分も良いということらしい。

 

 

「そっか…なら改めて、宜しく、白蓮」

 

「宜しく頼む」

 

「・・・で、だ・・・桃香、本当の用は何なんだ? ただ会いに来た、って訳じゃないだろ?」

白蓮は、ここに来た本当の理由を桃香に聞く。

 

 

「うん、盗賊退治してるって聞いて、お手伝いしようかと思って」

 

「おぉ、助かる!兵はいるが、指揮できる人間が少なくて悩んでたんだ」

 

「皆すっごく強いよ、保証する!」

 

「桃香がそういうんなら安心なんだろうけど・・・本当か?」

 

「おやおや、伯珪殿にはその2人の力量が見抜けませんかな?」

白蓮と話しているときに後ろから声がかかった。

後ろを見ると、青い髪のこれまた美少女…何だこの世界は?美少女比率高過ぎる気がするんだが・・・

 

 

「そういうそっちは力量が分かるのか?」

 

「当然。少なくとも後ろの2人は只者ではないな」

 

「そういう貴女も腕が立つ・・・そう見たが?」

 

「鈴々も思ったのだ~!」

 

「・・・白蓮、あの人誰?」

 

「あぁ、あれはうちの客将で・・・」

 

「公孫賛の客将? ならこの時期なら・・・趙雲か」

北郷は自分の記憶から趙雲の名前を言う。

 

 

「!?・・・貴方は何者だ?」

 

「何で分かったんだ」

二人とも名乗っていないのに、名を言われていることに驚いている。

そりゃあ三国志のことを知ってたからな。

 

 

「ご主人様は天の御遣いだから♪」

桃香はニッコリと笑って、白蓮に言う。

 

 

「いやいやそれじゃあ答えになっていないような」

微妙に答えになっていない桃香の答えに北郷が思わず突っ込む。

 

 

「成る程…本物の天の御遣いかどうかは知らんが、そちらも油断ならぬ人のようだ」

 

「そうか…俺は北郷一刀、本物かは知らんが一応天の御遣いだ、よろしく」

 

「ふむ…器量もなかなかのようだな」

 

「おいおい星、まさか北郷の元に降るとか言わないだろうな?」

 

「さぁ?それはまだ分かりませんな・・・」

 

「ああそうだ。白蓮に聞きたいことがあるんだが・・・・・」

北郷は他に一緒にいた鋼の乙女たちのことについていくつか聞くと・・・

 

 

「ああ、あかぎとてんざんならここにいるぞ」

 

「本当ですか!?」

 

「会わせてくれないか?」

二人ともあかぎたちがここにいるとはあまり思わなかったらしく、かなり驚いている。

 

 

「ああ。おい、誰か」

白蓮は衛兵にあかぎとてんざんを連れてくるように言う。

しばらくすると、

 

 

「司令、レイちゃん。ひさしぶり~~♪」

 

「レイ姉様。司令」

しばらくすると、衛兵と一緒に俺達にとって見慣れた二人が走ってきた。

一人は、スクール水着の上に露出度の高い改造巫女服を着たお姉さん系の人と、かわいらしい軍服を着ており俺達にとっては妹的な少女。

 

 

「あかぎ、てんざん!!」

 

「レイちゃん♪ 無事だったのね~♪」

相変わらずいつもの調子でいて、

 

 

「レイ姉様! 会いたかったです~(涙)」

てんざんは一刀たちを見ると目に涙を浮かべながら、飛びついてきた。

 

 

「二人とも、無事だったんだな」

 

「無事じゃなかったですよ!! 目を覚ましたらガダルカナルじゃなかったですし、皆さんを探して飛んでいたらいきなり知らない人に「化け物だっ!?」っていきなり攻撃されたりして、大変だったんですよ」

今まで自分の身に起こったことを泣きながら語る。余程ひどい目にあったらしい・・・

 

 

「わたしも色々大変だったのよ~♪ 近くに町があったから最初は助かったと思ったけど、いきなり兵隊さんたちに囲まれて「怪しい奴だな。ひっ捕らえろ!!」って言ってつかまえるのよ~。ひどいでしょ~?」

こっちもこっちでひどい目にあったらしい・・・

 

 

「た、大変だったんだな(-_-;)」

北郷も思わず同意してしまう。

 

 

「でも、白蓮ちゃんに助けられたのよ~」

 

「だが二人が無事でよかった」

レイも二人が無事を知りホッとする。

 

 

「あかぎ。ナナたちは見つかったのか?」

レイはあかぎにナナ達のことを聞く。

 

 

「いいえ。白蓮ちゃんにもお願いしたんだけど、まだ見つかってないのよ」

 

「でも大丈夫ですよ。きっと元気にしてますよ」

 

「・・・ゴホン。再開のところ悪いが、そろそろ作戦会議をしたいんだが・・・」

話から置いていかれていた白蓮が、一回咳をして北郷たちに言う。

 

 

「ああ、すまない。で、早速なんだが作戦は?こっちと向こうそれぞれの人数、周辺の地形も教えてくれると助かる」

 

「あぁ・・・こっちが約三千、向こうが約五千だ。向こうは今、ここから南の荒野に集結しているらしい」

 

「兵数に差があるな。ここは策を使うしかないな・・・。本隊を囮にして後方へ敗走するように見せかけて、誘い込んだところで左右からの伏兵で殲滅しよう」

 

「ご主人様、何かいつもと違う・・・」

桃香はいつもと違う北郷にちょっと驚いている。

 

 

「司令は、計画を練るのはすごく早いのよ~♪」

 

「そうなんですか」

 

「凄いな・・・なら、それでいこう、将の配置は?」

 

「前面に趙雲。左翼に愛紗、右翼に白蓮の部隊を置いて後方に桃香の部隊を置く」

 

「鈴々は?」

 

「鈴々は奇襲部隊になってもらう。その部隊にはレイも入ってもらう」

 

「分かったのだ!」

 

「了解しました」

 

「あかぎは、桃香と一緒に後方部隊に。てんざんは上空からの援護を頼む」

 

「了~解♪」

 

「は、はい。がんばります」

作戦の決まった一刀たちは、軍の準備が終了し次第出陣した。

 

 

「うぉぉ・・・・こりゃあ壮観だなぁ・・・・」

兵士達が微動だにせず並んでいる様に、感嘆が漏れる。

 

 

「すご―い! この人たち全員、白蓮ちゃんの兵隊さんなの―?」

 

「ああ。・・・・・とは言っても、本当は正規兵半分、義勇兵半分の混成部隊だけどな」

 

「そんなに義勇兵が集まったんだ・・・・・」

 

「それだけ、大陸の情勢が混沌とし、皆の心に危機感が出ているということでしょう」

 

「ふむ・・・・。確かに最近、大陸各地で盗賊だ何だと匪賊共が続出しているからな」

 

「これからこの国はどうなっていくんでしょう?」

 

「民のため、庶民のため・・・・・間違った方向には行かせやしないさ。・・・・・この私がな」

そう呟いた趙雲の瞳に宿る真剣な瞳。

その光には、単に自信という言葉以上の強い煌めきがあった。

その横顔は凛々しく、そして誇り高い輝きに見とれていると、

 

 

「・・・・趙雲殿」

同じことを考えていたのか、愛紗が真剣な表情で趙雲に話しかけてきた。

 

 

「ん? どうなされた? 関羽殿?」

 

「あなたの志に深く感銘を受けた。・・・・・わが盟友になって戴けないだろうか」

 

「私も趙雲殿の志に感服しました。」

レイと愛紗は二人とも同じ気持ちでいた。

 

 

「ふっ・・・・志を同じくする人間、考えることは一緒ということか」

 

「・・・・・? どういうことだ」

 

「関羽殿とレイ殿の心の中に、私と同じ炎を見たのだ。そして志を共にしたいと・・・・・そう思った」

穏やかな微笑みを浮かべてそう言うと、趙雲はレイに向かって手を差し伸べた。

 

 

「ああ!」

 

「我々でこの乱世を治めよう!」

 

「おぉなのだ!」

 

「あ―! 私も! 私もだよ!」

がっちりと握手している四人の姿を見て、急いで駆け寄った劉備が、自分の手を三人の手に乗せる。

 

 

「みんなで頑張って、平和な世界をつくろうね♪ 大丈夫、力を合わせればドーン!! ってすぐに平和な世界ができちゃうんだから♪」

 

「あのお姉様。そう簡単にいかないと思いますけど・・・」

てんざんが桃香に突っ込む。

 

 

「そうなのだ。そんな簡単なわけないのだ。お姉ちゃんはお気楽過ぎるのだ―」

 

「でもそういう考えも必要よ~♪ 大きな目標を持って頑張れば結果はきっと出るのよ♪」

 

「時にはそいうお気楽さも必要というものだ」

あかぎの考えに趙雲も同意する。

 

「そうだな。・・・・・わが名は関羽。字は雲長。真名は愛紗だ」

 

「鈴々は鈴々! 張飛と翼徳と鈴々なのだ!」

 

「劉備玄徳、真名は桃香だよ!」

 

「零式艦上戦闘機のレイだよろしく」

 

「我が名は趙雲。字は子龍。真名は星という。・・・・・・今後ともよろしく頼む」

再び、五人はがっちりと握手を交わす。

言いにくそうな顔をしながら、白蓮が俺達のところへと近づいてきた。

 

 

「あ、ごめん白蓮ちゃん!」

 

「別にいいさ。 でも私だって、救国の志はあるんだから。忘れないでくれよな」

 

「ふふっ、拗ねなくてもいいではありませんか」

 

「す、拗ねてなんているか! ふんっ・・・・・・」

顔を赤くしつつ、プイッと横を向いた白蓮の姿に、皆が思わず噴き出した。

 

 

「白蓮ちゃんかわいいわ~♪」

あかぎは、白蓮の恥ずかしがる表情を見て、顔を赤くし鼻血を出している。

 

 

「あ、あかぎお姉様。鼻血鼻血!(-_-;)」

てんざんが慌ててあかぎにちり紙を渡す。

 

 

「これからたいへんそうだな」

今の光景を見て北郷はこれからのことを想像し溜息をつく。

 

 

「そうですね」

 

 

 

そしてついに盗賊団との戦いが始まる・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 
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