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No.1103435
OZAさん
「ラジオの天気予報の話では 今夜の天気は概ね快晴。 終電間近の駅の真上には 美しい星空が拡がっていた。 家路を急ぐ人々は
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頭上に拡がる星空には目もくれずに、 足早に額縁の向こうの住宅街の中に 消えて行った。 旧式のロケットは、 あの星々の間を巡っていた頃を 懐かしむあまり タイムマシーンに改造される事を 熱望しているようだが、 今の所、技術者達からは いい返事が貰えていないようだった。 星空の唄を歌っていた ひとりぼっちのピアノ弾きはもう居ない。 弾き手の居ないピアノから 紡がれていたあのメロディ。 演奏されなくなってから どれ程の時間が経っているのだろう。 タイムマシーンに乗り込めば あなたの唄をまた聴く事が出来ますか。 あの頃と同じ気持ちで あなたの曲を聴く事が出来ればいいのに。 「あいつだって 初めから悪い奴だったと言う訳でも 嫌われ者だったと言う訳でもないさ。 少なくとも生を受けた当初はね」- ラジオからは 誰かがリクエストした子守唄が 流れていた。 「夜空に拡がる 全ての星屑に捧げます」と言う 言葉を添えて。 今、同じようにラジオを聴いている誰かは 星空をこんな風に見上げているのだろうか。 ラジオの子守唄は 今夜の夜空を彩る数多の星屑達に 届いているのだろうか」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ A4(210×297)サイズ程に完成後切り取った水彩紙に 水彩色鉛筆、水彩絵の具で描いたもの。
2022-09-29 18:47:20 投稿 / 1699×1216ピクセル
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「ラジオの天気予報の話では
今夜の天気は概ね快晴。
終電間近の駅の真上には
美しい星空が拡がっていた。
家路を急ぐ人々は
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