某日未明、虹ヶ島沖……。
その日、一隻の貨物船が航行していた。
「あともう少しで雪天港に入港だな」
そう言うのはホワイトライオン型セリアンスロゥピィの男性。この船の船長だ。
「ええ、本当に長い道のりでしたね……」
それに応えるのはトムソンガゼル型マシーナリーの女性。航海士である。
船はこのまま順調に雪天港へ向かうかに思えた……。
「……船長、何ですかあれ」
「……なんだ?海が荒れてるといった情報はないはずだが……」
貨物船の前方に不気味な波が立つのを不審に思った船長。
だがその次の瞬間だった!!
「うわっ!?」
「きゃあ!!」
突然その不気味な波は貨物船に襲い掛かってきた!
なすすべもなく貨物船は波にのまれ、そして……
……その巨体が海に沈むと同時に、海はまた不気味なほど急に静かになったのだった……。
事件から数時間後。アクアプラネットてんくうに集められた面々。
「というわけで、謎の貨物船沈没事故が発生したことは聞いているな?」
城ケ崎博士の前に集められたのは今井浜優美・瑠美の姉妹、マシーナリー部隊のジャンピー、ホッピー、リフティ、
ファスティ、さらにシロイルカのナツミと錚々たる面々だ。
優美が城ケ崎博士に問う。
「はい、現場付近で波が起きていたと近くを航行していた観測船からこちらに報告がありましたよね」
「ああ、そうだ……それもものすごく不自然な波だそうでな……」
「不自然な……?」
「突然船の目の前に現れて、船をさらって沈めてしまったかと思えば急に収まるのだ」
その話にホッピーが割って入る。
「……そういえば沈んでる船って全部貨物船ですよね!それもエネルギー輸送船ばっか……」
そのホッピーの言葉に答えたのはファスティ。
「それなんだホッピー。狙われているのはエネルギー輸送船、それも魔石やエネルギー貯蔵性の鉱石などのな」
それに続くのはジャンピーとリフティ。
「……なんだか自然災害にしては、限定的すぎますね……?」
「ボクもそう思います。誰かが狙ってるとしか……」
「……うむ。ここまで特定の船種ばかり沈んでいるのは私としても自然災害とは考えにくい。誰かが罠を仕掛けている可能性が強そうだ……」
と言うと、城ケ崎博士は改めて隊員たちの方に向き直り告げる。
「……では本日のミッションを伝える。謎の連続沈没事故現場海域付近の調査、および真相究明だ。ファスティ!」
「はい!」
「ホッピー!」
「はい!!」
「リフティ!」
「は~い」
「ジャンピー!」
「は、はいっ!!」
「以上四名!直ちに出動せよ!」
「「「「ラジャー!!」」」」
こうして、アクアプラネットは現場海域へ出動することになった。
果たして誰が裏で手を引いているのか!?待て次回!
Tweet |
|
|
2
|
1
|
追加するフォルダを選択
せっかくなのでサイバ世界でジャンピーマリンのストーリーをやってみる。
■出演
城ヶ崎博士:https://www.tinami.com/view/966556
優美:https://www.tinami.com/view/948190
続きを表示